家族葬に焼香のみの参列は可能?作法やマナー、後日の弔問についても解説

家族葬に焼香のみの参列は可能?作法やマナー、後日の弔問についても解説

「家族葬では焼香のみの参列はできるのだろうか」「焼香のみ参列する場合の作法を知りたい」といった疑問を持つ方もいるでしょう。

訃報の知らせを受けたとき、家族葬と記載されているが、焼香のみの参列は可能なのか気になる方もいるのではないでしょうか。また、焼香の作法やマナーを知らないと参列できません。

そこでこの記事では、参加していいか見分けるポイントや、タイミング、作法などをご紹介します。焼香のルールについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

家族葬にこれから参列する方

家族葬で焼香のみの参列を検討している方

焼香のみ参列するときのマナーを押さえたい方

このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント

家族葬に焼香のみの参加は可能?

家族葬が行われる際、焼香のみ参加できるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、参加はできません。家族葬を行うことが伝えられた時点で、参加しないと考えるのが一般的です。

なぜなら、家族葬を行う場合には、遺族が故人とゆっくり別れたい、負担を少しでも減らしたいなどの意向があります。

お世話になった方なので焼香のみ参列させてもらいたい、という方もいるかもしれません。
しかし、マナーとしては家族葬と伝えられたら参加しないのが無難です。

しかし、訃報を受けた場合にお通夜の参列について、お断りや遠慮などの文言がなければ、遺族に参列可能か確認しましょう。

家族葬に参列していいか見分けるポイント

家族葬が行われる場合は、故人の遺族または親密な関係だった友人以外は参列できません。
親密な関係というのも、家族ぐるみの付き合いや故人が葬儀に呼びたいと言っていたほどの仲でなければ、参列しないのが無難です。

しかし、すべての家族葬に参列できないわけではなく、焼香のみなら来ていただくことが嬉しいと感じる遺族もいます。こちらでは、家族葬が行われるときの参列できる場合とできない場合の見分け方をご紹介します。

1. 参列できない場合

参列できない場合の見分け方は、訃報の連絡で不要(遠慮する・お断りする)と書かれている場合や、葬儀に関する情報がない場合は参列しないほうがいいでしょう。

葬儀を行う前に訃報の連絡を頂いたら、ほとんどの場合に葬儀形式も記載されています。
そのときに、家族葬と書かれていたら、参列しないのがマナーです。

不要と書かれていなくても、家族葬と明記されている場合は参列しないつもりでいましょう。

焼香のみだけでも参加したいと考える方は、遺族に直接確認を取るか、葬儀屋に相談してみてください。参列の確認をするときも、遺族に迷惑がかからないように気をつけましょう。

2. 参列してもいい場合

参列してもいい場合の見分け方は、葬儀に関する情報が書かれていて、特に辞退するような文章がない場合です。

家族葬との明記があっても、不要や辞退に関する文言がなく、葬儀の情報が書かれている場合は、参列しても問題ない可能性があります。

家族葬という小さい規模で葬儀を行うが、参列してくれるという方は受け付けるという場合は、上記のような訃報の知らせを送ります。

ただ、参列を希望する場合には、どんな場合であっても遺族に直接確認を取りましょう
家族葬なのに参列していいのか、あらかじめ確認しておくとトラブルも防げます。

<関連記事>
家族葬に参列する前に知っておきたい! 参列の判断基準とマナー

家族葬で焼香のみ参列するときのタイミング

家族葬を行う知らせを受けたら、基本的には参列しません。しかし、故人の生前にたくさんお世話になって、焼香だけでもあげたいという場合には、参列できる可能性もあります。

遺族が参列を希望する方の受け入れをしてくれることもあるでしょう。
もし家族葬に焼香のみの参列をする場合、どのタイミングで行けばいいのでしょうか。
こちらでは、参列のタイミングを3つご紹介します。

1. お通夜が始まる前

お通夜が始まる少し前に向かい、先に焼香を済ませて挨拶をするというタイミングです。
お通夜の準備が整ってきたけど、まだ始まらないというタイミングは、遺族にあまり迷惑がかからないというメリットがあります。

また、先に焼香を済ませることで、余計な気遣いをせずに済むだけでなく、遺族と挨拶する時間も少し取れます。
予定が合って、できる限り遺族に迷惑をかけたくないという方は、お通夜が始まる前に向かいましょう。

式が始まる15分~30分前に向かうと、負担をかけずに故人との別れが可能です。

2. 焼香が始まる頃

他にも、焼香が始まる頃を見計らって参列する方法もあります。
焼香のみであれば、式の途中に参加して済ませることも可能です。

焼香は、式が始まってから30分~40分で始まることが多いです。その時間に合わせて葬儀場に向かい、葬儀スタッフの指示に従って焼香のみを行います。

式自体に参列するのは、遺族に気を使わせてしまい、家族葬を行なっているメリットがありません。焼香のみであれば、式の途中に参列して済ませることで、故人の別れの場に立ち会えます

3. お通夜が終わった後

どうしても会場に到着する時間が遅くなってしまう場合は、お通夜が終わった後に伺うことも可能です。通夜振る舞いが行われている最中に、静かに焼香のみ行います。

しかし、通夜振る舞いは、式が終わり故人をゆっくり偲ぶ時間です。遺族に迷惑をかけない配慮が重要になります。

また、どのタイミングで参列するとしても、あらかじめ遺族に伝えて了承を得ておきましょう。突然向かっては遺族に迷惑がかかります。事前に時間を伝えて、了承されたら参列します。

家族葬の焼香の3つの作法

家族葬で焼香のみの参列が決まった場合、お通夜の前後に済ませるか、式の最中に参加する方法があります。遺族に迷惑をかけないという意味で、通夜の約30分前に焼香のみを済ませるのがおすすめです。

家族葬で焼香のみを行う場合、どのような作法があるのか気になる方もいると思います。
こちらでは、3つの作法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 立礼焼香

立礼焼香とは、椅子席の葬式会場で行われることの多い作法で、多くの葬儀で行われています。
立礼焼香のやり方は以下の通りです。

1. 祭壇に進み遺族に一礼をする
2. 焼香台の前まで歩いて進み、遺族や祭壇を見て一礼をする
3. 宗派の作法に従い抹香をつまむ
4. 抹香を香炉の中に落とす
5. 宗派の作法に従い1~3回くり返す
6. 遺影に向かって合掌、一礼をする
7. 数歩下がり、遺族に一礼をして席に戻る

椅子席の式場は多く、大半の葬儀がこの流れで焼香を行います。
宗派によっては「おしいただき」の作法が変わるので、あらかじめ確認しておきましょう。

2. 座礼焼香

座礼焼香とは、畳の会場で行われることが多い作法です。
基本的な作法は立礼焼香と同じですが、移動の際は腰を落とし、焼香は正座で行います。
座礼焼香のやり方は以下の通りです。

1. 焼香台の手前に座り遺族に一礼をする
2. 祭壇の遺影に一礼をする
3. 立ち上がらず膝で焼香台まで寄り、合掌する
4. 宗派ごとの作法に従い、抹香をつまむ
5. 抹香を香炉の中に落とす
6. 宗派の作法に従い1~3回くり返す
7. 合掌をして祭壇から下がる
8. 遺族に一礼して、立ち上がって戻る

こちらが基本の形で、宗派によって作法が若干変わるので、座礼焼香の場合も確認はしておきましょう。

3. 回し焼香

回し焼香は、式場が狭い場合などに行う作法です。
焼香台を回して、焼香が終わったら次の人に渡します
回し焼香のやり方は以下の通りです。

1. 香炉が回ってきたら軽く礼をして受け取る
2. 自分の前に置き祭壇に向かって合掌する
3. 宗派の作法に従い抹香をつまむ
4. 宗派の作法に従い1~3回くり返す
5. 合掌して一礼する
6. 次の人に香炉を回す

回し焼香は通夜や葬儀で行われることは少ないですが、法事などの自宅で執り行なわれる行事で使うことが多いです。こちらも焼香は宗派によって作法が変わるので、確認しておいてください。

<関連記事>
【動画で解説】もう迷わない焼香のやり方・マナー

家族葬に焼香のみ参列するときのマナー

故人を偲びたいという理由などから、遺族が家族葬への参列を受け入れてくれた場合、焼香のみの参列のマナーが気になる方もいるでしょう。基本的に、葬儀マナーを守ることは変わりません。

しかし、マナーの中には家族葬にしかない考え方も存在します。こちらでは、家族葬に焼香のみ参列するときの、3つのマナーをご紹介します。

1. 香典を送らないと考えておく

家族葬に焼香のみ参加する場合でも、香典は送らないようにしましょう。
家族葬の場合は、香典返しなどのやり取りをしたくないという理由から、形式を決めている場合もあります。

よって家族葬に参列するときは、香典は送らないものと考えておきましょう。ただ、香典の辞退について明言されていない場合には、用意をしておくといいです。

辞退の言葉を聞いた場合には取り下げるように準備しておくと、失礼なことがありません。

2. 身だしなみを整える

家族葬に焼香のみ参列する場合でも、通常の葬儀と同じように身だしなみを整えましょう。
特に、忙しくて焼香のみ参列する場合などでも、喪服またはブラックフォーマルな服装が適しています

靴下や靴なども黒を選ぶのが無難です。髪の毛も派手な色の場合には、黒染めスプレーなどを利用しましょう。

服装のみならず清潔感を装うことが大切ですので、髪の毛の乱れや服の着こなしなど、身だしなみを確認して向かいます。

<関連記事>
お通夜の服装マナー|男性・女性・子ども

3. 遺族への配慮を忘れない

家族葬に参列する場合は、遺族への配慮を忘れないことが重要です。焼香のみに参列する場合も変わりません。

何らかの意向や理由があって家族葬にしている場合は多いです。そのため、遺族に迷惑をかけないためにも、配慮を忘れないようにしてください。小規模とはいえども、遺族は多くの準備や参列者への対応を行っています。

しっかりとお悔やみの言葉を述べて、参列させてもらっていることへの感謝も伝えましょう

葬儀後に弔問する場合の作法とマナー

家族葬に参列できない場合や、葬儀が終わってから訃報を知った場合でも、故人を偲びたいと思う方は多いでしょう。そんな場合には、葬儀後に弔問して焼香を行えます。

しかし、葬儀後の弔問では焼香の作法や服装や身だしなみなど、マナーを知らなければいけません。こちらでは、葬儀後に弔問する場合の作法とマナーを3つご紹介します。

1. 焼香は線香で行う

弔問の際の焼香は線香で行います。線香の作法としては、遺族と遺影にそれぞれ一礼をしてから、線香を持ちろうそくで火をつけます。ライターやマッチで直接火をつけてはいけません

左手で線香をあおいで炎を消し、香炉に立てます。宗派によっては寝かす場合もあるのであらかじめ確認しましょう。合掌し、遺影と遺族に再度一礼をしたら完了です。

弔問の際は、上記の作法が一般的ですが、遺族との関係性や待遇により、厳密に守る必要はありません。

2. 服装と身だしなみ

弔問の際の服装と身だしなみは、ブラックフォーマルまたは平服などでも問題ありません。葬儀と同じような服装が適していますが、喪服を着る必要はないと覚えておきましょう。

悩む場合は、フォーマルな服装を選べば間違いありません。アクセサリーや派手な小物は控えて、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。平服=いつもの私服というわけではないので、場所に合う落ち着いた身だしなみが大切です。

3. 香典は持たない

弔問の際は香典を持たないこともマナーの一つです。やっと葬儀が終わって落ち着いたところで、弔問でさらに香典をもらったら遺族側の負担が増えます。

香典返しの手続きなどで遺族に負担がかかると、せっかく気持ちで用意した香典なのに、迷惑をかけてしまうことになるかもしれません。

前もって用意はしていても、辞退や不要の旨を聞いたら取り下げましょう。弔問時に香典を渡すことはあまりないため、持たないでも問題ありません。

<関連記事>
弔問とは|マナーや流れ・注意したいポイントなど基礎知識を紹介

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

家族葬に焼香のみ参列していいか見分けるには、訃報の知らせから判断しましょう。
家族葬は、基本的には参列しないのがマナーでもあります。

焼香のみでも参列する場合には、遺族伝えて参加の了承を得る必要があります。
参列するときには、通常の葬儀と同じマナーは守りつつ、遺族への配慮を忘れないようにしてください。
葬儀について悩みや気になることがある方は、小さなお葬式までご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line
基礎知識・マナーを徹底的に解説 葬儀・葬式の流れ