ある日突然、家族に対して「余命は残りわずかです」と宣告されたら、本人はもちろん周りの家族まで深い衝撃を受けるでしょう。
そういった状況に陥ってしまったら「もう何もできることはないのか」「せめて1つくらい、本人のやりたいことをやらせてあげたい」という気持ちが生じるでしょう。
そのとき、余命がわずかな方にでもできることはあります。この記事では、余命わずかな方ができることと注意点について紹介します。
<この記事の要点>
・体調がそれほど悪くない場合、数日程度の旅行であれば行くことが可能
・何かを行う際は、必ず医師の許可を取る
・外出する際は、必ず薬や健康保険証を持っていく
こんな人におすすめ
余命わずかな人がやりたいことについて知りたい方
余命わずかな人にできることを知りたい方
余命わずかでやりたいことをやるときの注意点について知りたい方
多くの場合、余命がわずかな方には「あれがやりたい」といった願望があるでしょう。また、あらかじめ「余命が残りわずかになってしまったら自分は何をしたいだろう?」と考える方も少なくありません。一般的に余命わずかな方がやりたいことの例は、以下の通りです。
・大切な人にメッセージを送りたい
・身の回りのものを売りたい
・旅行がしたい
・美味しいものを食べたい
・人に会いたい
・資産の整理をしたい
・遺言書を書きたい
・エンディングノートを書きたい
・子供と精一杯遊びたい
家族や恋人、恩師や友人などに「メッセージを伝えたい」という方が多いようです。メッセージを伝える方法はさまざまで、直接伝えたり、手紙やビデオレターを送ったりしてもよいでしょう。いままで伝えられなかった「感謝の気持ち」や「ずっと謝りたかったこと」などを伝えることで、心のモヤモヤが晴れて清々しい気持ちになるかもしれません。
メッセージを送るのはお金や時間をかけずにできることなので、余命わずかなときにできることとして挙げられます。
遺族が遺品を整理する手間を省くために「余命があるうちに身の回りのものをあらかじめ売っておきたい」という方もいます。自分が死んだら、ただでさえ葬儀の準備などで忙しいのに遺品整理にまで時間をかけさせたくないという気遣いから、このような願望をされる方が多いようです。
「人生で一度は行ってみたかったところに旅行に行きたい」と思う方もいるでしょう。一口に旅行といっても、自身の体調に合わせてできることとできないことがあるので、見極めが肝心です。
とはいえ、家族や友人とその地に出向くだけでも立派な旅行ですので「余命わずかなときにやりたいこと」として挙げられる方が多いといえるでしょう。
「人生の最後に美味しいものを食べたい」といった意見もあります。中には「どうせ余命がわずかなら、体のことを気にせず好きなものだけを食べたい」といった考えを持たれる方も少なくありません。
こういった考えの方は、闘病中に食事制限をしていたケースが多いようです。
長い期間入院や通院を行っていたため、人と会う機会が少なくなってしまったというケースでは、「いろいろな人に会いたい」と思われている方が少なくありません。遠くで暮らしている息子や孫、昔からの友人など、普段なかなか会えない人たちの顔を最後に一目見ておきたいという考えがあるようです。
人に会うことは病室でもできることなので「余命がわずかなときにしたいこと」として多く挙げられています。
相続などの関係で「資産の整理をしたい」といった声もあります。生前から「誰にどれだけの相続をするか」をあらかじめ決めておくと、相続に関するトラブルをなくすことが可能です。
また、莫大な資産を持たれている方なら、余命がわずかでもある程度資産の整理に時間を費やしたほうがよいかもしれません。
「ゆっくりと遺言書を書きたい」と願う方もいるようです。遺言書は法的な効力があるので、慌てて書くよりも時間をかけて書いたほうがよいかもしれません。
「余命がわずかなときにできること」として「エンディングノートを書いてみたい」という方もいます。エンディングノートとは、もしものときのために自分の情報やメッセージなどを書き記しておくノートです。
書く内容に決まりはないですが、もしものときに遺族が困ってしまわない情報を書いておくとよいでしょう。自分の人生を見つめ直すのに最適なため、余命がわずかであるときにエンディングノートを書かれる方が少なくありません。
いままであまり子供と向き合う時間がなかったという方の場合、「子供と精一杯遊びたい」と考えることもあるでしょう。人生の最後に、親子の思い出を増やしたいところです。
余命わずかな方が「やりたいこと」と「できること」は決して同じではありません。
いくらやりたい気持ちがあっても、体調が追いつかなかったら病気をさらに悪化させてしまうかもしれません。ここでは、余命わずかな方が実際にできることを紹介します。
体調がそれほど悪くない場合、余命がわずかでも数日程度の旅行であれば行くことが可能です。病室の外に出て、いつもとは違う景色を見ることで精神的にも余裕が生まれるでしょう。また、旅行が楽しみといった感情は、闘病のエネルギーにもつながります。
しかし、自らの足で長時間歩くなどといった、体の負担になるようなことは避けましょう。宿泊先などもバリアフリーが充実している所が望ましいです。また、旅行中であっても、投薬などの医学的な管理は欠かさずに行ってください。
余命がわずかでも、マッサージを受けることが可能です。その際は、マッサージ店に出向くのではなく、実際に病室まで来てもらいましょう。
普段からベッドで寝たきりの状態であれば、体が凝り固まっているはずなので、ほぐしてもらうことでストレスの緩和につながります。
余命わずかな状態でも、食事に行くことが可能です。その際は、1人で行かず誰かと一緒に行くと安心できます。また、病室から出られないのであれば、デリバリーを頼むことも可能です。
映画館に行って映画を観ることで、ストレスの軽減につながります。映画館に出向けない場合は、レンタルショップでビデオを借りてきて病室のテレビで観ることも可能です。
しかし、中には目に強い刺激を与えてはいけない方もいるので、不安がある場合はあらかじめ医師に相談しましょう。
余命わずかでもできることがあるとはいえ、本人は健康な体とはいえません。以下のような注意点を意識しておくことが大切です。
・無理は禁物
・必ず医師の許可を取る
・情報収集は欠かさない
余命わずかでもできることを最大限に楽しめるように、1つずつ見ていきましょう。
いくらできることがあるとはいえ、余命わずかな身なので無理は禁物です。下手に無理をしてしまうと体調の悪化につながって、せっかくの楽しい思い出が台無しになってしまいます。あらかじめ医師に行動範囲を確認したうえで、挑戦してみてください。
何かを行う際は、必ず医師の許可を取りましょう。精神的には元気でも、体は思っている以上に弱っているかもしれないからです。
医師の許可なく勝手に病室を飛び出して外出先でトラブルが起きてしまったら、対処に時間がかかるうえ、最悪の場合その場で死に至る可能性があります。余命わずかで残された時間が少ないとはいえ、やりたいことをやる場合は、焦らずゆっくりと行っていきましょう。
どこかへ出かける際は、事前に外出先の情報収集を欠かさずに行っておく必要があります。本人が車椅子で移動する場合、バリアフリーが充実していない所だとせっかく行っても十分に楽しめないでしょう。また、近くに病院があるほうが、もしものときに速やかに対応できます。
本人のストレスを軽減させるためにも、事前の情報収集は欠かさずに行いましょう。
薬や健康保険証は必ず持っていきましょう。
また海外旅行の場合、薬の持ち込みには手続きが必要になることがあります。「それなら持って行かない」では済まないので、薬に関して心配がある場合は事前に調べたり、薬剤師に相談したりするなどして対処しましょう。
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余命宣告を受けると本人だけでなく、家族までもが「残された時間は何もできないのか」と心配になってしまいますが、余命が残りわずかでもできることはたくさんあります。
いざというときのために、あらかじめ余命がわずかなときにしたいことを考えている方も少なくありません。その中でも人気なのが「旅行」や「大切な人へのメッセージを送る」などです。患者本人がしたいことをすることで、ストレスの緩和につながり、精神的な余裕が生まれるでしょう。
ただし、「やりたいこと」と「できること」は決して同じではなく、やりたいけど体のことを考えたら控えたほうがよいこともあるでしょう。周りの方と相談しながら計画を立ててください。
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