天理教の葬儀とは?特徴・流れ・参列時のマナーを解説

天理教の葬儀とは?特徴・流れ・参列時のマナーを解説

天理教の葬儀に参列する場合、どのようなことに気をつければよいのかわからず困ってしまう方もいるかもしれません。そこでこの記事では、天理教とはどのような宗教なのかを紹介し、葬儀の特徴や作法について詳しく解説します。

こんな人におすすめ

天理教の教えを知りたい方

天理教の葬儀について知りたい方

天理教の「みたまうつし」について知りたい方

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天理教とは

天理教の葬儀に参列する際は、天理教がどのような宗教なのか理解しておくとよいでしょう。ここからは、天理教の歴史や教え、信者や教会の数について解説します。

天理教とはどのような宗教か

天理教は奈良県天理市に本部を置く宗教で、日本で開かれた新興宗教です。江戸時代末期に教祖・中山みきが、人間世界を創造した神の啓示を受けたことから始まったとされています。

中山みきのことを「教祖(おやさま)」と仰ぎ、その教えに導かれた方々によって組織される信仰集団です。

天理教の教え

天理教の教えは、全人類が互いに助け合って仲良くする「陽気ぐらし」の世界を目指すことです。また、人間の体は神からの借り物であること、自己中心に考えないことなどが説かれています。

天理教の教義は、3原典と呼ばれる啓示書「おふでさき」「みかぐらうた」「おさしづ」に基づきます。

天理教の教会・信者

天理教の教会本部は、奈良県天理市三島町にあります。そこは「ぢば」と呼ばれ、人間が創造された地点とされています。

教会数は16,000以上あり、国内だけではなく、韓国、アメリカ、ブラジルなど海外にもあります。『宗教年鑑 令和3年版』によると、天理教の信者数は119万人以上にのぼります。

天理教の葬儀の特徴

天理教の葬儀にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、天理教にとって重要な儀式とされる「みたまうつし」や葬儀の考え方について解説します。また、天理教で葬儀を執り行いたい場合の依頼方法を紹介します。

天理教の葬儀の考え方

天理教には「人間の体は神からの借り物である」という教えがあります。そのため、人間が亡くなると、神に体を返すと考えられています。

葬儀は、体を神に返して新しい体が見つかるまでの間、故人の魂を預かってもらうために執り行う儀式であると位置付けられています。

通夜にあたる「みたまうつし」

天理教では、通夜にあたる儀式は「みたまうつし」と呼ばれます。魂を意味する「みたま」を神から借りていた体から移すとても大切な儀式です。

葬儀に際して「亡くなる」という言葉は使わず、天理教においては「出直す」といわれるのが大きな特徴です。

天理教で葬儀を執り行いたいときは?

天理教の葬儀は、神道の形式を取り入れた天理教式で執り行われます。仏式ではないため僧侶に来てもらうことはなく、祭官や楽人を依頼する必要があります。そのため、天理教で葬儀を執り行いたいときは、葬儀社に意向を確実に伝えましょう。

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天理教の通夜(みたまうつし)の作法

天理教の葬儀において重要な儀式とされる「みたまうつし」とは、どのような流れで執り行われるのでしょうか。ここからは、儀式内で行われる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と参拝の流れについても解説します。

通夜(みたまうつし)の流れ

1. 祓詞奏上(はらえことばそうじょう)
祓詞は、神事の最初に唱えられるお祓いの言葉が述べられます。

2. うつしの詞奏上および「みたまうつし」の儀
みたまうつしの儀は故人の身体から魂を移すための儀式のことで、うつしの詞はその 儀式の最初に捧げる言葉です。

3. 献饌(けんせん)
供物を神に供えます。

4. 斎主・玉串奉奠、しずめの詞奏上、列拝
玉串奉奠は仏教での焼香にあたるもので、心を玉串にのせて神に捧げるという意味が あります。しずめの言葉は、みたまうつしの儀の終わりに捧げる言葉です。

5. 斎員列拝
斎員とは、神式の葬儀において斎主の助手であったり、世話役として働く人のことです。

6. 喪主、遺族、一般参列者の順に玉串奉奠および列拝
葬儀関係者が礼をした後に、玉串奉奠が行われます。


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玉串奉奠の作法

玉串奉奠とは、仏式の葬儀における焼香と似た儀式で、玉串(榊)を祭壇に捧げることです。まず玉串を受け取り、左手に葉が向くように両手で持ちます。

次に祭壇前に移動し、一礼し、玉串を時計回りに回転させて祭壇側に枝が向くように静かに玉串台に献じます。その後、参拝を行います。

天理教の参拝方法

天理教では「二礼四拍手一拝四拍手一礼」をして参拝します。神道の葬儀においては拍手で音を立てないようにしますが、天理教の場合には音を立てても問題ないとされています。また、礼と拝の違いですが、「礼」は軽いお辞儀で30度程度の角度、「拝」は最敬礼であるため90度腰を折ります。

天理教の葬儀に参列する際のマナー

天理教の葬儀に参列した経験のない方もいるかもしれません。参列する際にはマナー違反にならないように注意しましょう。ここからは、服装と香典のマナーについて解説します。

服装のマナー

天理教においても一般の仏式の葬儀と同様に、喪服を着用します。ほかの葬儀と同様に黒の礼服に男性は黒の靴下やネクタイを、女性は黒のストッキングを着用しましょう。

また、数珠は仏具であり天理教の葬儀では必要ないので持って行かないように気をつけましょう。

香典のマナー

天理教の葬儀に参列する際の香典の金額は、仏式と同程度と考えて問題ありません。香典を包む袋は市販の香典袋や封筒で構いません。

ただし、仏式の葬儀で用いられる蓮の花が書かれた香典袋は使用しないようにしましょう。蓮の花は仏教を表すものであるため、天理教では利用できません。水引は地域によって異なりますが、白黒、もしくは黄色の結び切りを選びましょう。

表書きは、「御玉串料」「御榊料」「御霊前」などが一般的です。仏式でよく見られる「御仏前」は使用しないように気をつけましょう。

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まとめ

この記事では、天理教の葬儀の特徴や流れ、作法について解説しました。天理教について理解した上で葬儀に参列すれば安心です。

小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話料無料でご連絡をお待ちしております。天理教について知りたい方や、葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へお気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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