昔はたいていの家が自宅でお通夜を行っていました。故人を住み慣れた家から送り出すことができ、時間や周りを気にすることなく別れの時を持てることは遺族にとって納得のいく形かもしれません。様々な事情から、今では別の場所でお通夜を行うことが増えていますが、自宅でのお通夜について改めて考えてみましょう。
<この記事の要点>
・自宅で葬儀を行う場合は、祭壇や控室などスペースの確保が重要
・人や車の往来が予想されるため、事前に近隣に挨拶をしておく
・玄関には忌中札をかける
こんな人におすすめ
お通夜を自宅で行いたい方
お通夜の準備について知りたい方
初めてお通夜を経験する人
最近は、家が手狭になったことや様々な準備、作業の大変さからセレモニーホールのようなところでお通夜を行う方が増えているようです。しかし、故人が長年住み続けた家で、ゆっくりお別れして見送りたいと考えている方も少なからずいらっしゃるでしょう。そのような場合、家の中や周辺のスペースの確保ができ、マンションならエレベーターにお棺が乗せられるなどの環境が整っていれば、自宅でのお通夜を行うことはできます。
様々な手配や準備については、葬儀社に依頼するか、自分たちですべてを取り仕切ることになりますが、後者の場合、費用は安くなるものの相当の手間がかかるため実際には大変難しいと言えます。
自宅でお通夜を行う場合、まず必要なのは「スペース」と言えるでしょう。祭壇を置く部屋、僧侶や遺族の控え室、通夜ぶるまいのための部屋、弔問客の控え室などを確保しなければなりません。そのためには、使わないものは片付け、家具を移動し、はずせる戸やふすまなどははずして、部屋をできるだけ広くすることが大切です。
作り付けの家具や動かせないものなどは黒白幕か黒幕などで覆いましょう。そして、室内や玄関、トイレ、廊下を掃除して、トイレの場所がわかりやすいように案内の表示をします。もし、どうしても室内にあまり広いスペースがとれない場合は、庭にテントを張って、テーブルとイスを置いてもよいでしょう。
お通夜の時は、多くの人や車が出入りして近隣の住人に迷惑をかけることもあるので、必ず挨拶をしておきましょう。さらに、町内会や自治会などに知らせておけば、何かあった時に助けてもらえるかもしれません。
以前は、玄関に裏返しのすだれをかけて忌中札を下げていましたが、最近は忌中札だけをかける家が多くなったようです。
一番大事な祭壇を置く部屋は広く、弔問客が出入りしやすいところにします。もしどの部屋も手狭で決め難い時は、玄関に一番近い部屋にします。
仏壇があれば扉を閉めます。
神棚の扉も閉め、その合わせ目に半紙を貼ります。扉がない場合はご神体を隠すように白紙を貼り、忌明けまでそのままにしておきます。(神棚封じ)
お通夜にふさわしくないものはできるだけ人の目にふれないところに片付け、壁にとりつけられた美術品のようなものは白い紙や布などで隠します。そして、故人の勲章や賞状、優勝カップ、お祝いの額、愛用品などは祭壇の近くに飾るとよいでしょう。
お通夜の一般的な流れを見てみましょう。
準備が必要なこと |
・遺体の搬送
・死亡届の提出 ・火葬場の予約と手続き ・安置するためのドライアイスや防水シーツの用意 ・棺の準備 ・骨壺の用意 ・遺影写真の準備 ・僧侶への依頼 |
これ以外にも準備することは多岐にわたり相当の手間がかかります。葬儀社を頼んだ場合でも、お通夜の時には細々とした準備が必要です。
喪主以外にも世話人、親族の代表、会計の責任者、受付、台所や会場の係など誰が何をやるのかしっかりわかるようにしておきましょう。
・喪主、遺族、親族や世話人の代表は喪服を着用し、数珠を忘れず携帯します。
・寺院や葬儀社、弔問客への連絡漏れがないか確認をして、葬儀社とは打ち合わせ内容の具体的なチェックをします。
・台所には、食器やお盆などの什器を不足がないように、係の人が使いやすいように出しておきます。
・僧侶や弔問客の控え室には、テーブルと座布団、茶碗、お茶、ポットなどを用意しておきます。
当日になって、準備を忘れていたり、足りないものが出てきたりした時のために、現金を用意して会計の責任者に預けます。
お通夜を自宅で行う場合は、最寄りの駅やバス停などからの案内をする必要があります。見かけたことがあるかと思いますが、目につく箇所に家名と道順を表示した紙を掲示しておきましょう。また、帰りのタクシーの要望があればすぐに手配できるよう、連絡先を調べておきます。
喪主は、なによりも弔問を受けることを最優先にして、気持ちを煩わされないように、細々した対応は係の人に任せましょう。そのためにも、できる限り用意は周到に、きっちり役割分担をすることが大切になってきます。
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