戒名というものをご存知でしょうか。戒名というのは、故人が仏の弟子になったことを表す名前のことです。仏教の中では一般的なもので、大抵はこの戒名をつけられます。
日本には仏教以前から盛んであった神道がありますが、神道にも戒名は存在するのでしょうか。そんな疑問を解消するべく、神道の場合の戒名についてご紹介します。
<この記事の要点>
・「戒名」は故人が仏の弟子になったことを表す名前で、神道では「諡(おくりな)」が使われます
・諡は名前の後ろにつけられ、男性の場合は大人(うし)、女性の場合は刀自(とじ)がつきます
・「諡」は故人が家を守る守護神になったことを示す名前です
こんな人におすすめ
神道に戒名はあるのか知りたい方
神道の「諡(おくりな)」について知りたい方
諡(おくりな)のつけ方を知りたい方
結論から言えば、神道には戒名はありません。しかし、同じような意味合いを持つものでは諡(おくりな)というものがあり、神道では死後この諡がつけられることになります。
神道では人はみな神の子であり、神のはからいで胎内に宿り、この世での役割を終えると神々の住まう世界へ帰り、子孫を見守るものと考えられています。戒名は仏の弟子になることを認められた名前であるため、死後は家の守護神となる神道の考え方の中では適用されないのです。
諡は名前の後ろにつけられ、男性の場合は大人(うし)、女性の場合は刀自(とじ)となります。
■大人(うし)
領有・支配する人のことを指す言葉で、男性や先人に対する尊称として使われるもの。
■刀自(とじ)
戸口を支配する者を指し、転じて主婦や女性そのものを指す尊称。
また、厳密には以下のように、幼児・少年・青年・成人・老年で使う諡は異なります。
幼児 | 少年 | 青年 | 成人 | 老年 | |
男性 | 稚郎子 (わかいらつこ) |
郎子 (いらつこ) |
彦 (ひこ) |
大人 (うし) |
翁 (おきな) |
女性 | 稚郎女 (わかいらつめ) |
郎女 (いらつめ) |
姫 (ひめ) |
刀自 (とじ) |
媼 (おうな) |
これらの諡の後に、「命(みこと)」をつけます。(例:○○大人命【○○うしのみこと】)最近ではここまで詳しい分類はなく、大人であれば大人命・刀自命、子供であれば彦命(比古命:ひこのみこと)・姫命(比売命:ひめのみこと)をつけるのが一般的となっています。
仏教では、一般的にはご僧侶に依頼して戒名をつけてもらいますが、神道の諡は、誰もが等しくつけられるものです。位牌にあたる霊璽(れいじ)や墓にあたる奥津城(おくつき)に名前を刻むときには必ず諡を加えることになっていて、これがなされない事は一般的にはありません。
死後の扱いが変われば他にも異なる部分はたくさん出てくるもので、戒名はそのひとつです。仏教のように、仏の弟子になるという考え方が神道にはないため、戒名という文化はありません。しかし、家を守る守護神になるということから、死者に対する尊敬や感謝の念は持ち合わせているもので、その思いが諡として表れています。
戒名も諡も故人の功績を称えるものであり、その名前に込められた気持ちについて一度考えてみるというのも、故人の供養には大切なことではないでしょうか。
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神道には仏教のように仏の弟子になるという考え方がないため戒名が存在せず、同じような意味合いを持つものでは諡というものがあります。神道では死後、誰もが等しくこの諡がつけられるものです。
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