購入前に知りたい墓石の値段とお墓を建てるのにかかる費用

購入前に知りたい墓石の値段とお墓を建てるのにかかる費用

「故人のためにお墓を作りたい」「元気なうちにお墓を選んでおきたい」と思い、お墓の購入を考える方もいるでしょう。しかし、お墓の購入は一生のうちに何度もあることではありません。そのため、予備知識がないままお墓を選ぼうとするとなかなかきまりません。

また、適正な価格かどうかの判断ができないと、後悔したり思った以上に費用がかかってトラブルになったりすることもあるようです。そこでこの記事では、墓石の値段をはじめ、お墓の選び方やお墓に関わる費用について解説します。

こんな人におすすめ

お墓の購入を検討中の方

墓石の値段を知りたい方

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墓石の値段はなぜ明記されていないのか?

石材店の店頭や墓石販売のウェブサイトでも、墓石の値段が明記されていないケースが多く見られます。なぜ、墓石の値段が分かりにくいのかと疑問に思う人がいるかもしれません。ここからは、墓石の値段が明確にされていない理由と、値段が変動する要因について解説します。

墓石の値段はあえて明確にされていない

墓石の値段を明確に表示してしまうと、実際に見積もりを作ったときの値段と大きく変わってしまう場合があります。

通販サイトなどで墓石のページを見ると「○○万円~」と書かれていたり、購入前に設置場所の写真が必要だったり、工事費が別途かかると書かれていたりするのはこのためです。

墓地の広さや立地条件などによって見積もり金額が変わるため、あえて値段は明確に表示されていないのです。

墓石の値段が変動する要因

墓地の大きさや墓石のデザインによって、墓石に使用する石材の量が異なります。また、石材の種類によっても等級が異なり値段は変動します。墓石を加工する際に細かい彫刻などが加わると、価格はさらに高くなるでしょう。墓石の値段は個々の希望に応じて変動します。

墓石の値段はいくら?

墓石の値段の目安は、120万円~175万円といわれています。「新聞広告やインターネット広告で目にする金額はと大きく違う」と感じることもあるでしょう。

墓石は買って終わりではなく、設置した後は維持していく必要があります。つまり、材料となる石そのものの値段だけを見て比較することはできません。お墓を建てる際には、墓石の値段のほかに、敷地代や管理費などがかかってくることを覚えておきましょう。

墓石の値段の多くを占める石材費

墓石の材料となる石のことを「石材」といいます。石材は、お墓を建てる土地の広さによって使用量が変わってきます。広い土地に小さな墓石を使用したり、反対に小さい土地に大きな墓石を使用したりするとアンバランスになってしまうため「ちょうどいい大きさ」で建てるのが一番です。

また、墓石の金額は石材の使用量が多ければ多いほど高額になり、石材の種類や産地によっても価格が異なります。ここからは、人気の墓石をいくつか紹介します。

人気の墓石の種類と選び方

墓石用の石は300種類ほどあるといわれています。香川県で採掘される、白と黒のまだら模様の庵治石(あじいし)は、世界的に見ても高級な石です。また、御影石(みかげいし)は、茨城県や福島県など全国に産地があります。産地により、色味や目の粗さが微妙に異なります。御影石は経年劣化しにくいため、昔から人気の墓石です。

黒色の御影石(黒御影)は国内採掘量が少なく高価なため、海外産のものが多く選ばれています。費用を抑えるために外国産の石を選ぶ方は少なくありません。

また、墓石は地域によって人気の色が異なります。西日本では白や灰色、東日本では黒が使われることが多いようです。しかし、関東の人でも「杉の木が敷地のそばにあるから、花粉が目立たないように」と、灰色の墓石を選ぶケースもあります。最近では、デザイン性の高いお墓に赤や緑の墓石を選ぶ方もいて、昔よりもさまざまな形や色のお墓が見られるようになりました。

墓石の値段をきめる要素

墓石の値段は、さまざまな要素が集まって構成されます。どのように値段がきまるのかを知っておけば、お墓を購入する際に役に立つでしょう。

石材加工料・基礎工事費

墓石には石そのものの値段だけではなく、材料の石から切り出して彫刻を施したり、「○○家」と名前や家紋を入れたりといった、デザインや加工の費用もかかってきます。墓石の価格にこれらが含まれている場合と含まれていない場合があるので、注意が必要です。

また、別途基礎工事費が発生するケースもあります。基礎工事は、地盤の強度や墓石のサイズに応じて行う必要があります。設置場所は地面の上ではなく、平らに切り出した石の上に置いたり、玉砂利を敷いたりします。

墓石周辺のオプション

亡くなった方の名前を入れる「墓誌」や「卒塔婆立て」「花立て」など、お墓を構成するその他のものにも別料金がかかる場合があります。

お墓によっては、外柵、灯籠などを設置することもあり、遺族の意向によってさまざまです。これらの有無によって値段が変わってくることを理解しておきましょう。

指定石材店があるか

霊園や墓地で指定されている石材店がある場合には、他の石材店から見積もりを取って値段を比較することができません。必ずしも指定石材店のほうが高いわけではありませんが、相見積もりを取ることは費用を抑えるためのひとつの手段です。指定石材店があるかどうかというポイントにも注意をしましょう。

運搬・設置費用

運搬・設置のための費用もかかります。墓石はとても重く、ひとつが100㎏ほどあり、一般の方が簡単に運べる代物ではありません。運搬費は、石材店から墓地までの距離や墓地までの道路が整備されているかなど、現場の状況によっても価格が変動します。

また、墓石はいくつものパーツから構成されるため、それぞれがずれないように加工して設置します。大きな地震にも耐えられるように耐震工事も必要です

墓石以外にかかるその他の費用

お墓を建てる際には、墓石以外にも必要な費用があります。ここからは、墓石以外にかかる費用として、永代使用料、管理料、お布施について解説します。

永代使用料

墓地・霊園において、墓地の区画を使用するためにかかるのが、永代使用料です。土地を購入するのではなく借りるための費用ですが、墓地がある限り、あるいは墓じまいして区画を返還するまで使用することができます。区画が広いほど高額になるものです。

管理料

墓地を利用する場合は永代使用料だけでなく、設備に使われる管理料も定期的に支払う必要があります。多くが1年払いで数千円~数万円です。数年まとめて払えるところもあります。墓地(区画面積)が広いと管理料も高額になる傾向があるようです。

また、生前にお墓を購入した場合は、土地を利用することになるので納骨する前から管理料を支払う必要があります。

お布施など納骨にかかる費用

新しいお墓に納骨する場合には「開眼供養」という法要が必要です。一般的には四十九日法要や一周忌法要と一緒に行われています。開眼供養を行う際は、僧侶に対するお布施が必要です。

また、納骨の際、お墓の作りの関係により自分で納骨作業ができない場合もあるでしょう。納骨が難しい場合は石材店に依頼するため、さらに費用がかかります。

お墓を設置するには敷地選びが重要

現在の法律では、「庭が広いからお墓は自宅に建てる」ということができません。そのため、お墓を建てるには公営・民営の霊園や寺院の墓地を利用することになります。この場所代を、前述したように永代使用料として支払います。

ここからは、永代使用料のしくみや墓地の種類について紹介します。

永代使用料を支払えば永久に使える

墓地の土地は購入しているわけではないので、他人に譲渡したり転売したりはできません。ただし、家族や子孫にお墓を引き継ぐのであれば、何代でも引き継ぐことができます。

また、事情があってお墓を手放す「墓じまい」をする場合は、墓石を撤去して更地にしてから貸主に返却することになります。墓じまいで墓石を撤去する際も石材店に依頼します。ただし、墓じまいをする際は、最初に必ず墓地の管理者に相談しましょう。勝手に工事をして貸主とトラブルにならないように、これまでのお礼を伝えて工事の日程調整など詳細をきめましょう。

よほどの事情がない限りお墓を移動することはないので、敷地選びは重要といえるでしょう。

墓地の種類は3種類

墓地は以下の3種類があります。それぞれの特徴を確認していきましょう。

・公営の霊園
・民営の霊園
・寺院の墓地

一般的に、公営と民営の霊園では公営の方が費用を安く抑えられます。同じくらいの広さでも、交通の便がよい場所の方が人気です。しかし、安いからといってお墓参りしにくい場所は好ましくありません。

寺院の墓地はお墓参りしやすい点がメリットですが、寺院の墓地を使用する場合は檀家になる必要があります。檀家に入るためには「入檀料」がかかること、行事ごとのお布施が必要となることに注意しましょう。

土地選びで後悔した例

お墓を建てたものの「後悔している」という方も少なくありません。ここからは、お墓の土地選びで後悔した事例を紹介します。

豪雪地帯のとある村に住む50代夫婦Nさんがお墓を建てました。

N家は、自宅から10キロメートルほどの場所にある墓地を選びました。駐車場からお墓までは急斜面の坂を登ります。施工当時は坂は舗装されていなかったので、蔦をつかんで歩いていきました。現在は新しく舗装された道ができて登りやすくなりましたが、あまりの急斜面で冬場は雪で凍結して行くことができません。

購入当時はまだ健康だったため頻繁に通うことができましたが、それから30年経った今は高齢になり、場所柄なかなか墓参りも墓掃除もできないといいます。

この事例から、お墓の場所は「現在」だけではなく「自分や子孫が高齢になった時は通えるか」ということも検討する必要があるでしょう。

お墓を購入するタイミング

お墓を購入するタイミングにきまりはありませんが、生前か一周忌までという2つのタイミングに購入するのが一般的です。ここからはお墓を購入する時期の特徴とメリットを紹介します。

生前

最近では、生前に自分のお墓を建てる人も増えてきました。生前にお墓を購入することには、以下のようなメリットがあります。

・自分で費用を負担できる
 お墓の購入にかかる手間と費用について、家族の負担を減らせます。

・自分の好きなお墓を建てられる

・購入代金分の相続税の節税
 お墓は相続財産にはならないので、相続した際にも相続税はかかりません。

亡くなってから一周忌まで

四十九日法要までにお墓を用意して、納骨する流れが一般的です。ただし、お墓を建てるのには時間がかかるため、間に合わないケースがあることを理解しておきましょう。その際は、一周忌が目安となります。一周忌法要の際に納骨と開眼供養も執り行うという考え方です。

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まとめ

お墓を建てるタイミングにきまりはありませんが、墓石だけではなく敷地代や管理費など、さまざまなものに費用がかかることを知っておきましょう。一生に一度あるかないかの買い物になるため、後悔しないように納得できるお墓を選ぶことが大切です。

小さなお葬式では、葬儀だけでなく、お墓のような供養に関連することにもお答えいたします。ささいなことでもご相談いただけますので、365日いつでもお問い合わせください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • 墓石の値段はいくらくらい?

  • 地域によっては選べない墓石がある?

  • 通販で墓石を購入しても大丈夫?

  • 工事費が安いのか高いのか判断できないときは?

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