遺影写真の特徴や選び方は?生前に準備する方法も解説!

遺影写真の特徴や選び方は?生前に準備する方法も解説!

葬儀の際に祭壇に飾られる遺影ですが、その役割や選び方を知らない方も多いのではないでしょうか。遺影を準備する際には、写真のサイズや飾り方など注意が必要な点があります。

最近では、人生の終わりのための活動である「終活」を意識して、生前から自分の遺影写真の準備や撮影を行う「生前遺影撮影」というサービスも生まれています。

この記事では、遺影写真の特徴や選び方について解説します。ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

遺影写真の選び方を知りたい方

遺影に適したサイズを知りたい方

「生前遺影撮影」に興味のある方

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遺影写真とはどんな写真?

遺影写真とは、故人の姿が写っている写真や肖像画のことで、故人を偲ぶために通夜や葬儀の際に飾られます。葬儀後は飾り棚や仏壇の近くに置かれることが多いですが、お寺や神社に依頼してお焚き上げをしてもらうこともあります。

葬儀では遺影写真を見ながら言葉をかけて故人を偲びますが、これは日本独自の風習です。遺影の起源は諸説ありますが、江戸後期から幕末にかけて存在した「死絵(しにえ)」と呼ばれる浮世絵が遺影の始まりではないかといわれています。死絵とは、歌舞伎役者などが亡くなった際に描かれた似顔絵のことです。

遺影にする写真の選び方

遺影選びは、葬儀準備の中でも大変な作業のひとつといわれています。適した写真の選び方がわからないと、遺影写真を準備するのに時間がかかってしまいます。

ここからは、どのような写真をいつまでに用意すればよいのか、遺影写真の選び方について解説します。

通夜までに準備できる写真から選ぶ

遺影は通夜の際に必要になるので、通夜までに準備できる写真から選びましょう。一般的に、通夜は故人が亡くなってから1日後に行われます。

葬儀会社や写真業者に加工を依頼する場合は、完成までに少なくとも数時間は必要になるので、なるべく早く用意できる写真の中から選ぶことをおすすめします。

普段から写りの良い写真を選別しておくと、いざというときでも写真を選びやすくなるでしょう。また、写真加工の有無は葬儀会社との打ち合わせで相談しておけば、円滑に葬儀準備を進められます。

ピントや画素数を重視して選ぶ

遺影写真は元の写真を引き伸ばして作成されることが多いため、ピントや画素数を意識して選ぶとよいでしょう。

ピントが合っていない写真や画素数の低い写真を選ぶと故人の顔がぼやけてしまいます。画質のよいスマートフォンやデジタルカメラで撮影された写真から選ぶことをおすすめします。カメラ目線の写真を選ぶと、遺影写真にしたときに違和感が出ません。

服装や背景は写真加工により調整することできるので、あまり気にして選ぶ必要はありません。

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直近で撮った写真を選ぶ

亡くなった年齢と写真の年齢が離れていると違和感が生じることから、遺影写真は直近で撮影された写真を使用するのが一般的です。写真に写っている年齢まで故人が生きた証にもなります。

ただし、亡くなる直前まで入院などをしていて写真がない場合は、元気な姿で写っている写真を選びましょう。使用する写真が撮影された時期に関するきまりはありませんが、故人の望みや家族の気持ちを考慮して選ぶことが大切です。

故人らしさを感じられる写真を選ぶ

遺影写真は故人の印象が伝わりやすい写真が好ましいです。和装姿で硬い表情の写真が使用されていた時代もありますが、現在は故人の自然体な姿が写っている写真が選ばれることが増えています。

賑やかな方なら笑顔の写真、威厳のある方なら真面目な写真というように、故人の雰囲気に合わせた写真を選ぶと写真から人となりを感じとることができるでしょう。

また、故人の好みや趣味に合わせて選ぶ方法もあります。旅行中の写真や趣味に熱中している写真など、リラックスした状態の故人が写っている写真が選ばれやすい傾向にあります。

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遺影写真に適しているサイズ

遺影写真のサイズに厳密なきまりはありませんが、「祭壇・出棺用」と「焼香・仏壇用」で適しているサイズが異なります。祭壇に飾る際や出棺時に使用される遺影は大きいサイズの写真を使います。遠方からでも見えるように「四つ切り」と呼ばれるサイズやA4サイズで用意します。

焼香台や仏壇に飾る遺影写真は、焼香台や仏壇のサイズに合わせて「L判」や「キャビネット」「2L」と呼ばれる小さめのサイズの写真が使われることが多いでしょう。

用途別の写真サイズは以下の通りです。

用途 サイズ
祭壇・出棺用 四つ切り
(縦305mm×横254mm)
A4
(縦297mm×横210mm)
焼香台・仏壇用 L判
(縦127mm×横89mm)
キャビネット
(縦165mm×横120mm)
2L
(縦178mm×横127mm)

生前に遺影写真を準備するには?

遺影写真は、故人の親族など身近な人の手元にある写真の中から選ばれることが一般的です。しかしながら、「終活」が浸透した現代では、生前に遺影を準備するサービスも登場しています。自分が理想とする写真のイメージを伝えられる点が生前遺影撮影のメリットです。

ここからは、生前に遺影写真を準備する方法について解説します。

フォトスタジオに依頼する

フォトスタジオに遺影写真の撮影を依頼する方法がもっとも一般的な生前遺影撮影の方法です。スタジオを利用する場合は、撮影・メイク・加工までセットになっていることが多いので、高品質の遺影写真を準備できます

一般のフォトスタジオ以外にも遺影写真撮影を専門としている業者もあるので、サービス内容や料金を比較してスタジオを選ぶことをおすすめします。

手元にある写真を加工する

業者に依頼せずに、自分で手元にある写真を加工して遺影を準備する方法もあります。自分好みの編集や加工ができる点や、業者に依頼するよりも費用がかからない点がメリットです。

ただし、編集や加工を自分で行うため、編集ソフトやアプリに関する知識や技術が必要です。遺影写真が完成したあとは、第三者に確認してもらうと安心です。

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遺影写真の飾り方や注意点は?

遺影写真の準備ができても、遺影を飾る場所や飾り方がわからず悩んでしまう方も多いでしょう。

遺影写真を飾る際には守るべきマナーがあります。ここからは遺影写真の飾り方のポイントや注意点について解説します。

遺影写真を飾るポイント

遺影写真は、四十九日が過ぎるまで後飾り祭壇に飾っておきます。後飾り祭壇は、故人の魂の安置所として設置される祭壇のことです。法要を終えて納骨をしたあとは、後飾り祭壇と一緒に遺影写真も片づけます。

四十九日後も遺影写真を飾る場合は、仏壇や仏壇の近くに飾られることが多いです。葬儀用の遺影だとサイズが大きいため、仏壇の大きさに合わせたサイズ加工し直すと飾りやすいでしょう。また、スマートフォンやパソコンが普及に伴い、データで遺影を保存する方法もあります。

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遺影写真を飾る際の注意点

四十九日法要後に遺影写真を仏壇に飾る場合は、仏壇の中ではなく外の見えやすい場所に飾りましょう。

仏壇の中は本尊を祀る場所で仏様が住む世界を表しているため、仏壇の中には何も置かないとされているからです。

また、仏様に対してお尻を向けたり見下ろしたりする位置である仏壇の正面や真上には遺影を飾らないように注意が必要です。仏様に対して失礼にあたる場所を避けて、机や壁に飾るとよいでしょう。

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まとめ

故人を偲ぶために通夜や葬儀の際に飾られる遺影写真は、通夜のまでに準備しておく必要があります。遺影写真には、高画質でピントが合った直近の写真が適しています。普段から写りのよい写真を選別しておくといざというときに焦らずに済むでしょう。

用途に合わせて大きいものと小さいもの2種類の準備が必要です。家族の負担を減らしたい方や自分で写真を選びたい方は、事前に遺影写真を撮影して準備しておきましょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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