真言宗の新盆(初盆)はどのように行う?事前の準備や盆棚の飾り方も学ぼう!

真言宗の新盆(初盆)はどのように行う?事前の準備や盆棚の飾り方も学ぼう!

真言宗の新盆(初盆)はどのように行うのが一般的となっているのか、具体的にご紹介していきます。新盆の法要は宗派によってやり方や準備が異なりますので、盆棚の飾り方など具体的な作法を事前に確認しておくことが大切です。

新盆は故人の供養や遺族の悲しみを弔うという意味で、宗派のしきたりや慣習に則って行う必要があります。本記事では真言宗での新盆のやり方を解説していきます。

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真言宗の新盆(初盆)について知りたい方

真言宗の新盆(初盆)で用意する「精進料理」について知りたい方

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真言宗の新盆で行われること

まずは真言宗の新盆で行われることについて確認していきます。新盆とは故人が亡くなって最初に訪れるお盆のことであり、故人をお迎えするにあたって特別な期間とされています。ここでは、新盆について詳しく見ていきましょう。

迎え火

まずは迎え火からスタートすることになります。迎え火とは故人の魂を呼び寄せるために行うもので、家に戻ってくるための目印とされています。松の割木などを使って火を起こすことが一般的です。

迎え火は通常お盆の初日に行います。8月をお盆と考える地域では8月13日に迎え火を焚いて故人を迎え入れる準備をすることが多くなっています。ただし決まりがあるわけではなく、8月15日前後に行うものとして認識しておきたいところです。

お墓参り・法要

迎え火をたいて故人の魂を自宅に受け入れることができたら、お墓参りと法要を行う段階に移っていきます。お墓参りや法要は、基本的には僧侶を招いて行います。事前に手配しておく必要があるので忘れないよう気を付けましょう。また、親戚や知人、友人を呼ぶ場合は事前に案内状を出しておく必要があります。

法要は自宅で行うこともありますし、お墓まで行って行うこともあります。この辺は事前の僧侶との相談の中で決めることがポイントです。

会食(行う場合のみ)

お墓参りと法要を終えたら会食に移ります。会食に関しては必ず行わなければならないというものではないので、無理に開催する必要はありません。親戚や知人、友人との場を設けたいということであれば準備しておきましょう。

会食はお墓近くのセレモニーホールや料亭などを予約して行うことが多くなっています。この場合も事前に予約を入れておく必要があります。また、自宅に知人やご近所の方を招待して会食を行うこともあります。いずれにしても、会食を行う場合は事前に案内を出しておくことが求められます。

送り火

新盆の流れとして最後に行うのが送り火です。故人の魂を自宅に受け入れる、という意味を持つ迎え火に対し、その故人の魂を天国に戻してあげるという意味を持つのが送り火です。基本的に送り火はお盆の最終日の夕方以降に焚きます。8月に行う場合は8月16日がお盆の最終日とされています。

迎え火で故人を迎え入れてからの短い期間ではありますが、最後に送り火で魂を送り出してあげることで新盆の一連の流れが終了となります。
初盆法要のお坊さん手配初盆法要のお坊さん手配

真言宗の新盆に着る服

新盆の法要を行う際は、故人の魂を受け入れて送り出すに相応しい服装が求められます。具体的にどのような服装をすれば良いのか、新盆での服装マナーをご紹介していきます。

大人

大人の男性は喪服を着用します。お迎えをする側が訪問する側よりもカジュアルな格好をしていると、その場の雰囲気にそぐわなくなってしまいます。したがって、和装でも洋装でも喪服を基調にすることがポイントです。

女性の場合も同様に喪服の参加が基本です。ただし、女性の場合は略式礼装でも問題ありません。黒無地を基本としたアンサンブルやワンピースを着用して新盆を迎えることもあります。

男性も女性も派手なアクセサリーは避けましょう。服装に迷うことがあれば、ベーシックな喪服を着用しておけば間違いありません。

子ども

子どもの場合は無理に喪服を用意する必要はありません。喪服があればそれを着用して構いませんが、無ければ夏用の制服を着て参加すれば問題ありません。シャツやブラウスに関しては白を基調にしたものを選びましょう。その場の雰囲気に合うような服装を心がけることが求められます。

ボトムスについては、男の子は黒いズボン、女の子は黒いスカートを履いていけば大丈夫です。スカート丈は短すぎないものを選びます。正式な服装が求められるわけではないので、持っているもので対応すれば構いません。

真言宗の新盆に準備するもの

次に新盆で準備するものについてご紹介していきます。新盆は事前の準備がカギを握ると言っても過言ではありません。新盆に関わることは多くないため、何を準備すれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。実際に新盆を迎えることになった場合に備えて、準備するものを確認していきましょう。

盆棚(精霊棚)

まず準備するものとして頭に入れておきたいのが盆棚です。精霊棚と呼ばれることもあり、故人の魂や霊をお迎えする重要な役割を果たすものになります。基本的に盆棚は仏壇の前に飾り付けて、法要を進めていくことになります。

自分で作ることもできますが、時間がなければ仏具店に行って購入するのもおすすめです。セットになったものが売られているので、それを活用すれば時間的にも労力的にも負担がかかりません。不足やマナー違反が起きる心配もないため、不安があれば専門家の元で相談し購入しておくと安心です。

精霊馬

続いて準備するものとして精霊馬があります。精霊馬は盆棚にお供えするものの1つです。故人や祖先の霊を迎え入れるにあたって、ナスやキュウリなどを割り箸につけて対応することが一般的です。

それぞれを牛と馬と見なして故人の霊を迎え入れるのです。この世に帰ってくる時は馬に乗って早く帰ってきて欲しいという願いが、あの世に戻る際には牛に乗ってゆっくりお戻りくださいという願いが込められています。

祭壇飾り

祭壇飾りの準備も大切です。具体的にはご位牌やそうめん、ほおずきやお花、野菜や果物などを飾り付けることが多くなっています。また、精進料理のお膳を飾ることもあります。

何を祭壇飾りとするのかは地域や各家庭によって異なります。仏具店に行った時やお坊さんにお会いした際にアドバイスをいただくのも良いでしょう。

盆提灯

盆提灯も準備が必要なものとして挙げられます。盆提灯は、祖先や故人の霊が迷わずに家に帰ってくることができるように灯しておくものです。基本的に新盆では白提灯と呼ばれるものを利用します。近年では、盆提灯代として知人や友人、近所の方から盆提灯の購入にかかる費用を集めることもあります。

迎え団子

迎え団子も忘れずに準備しましょう。迎え団子はタレが何もついていない白いお団子を用意することが基本です。迎え団子と先ほどご紹介した盆提灯はセットになるものとして認識しておきたいところです。

迎え団子と盆提灯をセットで準備することで、故人や祖先の魂が安心して家に帰ってくることができます。どちらか1つが欠けたりすることのないように必ず2つセットで準備しておきましょう。

お供え物

お供え物として、水の子や閼伽水を用意しておくこともポイントです。水の子については、はすの葉をきれいに洗ってさいの目切りにしておきます。閼伽水については、はすの葉をおわん状にしてから、中にミツハギの花と水を入れて完成させます。

お供え物として、故人が生前好んでいた食べ物などを用意するのも良いでしょう。慣習も大事ですが、遺族の心情を思いやる形で何を準備するか決めていくことがもっとも大切です。

僧侶へのお布施

僧侶へのお布施は当日すぐに渡せるよう事前に準備しておきましょう。僧侶に法要をお願いした場合は、そのお礼を支払うのがマナーです。一般的なお布施の相場としては3万円から5万円程度とされています。その他に、お車代として5,000円から1万円程度を追加することになります。

お供えの返礼品

知人や友人、近所の方からお供え物をいただいた場合は返礼品渡すことになります。新盆見舞いや香典、提灯代をいただいた方に対して、おおよそお供え物の半分から3分の1程度を目安に返礼品を用意しておきます

いただいたものが1万円程度の品であれば、3,000円から5,000円が返礼品の相場だと考えておけば問題ありません。返礼品は今後とも良好な関係を継続していく上で重要となります。マナーとして必ず準備しておきましょう。

真言宗の新盆での盆棚の飾り方

真言宗の新盆では盆棚の飾り方に特徴があります。事前に準備しておくべきものを揃えた後は、盆棚の飾り付けをしていきます。最初からセットになっているものを購入しておけば、それほど時間をかけることなく飾り付けを完成させることができます。

基本的には、まず仏壇の前に棚を作ってゴザを敷きます。その上に精霊馬や果物、飲み物やお花などを置いて飾り付けを行います。故人が好きだったものでも構いませんし、それ以外の定番のお供え物を置いても問題ありません。

また、線香立てや常花なども飾り付けには欠かせません。盆棚の周囲には盆提灯を飾り付けることもポイントです。天国から故人が迷わず自宅に戻ってくることができるように、指標として飾り付けておきます。
盆飾りセット

真言宗の新盆は「精進料理」を盆棚に用意する

最後に盆棚に「精進料理」お供えします。精進料理を盆棚に飾り付けるのは真言宗ならではの慣習であり、忘れてはいけません。精進料理なので、基本的に野菜や海草などの植物性由来の食品を集めて作ります。

祖先や故人を適切に供養するために必要とされているものです。事前に精進料理の内容を考え、お供えできるよう準備しておきましょう。

真言宗の新盆を準備する手順

ここまでは新盆の一連の流れに関するしきたりや慣習についてご紹介してきました。次に準備に関する手順について解説を行っていきます。適切な段取りを踏むことで、スムーズに故人や祖先を迎え入れることができます。参加者への案内も含めて、事前にやるべきことを把握していきましょう。

日程を調整する

準備の段取りとして最初に行っておきたいのが、日程の調整です。一般的にお盆の期間は8月13日から8月16日とされているので、その前後を見計らって日程調整します。また、地域によっては7月13日から7月16日をお盆と見なすこともあります。地域や家の考え方に合わせて調整していきましょう。

いずれにしても、日程が決まらないとその後の手続きもスムーズに行きません。まずは日程調整を最優先事項として進めることがポイントです。

僧侶への連絡

日程調整を終えることができたら、次に僧侶への連絡を行います。法要を僧侶に行ってもらうことで新盆の一連の流れをスムーズに進めることができます。ただし特にお盆の時期は僧侶の予約も込み合います。できるだけ早く日程調整をして僧侶への連絡も早めに行うことをおすすめします。

直前になるとなかなか予約ができないこともあります。普段から檀家となる僧侶と密にコミュニケーションを取っておくと、スムーズに予約につなげることができます。
初盆法要のお坊さん手配初盆法要のお坊さん手配

参加者に案内状を送る

僧侶の予約を終えることができたら、参加者に案内状を送ります。親しい友人や知人、親族などを含めて、参加して欲しいと考える人には早めに連絡を入れておくことがポイントです。案内状を送る前に事前に電話やメールなどで一報入れておくと良いです。

会食を行う場合は人数分の料理の用意が必要になるため、何人くらいの人が参加するのか、大まかにでも確認しておくことが大切です。

会食の準備(法要後に行う場合)

法要後に会食を行う場合については、会食に向けた準備も必要となります。自宅に人を招待して行うこともあれば、料亭やセレモニーホールで行うこともあります。自宅で行う場合は出前を注文することが一般的です。

料亭やセレモニーホールで行う場合も事前に予約を入れておく必要があります。どれくらいの人が来るのか把握できたら早めに連絡を入れておきたいところです。

盆棚の飾り付け

事前準備の段取りとして、盆棚の飾り付けも行っていきます。飾り付けについて上記でご紹介した内容を参考にしながら行っていくことがポイントです。盆提灯も含めて、盆棚の飾り付けに必要なものは仏具店でセットでも販売されています。他の人のアドバイスも聞きながら少しずつ準備を進めていきましょう。

その他の準備

その他の準備としては、迎え火や僧侶へお渡しするお布施を準備することが挙げられます。また、法要などをいただいた参加者への返礼品の準備もしておきましょう。お布施や返礼品はある程度の出費になるため、計画的に用意しておく必要があります。直前になって慌てないためにも、しっかりと頭に入れておきたい項目です。

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まとめ

真言宗での新盆について、そのしきたりや慣習、準備するものや盆棚の飾り付けなどを具体的にご紹介してきました。精進料理などはこの宗教ならではの飾り付けと言えます。

それ以外の慣習も含めて、適切に故人や祖先を偲ぶ場を作っていくことが大切です。準備しておくものは意外と多く、参加者の日程調整、僧侶や会食の予約とやるべきことも多いです。ゆとりを持って気持ち良く故人をお迎えできるよう、早め早めに準備を進めていきましょう。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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