弔問とは|服装・持ち物・線香のあげ方などの基礎マナーを紹介
葬儀マナー[参列者]

作成日:2015年02月12日  更新日:2021年08月05日

弔問とは|服装・持ち物・線香のあげ方などの基礎マナーを紹介

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弔問(ちょうもん)とは、故人の自宅もしくは遺族宅を訪問し、お悔やみを伝えることです。弔問の際は、悲しみに暮れる遺族への配慮を忘れないようにしましょう。

この記事では、遺族の気持ちに配慮した弔問時の服装や持ち物などのマナーについて詳しくお伝えするとともに、弔問の流れや線香のあげ方を解説します。いざというときに慌てないよう、弔問の知識を身につけましょう。

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【もくじ】
弔問とはなにか?なぜおこなう必要があるのか
弔問のタイミングは故人との関係性によって変わる
状況別|弔問の流れ
弔問を控えた方がよいケースもある
弔問の服装と持ち物に関するマナー
線香のあげ方に関するマナー
宗派による線香の作法の違い
言葉遣いのマナー
お悔やみを伝える際に注意するべきポイント
まとめ

弔問とはなにか?なぜおこなう必要があるのか

弔問は遺族を訪問しお悔やみを述べることをいいます。お通夜の前、お通夜やお葬式、お葬式後数日から49日の間に伺うなど、場合によって訪問するタイミングは異なります。

お通夜やお葬式に仕事の都合で間に合わなかったり、体調がすぐれなかったりすると欠席しなければならないこともあります。また最近では、家族葬を行うことも増えています。

家族葬の場合、あえて近しい間柄しか葬儀に参列できないようにしていることもあります。弔問に行きたい気持ちがあっても、まずはご家族の迷惑にならないようにしましょう。またどうしても訪れたい場合は、後日自宅を訪れて弔問するようにしましょう。

弔問のタイミングは故人との関係性によって変わる

故人との関係性別に、弔問のタイミングや弔問する際の注意点をまとめました。

故人との関係性 弔問のタイミング 注意点
親族 できるだけ早く駆けつける
故人と親しかった方 できるだけ早く駆けつける
それ以外の方 ・通夜・葬儀に参列する
・葬儀が終わってから弔問する
・通夜前は避ける
・自宅に弔問する場合は、事前に遺族へ連絡をする
・遺族の負担にならないよう、葬儀直後や日が経ってからの弔問を避け、葬儀終了後3日以降~四十九日頃までに弔問する
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状況別|弔問の流れ

自宅に弔問する場合、そのときの状況によって弔問の流れが異なります。どの場面でも大切なのは、遺族の負担にならないように配慮することです。ここでは葬儀前と葬儀後に分けて、弔問の流れについて詳しく解説します。

葬儀前にご自宅に弔問する場合

参考動画:葬儀前のご自宅への訪問の際の作法(やり方)・マナー(故人さまとの対面) 動画が見られない場合はこちら

1 通夜前・葬儀後、どちらの場合も、弔問に伺うことを事前に伝えておきます。
2 挨拶して家に上げてもらいます。故人との対面は、遺族にすすめられた時のみ行います
3 故人の枕元で、正座をして両手をついて一礼します。遺族が白布を外したら、両手を膝の上において対面し、故人に深く一礼し、合掌します。少し下がって遺族に一礼します。
4 極力長居はせず早々に引き上げます。

葬儀後に弔問する場合

1 弔問に伺うことを伝えます。
2 挨拶して家に上げてもらいます。「この度はご愁傷様でした」といった簡単な挨拶をします。この時、自分から家にあげて欲しいとは言わず、遺族側から招かれた場合にのみあげてもらうようにしましょう。家にあがらない場合は、このタイミングでお悔やみの言葉を述べます。
3 お線香をあげてお悔やみの言葉を述べます。弔意と遺族への気遣いを手短に伝えます。また、後日の弔問で香典や供物を持参していれば、このタイミングで渡します。
4 遺族の負担を考慮して、長々と居座らずに引き上げるようにします。故人との思い出を2~3分話すくらいにしておきましょう。最後にもう一度「何か手伝えることがあればおっしゃってください」等の一言を添えるとよいでしょう。

弔問を控えた方がよいケースもある

弔問を控えた方が良いケースもあります。特にお通夜の前に伺うことには注意が必要です。お通夜の前、遺族は悲しみの中でお通夜や葬儀の準備で忙しくしている時です。その最中の弔問は、ご遺族が弔問客の対応に時間を割くことにつながります。

訃報を直接ではなく人づてに聞いた場合は、自宅への弔問は避け、お通夜やお葬式に参列する、または後日の弔問にするなど配慮しましょう。また、最近増えている家族葬の場合にも注意が必要です。家族葬を行う場合、遺族は限られた人数で故人を見送ろうと考えています。そのため、家族葬には呼ばれた人のみ参列するのが一般的です。

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弔問の服装と持ち物に関するマナー

弔問時に喪服を着ていくことは、タブーとされています。では弔問する際は、どのような服装で、何を持参したらよいのでしょうか。ここでは葬儀前と葬儀後に分けて、服装に関するマナーや、香典を含む持ち物について詳しく解説します。

葬儀前に弔問する際の服装

亡くなった知らせを聞き、葬儀前に駆け付ける場合は、喪服ではなく平服で弔問します。なぜなら、喪服を着用していくと不幸を予期して準備していたと捉えられ、遺族に対し失礼にあたるからです。

ただし平服といっても、カジュアルな服装や派手な格好は避けましょう。男性ならスーツまたはスラックスにジャケット、女性なら黒や紺といった暗いトーンのワンピースやスーツ、アンサンブルなどが一般的です。

葬儀後に弔問する際の服装

遺族に葬儀を連想させてしまう恐れがあるため、葬儀後の弔問でも喪服を避けるのがマナーです。服装は葬儀前と同じく控えめな平服で問題ありません。女性の場合は、肌の露出を避ける服装を心がけましょう。薄いナチュラルメイクにするなど、細かい部分に気を配ることも大切です。また葬儀後に弔問する際には、遺族に事前連絡をしましょう。

弔問する際の持ち物

弔問時の手土産は基本的に不要です。どうしてもお供え物を持参したい場合は、お通夜前なら枕花を、お通夜や葬儀に参列できなかった場合はお菓子や果物を用意するとよいでしょう。枕花は遺族に相談した上で手配するのがポイントです。

お通夜前に弔問する場合や、お通夜や葬儀に参列する場合は、弔問時に香典を渡す必要はありません。お通夜や葬儀に参列できなかった場合は、葬儀後に弔問したい旨を伝え、その際にお渡ししましょう。仏式における香典の表書きは、四十九日前であれば「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」です。

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線香のあげ方に関するマナー

葬儀やお通夜ではお焼香をするケースが多いですが、弔問の際は線香をあげるのが一般的でしょう。故人を供養するためにあげる線香にもマナーが存在します。ここでは、線香をあげる意味や一般的な線香のあげ方、宗派による違いについてまとめました。

参考動画:弔問の作法(やり方)・マナー(服装・お線香の手向け方)【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

線香をあげるのは、故人を供養するためといわれています。仏教経典のひとつである「倶舎論(くしゃろん)」には、「死後の人間が食べるのは匂いだけで、善行を積み重ねた死者は良い香りを食べる」とあり、このことから線香は故人への供物としての役割があります。また、線香の香りによって悪霊を遠ざけるという意味もあります。

線香のあげ方は地域によって違いもありますが、概ね次の通りです。

1 仏壇の前に座り、一礼します。
2 ろうそくに火がついていればそのまま使います。ついていなければ自分で火をつけますが、直接線香に火をつけないようにしましょう。線香の本数は宗派によって異なります。
3 線香に火をつけ、煙が出ていることを確認できたら、左手であおいで火を消します。この際、口で吹き消さないように気をつけましょう。口は悪業を積みやすいとされていて、吹き消すことはタブーとなっています。
4 火を消した線香を香炉に立て(寝かせ)ます。線香を立てるか寝かすかは宗派によって異なります。
5 おりんを一度鳴らしてから合掌し、遺影に一礼した後、遺族に再度一礼します。

宗派による線香の作法の違い

故人の信仰していた宗派に合わせるとより丁寧なので、できれば覚えておきましょう。故人の宗派が分からない場合は、ご自身が普段行っている作法で構いません。

宗派 本数 立てる/寝かせる
天台宗・真言宗 3本 立てる
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗 1本または2本 立てる
浄土宗 1本 2つ折りにして立てる
浄土真宗 規定なし 寝かせる

言葉遣いのマナー

弔問に伺う時には言葉遣いに気をつけましょう。日常的に言葉遣いに気をつけている方は、いつも通り丁寧に相手のことを思いやった言葉遣いで接することが大切です。それに加え、ご遺族に失礼の無いよう弔問を済ませるために、弔問時独特の言葉遣いのルールを知る必要があります。

直接的な表現を避ける、相手の宗教に配慮する、といった弔問に行った時には気をつけてもらいたい言葉遣いについてご説明します。

直接的な表現は避ける

生死に関する事柄について話をする際は、生々しい表現になるのを避けるため直接的な言葉は避けましょう。例えば「死亡する」という言葉であれば「ご逝去される」「お亡くなりになる」というふうに言い換えができます。

この他に「急死された」というのを「突然のことで」と置き換えることもできます。また「ご生前」「お元気な時」などといった表現で、生きていた頃のお話をすることもでき、直接的な表現になることを避けられます。

相手の宗教に配慮する

弔問に伺う相手の宗教によっても、お悔やみの際に使う言葉、避けるべき言葉は異なります。例えばよく使われる「ご冥福をお祈りいたします」という言葉です。この冥福という言葉は仏式以外では使われません。それとは反対に「天国」という言葉は仏式では使いません。

相手の宗教が神道だった場合「御霊のご平安をお祈り申し上げます」と伝えましょう。そしてキリスト教の場合は「安らかに眠られますようお祈りいたします」と述べるのが良いでしょう。

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忌み言葉を避ける

通夜やお葬式、弔問の席では使わない方がいい「忌み言葉」と呼ばれる言葉があります。忌み言葉には不幸ごとが続くことが連想される、「繰り返し言葉」も含まれます。

縁起が悪い、不吉な言葉の例としては「離れる」「悔しい」「苦しい」などです。報われないことを連想させるので使わないようにしてください。不幸ごとが続くことを連想させる言葉としては「再び」「続いて」「追って」「重ね重ね」「ますます」などが当てはまります。

忌み言葉には日常的に使用するような言葉もたくさんあります。ご遺族の前でうっかり使用することや、知らないうちに使ってしまうことのないよう、弔問に伺う前にある程度シミュレーションしてから行くと安心です。

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弔問客が使ってはいけない言葉

忌み言葉に加えて、弔問時は「大往生」や「天寿を全う」などの言葉にも注意します。これらは、弔問客ではなく遺族が使う言葉です。

たとえば故人が高齢の場合、弔問客が「天寿を全うされたようで、きっと本人も満足でしょう」などと声をかけても、遺族はそのように思っていないこともあります。弔問時は相手の立場にたって考え、失礼となる言葉や言い回しにならないよう細心の注意を払うことが大切です。

お悔やみを伝える際に注意するべきポイント

お悔やみを述べる際注意すべきポイントがあります。それは遺族を気遣うために必要なマナーです。せっかくお悔やみに伺ったのに、遺族に対して迷惑をかけるわけにはいきません。それを避けるための、お悔やみを述べる際のポイントをいくつかの文章例とともにご紹介します。

お悔やみの言葉は「短く」述べる

故人との関係性が深ければ深いほど、遺族に多くのことを伝えたくなるでしょう。しかし遺族は、多くの弔問客を対応する必要があります。

特定の方が長話をしてしまうと、対応に時間がかかり、遺族の負担にもつながりかねません。遺族の負担軽減のためにも、弔問時のお悔やみの言葉は、なるべく短く簡潔にまとめ、長居をしないようにしましょう。

死因などを尋ねない

死因については気になる方も多いでしょう。しかし亡くなったときの状況を思い出すのが辛いと感じる遺族や、死因を伝えたくないと思っている遺族もいます。弔問の際に、病死の際の病名を聞いたり、急死の原因を細かく質問したりすることは避けましょう。弔問時は長々と話をしようとせず、遺族の気持ちに寄り添った行動を心がけるのがマナーです。

遺族の心に寄り添う表現を使用する

弔問には故人を悼むだけでなく、悲しみの中にいる遺族を元気づけたり、慰めたりする意味もあります。弔問の際には、「このたびはご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」などの弔意を表す言葉だけでなく、「お辛いでしょうが、何かできることがあれば遠慮なく声をかけてください」といった遺族を気遣う言葉をかけるとよいでしょう。

どのような言葉を伝えるべきか迷う場合は、遺族の心に寄り添う表現になっているかを弔問前に確認します。

お悔やみの言葉の一例

ここからは、弔問時に使えるお悔やみ文例を紹介します。故人や遺族との関係性を考慮しながら、適した言葉を選びましょう。

このたびは、御愁傷さまでございます。本当に残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます

このたびは、思いがけないことでお慰めの言葉も見つかりません。心からお悔やみ申し上げます。どうかお力を落としませんように

このたびは突然のことで、お力落としのことと存じます。謹んでお悔やみ申し上げます。私にできることがあれば、何でもおっしゃってくださいね

まとめ

弔問をする際には故人を悼み、悲しみを抱える遺族の心に寄り添った立ち振る舞いをすることが何より大切です。弔問時はぜひこの記事を参考にして、遺族に失礼のないよう服装や持ち物、言葉使いなどのマナーに注意しましょう。

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最後に

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