「永眠」という言葉を耳にしたことがあっても、その正しい意味や使い方について考えたことのある方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、永眠の意味や使い方について解説します。身内が永眠した際の連絡方法や例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・「永眠」は死を間接的に伝える言葉で、故人が安らかに眠るという意味がある
・身内が亡くなったときは、電話やメール、手紙などで訃報を伝える
・連絡する範囲の目安は、3親等以内の親族と故人と親しい友人
こんな人におすすめ
「永眠」の使い方を知りたい方
「死」を表す言葉を知りたい方
訃報の伝え方を知りたい方
「永眠」は死を表す言葉です。とはいえ、「逝去」「死去」「他界」といった似た言葉もあり、使うべきシーンもさまざまです。ここでは、永眠の意味と似た言葉について解説します。
永眠とはその字のとおり、「永遠の眠りにつく」という意味です。死を例える言葉に「他界する」「亡くなる」などありますが、そういった言葉と同様に「死ぬ」ことを間接的に伝える際に用いられます。
死に対しての考え方は宗派などでさまざまですが、永眠は「故人が安らかに眠る」といった意味合いを持っているといえます。
「逝去」は「死」の尊敬語です。身内以外の方が亡くなった際に敬意を込めて使用します。「ご逝去」「逝去された」は二重敬語にあたるため注意しましょう。
正しい例として、「音楽プロデューサーの〇〇さんが12月10日に逝去しました」と使用します。
「死去」も死を表す言葉ですが、家族や親戚といった身内が亡くなったときに用います。逝去と似ていますが、逝去は身内以外の他人に使うのに対し、死去は身内が亡くなったときに用いる言葉です。
例えば「10月20日の午前12時に母が死去しました」と用います。
「他界」は永眠と同様に死を間接的に表す言葉です。安らかに眠る「永眠」と、魂が別の世界に行く「他界」とでは、使うシーンは同じでも言葉の持つ意味合いは若干異なります。「祖母は昨年の暮れに他界しました」のように用います。
身内が永眠した際に連絡することを「訃報」「悲報」といいます。不幸にも身内が永眠した際には、親族や親しい友人に連絡する必要があります。ここでは、身内が永眠した際に連絡する手段を紹介します。
優先的に考えたい方法は電話で伝えることです。電話であればメールや手紙よりも素早く確実に伝えられます。また電話でのコミュニケーションは相手の声色も分かるため、大切な話は電話のほうが安心できるでしょう。
しかし、相手が仕事中だったり育児で手が離せなかったりなど、確実に電話に出られるとは限りません。その際は留守電やメールなどで伝えるとよいでしょう。
電話以外であれば、メールで伝えるのも1つの手段です。メールであれば相手の都合のよいタイミングで確認できます。
しかし、誰かが亡くなったという訃報をメールで送ることに対し、よく思わない方も少なからずいます。親しい友人であれば問題ありませんが、目上の方や職場の方であれば、メールでの連絡は控えたほうが無難でしょう。
手紙やハガキで伝える方法もあります。勤務先や町内会といった、電話やメールで伝えられない相手の場合におすすめです。
メールと違い、手紙のほうが丁寧な伝え方ではありますが、届くまでには時間がかかります。手紙を手段に選ぶ際は、葬儀のスケジュールも考慮して送りましょう。
新聞などの情報誌で永眠したことを伝える手段もあります。「死亡広告」とも呼ばれますが、新聞社に依頼することで掲載可能です。どの新聞広告に載せるかは自身で決められます。
しかし、依頼する際には新聞社や葬儀社との手続きが必要だったり、費用がかかったりする点には注意が必要です。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
身内が永眠したときに備えて、誰に、どの順番で連絡するとよいのかあらかじめ知っておくことが大切です。ここでは、連絡の範囲と順番について解説します。
身内が亡くなった際は、まず家族や親族といった故人と近い方に連絡します。とはいえ、親族全員に連絡する必要はありません。
連絡する範囲は、3親等以内の親族、そして故人と親しい友人が一般的です。3親等は、「曽祖父母」「伯父伯母(叔父叔母)」「曾孫」「甥姪」などが該当します。
身内が亡くなったことを伝えるのは、故人と親しい関係性の方から順番にしましょう。まず優先したいのは家族です。電話で連絡し、確実に伝えるようにしましょう。その次に親族、故人と親しい友人です。
なお、何度も連絡するのは負担になるため、友人や会社への連絡は、葬儀の日程が決まってからがよいでしょう。
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身内が永眠した際には電話やメール、手紙などでそのことを伝える必要があります。しかし、どのように伝えたらよいか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。ここでは、連絡手段別に例文を紹介します。
【親戚に伝える場合】
突然お電話して申し訳ございません。〇〇(故人)の息子の〇〇です。今お電話大丈夫でしょうか。昨夜、〇〇病院に入院していた〇〇が永眠しました。お通夜や葬儀に関しては、また後ほどお伝えします。
親戚との関係性によっては、もう少しくだけた話し方でも問題ないでしょう。永眠したこと、通夜や葬儀に関して後日連絡することの2点を伝えるのが大切です。
【故人と親しい友人に伝える場合】
件名:【訃報】〇〇(故人)の逝去のお知らせ
本文:突然のご連絡失礼いたします。〇〇(故人)の娘の〇〇です。11月9日、突然の病により母が永眠しました。病名は〇〇だったようで、病院へ緊急搬送されるも、わずか数時間で帰らぬ人となりました。
生前は母がお世話になり、感謝申し上げます。通夜ならびに葬儀告別式の日程をお知らせいたします。
1.通夜:〇月〇〇日(火)18時〜
2.葬儀告別式:〇月〇〇日(水)11時〜
3.斎場:セレモニーホール〇〇(住所:〇〇町〇-〇/電話番号:〇〇-〇〇-〇〇)
4.喪主:〇〇(携帯の電話番号:〇〇-〇〇-〇〇)
【職場関係の人に伝える場合】
母〇〇儀 昨年来より〇〇病院で入院していました母〇〇が 令和〇年〇月〇〇日に 60歳をもって永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を感謝し 謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀告別式は以下の日程で執り行います
通夜:〇月〇〇日(火)18時〜
葬儀告別式:〇月〇〇日(水)11時〜
斎場:セレモニーホール〇〇(住所:〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇/電話番号:〇〇-〇〇-〇〇)
令和〇年〇月〇〇日
〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇
喪主:〇〇
手紙の場合は句読点を使用しないのがマナーとされています。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
ここでは「永眠のお知らせを受ける側」の例文を紹介します。いざというときに慌てないよう、ぜひ参考にしてください。
お辛い中、ご連絡いただきありがとうございます。突然のことで、言葉が見つかりません。通夜や葬儀など、今後の日程が決まったらまたご連絡ください。〇〇さんも大変だと思いますが、どうか無理をなさらぬよう、ご自愛ください。
親族や友人といった関係性によっては、もう少しくだけた言い回しでも問題ありません。遺族に配慮する言葉もかけてあげるとよいでしょう。
件名:(自分の名前)より、お悔やみ申し上げます。
本文:この度は〇〇様の逝去に、とても驚いております。遠方のため、お伺いできず申し訳ございません。メールでのお返事となったこと、ご容赦ください。突然のことで大変だとは思いますが、何かあればすぐにご連絡ください。なお、返信は不要です。
基本的にお悔やみのメールに対して返信は不要ですが、「返事をしなくては」と思う方も中にはいるため、文章の最後に返信不要であることを伝えるとよいでしょう。
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永眠は、亡くなったことを表す言葉です。似た言葉に逝去や死去、他界などがありますが、シーンに応じて適切な言葉を選びましょう。
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