創価学会という宗教団体には、墓地やお墓参りに関して、独自のスタイルがあります。創価学会の教えに基づき、現代の生活に合った様式を持っているのが特徴です。
この記事では、創価学会の歴史や教え、創価学会の墓地の種類と費用相場、納骨手続き、お墓参りについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・創価学会の墓地のひとつである墓地公園は、一般的な墓石を設置することはできない
・創価学会の納骨手続きをする際は納骨の1週間前までに予約が必要
・創価学会にはお墓参りの習慣がないが、節目の時期にお墓参りをしても問題ない
こんな人におすすめ
創価学会の墓地について網羅的に知りたい人
創価学会のお墓参りについて知りたい人
創価学会のお墓への納骨手続きを考えている人
名前を聞いたことはあっても、創価学会とはどのような宗教団体なのか詳しくは知らない人もいるかもしれません。まずは、創価学会の概要、歴史、教えなどの基本的知識について解説します。
創価学会とは、鎌倉時代の僧である日蓮が説いた仏法を信奉する、法華経系の仏教団体・宗教団体です。国内の会員数は約827万世帯あり、海外192の国や地域に広まっています。
創価学会の「創価」とは、価値の創造を意味しており、その価値とは、「万人の幸福」と「世界の平和」のことです。
1930年に、牧口常三郎氏と戸田城聖氏によって「創価教育学会」が設立されました。はじめは日蓮正宗の信徒組織として位置付けられていましたが、後に「創価学会」と改称しました。1950年代から会員数が増えはじめ、1960年代以降、国際的にも広まっていきます。
創価学会の理念は、日蓮の教えを基にしながら、2つの理念を掲げています。1つは、自分自身をよりよく変革し、人間として成長・向上していく「人間革命」です。
また、自分も周囲の人も共に幸せになっていく中に真実の幸福があるとする「自他共の幸福」の実現を目指しています。
<関連記事>
日本には宗教・宗派がたくさん!宗派の種類ごとの違いとは
創価学会の墓地には、他のお墓とは異なる特徴があります。まずは、「墓地公園」と呼ばれる墓地の形式について解説します。墓地公園の特徴に加えて、費用相場についても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
創価学会の墓地公園には、芝生の上に、同じ大きさ、同じデザインの白御影石製の墓石が等間隔に並んでいます。全国どこでも同じ設計であるのは、仏法の平等の思想を元にしているためです。一般的な墓石や、独自の墓石を設置することはできません。
墓石には法華経を意味する「妙法」という言葉が刻まれ、その下に個人の名前や家名が彫られています。
墓地公園にお墓を建てるには、墓石と墓地の永代使用料を合わせて約100万円程度が費用として必要です。墓石の形式が決まっているため、一般的なお墓に比べて費用は抑えられます。
墓地公園は全国にあるので、まずは墓所を募集しているかどうか問い合わせてみましょう。
<関連記事>
墓地の値段は?値段を左右する要素と墓地の選び方
創価学会の墓地公園内に「長期収蔵型納骨堂」が設けられている場合があります。お墓を建てない納骨方法ですが、どのような特徴を持つ施設なのでしょうか。また、費用相場についても紹介します。
長期収蔵型納骨堂は、コインロッカーのような形状の納骨場所にそれぞれの遺骨を納めて、長期間保存してもらう施設です。室内にあるため、雨天であっても納骨堂の前で参拝を行えます。
長期収蔵型納骨堂の使用期限は20年間であり、その後、遺骨は「永久収蔵納骨堂」に移されて保管されるという仕組みです。
長期収蔵型納骨堂に納骨する場合、20年間の使用料の費用相場は、20万円~30万円です。納骨堂によっては、遺骨を納めるスペースによって費用が異なる場合もあります。まずは、納骨したい納骨堂に問い合わせて、費用を確認してみましょう。
<関連記事>
納骨堂の概要やメリットは?都道府県別の相場を解説!
長期収蔵型納骨堂から遺骨が移されるのが「永久収蔵納骨堂」であると説明しましたが、ここでは、永久収蔵納骨堂の特徴と費用相場について詳しく解説します。
永久収蔵納骨堂は、合葬式の納骨施設です。長期収蔵型納骨堂で使用期限を過ぎた遺骨が保管されます。また、長期収蔵型納骨堂での保管を経ることなく、直接、永久収蔵納骨堂に納骨することも可能です。
遺骨を永久に預かってもらえますが、納骨後は遺骨との対面や引き取りはできません。お参りの際は、墓碑に参拝することになります。
永久収蔵納骨堂に納骨する際には、永代供養料が必要になります。納骨堂によって金額は異なりますが、費用相場は20万円~30万円です。最も費用が少ない納骨方法ですが、納骨後は遺骨を引き取れなくなりますので、親族とも相談し、よく考えた上で納骨しなければなりません。
創価学会の墓地について解説しましたが、実際に納骨したいと考えた場合には、どのような手順で進めればいいのかを解説します。納骨の予約を取り、法要、納骨という一連の流れを理解しておけば、納骨の手続きをスムーズに進められるでしょう。
まずは、納骨の1週間前までに、墓地公園・納骨堂事務局に予約を取りましょう。予約の際には、火葬許可証や改葬許可証などの原本が必要です。書類を見ながら答えなければならない項目があるので、注意しましょう。
納骨当日は、墓地公園の管理センター納骨受付窓口に必要書類を提出し、手数料を支払い、手続きを行います。手続き終了後、窓口に遺骨を持っていき、納骨のための準備をしてもらい、礼拝堂へ向かいましょう。
礼拝堂で法要を行った後に、墓所や納骨堂に納骨をします。ただし、法要は行っていないケースがありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
創価学会のお墓参りには、独特のしきたりがありますので、理解しておきましょう。お墓参りの習慣がないこと、常彼岸という考え方、お供え物に決まりはないことについて解説します。
創価学会には、決まった時期にお墓参りをするという習慣がありません。ただし、お墓参りをしてはいけないわけではないことに注意が必要です。
一般のお墓のように、お盆やお彼岸などの節目の時期にお墓参りをしてもかまいません。また、各地の創価学会の会館で執り行われる法要に参加することもできます。
常彼岸とは、毎日がお彼岸であるという考え方です。そのため、自宅の本尊に向かって、朝晩、法華経の方便品と寿量品を読経する「勤行(ごんぎょう)」と、「南無妙法蓮華経」と唱える「唱題(しょうだい)」を行います。
毎日功徳を積むことが故人の成仏につながると考えられているので、お彼岸のお墓参りはしはなくてもよいと考えられているのです。
創価学会では、お墓参りの際のお供え物に、特別の決まりはありません。故人が好んでいた花、食べ物、果物などをお供えするのがよいでしょう。故人のことを思って、お供え物を捧げることが大切です。
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
喪主を務めるのが初めてという方に役立つ情報が満載です。いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
\こんな内容が丸わかり/
・病院から危篤の連絡がきたときの対応方法
・親族が亡くなったときにやるべきこと
・葬儀でのあいさつ文例など
「小さなお葬式」では、お電話・WEBから資料請求をいただくことで、葬儀を割引価格で行うことができます。お客様に、安価ながらも満足できるお葬式を心を込めてお届けいたします。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上※の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。(※2024年4月 自社調べ)
創価学会の墓地には、墓地公園、長期収蔵型納骨堂、永久収蔵納骨堂といった形式があります。また、お墓参りの習慣がないなど、独特のしきたりを持っていることをよく理解しておきましょう。
小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話無料でご連絡をお待ちしております。創価学会の墓地について知りたい方や、葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。
お亡くなり後の手続き・直近の葬儀にお悩みの方は 0120-215-618 へお電話ください。
墓じまいとは、先祖供養の続け方を考えた際の選択肢の一つです。ホゥ。