曹洞宗の教えにおける死後の世界とは?葬儀でのマナーも解説

曹洞宗の教えにおける死後の世界とは?葬儀でのマナーも解説

曹洞宗を信仰していると、死後の世界について考える機会もあるでしょう。死後に魂がどのような世界に向かっていくのかについては、宗派によって解釈が分かれています。この記事では、曹洞宗の教えにおける死後の世界について解説します。

こんな人におすすめ

曹洞宗を進行している人

曹洞宗の教えについて詳しく知りたい人

曹洞宗の葬儀マナーについて知りたい人

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曹洞宗とはどのような宗派か

まずは曹洞宗について理解を深めるのが重要です。基本的な知識を押さえておきましょう。ここでは曹洞宗がどのような宗派であるかを解説します。

坐禅を仏の姿と捉える思想

曹洞宗は、ひたすら坐禅を組むことで仏に近づくことを教えとする宗派です。坐禅を手段として特定の目的を達成するという意図はなく、坐禅をすること自体が重要であると考えているのが特徴です。

一般的には「禅宗」と呼ばれる思想で、同様の宗派には臨済宗があります。ただし臨済宗の場合は、禅の問答を考える中で悟りを目指していくという考えを持つのが特徴です。

死後の世界の解釈は?

曹洞宗では、故人は死後の世界でさまざまな方向へ歩みを進めると考えられています。魂が特定の場所に向かうと決まっていないため、死後の世界は人によって解釈が異なるというのが実情です。

実際に僧侶によっては「魂は仏の子になった」「無事浄土へと旅立った」などあらゆる表現をすることがあります。曹洞宗独自の思想ともいえるでしょう。

曹洞宗の葬儀における特徴

曹洞宗の葬儀は、ほかの宗派とは異なる独自の特徴やマナーがあります。葬儀に参列する際は、いずれも基本知識として押さえておくのが重要です。ここでは曹洞宗の葬儀における特徴を解説します。

儀式が長時間におよぶ

曹洞宗の葬儀は、長時間にわたって執り行われます。故人の戒名を授かる「授戒」や邪気を取り除く「挙龕念誦(がんぜんねんじゅ)」など、さまざまな儀式が存在するためです。

また長時間の儀式の中には、太鼓をはじめとする楽器を使う儀式もあります。ほかの宗派にはない特徴として知られており、故人の魂をあるべき場所へと誘導するために重要なものだと考えられているのが特徴です。

故人は仏の弟子になる

曹洞宗では、葬儀のあと故人は仏の弟子になり、浄土へと向かっていくと考えられています。「授戒」と「引導」を執り行うことで、故人の魂を仏の世界へ導くのがポイントです。

また引導の儀式においては、松明や線香などの仏具とともに故人への別れを告げる儀式を行います。宗教上で現世との別れを意味する重要な儀式のひとつです。

曹洞宗の焼香マナー

曹洞宗でもほかの宗派と同様、焼香マナーが存在します。具体的な手順としては、以下の流れを意識しましょう。
・焼香台へ進む
・焼香台の前で一礼する
・焼香台に向かって進み、焼香をあげる
・再度焼香をあげる
・数珠をかけて合掌と礼拝を済ませる

また焼香台の前に立った時には、2歩程度手前から礼をするのがおすすめです。数珠を使って最後に礼拝する際は、両手に数珠を持っておきましょう。

曹洞宗の葬儀に参列する際のポイント

曹洞宗を信仰している方は、葬儀の場で押さえておきたいマナーがあります。忘れず守っておきたいルールもあるため、欠かさず確認しておきましょう。ここでは曹洞宗の葬儀に参列する際のポイントを紹介します。

数珠の使い方を理解する

曹洞宗では、2種類の数珠があることを理解しておく必要があります。それぞれ「略式数珠」「本式数珠」という名称のものです。

曹洞宗においては、略式数珠を利用することが多い傾向にあります。どのような宗派でも利用できるのが略式数珠であるのに対して、宗派によって使い分ける必要性を持つのが本式数珠です。数珠は左手にかけることが一般的である点も押さえておきましょう。

合掌の手順に注意する

曹洞宗の合掌は、以下の手順に沿って合掌すると正しい形になります。簡単に実践できるため、忘れず確認しておきましょう。
・両手の指を曲げず、真っすぐ合うようにする
・合わせた手は自然と上を向くようにし、斜め方向を向かないようにする
・合わせた手の先端が鼻先と並ぶ高さになるようにする

また体の姿勢も真っ直ぐになるようにすると、自然と合わせた手も真っ直ぐになります。合掌の際には姿勢にも注意しておきましょう。

お布施の書き方を把握する

曹洞宗の不祝儀では、書き方のマナーがあります。具体的には、表書きに「御布施」や「お布施」といった書き方を採用しましょう。

ただし表書きに自信がないという方や、諸事情により書く時間が取れそうにないという方の場合、すでに表書きが印刷されているものを購入しましょう。市販のものでも不祝儀として利用できることも押さえておきましょう。

曹洞宗におけるお墓の意味

曹洞宗におけるお墓は、故人が成仏した人であることを意味するものです。墓石に丸い形の印を残すことで、仏や悟りを表すといった特徴があります。

元々は円相と呼ばれる形のもので、引導の儀式に使われるケースもあったと考えられていました。墓石に残すだけではなく、空中や仏教式のお墓である「卒塔婆」にも描いていたといわれています。

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まとめ

曹洞宗は、坐禅を組むことが仏になる道だと教え説く宗派です。死後の世界に関しては「仏の弟子になった」「浄土へと旅立った」など、僧侶によってさまざまな解釈を持ちます。

曹洞宗の葬儀でお悩みの方は「小さなお葬式」をご利用ください。宗派別の葬儀に関してご相談を承っているほか、お客様のご要望に沿った案内が可能です。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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