毎年お彼岸の時期になると、故郷へ帰省して家族でお墓参りに訪れる方もいるでしょう。お彼岸という言葉を知っていたり使っていたりしても、時期を聞かれると答えられない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2023年のお彼岸の期間やお彼岸とは何かをご紹介します。お彼岸の期間がいつなのかを知っていれば、スケジュールも立てやすくなるでしょう。知っておくと役立つお墓参りの仕方もあわせてご紹介するので、自信がない方はぜひ参考にしてください。
こんな人におすすめ
今年のお彼岸の時期が知りたい方
お彼岸とは何か?を知りたい方
お彼岸ですることを調べている方
お彼岸は春と秋にあります。中日(ちゅうにち)を挟んだ前後3日間、つまり7日間がお彼岸の時期です。また、お彼岸の時期の国民の祝日は7日間あるお彼岸のうち中日に設定されています。日程は暦象年表を参考に閣議で決められるため、毎年同じではありません。ここでは、2023年のお彼岸の時期はいつなのかを解説します。
2023年春のお彼岸の時期は以下の表のとおりです。
お彼岸入り | 3月18日 |
お彼岸明け | 3月24日 |
中日(春分の日) | 3月21日 |
期間 | 3月18日~3月24日 |
春のお彼岸の期間は3月18日~3月24日となっています。お彼岸入りは3月18日、お彼岸明けは3月24日、中日(春分の日)は3月21日です。
2023年秋のお彼岸の時期は以下の表のとおりです。
お彼岸入り | 9月20日 |
お彼岸明け | 9月26日 |
中日(秋分の日) | 9月23日 |
期間 | 9月20日~9月26日 |
秋のお彼岸の期間は9月20日~9月26日となっています。お彼岸入りは9月20日、お彼岸明けは9月26日、中日(秋分の日)は9月23日です。
お彼岸入りには家族や親戚が集まり、一緒に仏壇やお墓の掃除やお参りをする方もいるでしょう。しかし実際は母親や年長者に任せており、細かいことはあまり知らないという方もいるかもしれません。お彼岸の準備は自分ひとりでもできるのが理想でしょう。2023年のお彼岸初日のお彼岸入りには何をすればよいのかご紹介します。
お彼岸入りを迎えたら、まずはお仏壇やお墓の掃除をします。家にお仏壇がある場合は、お仏壇や仏具を丁寧に掃除しましょう。特に目立った汚れ以外にも、ほこりをかぶっている部分があれば拭いて取り除きます。
お墓がある場合は、墓石のすみずみまできれいにすることが大切です。普段はお参りに行った際に軽く墓石を拭くだけの方も、細かい部分まで手入れをします。墓石も含め、お墓周辺の掃除を徹底的に行う姿勢が求められるといえるでしょう。
お仏壇やお墓にお供えするものを準備します。お供えものでメジャーなのは、花や果物、ぼたもち、おはぎ、落雁などのお菓子です。お菓子をお供えものとして準備する場合は、賞味期限が長いものを選びましょう。
お供えものに細かな決まりごとはありません。故人が好きだったものを基準に、お供えものを準備してもよいです。何をお供えすればよいか困っている方は、故人が好きだったものを思い返してみましょう。
お彼岸入りも含め、お彼岸の時期は先祖や家族のことを思うことも大切です。お仏壇やお墓の掃除は、先祖のことを考えたり先祖に感謝したりするきっかけにもなるでしょう。先祖についてもっと知りたいと思ったら、年長者に話を聞いてみるのもおすすめです。
離れて暮らす家族がいる場合は、お彼岸に帰省したときに先祖について話すのも家族を身近に感じられてよいでしょう。家族団らんの時間をなかなか確保できない現代人にとって、お彼岸は家族を思う貴重な時間を作る大切なものといえるのではないでしょうか。
お彼岸は、日ごろの自分の人生について見つめ直す期間でもあります。本来お彼岸とは、悟りの世界にいたる期間です。六波羅蜜(ろくはらみつ)にある6つの徳目を悟ることができれば、死後に極楽浄土へ行けるといわれています。
6つの徳目とは、布施(親切)・持戒(言行一致)・精進(努力)・忍辱(忍耐)・禅定(反省)・智慧(修善)です。悩みや苦労があればひとつずつ確認してみるとよいでしょう。試練ある人生を渡るための6つの教えでもありますので、お彼岸のときに人生を見つめ直すことは大切です。
「正しいお墓参りの作法を身につけている」と自信をもっていえる方は、どのくらいいるでしょうか。お墓参りに準備するもの、お供えするもの、お参りの仕方などチェックしておくと安心なポイントはたくさんあります。お墓参りをしたことがない方も、中にはいるでしょう。この機会にお墓参りの作法について、確認しておくことをおすすめします。
お墓参りに準備するものは以下のとおりです。忘れものをしないように、すべてそろえた状態でお墓参りに行きましょう。あらかじめリストを作っておくと安心です。
・お花
・お供えもの
・線香
・ライター
・ろうそく
お墓の掃除は、墓石よりも先に墓石の周辺から始めます。霊園や納骨堂に管理費用を支払っている場合は、管理者が共用部分をメンテナンスしているため、共用部分の掃除は必要ないでしょう。 墓石の周辺に雑草やごみがある場合は、きれいに掃除します。
墓石の周辺がきれいになったら、墓石の掃除をしましょう。墓石は天然石を使用しているため、洗剤を使用するのは避けます。柔らかい布やスポンジを使って、優しく拭き取るように掃除しましょう。近くにほかの墓石がある場合は、ごみや水洗いした際の水が流れないよう気を付けることが重要です。
お供えものを置く前に、墓石がシミにならないよう半紙などを置きます。その上にお供えものを置くとよいでしょう。お参り後はお供えものは持ち帰るのが、近ごろのマナーになっています。
墓石へのかけ水もお供えもののひとつです。たくさん墓石に水をかけて問題ありません。ほかにも、花を供えるのもおすすめです。香りが強いものやトゲのあるものは、避けるとよいでしょう。迷う場合は、故人が好きだった花を選びます。ほかにも故人が好きだった飲みものや食べ物をお供えするのもおすすめです。
お供えものを置いたら、持ってきた線香にライターで火をつけます。火がついたら手で線香を振るようにして火を消しましょう。口で吹き消すのはマナー違反です。線香の火を消したら、墓石の前で合掌をしましょう。複数人でお墓参りに行く場合は、故人からみて最も近い関係の人から順にお参りするのがマナーです。
ここからは、お彼岸の意味と由来についてご紹介します。お彼岸についてより深く知ることによって、先祖供養をするときも気持ちのこもった供養ができるでしょう。知識のひとつとして、知っておいても損ではありません。
彼岸という言葉が指しているのは、煩悩を脱した悟りの境地です。仏教の世界では、三途の川を境にして生きている人間が住む世界を此岸と呼びます。そして、三途の川の向こうの世界である極楽浄土を彼岸と呼ぶのです。
彼岸には、極楽浄土のほかに仏道の修業をするという意味もあります。昔の人は仏道の修業を日ごろはしていなかった場合でも、彼岸になると祈っていました。東から出て西に沈む太陽に祈ることで、自分も自由な場所に行けるように祈っていたのではないでしょうか。
彼岸とは、仏教でいう極楽浄土を意味する古代インド語のサンクスリクット語であるパーラミター、パーラムに由来する言葉です。この言葉には、「彼方へ行った」や「最高」などの意味があります。
生きている間についた心の汚れや、欲などすべてのものから解放されることこそが仏教では彼岸に値するのです。この思想が、日本独特の先祖供養などの習慣に反映されていきました。お彼岸に家族や親戚が集まってお墓参りに行くというのも、元をたどればインドが由来だったことがわかるでしょう。
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お彼岸はお盆に帰れなかった方も、故郷に帰省して先祖を供養するよいチャンスです。お正月やお盆と違い、毎年決まった日にちではありません。お彼岸の中日は、国民の祝日として年に2回確保されます。先祖への感謝だけではなく、自分自身を見つめ直す機会として家族と離れて暮らしている方は帰省されるのもよいでしょう。
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お彼岸とお盆の本来の意味の違いは?
彼岸会ってなにをするの?
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