お墓参りでお供えする花の選び方とは?種類や供え方や注意点を知っておこう!

お墓参りでお供えする花の選び方とは?種類や供え方や注意点を知っておこう!

お墓参りに行く際は、お墓にお供えする花を持参します。しかし、どのような花を選べばよいかわからない方もいるのではないでしょうか。お供えする花に明確なきまりはありませんが、花の選び方やマナーを知っておくことはとても大切です。

この記事では、お供えに向いている花の種類や、選ぶ際に気をつける点について詳しく紹介します。

こんな人におすすめ

お墓に供える花の選び方を知りたい方

神道と仏教の花の選び方の違いを知りたい方

お墓のお供えに不向きな花を知りたい方

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お墓参りでなぜ花をお供えするのか

お墓参りの際には、なぜ花をお供えするのでしょうか。まずは、花をお供えする4つの理由を紹介します。

自分の心と先祖の心を清らかにする

お墓参りに行き、お墓の掃除をしてきれいにした後に美しい花をお供えすると、自分の心が穏やかで清らかなものになるでしょう。また、泥の中でも耐えて美しく咲く蓮の花のように、「過酷な環境でも頑張って生きていくことを仏様に誓って花を供える」という考え方もあります。

花をお供えすることで、自分の心だけではなく、故人や先祖の心も清らかにするとも考えられています。

香りと美しさを仏様や故人に届ける

仏様や故人、先祖は、香りを楽しむといわれています。そのため、お線香を焚いたり花をお供えしたりして香りを届けます。

また、お墓に色とりどりの花を供えると華やかになるでしょう。香りと同様に、花の美しさも仏様や故人に楽しんでもらうためにお供えします。

お釈迦様が花を捧げたから

お墓参りの際に花をお供えするのは、お釈迦様に由来しているという説もあります。悟りを開く前のお釈迦様が、燃燈仏(ねんとうぶつ)に会った際に花を捧げました。
燃燈仏とは、釈迦が前世で修行をしていたときに「釈迦は将来悟りを開き釈迦仏となる」という予言を授けた仏のことです。

また、お釈迦様が亡くなる直前に弟子たちに対して「亡くなった人には花を供えるように」と伝えたという逸話もあります。

命のはかなさの表現

花をお供えすることで、命のはかなさや人生の無常を表現しているという考え方もあります。

美しい花をお供えしたとしても、やがて枯れて美しさや生命力は感じられなくなるでしょう。その様子を人間の命や一生になぞらえているといわれています。

お墓参りで供える花は「持ちのよさ」と「色合い」できめる

お墓にお供えする花は「長持ちする花」や「花の組み合わせによる色合い」を重視して選ぶとよいでしょう。

お墓に花を供えてお参りをすることには、「故人の冥福を祈り感謝の気持ちを表す」という意味があります。ここからは、お墓に供える花の選び方について紹介します。

お墓にお供えしてはいけない花はない

お墓にお供えしてはいけない花はありません。花の種類にきまりはないので、季節の花や故人が好きだった花、長持ちする花などを自由にお供えして問題ありません。ただし、お供えにふさわしい花や不向きな花もあるので、後ほど紹介します。

花の色は3色~5色使うとバランスがよい

お墓には左右に2つ花立てがあるので、左右対称に飾ります。お墓に供える花は、華やかな色合いが好ましいといわれています。

故人の好きな花や華やかな色合いの花でお墓を彩ると、故人や先祖に喜ばれると考えられているためです。

日本では花の本数を3・5・7の奇数で飾ることが一般的です。花の色も3色~5色を組み合わせると、バランスよく飾れます。具体的には、白・黄・紫の3色や、白・赤・黄・紫の4色、白・赤・黄・紫・ピンクの5色を組み合わせることで、上品さと華やかさを兼ね備えたバランスになるでしょう。

ただし、亡くなってから日が浅い場合は白や紫を選ぶのがおすすめです。お墓参りに供える花は、お供えする時期や心情に合わせて選ぶことが大切です。

櫁を添える

お供えの花には、櫁(しきみ・しきび)を添えてもよいでしょう。櫁とは、古くから葬儀に使われている植物です。強い匂いや毒を持っていることから、虫除けや動物除け、魔除けやお清めに利用されてきました。

また、櫁のスッキリとした香りは「抹香(まっこう)」というお香としても用いられています。抹香は仏像や仏塔に塗られたり焼香にも使用されたりするので、仏事に供える花としては最適です。

ただし、櫁には毒があるので子供やペットを連れている場合は、誤って口に入れないように気をつけましょう。

お墓参りで供えるのにふさわしい花

ここからは、お墓に供えるのにふさわしい花を5種類紹介します。花選びに迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

お墓に供える花といえば、菊が知られています。菊が選ばれる理由のひとつは、季節に左右されることなく一年中生産されている点です。値段の変動もなく安定した価格で手に入る点も菊の強みといえるでしょう。

菊は日持ちがよく、赤や黄、白、ピンクなど色の種類も豊富です。さらに、枯れても花びらが散ることがない点も魅力のひとつです。

白い菊には「ご冥福をお祈りします」という花言葉があることや、日本の皇室の紋が菊である点も好まれる理由のひとつと考えられます。

カーネーション

カーネーションも菊と同様に年間を通して生産される花で、日持ちもするのでお供えに向いています。色の種類も豊富で、きれいな色が多いのも特徴です。

母の日には赤いカーネーションを贈り、亡くなった母親には白いカーネーションを捧げる」という習慣があることから、お供えにカーネーションが選ばれると考えられています。

スターチス

春からお盆にかけてのお供えとしておすすめなのが、色の種類も豊富なスターチスです。ドライフラワーとしても人気の高い花で、「水分が少なくても枯れにくい」「花びらが散りにくい」「長持ちする」という特徴があります。

細かい花が集まっているので、お供えの花全体のバランスを整えて彩りを豊かにしてくれる役割を持つ花です。「変わらない心」という花言葉も、お墓へのお供えには向いているといえるかもしれません。

リンドウ

青紫のリンドウは、群生せず凛とした姿で咲くことからお供えに好まれます。開花時期が7月~9月であるため、お盆や秋のお彼岸のお供えの花としておすすめです。茎が硬く傷みにくく日持ちのする花なので、お墓にお供えするのに適しています。

グラジオラス

開花時期が6月~9月のグラジオラスは、暑さに強く、ピンクやオレンジ、黄、紫など華やかで多彩な種類があります。色合いを考えて組み合わせやすく、夏のお供えの花としておすすめです。また、吸水性がよく長持ちするという特徴もある花なので、お供えには適しています。

お墓参りで供えるのに不向きな花

お墓参りでは故人の好んだ花を供えることが一番ですが、お供えには不向きな種類の花がある点にも留意しておきましょう。

自分たちのほかにもお墓を訪れる人がいるため、配慮を忘れないことが大切です。ほかの方の迷惑にならないように、お供えにふさわしくない花の種類を知っておきましょう。

トゲのある花

けがをする可能性があるという理由から、トゲのある花は避けるべきとされています。トゲのある花の種類には、バラやアザミが挙げられます。お供えの際だけでなく、お墓の管理者や片付けをする方にも配慮して花の種類を選びましょう。

そのほかにも、「お墓に眠る故人や先祖に対してトゲのある花を捧げることは好ましくない」と考える人もいるため、避けた方が賢明です。故人が生前バラを好きだった場合など、どうしてもトゲのある花をお供えしたい場合は、トゲを外すなどの対処が必要です。

強い香りのある花

強い香りがする花もお墓に供える花としては適していません。香りの強い花の種類には、ユリやクチナシが挙げられます。

香りにつられて虫が集まってくることや、生々しい花の香りがお供えにふさわしくないという考え方から、避けたほうがよいと考えられています。また、ユリに関しては、黄色い花粉が墓石やお墓の周りを汚す可能性があります。

ユリは長持ちするため、花屋やスーパーなどで仏花として組まれて販売されていることが多いですが、お供えには避けたほうが賢明です。

毒を持つ花

毒を持つ花もお墓に供える花としては不適切です。毒を持つ花の種類は、スイセンや彼岸花、スズランなどが挙げられます。彼岸花は、名前だけを見るとお供えに向いているようにも思えますが、毒性が強いため注意しましょう。

毒を持つ花は、お供えする方や片付けをする方に配慮して選ばないようにしましょう。毒が含まれる部分は、花や葉、根、花粉など花によって異なりますが、多くの人が訪れるお墓に毒性のある花を飾ることは避けましょう

花びらや花粉が散る花

花びらや花粉が散る花も、お墓のお供えには不向きです。花びらが散ったり花粉がついてお墓や訪れる方の衣服を汚したりする可能性があります。

花びらが散りやすい種類の花は、椿やサザンカなどが挙げられます。特に椿は花ごと落ちてしまう特徴があり、首が落ちることを想起させるので不向きといわれています。花粉が飛び散りやすいユリは、供える前に花粉をあらかじめ取っておくなどの対処が必要でしょう。

つる性の花

朝顔やスイートピー、クレマチスなどのつる性の花は、お墓参りで供える花としてふさわしくないとされています。これには2つの大きな理由があり、1つ目は、隣接するほかのお墓につるが巻きついてしまうと迷惑をかけてしまうことです。

2つ目は、つるが絡みつく様子が成仏できないことを連想させて、縁起が悪いという理由から避けられています。

お墓参りの花の供え方

お墓参りの際、花はどのようにお供えすればよいのでしょうか。ここからは、一般的な花の供え方と、すでに花がお供えされている際のお供え方法について解説します。

花の本数と向き

お供えする花の本数は、奇数が縁起がよいと考えられています。3本・5本・7本などにすることが多いでしょう。お墓の花立ては左右に設置されているため、同数の花束を2束用意しましょう。

花をお供えする向きは、お墓参りをしている人に向けるのが一般的です。お参りする人の心を清めて穏やかにするためであるといわれています。

花を持ち帰るかどうか

お墓にお供えした花は、帰る際に回収したほうがよいのか迷う人がいるかもしれません。花の扱い方については、地域や家庭によってもさまざまな考え方があります。

一度お供えした花はそのままにしておいたほうがよいと考える方もいれば、枯れる前に持ち帰るほうがよいと考える方もいます。どうするのがよいのか、事前に墓地や霊園の管理者に確認しておくことをおすすめします。

花がすでにある場合の対処

お墓参りの際、すでに花がお供えしてあった場合は、その花の状態によって対処方法が異なります。

お供えしてあった花が枯れている場合は、持参した花と取り替えましょう

きれいな花がお供えしてある場合は、花立てに自分の花も追加でお供えします。その際は、花の本数を奇数にして全体のバランスがよくなるように調整します。

また、きれいな花で花立てがいっぱいになっている場合であれば、墓前に花束ごと置いてお供えして、帰る際に持ち帰ってもよいでしょう。あるいは、お供えせずに持ち帰り、仏壇などにお供えしてもかまいません。

神道と仏教で花の選び方に違いはある?

一般的に知られているお墓参りは仏教式であることが多いので、神道のお墓参りについて詳しく知らない方も多いかもしれません。

日本において古くから伝わる「八百万の神様」を信仰する神道でも、お墓参りの意味は仏教式と変わりありません。

ただし、神道では「死は穢れ(けがれ)」とみなすため、お供えの花に関しては考え方の違いがあります。ここからは、神道のお墓にお供えする花について紹介します。

神道の場合は「榊」をお供えする

仏教ではお墓参りの際に花をお供えしますが、神道の場合は「榊(さかき)」をお供えするのが一般的です。「榊」の漢字には「木」と「神」が合わさり、神様と関わりのある神聖なものと捉えていることが神道で使われる理由です。

また、榊が選ばれる理由のひとつに、一年を通して緑が鮮やかで葉が枯れにくい点も挙げられます。神道では仏教のように線香はあげず、その代わりにロウソクに火をつけて榊をお供えします。

現代では花を供えることもある

神道では榊を供えることが一般的ですが、仏教のお供えの作法と明確な違いがない地域もあります。地域や家庭によっては、花や食べ物を供える習慣もあるようです。

神道と仏教ではお供えするものに多少の違いはありますが、先祖に思いをはせて感謝の気持ちを伝える点は共通しています。

お墓参りで供える花に迷ったら

お墓に供える花に明確なきまりはありません。毒やトゲのある花以外であれば、色や種類は自由に選べます。地域の習慣がわからない場合やどの花がふさわしいのか迷ってしまう場合は、以下のポイントを参考に選んでみてください。

1束500円~1,000円を目安にする

お墓にお供えする花の金額は、1束500円~1,000円程度です。花の値段はお盆やお彼岸の期間には高くなりますが、金額の目安を知っておくと選びやすくなるでしょう。

花を自分で選ぶことが難しい場合は、花屋で希望金額を伝えて選んでもらっても問題ありません。お墓にお供えする旨を伝えておけば、長持ちする花や水あげしやすい花などバランスを見ながら選んでくれるでしょう。

仏花用に束になった花を選ぶ

スーパーでも仏花用に作られた花束が販売されています。マナー違反にならないか心配な方は、作られた花束から選ぶと安心です。

そのほか、売店のあるお墓や霊園ではロウソクや線香と一緒に仏花を販売しているところもあるので、現地で購入してもよいでしょう。

故人の好きだった花を選ぶ

お墓参りでは故人を偲び感謝の気持ちを伝えます。そのため、お供えには故人が好きだった花を選ぶとよいとされています。好きな花がわからない場合は、好みの色の花を供えてみてもよいでしょう。

花を選ぶ際には、お墓参りに来る人たちが不快に思う花や迷惑になってしまいそうな花は選ばないほうが賢明です。

造花でも問題ない

「お墓にお供えする花は生花でなければならない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、お供えする花は造花でも問題ないとされています。

お供えする花は「持ちのよさ」や「色合い」で選ぶことをおすすめしましたが、造花であれば夏でも枯れることなく美しい状態のままお供えすることができます。

また、頻繁にお墓参りができない方や、枯れた花の後片付けが気がかりな方にも造花はおすすめです。ただし、造花のお供えを好まない考え方を持つ地域や宗派もあるので、不安な場合はお寺などに尋ねてみてもよいかもしれません。

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まとめ

お墓に花をお供えすると、お墓に眠る故人やご先祖の心だけでなく自分の心も清らかな気持ちにさせてくれます。

お供えの花は、故人やご先祖の好きだった花を選ぶことが一般的です。花を選ぶ際は、毒やトゲのある花は避けてお墓を訪れるほかの方への配慮も忘れないようにしましょう。故人に思いをはせながら、花言葉や花の特徴を調べて選んでみることもよりよい供養につながります。

お供えにふさわしい花の選び方がわからない方は、ぜひ小さなお葬式にお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のお悩みに寄り添いながらサポートをさせていただきます。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • お墓にお供えする花の選び方は?

  • お墓に供える花に向かない種類はある?

  • お墓に供える花選びに迷ったときのポイントは?

  • 神道と仏教で違いはある?

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