近年の墓地では伝統的なデザインとは異なる、自由なデザイン墓石が増えてきています。生前に自分のお墓を建てたいと考える方もいるでしょう。
この記事では、墓地でのデザイン墓石が増えてきている背景について解説した上で、デザイン別・供養方法別の墓石の種類とデザイン墓石を立てる際のポイントについて説明します。
<この記事の要点>
・デザイン墓石には、伝統的な和型墓石、現代的な洋型墓石、オリジナルのデザイン墓石がある
・デザイン墓石の増加背景には、檀家制度の衰退や個人で建てるお墓の増加、永代供養の普及がある
・デザイン墓石を建てる際は、石材店の力量や意匠についてのトラブルに注意する
こんな人におすすめ
デザイン墓石について知りたい人
各墓石の種類について知りたい人
かつての墓石はほとんどが伝統的な形のものでした。近年デザイン墓石が増えてきたのは、なぜなのでしょうか。主な3つの理由について、詳しく解説します。
江戸時代から続いてきた檀家制度によって特定の寺院の信徒となり、その菩提寺に先祖代々のお墓を建てるのがお寺との一般的な関係でした。
菩提寺の宗派に沿ってお墓を建て、葬儀や供養などを任せる際のお布施によってお寺の運営を支えていました。しかし近年ではその関係が薄れてきており、民間霊園に自由にデザイン墓石を建てるようになりました。
伝統的なお墓は、先祖代々受け継いでいくものですが、個人の一存で形を変えたりすることはできませんでした。しかし近年では、個人や夫婦で建てるお墓も増えています。
個人で建てるお墓の増加により、しきたりにとらわれず自由なデザインの墓石が増えてきています。
永代供養とは、遺族の代わりに寺院や墓地が遺骨の供養や管理をおこなってくれることです。
親族や子どもに負担がかからないため、一代かぎりの自由なデザインのお墓を建てられるようになりました。
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墓石にはどのようなデザインのものがあるのでしょうか。主に、伝統的な和型墓石、現代的なスタイリッシュな洋型墓石、オリジナルのデザイン墓石の3種類に分類されます。それぞれの特徴について説明していきます。
和型墓石は伝統的な形の墓石です。「お墓」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、このタイプのものでしょう。
一般的には4段で構成されており、上から家庭円満を意味する「棹石(さおいし)」、人望を意味する「上台」、財産維持を意味する「中台」、「柴台」となっています。
洋型墓石は、欧米風のお墓で高さの低いシンプルなデザインの墓石です。宗教や宗派を問わず建てることができ、好きな言葉やメッセージを彫刻することもできます。
特徴は省スペースに少ない墓石で建てられるため、和型墓石にくらべて低価格であること、掃除がしやすいことなどがあげられます。
デザイン墓石とは、形・文字・石の種類を自由にデザインして建てるお墓のことです。定まった形式はなく、故人を連想させるデザインや故人に対するメッセージなどを表現することで、世界に1つだけのお墓を建てられます。生前に自分のお墓をデザインする人も増えてきています。
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デザイン別に墓石の種類を紹介しましたが、ここでは供養方法別に墓石の種類を紹介していきます。墓石についての基礎知識を身につけた上で、どのようなお墓にするのかを検討しましょう。
累代(るいだい)とは「代を重ねること」という意味であり、累代墓(るいだいぼ)とは、代々受け継いでいく伝統的なお墓のことを指します。墓石の正面に「◯◯家之墓」や「◯◯家先祖代々之墓」などと彫刻されているのが一般的です。
両家墓は、夫婦の夫方と妻方の両家のお墓を1つにまとめたものです。一般的には、伝統的な累代墓と同じ形のものになります。
個人墓は1人だけが埋葬されるお墓であり、永代供養をしてもらうことが前提となります。継承者がおらず生前に自分のお墓を建てる場合には、個人墓になることが多いでしょう。
夫婦墓は、夫婦2人のみが埋葬されるお墓です。個人墓と同様に永代供養をしてもらい、子どもなどが入ることはありません。
共同墓は合同墓とも呼ばれ、家族や親族以外の血縁関係を持たない知人や、共通の信仰を持つ人、同じ地域に住む人などと一緒に埋葬されるお墓です。
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デザイン墓石を建てることに決めた場合、いくつか気をつけるべきことがあります。イメージどおりのデザイン墓石にするためのポイントを3点紹介しますので、参考にしてみてください。
伝統的なお墓とは異なり、デザイン墓石には定まった形式がありません。お墓の形、彫刻などの自由なデザインによって個性を出すこともできます。
将棋、花、お酒、車など故人が好きだったものをモチーフにしたり、故人への想いを彫刻文字で表現したりなど、さまざまな方法があります。
石材店ではCGなどを用いて完成のイメージ図を示してくれるケースが多く、確かめながら作っていけるので安心です。
自分で墓石のデザインを考えたとしても、実際にお墓を作るのは石材店であるため、自分が描いているイメージを石材店にわかってもらうことが重要です。
石材店からのヒアリングに対して、イラストやメモなどを通じて仕上がりのイメージ図を伝え、石材店からデザインを提案してもらうという流れになります。
その際に、石材店のデザイン力などの力量が高くなければ、イメージどおりの墓石にはなりません。
また、定まった形式がないため、オリジナルデザインの墓石はコストが高くなりがちです。いかにコストを抑えて、完成度を高めるのかも石材店にかかっていますので、しっかりと見極めましょう。
墓石のオリジナルデザインは、石材店によって意匠登録がされている場合があります。石材店が他店のデザインを真似してデザイン墓石を建てた場合、トラブルに発展してしまうことがあるため注意が必要です。
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近年では、デザイン性の高い墓石も増えています。故人への気持ちを込めた世界にひとつだけの素敵なお墓を建てるのもよいでしょう。
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