「お盆には海に入ってはいけない」と、言われたことがある方もいるでしょう。しかし具体的にどうしてダメなのか、知らなかったり納得していなかったりするかもしれません。本記事では、海に入ってはいけない物理的な理由と心理的な理由について解説します。
また「川には入ってもいいのか」「海で釣りをしてもいいのか」といった、よくある質問とその答えもまとめています。疑問解消にぜひ、お役立てください。
<この記事の要点>
・お盆の時期には土用波や離岸流、クラゲによる水難事故のリスクが高まる
・お盆は先祖を迎える行事であるため、海に行くことを敬意を欠くとされている
・「お盆に海に行くと霊に足を引っ張られる」という言い伝えが存在する
こんな人におすすめ
お盆に海に行く予定がある人
お盆に水辺に行く予定がある人
夏になると、お盆の時期に入ります。お盆の時期は、「新盆:7月13日~16日」「旧盆:8月13日~16日」の4日間が一般的です。新盆と旧盆、どちらをお盆の日として過ごすかは、地域によって異なるでしょう。
全国的にみると旧盆が主流ですが、東京都を中心とした関東の一部の地域と熊本県では、新盆が主流となっています。
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お盆に海に入ってはいけないといわれているのは、土用波や離岸流による水難事故、クラゲに刺されるのを避けるためです。
ここでは、それぞれの危険性や特徴について紹介します。
「お盆休みに海へ行きたい!」と思う方もいるでしょう。しかし7月後半から8月中旬までは、風が弱いときでも断続的に海岸に打ち寄せる、大きくて危険な土用波(どようなみ)が起こりやすい時期です。
突然大きな波に巻き込まれると、深いところまで流されるため危険です。水難事故のリスクを考慮して、お盆の時期を避けたり、安全な海水浴場を選んだりしましょう。
お盆の海水浴は、離岸流(りがんりゅう)に注意しなければなりません。離岸流とは、岸から沖へ向かって流れる海水で、流れの速さは毎秒2メートルに達することもあります。範囲は沖から海岸線へ、数十メートルから数百メートルに及ぶこともあります。
離岸流に巻き込まれると、いくら泳いでもなかなか岸までたどり着けず、疲弊して溺れることもあるため、大変危険です。思いがけない水難事故に遭わないためにも、離岸流が発生しやすいお盆の時期の海は避けましょう。
クラゲは、お盆の時期に出やすいといわれています。ビーチや海水浴場には、クラゲ防止ネットもあるため安心しているかもしれませんが、100%安全とはいい切れないため、注意が必要です。
7月~10月は、台風が発生しやすい時期です。お盆とも時期が重なっているため、天候に気を配りましょう。台風が発生しているときは、高波にさらわれる危険があります。
たとえ海岸や砂浜で遊んでいても、突発的な高波が発生するかもしれませんので、海に近づかないようにしましょう。
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お盆の時期や由来は?関連行事・マナーなどをそれぞれ解説
お盆に海に入ってはいけないといわれるのは、心理的な理由もあります。
ここでは風習や言い伝えによる心理的な理由を解説していきます。
お盆は、ご先祖様を迎える行事です。家族のもとへ帰ってきたご先祖様に対して、「敬意を払うべき」と考える方も少なくないでしょう。そのためお盆に海へ行くのは、本来のお盆の過ごし方ではなく「ご先祖様に失礼にあたる」と感じる方がいるかもしれません。
ただし、お盆の過ごし方については、地域や家族の習慣によってさまざまです暮らしている地域の習わしや、家族・親戚の考え方に触れてみるのもよいかもしれません。
地域によっては、お盆に海へ行くと「霊に足を引っ張られる」という言い伝えがあります。お盆はご先祖様の帰ってくる日とされており、旧暦の7月16日は閻魔の斎日(えんまのさいじつ:閻魔様の休日)としても知られています。「地獄の蓋が開くため霊も集まりやすい」という一説もあり、お盆に海へ行くことは好まれません。
海に入る、海へ行くといった行為の他にも「お盆にやってはいけない」とされることがあります。
ここでは主に6つのタブーについて説明します。信じるかどうかは人によるため、このような言い伝えがあると頭に入れておくとよいかもしれません。
裁縫は針を使うので、誤って針で指を指してしまうと血が出てしまいます。仏教では血はけがれとされているため、裁縫や針仕事は避けた方がよいでしょう。
血を連想させる赤い花をお供えにするのは避けましょう。また、トゲのある花も針と同様に、けがをして血が出るかも知れませんのでお供えに選ばないようにしましょう。
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お盆のお供え物に相応しいものとは?選び方についても解説
お盆には、納車をするのもよくないとされています。ご先祖様をお迎えして供養する時期なので、大きな買い物をするのは「縁起がよくない」と考えられているためです。縁起を重んじる方は、安全運転をするためにお盆を避けるとよいでしょう。
ご先祖様が帰ってくるお盆に引越しをすると、「どこに帰ったらいいのかわからない」と迷ってしまうかもしれません。また夏土用の時期に、「土を動かしてはいけない」という言い伝えもあり、お盆時期の引越しを避ける方もいるようです。
お盆休みは親戚や友人が集まりやすく、結婚式を挙げやすいと考える方もいるでしょう。しかし、お盆はお祝い事は避けるべきとされており、入籍や結婚も例外ではありません。
新しい門出に縁起を担ぐために、お盆は避けることをおすすめします。考え方に地域差もありますので、パートナーや家族と相談して決めるとよいでしょう。
お盆の期間は、基本的に「不殺生戒(ふせつしょうかい)」とされており、殺生が禁止されています。そのため釣りや虫捕りであっても、殺生にあたるためよくありません。もしルールを破ってしまうと、「ご先祖様の怒りを買う」「地獄に連れて行かれる」といった説もあるようです。
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お盆に海に入るのは、物理的にも風習的にもあまりよくないといえるでしょう。ご先祖様の供養に専念する場合は、お墓や仏壇の掃除をしてお供え物を用意しておきましょう。
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