「一日葬」とは?家族葬との違いや葬儀の流れなどわかりやすく解説

「一日葬」とは?家族葬との違いや葬儀の流れなどわかりやすく解説

近年、葬儀の形式は多様化しており、お通夜を省き告別式と火葬を1日で執り行う「一日葬」に注目が集まっています。ではなぜ、一日葬が求められているのでしょうか。葬儀を執り行うにあたっては、葬儀の形式について理解した上で、どの葬儀形式を選択するかを決めたいものでしょう。

この記事では、一日葬の内容や流れをはじめ、料金、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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一日葬とは?

多様化してきた葬儀の形式の1つが一日葬ですが、どのような内容なのでしょうか。また、よく似たものに家族葬という葬儀形式もありますが、どのように異なるのでしょうか。

ここでは、一日葬と家族葬の違いや、一日葬を選ぶ人の割合、一日葬にかかる時間について解説します。

一日葬と家族葬の違いは?

一日葬と家族葬の違いは以下の通りです。

・葬儀にかかる日数
・参列者の限定範囲

一日葬とは、お通夜を行わずに、葬儀・告別式と火葬を1日で執り行う葬儀です。一日葬では参列者を限定することはありません。

一方で、家族葬とは、参列者をある程度限定し、家族などの親しい人を中心に執り行う葬儀です。ただし、家族のみの葬儀というわけではなく、誰を呼ぶのかは家族が自由に決めます。葬儀にかかる日数は一般葬と同様で、2日間~3日間を要します。

まとめると、一日葬はお通夜を省略するが参列者は限定しない葬儀であり、家族葬は一般葬と同じ流れになるが参列者を限定する葬儀です。

一日葬を選ぶ人の割合は?

2020年に行われた葬儀に関する調査によると、一般葬が約半数を占め、家族葬が4割であり、一日葬を選択する人の割合は、全体の約5%でした。つまり20人に1人程度です。

新しい葬儀の形式ということもあり、一日葬を選ぶ人は、まだ少ないというのが現実です。

一日葬はどれくらいの時間で終わる?

【葬儀形式】 【内容】 【所要時間】
一般葬 通夜:2時間
通夜振る舞い:1時間
葬儀告別式:2時間
火葬:2時間
会食:1時間
計:8時間
一日葬 葬儀告別式:2時間
火葬:2時間
会食:1時間
計:5時間

一般葬の所要時間は、通夜2時間、通夜振る舞い1時間、葬儀告別式2時間、火葬2時間、会食1時間です。一日葬の場合は、通夜とその後の通夜振る舞いがありません。そのため、葬儀告別式2時間、火葬2時間、会食1時間の合計となり、一日葬にかかる所要時間は、約5時間程度であると考えられます。

一日葬の流れ

一日葬を執り行う場合の流れについて理解しておきましょう。ご逝去から葬儀終了までをまとめると、以下のような流れになります。

1.葬儀業者に依頼
2.ご安置
3.葬儀プランの打ち合わせ
4.納棺
5.告別式
6.火葬
7.解散

ここからは、一日葬の流れについて順番に解説します。

1. 葬儀業者に依頼

ご逝去後、看護師によってご遺体にエンゼルケアが施されます。その際、葬儀業者に連絡をして、病院からの搬送の手配をしましょう。

その後、医師から死亡診断書を受け取り、退院の準備として荷物をまとめます。ご遺体に着せる服を持っている場合は、看護師に渡して着せてもらいます。病院への支払いを確認し、霊安室に移動します。

2. ご安置

病院に葬儀社から迎えの車が到着後、安置場所を伝えます。安置場所は、自宅か、斎場内などにある安置施設です。どちらに安置するのかは遺族が選ぶことができます。安置施設では、遺族が付き添い可能な部屋を用意してもらえる場合もあります。

ご遺体を安置場所まで葬儀業者に搬送してもらい、安置してもらいます。ご遺体の枕元には枕飾りが施され、状態を保つためにドライアイスが置かれます。

3. 葬儀プランの打ち合わせ

葬儀業者と葬儀プランの打ち合わせをします。打ち合わせで決める内容は、下記の通りです。

・葬儀の日程
・葬儀会場
・葬儀のプランや流れ
・費用の見積もり
・喪主
・遺影写真
・僧侶の手配 など

打ち合わせには、1時間~3時間程度かかるでしょう。打ち合わせが終わった時点で、参列者に訃報を伝えて、葬儀の日程や場所をお知らせします。

4. 納棺

ここからは葬儀当日の流れとなります。葬儀業者が安置場所まで迎えに来て、故人を棺に納めます。プランによっては、納棺前に湯灌を行ったり化粧を施したりして、故人の着衣の上に仏衣を掛けます。

納棺後は、葬儀会場まで搬送してもらいます。

5. 告別式

葬儀会場にて、故人との最後のお別れの儀式となる告別式を執り行います。一般的な告別式の流れは、受付、開式、僧侶による読経、弔辞弔電、お焼香、式中初七日、閉式となります。

閉式後は、 お花や故人の好きだったものなどを棺に一緒に納め、火葬場へ出棺します。

6. 火葬

火葬場に到着すると、僧侶による炉前読経の後に、火葬を行います。火葬後は、箸で遺骨を拾い上げて骨壺に納める「骨上げ」をします。

その後、精進落としと呼ばれる食事の席にて、葬儀でお世話になった方への感謝を伝えます。

7. 解散

一日葬は終了となり、解散します。葬儀業者に費用の支払いをし、埋葬許可証を受け取りましょう。

解散後は、自宅に遺骨を持ち帰り、白木位牌、遺影とともに安置します。骨壺は四十九日法要まで自宅で保管します。

一日葬にかかる料金目安

葬儀を執り行うにあたって、気になるのは費用でしょう。では、一日葬にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

ここからは、一日葬の費用の内訳、お布施の目安などについて解説します。なお、紹介した費用はあくまでも目安であり、地域や宗派によって費用は異なる点に注意が必要です。

一日葬の費用内訳

一日葬で葬儀社に支払う金額はプランによっても異なりますが、45万円※が目安となります。(※対象期間:2021年2月~2022年2月 2022年3月 自社調べ)この中には、搬送、安置、葬儀場利用料、祭壇・花・棺など一式、葬儀スタッフ人件費などが含まれます。

火葬料金が含まれるかどうかは葬儀社によって異なるため、打ち合わせの際に確認しておきましょう。この他に、飲食費、返礼品、お布施などが必要です。

一日葬のお布施の目安

一日葬のお布施の目安は、10万円~30万円程度です。お通夜がないため、一般葬よりは低めの金額となっています。ただし、お布施は明確な金額が定められていないため、いくら包めばいいのかわからない場合には、お寺に相談してみましょう。

<関連記事>
一日葬のお布施の相場は?金額に影響する項目も解説!

「一日葬」を選択するメリット

一日葬を選択すると、一般葬では2日間必要となる葬儀の日程が1日で済みます。そのことから、遺族にはさまざまなメリットが発生します。

ここからは一日葬を選択するメリットを3つ紹介します。一日葬を選ぶかどうか検討する際の参考にしてください。

故人とゆっくり過ごせる

お通夜を執り行う場合には、参列者が訪れるため、故人との最後の夜を家族だけで過ごすことはできません。一方で、一日葬の場合にはお通夜を執り行わないため、家族は故人とゆっくり過ごせる時間を確保できます。

翌日に控えた葬儀や火葬の前に、故人と向き合う静かな時間を持てることは、一日葬を選択するメリットの1つです。

遺族の負担が減る

一般葬は、2日間に渡って執り行われます。そのため、遺族が体力面に不安を抱えている場合は、かなりの負担となる可能性があります。一方で、一日葬であれば1日で葬儀が終了するため、遺族の負担は少なくなるでしょう。

また、遠方に住む親族が参列する場合、2日間の葬儀では宿泊先を手配する必要があります。しかし、一日葬であれば日帰りが可能な場合もあるでしょう。このように、一日葬では遺族や参列者の負担が軽減されるメリットがあります。

費用を抑えられる

一日葬ではお通夜を執り行わないので、その分、会場利用費などの費用を抑えられます。また、参列者が少なくなることに伴い、食事や返礼品の準備も少なく済みます。

2日間の葬儀が1日だけになることによってそれぞれの費用が減り、一般葬と比べてトータルの費用が抑えられるでしょう。

<関連記事>
一日葬の費用はいくら?相場や内訳を徹底解説!

一日葬でデメリットを感じやすいこととは?

メリットの多い一日葬ですが、デメリットもあります。特に、新しい葬儀の形態であることから、従来の葬儀との違いに戸惑う方もいるようです。

ここでは、一日葬でデメリットを感じやすいことについて解説します。

弔問の対応が多くなる可能性がある

お通夜がない一日葬の場合、仕事の都合がつかないために参列できず、故人との最後のお別れができない方が出てくる可能性があります。そこで、参列できなかった方のために、後日に弔問の機会を設けることがあるでしょう。ただし、あまりにも弔問の人数が多いと、遺族は対応に追われてしまうかもしれません。

親族から一日葬を反対される可能性がある

一日葬という葬儀の方法がまだあまり認知されていないため、「このような形では故人がかわいそうだ」「通夜を省略すべきではない」という意見が親族から出る可能性があります。

また、通夜がないために参列できない親族がいた場合、葬儀後に文句が出ることもあります。事前に理解してもらえるように、一日葬のメリットについて説明しておく必要があるでしょう。

寺院に反対される可能性がある

お寺は、お通夜を行い、その翌日に葬儀、告別式を執り行うという本来の仏式の葬儀のあり方を大切にしています。そのため、一日葬という新しい葬儀の形態を受け入れてもらえず、反対される可能性もあります。

菩提寺がある場合には、一日葬に対応してもらえるかどうか、事前に相談する必要があります。

一日葬でも会場費は変わらない可能性がある

一日葬であれば葬儀が1日で済むので、会場費が1日分となり費用を抑えられると考える方もいるでしょう。しかし、お通夜がなくても、ご遺体は葬儀の前日に会場に安置することになります。そのため、前日も会場を利用しているとみなされ、2日分の費用が発生する可能性があります。

予想とは異なり、一日葬でも会場費は変わらないこともあるので、葬儀業者との打ち合わせの際によく確認しておきましょう。

一日葬は小さなお葬式にぜひご相談を

一日葬を執り行いたいとお考えの方は、小さなお葬式にぜひご相談ください。一日葬であっても、葬儀としての必要な流れは行いますので、故人とのお別れはしっかりとすることができます。

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まとめ

この記事では、一日葬と家族葬の違い、一日葬の流れ、料金、メリットやデメリットなどについて解説しました。まだあまり認知されていない葬儀形式ですが、様々なメリットがあるため、親族に理解してもらえるようにしっかりと説明することをおすすめします。遺族が納得できる形で、しっかりと故人とのお別れをしましょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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