お盆の仏壇飾りに必要なものは?飾り付けの方法やよくある疑問を解決しよう

お盆の仏壇飾りに必要なものは?飾り付けの方法やよくある疑問を解決しよう

仏教では、お盆の時期にご先祖様の魂が現世に帰ってくると考えられています。自宅にある仏壇にも特別な飾りをしてご先祖様をお迎えしますが、お盆の仏壇飾りの方法がよくわからない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、お盆の仏壇飾りの方法や必要なものについて解説します。飾り付けに関する疑問もまとめていますので、お盆を迎える前にぜひチェックしてみてください。

<この記事の要点>
お盆には、精霊棚や供養膳、夏野菜、果物、団子などを用意する
宗派によって仏壇の飾り方は異なる
新盆の白提灯は故人1人につき1回限りで処分する

こんな人におすすめ

お盆の仏壇飾りに悩んでいる人

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お盆の仏壇飾りをするのはなぜ?

お盆は普段はあの世で過ごす故人やご先祖様が、現世に戻り、家族と一緒に時間を過ごすといわれている時期です。

全国的には8月半ばをお盆とする地域が主流ですが、旧暦を採用し7月をお盆とする地域もあります。お盆には普段と異なる仏壇飾りをしますが、なぜなのでしょうか。

故人の霊が現世に戻ってくるといわれる「お盆」

お盆は仏教の行事という印象が強いかもしれませんが、もともとは神道の考えによるものです。仏教が伝わる以前より、日本では「ご先祖様を大切にする」という神道の習慣を取り入れていました。

そこに「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教の儀式が加わり、現在のお盆は家族が集まり、ご先祖様を供養する行事となっています。

お盆に仏壇飾りをする理由

ご先祖様が現世に戻ってくる年に一度の大切な時期には、仏壇飾りやお供え物は普段と違うものにします。お盆の仏壇飾りは「大切なご先祖様を盛大にお迎えし、おもてなしをする」という意味があります。

仏壇飾りは地域・宗派などは家庭によって異なる場合があり、さまざまな飾りつけが存在するのも特徴だといえるでしょう。

<関連記事>
お盆とはどういうもの?意味や時期、風習を徹底解説!

お盆の仏壇の飾り付け方法

仏壇のなかにはさまざまな仏具を納めていますが、お盆の時期にはこれを取り出し、仏壇の前に設置した精霊棚に飾り付けやお供えをします。お盆の仏壇の飾り付けには何が必要か、またどういったものをお供えするのかを確認しましょう。

精霊棚を組み立てる

仏壇の前に精霊棚(しょうりょうだな)と呼ばれる棚を設置します。精霊棚は盆棚(ぼんだな)と呼ばれることもあり、ここに食べ物や花などのお供え物を飾るのが一般的です。精霊棚の組み立てに必要な材料を見てみましょう。

材料 用途
竹笹 精霊棚の支柱。四隅に立てる。
しめ縄 竹笹の上のほうに張り、結界を作る
真菰(まこも)の敷物 「真菰」という植物でできたござ。精霊棚に敷く。
ほおずき・素麺・昆布 仏壇側のしめ縄に吊るして飾る
盆提灯 精霊棚の両脇に飾る

精霊棚の飾り付け

精霊棚が完成したら、飾り付けをします。普段は仏壇のなかに安置している位牌や仏具を精霊棚に配置し、さまざまなお供え物でご先祖様をおもてなししましょう。飾り付けに必要なものを、一覧にまとめました。

飾り付け 備考
位牌 精霊棚の中央、奥側に安置する
仏具 おりん・香炉・ろうそく立てを精霊棚の手前に置く
精進料理 位牌の前に置く
盆花 左右に2つ、もしくはどちらかに1つ飾る。キキョウやハギが一般的
水の子 きゅうりやナスをさいの目に刻み、ミソハギを入れた水と洗った米を混ぜる。これらを、水を張った器に盛って飾る。
ミソハギの花 ミソハギを、水を張った器に入れる。水は毎日「水の子」にふりかける
精霊馬・精霊牛 きゅうりやナスにオガラを挿して作る
お供え物 夏野菜や果物をお供えとして飾る

供養膳には何をお供えする?

位牌の前にお供えする「供養膳」は霊供膳(れいぐぜん)や仏膳(ぶつぜん)ともいい、お盆や法事でお供えする精進料理のことを指します。複数の小さな器にはさまざまな料理を入れますが、内容や配置が決まっているので注意しましょう。

器の名前 配置(位牌から見た場合) 料理
親碗 左下 ごはん(大盛り)
汁椀 右下 お吸い物・お味噌汁
平椀 左上 煮物・和え物
壺椀 右上 胡麻和え・煮豆など
高坏 中央 香の物(漬け物)

お供え物に最適な野菜や果物は

お盆は夏の行事なので、夏野菜や夏の果物をお供え物として飾ります。夏野菜でおすすめなのはかぼちゃやナス、きゅうり、すいか、いんげん、ささげなどです。トマトも夏野菜の一種ですが、傷みやすいものや日持ちしないものは、お供え物には向きません。

果物はりんごやメロン、桃、梨、グレープフルーツなどがよいでしょう。お供え物の数は奇数にし、「苦」を連想する9は避けます。また果物は「縁」を連想する丸いものを選ぶのもポイントです。

お供え物として団子も用意する

供養膳と野菜・果物はもちろん、団子をお供えする慣習もあります。団子のお供え方法や供える数は地域によって異なりますが、一般的な団子の種類を見てみましょう。

名称 お供えの時期 団子の種類
お迎え団子 お盆初日 あんこやタレなどの味がついた団子
お供え団子 お盆の中日 おはぎが一般的
送り団子 お盆最終日 何もついていない白い団子

宗派で異なるお盆の仏壇の飾り方

お盆は仏教の行事のひとつですが、宗派によって仏壇飾りが異なるため注意が必要です。一般的なお盆の飾りと異なる点について、3つの宗派を例に解説します。

浄土宗

浄土宗におけるお盆の仏壇飾りの特徴は、嗜好品をお供えしない点です。故人が好きだったお酒やお菓子などを仏前にお供えする宗派が多いですが、浄土宗ではふさわしくありません。

また、ご先祖様が乗るとされている精霊馬・精霊牛をお供えしない地域もあります。これは地域差がありますので、事前に確認が必要です。

曹洞宗

曹洞宗では、仏前に桃をお供えすると餓鬼が近寄れず供養できなくなってしまうと考えられているため、桃はお供えしません。また精霊馬の呼称や飾り方も特徴的で「心まち牛馬」と呼ばれる飾りをお迎えの際は仏壇に向けて、お送りのときは仏壇の外に向けて置きます。

浄土真宗

浄土真宗は、死後の世界では誰でも仏さまになるため、故人の霊が帰るお盆は存在しないという考え方です。しかし「霊がいないからお盆は何もしない」というわけではなく、浄土宗におけるお盆は仏法を聞き心身を清める時期とされています。

故人の霊はいないもののお盆は故人を想い、周囲の人と語り合い、自らを振り返る日です。浄土真宗の方々にとっても、お盆は大切な期間だといえるでしょう。

お盆の仏壇飾りに関するよくある質問

お盆の仏壇飾りは、ご先祖様の霊をお迎えするための特別なものです。正しく飾り付けてご先祖様に快く帰ってきていただくには、飾り付けの期間や片付け方なども知っておくとよいでしょう。最後に、お盆の仏壇飾りでよくある質問をまとめました。

飾り付けをする期間は?

飾り付けはお盆の期間にするものですが、「お盆の期間がいつなのか具体的に分からない」という方も少なくありません。お盆の期間は7月13日から16日、もしくは8月13日から16日の4日間が一般的です。地域によってはこれ以外の時期にお盆の行事を行う場合もあります。

<関連記事>
お盆期間はいつから?いつまでになにを準備するべきか

お盆のあいだ仏壇はどうする?

お盆の時期は仏壇から位牌や仏具を取り出し、精霊棚に飾ります。お盆のあいだ本来の仏壇をどのようにすればよいか迷うかもしれませんが、基本的には精霊棚にお参りやお供えをするだけで問題ありません。

もしスペースの問題などで仏壇と精霊棚が別の場所にある場合は、仏壇のご本尊にはお供えやお参りをしておきましょう。ただし、地域によってはお盆期間中仏壇の扉を閉めておくこともあるため、地域や宗派の風習に従いましょう。

仏壇飾りの片付け方は?

お盆の期間が終わったら、お盆の仏壇飾りなどは次のように片付けましょう。

飾り 片付け方
提灯 ・新盆の白提灯は送り火で燃やしたり、お焚き上げなどの形で処分する
・通常の盆提灯は翌年も使用可能
真菰・精霊馬 ・1度使用したら処分し、翌年新しいものを用意するのが一般的
(生の植物を使用しているため)
お膳、花瓶など ・翌年以降も継続して使用可能
お供え物 ・鮮度に問題がなければ食べてよい
・傷みなどがある場合は半紙など白い紙に包んで処分する

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まとめ

お盆には特別な飾りやお供え物で、ご先祖様の霊を迎えます。お盆の仏壇飾りはさまざまなものを使い、お供え物も普段より多いため、準備なども大変かもしれません。しかし、お盆は年に一度ご先祖様が自宅に戻る大切な期間です。心を込めてお迎えできるよう、正しい飾り方を覚えましょう。

仏壇飾りに必要なものや手順などに迷った場合は、ぜひ「小さなお葬式」にご相談ください。葬儀はもちろん、仏事に関するさまざまな疑問にも24時間365日、専門のスタッフがお答えいたします。

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メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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