天理教のお供え物は何を準備する?NGなお供え物に注意
葬儀マナー[参列者]

作成日:2021年09月15日  更新日:2021年09月15日

天理教のお供え物は何を準備する?NGなお供え物に注意

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天理教の葬儀などに参列する際に、お供え物を持参することがあります。お供え物といっても、食べ物から花までさまざまあり、何を選べばよいか分からない方もいるでしょう。また、天理教は仏式や神式とは異なる宗教のため、参列を不安に感じる方も少なくありません。

そこで、この記事では天理教にふさわしいお供え物や、祭壇にお供えする物について解説します。天理教とはどのような宗教なのかも併せて理解できる内容です。

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【もくじ】
天理教は江戸時代から続く教派神道のひとつ
天理教のお供え物と供花とは
天理教の祭壇にお供えする物は?
天理教の葬儀や霊祭(法事)に呼ばれたら
まとめ

天理教は江戸時代から続く教派神道のひとつ

天理教は1800年代に中山みきが教祖となり設立されました。日本国内に120万人以上の信者を抱える、日本発祥の宗教です。人間が相互ほう助し合う「陽気ぐらし」の実現を目指しています。発祥の地である奈良県天理市は、多くの天理教系病院や学校を持つ宗教都市としても有名です。

教派神道(きょうはしんとう)の一派でしたが、神道は多神教であることに対して、天理教は「天理王命(てんりおうのみこと)」を神様とする一神教という違いがあります。そのため、天理教独自の考えや行事が多く存在するのも特徴です。

例えば、天理教の教えを人に説き信仰を広めるための「にをいがけ」や、世界中から子どもが「ぢば」(天理教の聖地)へ集まる「こどもおぢばがえり」などがあり、子どもから年配者まで広く活動できます。

祭典や行事などは天理教の持つ教会で行うことが多いため、信者でなければ関わる機会は少ないかもしれません。

天理教のお供え物と供花とは

天理教には「誕生とともに神に身体を借り、死後は神へお返しする」という死生観があります。そのため死を「出直し」と呼び、死後は「魂が新たな肉体を借りて生まれ変わる」ということです。

葬儀や祭事(仏教でいう「法事」)の作法は宗教宗派で異なりますが、天理教のお供え物に関しては神式や仏式などと似通った面もあります。ここでは、天理教にふさわしいお供え物と供花についてまとめました。

お供え物は消え物が基本

お供え物は神式・仏式に準じます。ふさわしいとされるお供え物は基本的に「消え物」、つまり食べるとなくなる飲食物や使うとなくなる日用品などです。

食べ物や飲み物であれば、菓子折りや果物、乾物、お茶などがよいでしょう。ただし遺族が好きなタイミングで召し上がれるように賞味期限が長く、お菓子なら個包装されているものを選びます。

天理教では酒と魚をお供えできることが、仏式と大きく異なる点です。遺族が好むことが分かっていれば、日本酒などをお供え物として持参するのもよいでしょう。

日用品なら洗剤やせっけん、タオルなどの消耗品を選びます。季節や気温に左右されることがなく、贈るほうも受け取るほうも負担が少ないためおすすめです。

供花は白や黄色の花が好まれる

天理教の祭事には、花を贈るのもよいでしょう。供花は神式に準じた、白や黄色の菊などが一般的です。葬儀などの際は移動のしやすいフラワーアレンジメントや花束を贈り、霊祭(五十日祭など)にはアレンジメントのほか鉢植えを贈ると、祭壇などに飾りやすく喜ばれます。

仏式においては四十九日までは白のみの花がよいとされますが、天理教では黄色の花も飾られます。ただし宗教は地域差もあるため、場合によっては相手先に尋ねることも大切です。また蓮の花はお釈迦様を表すため、天理教のお供えとしては避けたほうがよいでしょう。

NGなお供え物は「香」と「灯」

神式には線香や焼香、いわゆる「香」に関する儀式はありません。天理教も神式と同じく、線香や抹香などは不要とされているため、お供え物として贈るのは避けましょう。「灯」はろうそくの意味ですが、こちらも天理教の葬儀などでは使用しないのが一般的です。

仏式において線香は場を清めるもの、ろうそくは仏様の御心であり道しるべとなるものとして大切にされています。しかし、天理教では仏様ではなく「天理王命(てんりおうのみこと)」を神様としているため、仏式とは異なる点も多いでしょう。祭事に参列する際は、宗教の考えを理解し、お供え物もよく考えて選ぶことが必要です。

天理教の祭壇にお供えする物は?

葬儀や祭事の際には、神棚のほか祭壇を飾るのが一般的です。祭壇にお供えする物は基本的に米、お神酒、魚、野菜や果物などですが、頂いたお供えや故人が好きだった食物を一緒にお供えしてもよいでしょう。

米、お神酒、野菜、魚などをお供えする

神式と同様、天理教では魚と酒をお供えできるのも仏式と異なる点です。献饌台(けんせんだい)と呼ばれるひな壇に三宝や八足台を置き、お供え物を安置します。

上段:神棚、神鏡、榊など
二段目:米、餅、お神酒、魚など
下段:果物、野菜、塩、水など

並べ方は地域や家庭によりさまざまですので、この限りではありません。不安な場合は同じ教会に所属している方や近しい親族に尋ねましょう。

祭壇や神棚にも香りと灯りはNG

葬儀の場であっても、ろうそくや線香などは用いないのが習わしです。仏式でいう焼香と似た儀式として「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を行います。玉串とは、榊や杉などの木の枝に白い紙や綿を麻で結んで作られており、参拝者や神職が神前に捧げるものです。

玉串奉奠は「祈る人の気持ちを玉串にのせて神に捧げる」ため、祭事の際は心を込めて行いましょう。

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天理教の葬儀や霊祭(法事)に呼ばれたら

天理教の葬儀などに案内された際に、自身が異なる宗教宗派だった場合、戸惑うことが多いかもしれません。天理教の儀礼は神式を基本とし、仏式でいうところの香典や年忌法要などの語句はそれぞれ「玉串料」と「年祭」になるなど違いがあります。

こちらでは仏式との違いを交えながら、天理教の祭事に参列する際の基本的な作法についてまとめました。

仏式とは異なる作法

天理教に念珠は不要です。線香や焼香もない代わりに玉串奉奠を行います。葬儀の際、仏式では戒名が与えられますが、天理教においては神式と同様「諡(おくりな)」が授与されるのが特徴です。男性の場合「大人(うし)」という呼び名がつけられ、女性の場合「刀自(とじ)」という呼び名が名前の後につけられます。

仏式の戒名は僧侶にお布施を渡して依頼しますが、天理教では諡を頂くためにお礼を渡すことがないのも異なる部分でしょう。

お悔やみの言葉を言わないのは死生観が違うから

天理教では特有の死生観により、「お亡くなり」という言葉は使わず「出直し」と言います。死は悲しみや悼むことではないとされ、仏式のようにお悔やみの言葉を伝えないのが一般的です。

天理教の特徴として、通夜のことを「みたまうつし」と呼び、「みたまうつしの儀」が執り行われます。これは死をもって魂をいったん神様にお返ししたのち、新たな肉体に生まれ変わるまで霊代(みたましろ)に移しておくという儀式です。

葬儀やみたまうつしは、故人を悼む場というよりも、新たな出発や再生の節目として考えられています。

服装と携行品

参列が決まったら、服装や持ち物を準備しましょう。基本的には仏式や神式と大きく変わらず、一般的な喪服であるブラックフォーマルを着用し、小物も黒色で合わせます。

男性の場合は、ブラックスーツに黒のネクタイ、黒の革靴などを合わせるのが一般的なスタイルです。女性なら黒のワンピースやアンサンブルを着用し、黒のストッキング、パンプスにバッグも黒で揃えましょう。

アクセサリーは不要ですが、結婚指輪はつけたままでも構わないとされます。ただし、ゴールドカラーや輝きの強い宝石や飾りがある場合は外したほうがよいでしょう。

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香典(玉串料)は神式に準じる

天理教の香典は神式と同じく「玉串料」と呼ばれます。「香」は使わないため香典とは言いません。表書きについても神式に準じ「御玉串料」「御榊料」「御霊前」などと記します。

玉串料を入れる白の封筒は無地とし、蓮の花の絵柄が施された封筒は仏式のもののためNGです。水引は黄と白、黒と白、または銀色一色の物を使い、水引のかたちは結びきりを選びます。

お供え物の掛け紙の表書きは?

お供え物に使う掛け紙も忘れずにつけましょう。こちらは「御供」「奉献」などと記します。右上にのし(あわびの絵や飾り)がついている掛け紙は祝事の際にかけるもののため、弔事には適していません。

また、お供え物は紙袋に入れて持参し、喪主に渡す際に取り出して手渡しします。これは仏式でも神式でも同様のマナーであるため、覚えておきましょう。

まとめ

天理教の祭事のお供え物は、ろうそくや線香は不要であるなど、仏式とは違う点に注意しましょう。また死生観の違いから、使用する用語や遺族にかける言葉にも気を払うのがマナーです。

小さなお葬式では、天理教の祭事やお供え物に関することなど、さまざまなご相談を受け付けています。幅広い知識と情報を兼ね備えたスタッフが在籍しているため、気になることがあればぜひ一度お問い合わせください。

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最後に

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