お彼岸と六波羅蜜の関係とは?知っておきたい意味と関係
法事・法要

作成日:2022年05月18日  更新日:2022年05月19日

お彼岸と六波羅蜜の関係とは?知っておきたい意味と関係

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お彼岸とは、毎年2度実施される日本の行事です。そんなお彼岸を実施するにあたって「六波羅蜜」という言葉を耳にすることがあります。一方で、六波羅蜜について詳しく知る方はそう多くはいないでしょう。

この記事では、お彼岸や六波羅蜜について解説します。

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【もくじ】
お彼岸とは?
お彼岸が実施される時期
お彼岸に実施すること
彼岸会とは?
六波羅蜜とは?
お彼岸と六波羅蜜の関係
まとめ

お彼岸とは?

お彼岸は日本特有の行事で、毎年出席する方もいるかもしれません。しかし、どのような目的で実施するのか、どこで発祥したのか、どの期間で実施されるのか、詳しく知る方は少ないでしょう。

ここでは、お彼岸について解説します。

お彼岸の意味

サンスクリット語で「到彼岸」という言葉があります。到彼岸とは「煩悩が存在する世界から悟りの開けた世界に行くこと、あるいはそのための修行」を指します。お彼岸の名称は、到彼岸がルーツであると考えられています。

「彼岸」は川の対岸にあるとされており、川を挟んでこちら側にある現世を「此岸(しがん)」と称し、対岸のあの世を「彼岸」と称するのが通例です。川は三途の川を指し、生と死や現世とあの世、煩悩と悟りを分けています。

また、お彼岸で西を向いて祈りを捧げる理由は、阿弥陀如来が作られた極楽浄土が西にあるからだといわれています。

お彼岸の成り立ち

お彼岸は、宗教による考え方のほかにも天文的な考え方も交えて考慮されたようです。

一昔前の中国では、極楽浄土は西に存在すると言い伝えがあったことにより、太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日が、逝去した方々とより密接に繋がれると考えられていました。この考えと浄土信仰の考えが合わさってお彼岸が生まれたとされています。

お彼岸が実施される時期

お彼岸は年に2度訪れることが特徴ですが、正確にどの期間がお彼岸にあたるのかご存知ない方もいるでしょう。お彼岸が実施される時期はであり、春分の日と秋分の日を中日として設定しています。

春と秋、どちらのお彼岸でもお供え物を準備するのが一般的で、中でもぼた餅やおはぎが有名です。どちらも同じ食べ物ですが、ぼた餅は牡丹が咲く春のお彼岸に、おはぎは萩の花が咲く秋のお彼岸に食べるという理由で名称が異なります。

春のお彼岸

春のお彼岸は、春分の日を折り返し日とした7日間実施されます。春分の日は、毎年3月20日もしくは21日に設定されるきまりです。この日は「自然を讃え、生き物を慈しむ日」という目的が設定されています。また、種まきの時期でもあるので、豊作を祈る目的もあります。

秋のお彼岸

秋のお彼岸は、秋分の日を折り返し日とした7日間実施されます。秋分の日は、毎年9月22日もしくは23日に設定されており、昼と夜の長さがほとんど同じ日にあたります。

また秋分の日は「お墓参りの日」としても知られているため、逝去した方のためにお墓参りに出向くのもよいでしょう。

お彼岸に実施すること

地域やご家庭によって異なりますが、お彼岸には、お墓へ参拝に出向くことが通例です。お墓参りの手順に厳しいきまりはありませんが、最低限のことはした方がよいでしょう。ここからは、お墓参りの手順について解説します。

1.掃除

参拝する前に、お墓や周囲をきれいに清掃することから始めるのが一般的です。周囲の土に雑草が生えていたり、落ち葉が散らばっていたりしたら回収し、本体に苔やカビが生えているなら除去しましょう。

注意点として、墓石の汚れがひどい場合でも、洗剤等を利用して清掃する必要はありません。市販の洗剤を用いると、かえって傷める可能性もあるので注意が必要です。

2.お供え物を供える

掃除が終わり、お墓や周辺がきれいになったらお供え物を供えましょう。お供え物を供える前には、打ち水をされる家庭も少なくありません。お供え物としては花やお酒が一般的ですが、お彼岸にはおはぎ・ぼた餅・彼岸団子がお供え物に該当します。

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3.線香を焚く

火のついた線香を供え合掌します。線香についた火は、息を吹きかけて消すのではなく、手で仰いで消すのがマナーです。

4.後片付けをする

掃除道具や線香の余りは、その場に放置せず持ち帰りましょう。また、お供え物もすぐ腐ってしまうようなものは持ち帰るのが通例です。

以上がお墓へ参拝する際の手順となります。また、自宅にある仏壇が長い期間掃除をしていないのであればきれいにしましょう。忙しい場合は大掛かりに清掃する必要はありませんが、ほこり程度は払いましょう。お供え物を用意する際は、お墓へのお供え物と同様のものが好ましいとされています。

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彼岸会とは?

お彼岸の時期、お寺では「彼岸会」と称される行事が実施されます。彼岸会とは、逝去した方を慰めることを目的とした合同供養で、檀家の方々が出席するのが通例です。

彼岸会に出席する際は、お布施を用意することもあります。目安は3,000円~1万円ほどで、自宅に僧侶を招いて実施する場合は3万円~5万円程度と高くなる傾向にあります。

お寺と自宅の距離が離れている場合は、移動費としてお車代を3,000円~5,000円程度包んでもよいでしょう。ただしあくまでも目安なので、地域や家庭の方針に従うことをおすすめします。

また、出席する際は男性がダークスーツ、女性は暗い色のワンピースの着用がマナーです。喪服のような格式の高い格好をする必要はありませんが、場の空気とあまりにも異なる格好で参列するとマナーに反します。周囲から「常識がない」と思われないように注意しましょう。

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六波羅蜜とは?

六波羅蜜とは、以下の6つの要素で構成されている言葉です。

1. 布施
2. 持戒
3. 忍辱
4. 精進
5. 禅定
6. 智慧

それぞれの要素が重要な意味を持ちます。お彼岸との関わりもあるので、ここからは六波羅蜜について解説します。

1.布施

「布施」は、感謝や返礼品といった見返りを求めない善行をするという意味を持ちます。弔事のときに僧侶等に渡すお布施は布施がルーツです。

布施の中にも種類があり、お金や衣服等を無償で与える財施、仏教の教えを説き精神状態を穏やかにする法施、相手に不安や恐怖を取り除く無畏施等があります。

ほかにも、眼施・身施・房舎施が挙げられ、どの行為も見返りを求めず実施することが大切です。

「情けは人の為ならず」ということわざがある通り、人間が他人に行う行為は回り回って自分に返ってきます。その考え方に酷似する考え方だといえます。また、布施は檀那とも称し、檀家は檀那を行う家庭です。

2.持戒

「持戒」は、規則正しい生活を送るという意味を持つ言葉です。仏教には「不殺生戒」「不偸盗戒」「不邪淫戒」「不妄語戒」「不飲酒戒」等のルールが存在し、これらを戒律と称します。

持戒を重んじることで自分自身を律して戒めることが可能です。そのため、現代でも実践する人は少なくありません。お釈迦様が集団をまとめる際に作ったルールなので、集団行動の際にも重宝されます。

3.忍辱

「忍辱」は、自分自身にとって不快や苛立ちを感じた際に、感情を表に出さず耐え忍ぶという意味を持つ言葉です。どの人間にも怒りや不満の感情は芽生えるため、それらに耐える強い精神を養うために作られたそうですが、現代の解釈は多種多様です。

4.精進

「精進」とは、妥協がなく弛まぬ努力を続けるという意味を持つ言葉です。現在行っている善行は引き続き行い、悪行はこの瞬間に止め、まだ何も実践していないのであれば今から始める、といった善悪の区別をつけつつ何事にも挑戦するという考え方だとされています。

善は善行、悪は悪行からしか生じないという教えとともに覚えておくとよいでしょう。

5.禅定

「禅定」とは、鎮まった心を持つために実施する修行を指す言葉です。そのため、仏教では坐禅をするように教えられます。坐禅には、心を落ち着かせて精神統一ができる科学的な根拠もあり、さまざまな場所で体験できるでしょう。

お釈迦様も実施していたといわれ、感情の起伏を生じさせないためにふさわしいものだとされています。

6.智慧

「智慧」は、この世の真理を見極めたり、ほかの六波羅蜜を正しい心を持って実施したりするという意味を持つ言葉です。「知識を多く持っている」という意味もありますが、知識の中には決してよくはない知識も含まれているそうです。それゆえ、真理を見極める力も持つべきという教えがされるようです。

六波羅蜜の1つである布施でも、本当に相手のためになっているのかを見極めて善行をするのが大切だといえます。

お彼岸と六波羅蜜の関係

お釈迦様が入滅される際に西を向いていたことにより、極楽浄土は西に存在するという言い伝えがあります。そのため、お彼岸は真西に太陽が沈む日に実施されますが、お彼岸までに六波羅蜜の修行を実施できたか確認されていたといわれています。

また、彼岸には悟りの開いた世界という意味があり、その世界に至るために六波羅蜜を実施したようです。

まとめ

お彼岸は、毎年2度訪れる日本特有の行事です。それぞれ7日間かけて実施され、期間中には逝去した方のことを思って供養するのが通例です。また、仏教には六波羅蜜という悟りを開くために実施される修行があり、一昔前まではお彼岸までに六波羅蜜を実施できていたかを確認していたそうです。六波羅蜜は生きていく上で、自分を見つめ直すために大切な考え方のひとつだといえるでしょう。

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