葬儀をする意味とは?種類やはじまりを知って意義を見つける。葬儀の意味合いや種類を解説

葬儀をする意味とは?種類やはじまりを知って意義を見つける。葬儀の意味合いや種類を解説

近年、家族葬や直葬が広く知られるようになってきたと同時に、葬儀のスタイルもさまざまなものが登場しています。多様性が生まれたことで葬儀をする意味は一体何なのかと疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。葬儀とは、故人の死を悼むだけではなく「生きる」ということを見つめなおす機会でもあります。

この記事では主に仏教における葬儀の意味合いのほか、多様化する葬儀のスタイル、宗教による価値観の違いなどを詳しく解説します。葬儀の意味を多角的に探ることによって、満足のいく見送りができるようになるでしょう。

こんな人におすすめ

葬儀とは何かを知りたい方

葬儀をする意味合いを知りたい方

宗教による葬儀の違いについて知りたい方

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葬儀とは何か

葬儀とは通夜の翌日、故人の冥福を祈り成仏祈願を行い、親族や関係者が故人とお別れをする宗教的な儀式のことです。また、通夜から葬式、告別式、火葬までの一連の流れのことを「葬儀」と指す場合もあります。葬儀は宗教観が強く反映され、地域の風習によっても行い方はさまざまです。

通夜、葬儀、告別式の違い

故人の遺体を棺に納めたあと、「通夜式」が執り行われます。従来は、ごく近しい親族が故人を見守りながら最後の別れを過ごすものでした。時代の変化に伴い短時間で終わる半通夜が選ばれたり、多くの弔問客に開かれたりするなど通夜のあり方も変わっています。

葬儀は僧侶が読経し、家族や親類が故人の冥福を祈る宗教儀式です。告別式との違いは、葬儀は読経をあげるのが主なのに対して、告別式は親族だけでなく友人や仕事関係者といった、生前に縁のあった方々が故人に別れを告げる場になります。

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葬送儀礼とは

葬送儀礼とは臨終を看取り葬儀などを執り行ったのち、四十九日法要、一周忌法要と供養を続ける一連の儀式のことです。

葬送儀礼は古来よりさまざまな様式で行われてきました。旧石器時代には、ネアンデルタール人が死者に花を添えて葬送する習慣を持ち、すでに葬送儀礼が行われていたことがわかっています。

葬送儀礼は人々の意識の変化や文化の発展により形を変えながら、現代にも引き継がれています。宗教や地域での違いはあるものの、故人に心を寄せ弔う気持ちは変わりません。

葬儀をする意味合い

時代の移り変わりとともに、決まった形式の葬儀をしないことも増えてきました。葬儀をする意味は、故人を最適な形で見送り遺族の気持ちを落ち着かせるためでもあります。また、教育的な視点や社会的な意味でも重要です。葬儀をする意義を見つけることで、納得のいく葬儀とは何かが分かるかもしれません。

葬儀は誰のためのもの?

葬儀は故人の供養のために行うものですが、遺族や親しい友人の心を癒す意味でも重要です。葬儀をすることで故人を悼み、遺された者たちで気持ちを共有しながら整理をつけます。

家族は故人の最期に何かをしてあげたいという思いを葬儀という儀式を通して実現させるものです。花を手向け、お気に入りの服を着せ、棺に大切にしていたものを納めるなどして気持ちに区切りをつけています。故人の尊厳を尊重することが、遺族の心を慰めることにもつながるでしょう

葬儀は意味がない?

故人との別れに区切りを付けるほかに、葬儀は関係者に死を知らせる「社会的な処置」や、子どもに生と死に向き合う機会を作る「教育的観点」からも葬儀は重要なことです。人の死は人生観に大きな変化を起こすこともあります。葬儀を通じて得られるものは悲しみや痛みだけではないといえるでしょう。

近年は葬儀を行わず直葬という形で、仏教徒であっても読経をせず簡潔に終える形も認知されつつあります。しかし、直葬は葬儀とは意味が異なります。高齢で縁者が少なく故人の希望があればこういった形も選択肢としてありえるでしょう。最終的には遺族の判断によって選ばれます。

しかし最期のお別れの儀式は二度とやり直しが利きません。したがって家族や親族が納得できる形を選ぶことが大切です。高額なお金をかけなくても葬儀を執り行うことは可能です。後々に親族間で不満が出たり後悔したりしないよう、しっかりとした話し合いを持ちましょう。

多様化する葬儀の種類

時代の流れとともに葬儀のあり方や人々の考え方も多様化しています。それに伴い、葬儀にも昔からある一般的なものから家族葬、一日葬、直葬といくつもの形態ができてきました。それぞれの葬儀の流れや、その形を選ぶ意味を紹介します。

一般葬

通夜、葬式、火葬と続くいわゆる一般的な葬儀でもっとも多くの方が選ぶスタイルです。葬式(葬儀)の後に告別式を開き、友人や会社関係者といった縁のあった方々と故人がお別れをする場を作ります。地域差はありますが、通夜の翌日に葬式と告別式を執り行い、火葬をするという流れです。

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家族葬

一般葬の規模を小さくし家族や親族だけで葬儀をするもので、ゆっくりとお別れができます。社会的な変化や感染症予防などのため、一般葬に次いで選ばれている葬儀の形です。家族葬といっても一般葬と基本的な流れは同じで、友人や知人も会葬できます。

一日葬

通夜を省略し、一日で葬儀と告別式、火葬まで済ませる葬儀です。流れは一般葬などと変わりませんが、それぞれの時間が短くなり連日で式を行わないため遺族の負担が軽減されます。密葬などを選ぶ方もこの形をとることが大半です。

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直葬(火葬式)

厳密には葬儀とはいいません。通夜、葬儀、告別式を全て省き火葬だけとするものです。死亡後24時間は火葬してはいけないと法律で決まっているため、葬儀社などの遺体安置施設で1日安置したのち火葬場へ運ばれます。身寄りがない、経済的理由から選ぶことが多い形ですが、近年では考え方の変化や故人の希望で直葬を選ぶ家族も増えています。

宗教による葬儀の違い

葬儀は宗教によって営み方も考え方も違います。仏教では亡くなると「あの世に行ったあと輪廻転生する」という考えがありますが、神道では故人は「家の守護神になる」とされ、キリスト教の「死」は「神と共に永遠の生命を与えられる」という概念です。こうした宗教による死生観の違いは葬儀のあり方にも表れています。

仏教

仏教では、故人の冥福を祈りながらあの世へ送り出す儀式ののち、故人が極楽浄土へ行けるように供養していきます。葬儀は看取りに始まり、納棺、通夜と続き葬式、告別式そして火葬というのが大きな流れです。

ただし仏教といっても宗派がいくつもあり少しずつ違うので、自分の宗派ではどう行うのか親族などに確認しておくとよいでしょう。浄土真宗などは「往生即成仏」の考えを持つため、人は亡くなるとすぐに仏になるとされています。そのため、供養は行いません。

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神道

神式では仏教でいう通夜式を「通夜祭」、葬儀・告別式を「葬場祭」といい、この一連の流れを「神葬祭」といいます。神葬祭には人の死という不幸を祓い清め、日常に戻すという意味があります。

神社の神職を斎場または自宅に呼び神葬祭を執り行いますが、形式的なものはなく、式次第は神社によるところが大きいものです。神道では死を「穢れ」とするため、神様の集まる神聖な場である神社で神葬祭を行うことはありません。

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キリスト教

キリスト教の葬儀は「葬儀式」または「葬儀ミサ」といいます。キリスト教では、死は終わりではなく新たな始まりであり、死後は神のもとで永遠の命を授けられるという考えから、祝福すべきものと捉えられています。そのため、納棺、通夜、葬儀(ミサ)、告別式と仏教と流れは同じですが、お悔やみの言葉は言いません

葬儀ミサは聖書を朗読し聖歌を歌うなど故人への祈りの場であり、告別式は家族や友人がスピーチをするなどお別れをする場です。

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まとめ

さまざまな文化が取り入れられ多様化する社会で、葬儀をする意味がないと考える方も出てきました。しかし、大切な人の死を悼み弔うことは人の本質であり、死を通して自分が生きる意味を考え成長する機会でもあります。葬儀は故人の冥福を祈るとともに、遺族は弔慰を共有し悲しみを乗り越える一助となる場です。

小さなお葬式」では葬儀のあり方にお悩みの方に寄り添い、アドバイスを行っています。さまざまなプランをご用意しているので、自分に合う形を見つけられるでしょう。葬儀のスタイルについて迷っている方はぜひご相談ください。ご家族にとって最適な葬儀プランをご提案します。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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