新盆のお布施は多めにつつむ? 新盆を迎える前に知っておきたいマナーとポイント
法事・法要

作成日:2019年04月25日  更新日:2022年11月24日

新盆のお布施は多めにつつむ? 新盆を迎える前に知っておきたいマナーとポイント

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新盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。「初盆」と呼ぶこともあり、四十九日が明けてから最初にきたお盆の日に、法要や会食を行うのが一般的です。法要には様々な準備が必要で、宗教や宗派、地域ごとに用意するものが異なります。

今回は新盆に関することの中でも、お布施の金額相場や包み方、渡し方についてご紹介します。新盆の流れや知っておきたい知識にも触れるので、初めて新盆を迎える人はぜひチェックしてみてください。

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【もくじ】
新盆のお布施の金額相場と包み方
新盆の流れとお布施を渡すタイミング
法事の豆知識
法事・法要の費用をおさえる「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
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まとめ

新盆のお布施の金額相場と包み方

まずは新盆におけるお布施の中身について解説します。お布施は商品やサービスのような「定価」がありません。そのため宗派や地域、法要ごとの「相場」を把握しておく必要があります。

新盆のお布施の金額相場は通常より少し高め

新盆のお布施の相場はおおよそ40,000円とされています。通常のお盆のお布施は5,000~20,000円程のため、新盆では少し多めに包むことになります。新盆は初めて迎えるお盆ということで、大規模な法要を行うことが多いからです。

翌年以降のお盆は、回忌法要と同じように年々少しずつ規模を縮小していく傾向にあります。新盆ほど大がかりな法要は行わず、お墓参りの際に僧侶を呼び、墓前で読経してもらうだけに留めることも少なくありません。

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宗派の違いとお布施の相場

新盆のお布施の相場は宗派によって異なります。宗派ごとの考え方によって、新盆の法要における重要度も異なるからです。

真言宗の場合、お布施の相場は30,000~50,000円程と他の宗派よりやや高めになっています。これは真言呪が追善供養をより重要視する宗派だからです。読経への感謝に加えて、ご本尊へのお供えという意味が強くあるためそれを加味した金額となっています。

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一方、曹洞宗や天台宗、臨済宗のお布施相場はおおよそ10,000円であり、僧侶の読経や法要に対するお礼という意味合いが込められています。

浄土宗では相場は10,000~30,000円程です。お布施は「喜捨」という名前を持っており、仏様に捧げるものと考えられています。同じく日蓮宗も、お布施の相場はおよそ10,000~30,000円です。日蓮宗の場合はお布施が功徳に結びつくため、高いほど良いと考えることもあります。

<宗派ごとの新盆のお布施の相場>

宗派 金額
真言宗 30,000~50,000円
曹洞宗 10,000円
天台宗 10,000円
臨済宗 10,000円
浄土宗 10,000~30,000円
日蓮宗 10,000~30,000円

お布施を入れる封筒と表書き

お布施を入れる封筒は白無地のもの使用します。文具店などで販売されているお布施用の封筒でも構いません。お布施では、葬儀の香典のように不祝儀袋を用意する必要はありませんが、二重封筒は避けるようにしてください。

封筒の正しい書き方を見ていきましょう。表書きは一般的な黒墨で問題ありません。表面の上段には「お布施」または「御布施」と書きます。宗派によっては、「御経料」「御回向料」と記載する場合もあるので事前に確認しておいたほうが良いでしょう。下段には「〇〇家」と記載するか、あるいは施主の名前を記載します。

中袋は、表面には何も書きません。裏面には左下に施主のフルネーム、住所、金額を記載してください。金額や数字は漢数字の旧字体を用いて、「1→壱」「5→伍」「万→萬」と記載します。

お布施の包み方

新盆のお布施は正式には奉書紙に包みます。お悔みの気持ちを表すものではないため、弔事用の包み方をする必要はありません。

まずは用意したお札を半紙で包んで「中包み」を作ります。この「中包み」をさらに奉書紙で包んで「上包み」とします。「上包み」の端は上部を折り返し、そこに下部の折り目を重ねてください。

お布施と別のお車代と御膳料包み方、渡し方は?

新盆ではお布施とは別に、「お車代」と「御膳料」を包む必要があります。「お車代」は5,000~10,000円ほどが一般的ですが、お寺に隣接した斎場で行う場合は不要なこともあります。

「御膳料」は法要後の会食代で、相場はおおよそ2,000~5,000円です。僧侶が会食に参列する場合は用意する必要はありません。

これらの「お布施」「お車代」「御膳料」は、僧侶に直接手渡してはいけません。お布施を袱紗で包んでお盆に乗せ、法要後や会食後のタイミングに差し出して渡すのがマナーです。このとき、読経や説法のお礼を伝えるのも忘れないようにしましょう。

新盆の流れとお布施を渡すタイミング

新盆は法要当日だけではなく、あらかじめ準備しておかなくてはならないことがたくさんあります。当日の進行をスムーズにするために、余裕を持って用意しておけると良いでしょう。新盆の準備段階から、お盆の終わりまでの具体的な流れに沿って解説します。

お寺への連絡日決定

新盆の日取りはできるだけ早く決めるようにしましょう。旧盆であれば8月15日、新盆であれば7月15日になりますが、必ずその日におこなうという決まりはなく、遺族や親族が集まりやすい日程で調整します。

法要の日取りが決まり次第、お寺にも連絡を入れましょう。お盆時期は僧侶も非常に忙しいため、早い段階で予定を確保してもらう必要があります。

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お墓の掃除

新盆では法要のあとに参列者でお墓参りをするのが一般的です。新盆前にはお墓を掃除し、気持ちよくお参りができるようにしておきたいものです。

雑草を抜いて、落ち葉やゴミなどを取り除き、墓石や付属品を綺麗に洗っておきましょう。多くの場合お墓は屋外にあるため、法要の一週間前から三日前頃に掃除をしておくのがおすすめです。掃除後、新盆までに期間が空くとその間に再度汚れがついてしまう可能性があります。

精霊棚やお供えの準備を行う

新盆をはじめとしてお盆の前には「精霊棚」を用意します。「盆棚」とも言い、法要に必要な道具や、故人へのお供えものを捧げる際に使用するものです。宗派や地域によって準備の仕方は異なりますが、今回は一番基本的なものをご紹介します。

まず「盆提灯」です。故人の霊が迷わずたどり着けるように灯す提灯で、精霊棚の横や軒先につるしておきます。「精霊馬」は、キュウリで作った馬と、ナスで作った牛です。故人の霊がこれに乗って、お盆の行き帰りを行うとされています。

「線香」「ろうそく」は、新盆に限らず故人を供養するためにお供えします。「盆花」はお供え用の花であり、白や紫、黄色を基調としたものを選びます。菊やミソハギ、キキョウやリンドウなどが多いですが、故人の好きだった花を供えても構いません。

「食べ物」は、果物や干菓子をはじめとして、故人が好きだったものを選ぶと良いでしょう。日持ちがして、常温でも傷みにくいものが適しています。地域や宗派にもよりますが、団子を選ぶ場合が多くなっています。「お迎え団子」や「送り団子」のように、お供えの時期によって団子の種類を変える地域もあります。

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迎え火を焚く

「迎え火」とは故人の霊が迷わず帰って来られるよう、目印として焚くものです。お盆の入り日である8月13日(地域によっては7月13日)の夕方に行います。

軒先でおがらやろうそく、松明などを燃やすのが一般的です。地域によっては、お墓から自宅に沿った道に提灯をつるす場合もあります。

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法要とお布施のスムーズな渡し方

新盆の法要は自宅やお寺、斎場で行うのが一般的です。会場に参列者が集まったら、僧侶を呼んで読経と説法をしてもらい、その後は参列者や僧侶で会食を行います。

僧侶にお布施を渡すのは、法要後か会食後のどちらかのタイミングです。ただし、法要当日に慌ただしくなってしまうのがわかっている場合は、あらかじめ渡しておいても失礼にはあたりません。法要前に僧侶に挨拶をするタイミングで渡すこともあります。

お布施を渡す際、直接手で渡すのはマナー違反になります。封筒を袱紗に包み、さらにお盆に乗せて差し出します。

送り火を焚く

送り火は故人の霊を送り出すために焚くものです。8月16日(地域によっては7月16日)の夕方に焚きますが、迎え火よりも遅い時間を選ぶことが多くなっています。これは「少しでも長く一緒にいるため」という考え方から来る風習ですが、地域や宗派によっても変わります。

法事の豆知識

基本的な新盆のルールについて見てきましたが、ここからは知っておくとより便利な、新盆関連の豆知識を紹介していきます。新盆のやり方やお布施の決まりは、宗派や地域による違いも少なくありません。豆地域を理解した上で、臨機応変に調整していきましょう。

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お布施をお渡しするには「切手盆」が便利

前述したように、新盆の法要のために用意したお布施は、僧侶に直接手渡しするのはマナー違反です。このときに活用できるのが「切手盆」です。

通常使用するお盆の多くは8号サイズですが、それよりも小さい7号サイズや、大きい9号サイズでも問題はありません。色は黒塗りで派手なデザインはありません。新盆に限らず使用できるお盆なので、ひとつ用意しておくと便利です。

新盆を合同で行う際もお布施は同額で

お寺によっては、新盆を複数の檀家によって合同で行う場合があります。これは宗派や地域、さらにお寺や家庭ごとの考え方が一致した場合のみ成立する方法です。合同で行うことで、慌ただしいお盆の時期でもじっくり時間をかけて法要ができるというメリットがあります。

このような合同法要の場合も、お布施は相場通りの金額で用意します。合同だからといって一家庭あたりのお布施を減らしてしまうのはマナー違反なので気を付けましょう。

盆行事がない宗教もある

日本で暮らしていると、お盆行事はすべての人に訪れるもののように感じられます。しかし、お盆行事を行わない宗教もあります。

代表的なところで言えばキリスト教には、お盆行事がありません。11月に行われる「万聖節」や「死者の日」が、仏教で言うところのお盆にあたります。

また、同じ仏教であっても国によってはお盆行事を行わないところもあります。ミャンマーや中国では、仏教でも盆行事とは縁が薄い傾向にあります。

お布施を奉書紙で包むのは上級者向け

今回の記事では、お布施の包み方として奉書紙を利用する方法を紹介しました。しかし、実は奉書紙を使うのはかなり上級者向けで、現在ではあまり一般的ではありません。

もちろん、正式な包み方なのでマナー違反ではありませんが、近年は市販の封筒を選ぶ人も増加しています。状況に応じて選択しましょう。

お布施に水引は不要

通夜や葬儀で使用する香典袋には「水引」がついています。それぞれ色や結び方が異なっており、シーンに適した水引を選ぶ必要があります。

しかし、基本的にお布施には水引は不要です。お布施はあくまで僧侶に渡すものであるため、香典のような不祝儀としてのルールは不要と考えるためです。

ただし、地域や風習によっては水引を使用することもあります。心配な場合は事前に周囲の人に確認しておくと良いでしょう。

法事・法要の費用をおさえる
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法要・法事にはお布施以外にも読経、お車代、御膳料などさまざまな費用がかかります。合計すると、平均して10万円以上はかかるでしょう。

また、寺院や地域によっても異なるため、いくら準備しておけばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。

法事・法要にかかる費用

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法事・法要の事前準備に是非ご検討ください。

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まとめ

今回の記事では、新盆を迎える際に知っておきたい様々なルールについて解説しました。

故人が亡くなり、忌明けから初めて迎える「新盆」は、以降のお盆よりも大々的に法要を行うことが多いです。そのため通常のお盆よりもお布施の相場は高めとなっています。

お布施には決まった金額はありませんが、相場はあります。ただしこの相場も宗派によっても異なります。そもそもお布施が持っている意味も宗派によって微妙に異なるため、事前にきちんと確認し、マナーに則った金額を包めるようにしておきましょう。

その他、新盆に関する記事を読みたい人はぜひこちらもご確認ください!

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