意外と知らない線香立ての種類や選び方について

意外と知らない線香立ての種類や選び方について

「線香立て」とは、さまざまな種類がある仏具の中でも一番身近なものです。誰しもが1度は、お墓に向かった際にお線香に火をつけ、故人や仏様へ思いを馳せながら立てたことがあるのではないでしょうか。独特の芳しい香りが好きという方も少なからずいることでしょう。

古くから仏教において、「香り」は故人や仏様のお食事であるという考えが存在しています。その香りの元となるお線香を立てるための線香立ては、身近でありながら非常に重要な仏具の1つといえます。しかし、身近にあるものでありながら、そこまで線香立てを意識したことがないという方もいるでしょう。

この記事では、意外と知らない線香立ての種類や選び方などについて解説します。古い線香立てから新しいものに交換したいが交換の仕方がよく分からないという方や、これからお墓を建てるつもりだが選び方が分からないといったお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてお役立てください。

こんな人におすすめ

線香立ての種類を知りたい方

線香立ての材質ごとのメリット・デメリットを知りたい方

線香立てはお墓への取り付け方を知りたい方

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線香立ての種類

線香「立て」と呼ぶくらいなので、立てるタイプのものしかないと思っている方は多いのではないでしょうか。実は立てるものばかりではなく、横置きで寝かせるタイプのものも存在します。昔ながらの立てるタイプのものは今でも好んで使用されますが、横置きのタイプも近年人気となっています。なぜ近年では横置きタイプのものが人気になっているのでしょうか。人気の理由をそれぞれの種類の特徴とあわせて解説します。

立て置きタイプ

火が灯されたろうそくと並んで、お線香を立てるこのタイプにはさまざまな種類のものがあります。墓石に対して直接埋め込むものや、後付けで墓石台に取り付けるタイプなど、横置きのものよりもデザインなどの選択肢が豊富にあるため立て置きタイプを採用する方が多いようです。

しかし、立て置きタイプの特徴として、お線香を立てて置くということから、どうしても灰が真下へ落ちるというデメリットが挙げられます。墓石を綺麗にする際に、落ちた灰の掃除をするのを少し面倒に感じることもあるでしょう。

また、昔ながらの立て置きタイプのものには香炉タイプのものもあります。こちらはお線香を立てるための灰を中に入れますが、雨や雪が降って濡れた際に中に入れた灰が固まるというデメリットもあります。そこで近年人気なのは筒状になっているものです。こちらは灰を入れなくても自立可能な点が好まれています。

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横置きタイプ

近年、新しくお墓を建てる際にも人気となっている横置きタイプですが、人気の理由は何といっても汚れにくいという点です。線香皿と呼ばれるものにお線香を寝かせて置くため、灰がそのまま線香皿にたまっていき、立て置きタイプと比較すると掃除がとても楽です。立て置きタイプのものとは違い、灰が真下に落ちることもありません。

墓石周辺を汚さないため景観を損ねることもなく、非常に優れたものといえます。大多数のものは線香皿のみを取り外して洗えるようになっており、お墓参りを終えたら、お皿だけを取って水洗いすることも可能です。以上のことから、横置きタイプの人気が増している理由もうなずけるでしょう。

線香立ての材質ごとのメリット・デメリット

線香立てには種類の違いだけでなく、材質の違いもあります。一般的な材質は「石」「ステンレス」「陶器」の3種類が代表的です。また、種類ごとに材質特有のデザイン性や機能面でのメリットやデメリットが存在するため、選択する際にはその点も考慮するとよいでしょう。

ここからは材質ごとに分けて解説します。

昔ながらの石で作られた線香立てが選択される理由としては、墓石との相性がよく、合わせやすい点です。しかし、素材そのものの風味や持ち味を活かすことが主とされているため、デザインのバリエーションはさほど多くありません。形状としては昔ながらのものということもあり、香炉タイプのものが多いです。

外付けタイプのものも多く存在していますが、お墓を建てる際に一部をくりぬいて、その箇所に線香立てや皿を埋め込んでいるものも多くあります。耐久性の面で考えると、石で作られたものが一番長く保つといえるでしょう。

ステンレス

石ほどではありませんが、雨や風などにも長期間耐えることができるのがステンレス製の線香立てです。墓地に行くと、比較的近年に建てられたお墓では、ステンレス製の線香立てを採用しているものが多く見受けられます。横置きタイプの皿にはステンレスが採用されていることが多く、水洗いできる点が好まれています。お手入れが簡単だともいえます。

金属特有の光沢があり少々無骨なものが多い印象ですが、墓石とマッチしていると凛々しい印象を受けます。石と組み合わせたタイプの香炉もあり、選択の幅が広いところもメリットです。

陶器

石やステンレスでできたものに比べ、比較的安価で購入できるのが陶器製の線香立てです。色味やデザインなどの幅が非常に多いのも特徴ですが、耐久性があまりないため、長期間にわたる屋外での使用には向かないといえます。また、質量もあまりないため、強風時には飛ばされることもあるようです。

このようなデメリットはありますが、魅力的なデザインのものが多いのがメリットとして挙げられます。そのため、デザイン性を重視する方におすすめできる線香立てです。もし陶器製のものを採用する場合は、屋外での劣化に耐えるための対策や強風対策などを講じることが必要でしょう。

線香立てはどうやって取り付けるのか

選択するものによって、置くだけのものや固定するものなど、お墓への取り付け方法はさまざまです。人によってこだわりなどもあるため、デザインなどだけではなく、取り付け方法にも注意して選択することが重要です。

「いざ購入して設置しようとしたがイメージと少し違っていた」「やっぱり交換したいが取り外せない」などというようなことがないように、取り付け方法も知っておきましょう。

据え置き型

最も簡単に設置できるのが据え置き型の特徴です。気に入ったものを購入したら、墓石の前に置くだけで完了です。「イメージと違うから交換したい」「劣化したから交換したい」といった場合にもすぐに対応できるのが据え置き型の魅力でしょう。また、墓石そのものに取り付けるための穴をあけたり、加工したりということがないのも魅力の1つです。

しかし、どこにも固定せずに屋外に設置するため、飛ばされて壊れたり、誤って落として壊してしまったりといった事態も考えられるので注意が必要です。

埋め込み型

埋め込み型は墓石へしっかりと埋め込むことで固定する方法です。線香立ての種類が最も多いのが特徴です。墓石に穴をあけて台座を埋め込むため、墓石に穴をあけたくないという方にはおすすめできませんが、墓石に穴をあけてもよいからしっかりと固定したいという方にはぴったりでしょう。選択の際には、墓石に穴をあけても問題がないかどうかをしっかりと検討することが重要です。

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外付け型

「墓石に穴はあけたくないけど、しっかりと固定させたい」という方におすすめの設置方法が外付け型です。墓石の前に独立した線香立てを設置し、周囲を石で囲うことで新たに香炉を作る方法です。雨風から線香立ての劣化を守るだけでなく、デザインも相談しながら決めることができるため、墓石にこだわりたい方はこちらの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

線香立ての金額はどのくらいか

線香立ての金額に、はっきりとした目安はありません。材質やデザインなどに大きく左右される面があるためです。しかし、一般的な仏具取扱店の金額でいうと、ステンレス製のものであれば数千円~3万円程度で販売されています。陶器製のものになるともう少し安い値段で購入することができます。

石のものに関しては既製品でも最低で4万円~5万円程度で、石材店などに注文する場合には10万円以上の高額になってしまう場合がほとんどなようです。デザインにこだわるのも大事ですが、値段との兼ね合いも意識して線香立てを選ぶようにしましょう。

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線香立てを購入、設置したその後

自身で納得のいくものを購入できたなら、破損するか交換するまでは使用することになるでしょう。定期的に線香立てを買い換える場合は別ですが、基本的には長く使っていくものです。お洒落なもの、墓石とマッチした雰囲気のよいものなど、お墓の外観を整えることは先祖の供養にももちろん繋がっています。

せっかく外観を整えたのであれば、今後はそれを維持できるように、掃除やお手入れをこまめに行うようにしましょう。いつまでも美しいお墓は、手入れをする自身の気分がよくなるだけではなく、ご先祖様たちや故人も喜んでくれます。線香立てと一緒に、お手入れ用具の購入を検討するのもよいでしょう。

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まとめ

この記事では、一番身近にありながら意外と知らないことが多い線香立ての種類や特徴、選び方について解説しました。お墓というものは、建てた本人が亡くなった後でも使い続けられるものです。生前の故人が綺麗に維持していたことが分かれば、この先もずっと綺麗に維持してもらえるでしょう。

故人を偲ぶ葬儀や法要の際も、生前の故人の意向を汲むことは非常に大切です。小さなお葬式では故人様とご遺族様の意向に合わせた各種葬儀方法を、経験豊富なスタッフが丁寧にご案内いたします。葬儀を検討されている方は是非、一度ご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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