四十九日法要の卒塔婆料はどのくらい?法要後の取り扱いについても解説!

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四十九日を迎えて法要をするときには、気をつけなければならないことがたくさんあります。事前に準備や手配が必要なものもありますし、はじめて近親者が亡くなったときは慌ててしまって段取り通りにことが進まないこともあるでしょう。

そんな疑問を少しでも解決できるよう、このページでは四十九日の卒塔婆について、その料金や取り扱い方についてまとめました。卒塔婆に関して分からないことがあるときにぜひ参考にしてください。

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こんな人におすすめ

四十九日法要を控えている方

卒塔婆の概要を知りたい方

卒塔婆料の相場を知りたい方

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四十九日法要の卒塔婆料

ここからは卒塔婆についてかかる費用や適切な本数、注意点などをまとめてあります。卒塔婆を以前に手配したことがある人ならいざしらず、初めての人は曖昧な部分も多くあることでしょう。

そもそも卒塔婆とは何の役割を持っているのか、あるいは何故必要なのかという疑問を持っている人も以下の見出しを参照してみてください。

卒塔婆とは

そもそも卒塔婆という単語は、インドの言葉であるstupa(ストゥーパ)に由来していると言われています。このストゥーパという言葉は仏塔の意味を持ち、日本語の塔や英語のタワーという単語の元になっているそうです。

暑いインドの気候から仏様を守るよう、傘の役割を持ったのが卒塔婆の起源と言われています。日本でも伝来し、故人を供養する目的で使われるようになりました。

法要の参列者から集ったお金で卒塔婆を建てることについては「参列者全員で故人の供養をする」という趣旨に則っています。遺族だけでなく参列者も費用を出すことで、より故人を供養するという意識が強まるのです。

お墓の購入や火葬の手続きは必要だと分かっても、卒塔婆の手配や設置も同じく必要なものなのか疑問に感じる人もいるでしょう。故人の追善供養が目的ですから絶対に置かなくてはならないというものではありません。

しかし、お墓購入、魂入れなどの一連の流れを考えるのであれば、卒塔婆を置くことはごく自然なことです。よほどのこだわりがない限り、頼んでおくのが一般的と言えます。

また浄土真宗では、阿弥陀仏のおられる極楽浄土でみな仏になるという考え方から卒塔婆は置きません。阿弥陀仏の力を信じる人はみな救われるという考えが根底にあるためです。浄土真宗では位牌も祀ることもありません

卒塔婆は何本必要?

次に何本必要かという疑問について考えてみましょう。故人の追善供養を目的に建てられるものですから、何本以上建ててはいけないということはありません。

一人の故人につき1本の卒塔婆を建てるのが一般的ではありますが、兄弟と自分で合わせて一1本建てたり、一家一同として建てたりしても問題はありません。自分一人で複数の故人に対して1本ずつ建てても大丈夫です。

しかしこれはあくまでも常識的な範疇に限っての話で、一族の外のお墓にまで飛び出しているような場合は本数に配慮する必要が出てきます。先祖代々のお墓の場合は気をつけましょう。

卒塔婆の相場

次にいくらかかるのか平均的な金額についてです。相場は1本あたり2千円から1万円と言われており、かなり幅があることが分かります。その中でも多くの場合は3~5千円くらいでしょう。

地域や宗派によって差が生じるため、事前にいくらかかるのか確認しておくのも一つです。かかる費用はお気持ちとしている場所もありますが、卒塔婆料としてきっちりと費用を明記しているところも多くあります。分からない場合でも事前に尋ねておけば問題ありません。

作成の依頼は早めに行う

作成すると決まったら、なるべく早めに作成の連絡を入れるようにしましょう。法要がいつあるのか何人参加するのかなどの、必要な情報と一緒に住職に事前に伝えておくことが大切です。

親族全員の都合が分かってから法要までの期間がギリギリだと、都合がつけられず断られてしまう可能性があります。お盆やお彼岸の時期は殺到するため、余裕を持って日取りを設定しておきましょう。

忙しくない時期であっても、供養まで一週間程度の猶予を持って連絡するのが一般的です。梵字を書くなど住職側も事前の準備が必要なため、お互いに慌てることがないよう配慮しましょう。

卒塔婆料の書き方と包み方

ここからは、卒塔婆料を納めるときの書き方と包み方をまとめました。実際にお金を包むことになった場合どんな袋に包んだらよいのか、表書きや中袋にはどのような書き方が求められるのかなど分からないことも出てくるのではないでしょうか。

ここでは袋の選び方や書き方、またいつ渡すかなどの注意点をまとめました。卒塔婆料を渡すときは一つ一つ確認して失礼のないようにしましょう。

卒塔婆料を包む袋

書き方と包み方の最初は包む袋についてです。葬儀や法事に関するものには特定の袋や包みを使うことが多く、そのときの状況に合わせて失礼にあたらないものを選ぶ必要が出てきます。

慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、それぞれの袋や水引などの指す意味が分かれば後は問題なく対処することができるでしょう。卒塔婆のためのお金は塔婆料と呼びます。

本来であれば奉書紙と呼ばれる紙を使い、お金は半紙で包むのが正しい作法です。しかし最近では奉書紙を使うことは少なく、多くの人は封筒を利用しています。

封筒の中でも不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)を使いましょう。不祝儀袋はお悔やみや弔事のときに使われるものです。不祝儀袋には黒と白の水引がほどこされたものもあります。

表書きの書き方

表書きの書き方ですが、まず事前に濃い墨の筆ペンか毛筆を用意しておきましょう。塔婆料のための封筒であることが分かるように、表の中央少し上に塔婆料と書きます。

次に中央下に卒塔婆を建てる施主の名前を記入します。名前は塔婆料の文字に比べて若干小さめに書くのがよいとされています。表書きに関しては基本的には以上の二つを書けば終わりです。

複数の名義人によって卒塔婆を建てることもあるでしょう。中央下に問題なく全員分の名前が書けるときは書いても問題ありません。

全員分の名前が書ききれないときは表書きに「◯◯家塔婆建立者」と記し、全員分の名前を書いたメモを不祝儀袋の中に入れるのがベストです。

塔婆料をお布施と書いて寺院に渡す人もいます。これといった決まりはないため、お布施と書いても大きな問題はありませんが、分かりやすいようにお布施と塔婆料は分けてお渡しするのが理想です。

中袋の書き方

表書きに続いて中袋の紹介をします。中袋に必ず書かなくてはならないのは、いくら包んだのかをあらわす金額です。封筒に包んだ金額をあらわすには「金〇〇圓」という形式をとります。

金額は漢数字の旧字体で記入するのが一般的のため、5千円のような表記でなく壱弐参などの旧字体で金伍仟圓のように記入しましょう。旧字体を用いることは普段の生活でほとんどありませんが、塔婆料を包むときにはこちらがマナーとされています。

自分で書かなくとも、元から塔婆料と印刷されているものも市販されているので、手間に感じる人はこちらを購入してもよいでしょう。元から印刷されているものを購入したとしても差し支えありません。

中袋がないもの(封筒タイプ)も販売されています。中袋がない場合は裏面の下側に金額を書き、住所と氏名も忘れずに記入しておきましょう。

包む際の注意点

包むときにはいくつかの注意点もあります。葬儀や法事に関する作法については普段の生活で身につかないものも多く、知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまっているかもしれません。失礼のないように事前に確認しておきましょう。

お金を中袋に入れることになりますが、このお金はお札を表にします。お札の顔にあたる部分が上側になるように入れ、お札がバラバラに入ることのないよう、向きを揃えるのも大切です。

入れるお札は旧札の方がよいか、新札を用意するべきか迷ってしまうかもしれません。これに関しては、新札でも旧札でも別段問題はないとされています。新札で渡すことができればベストですが、用意できないときも必要以上に気にしなくて大丈夫です。

卒塔婆料はいつ渡す?

無事に表書きや中袋の記入を終え、問題なくお金を包むことができたら後は渡して一連の流れは完了です。いつ渡したらよいのか分からず慌てることがないよう、渡すタイミングも知っておきましょう。

渡すタイミングは法要を執り行う当日です。僧侶をお迎えするときに挨拶とともに塔婆料をお渡しし、このときにお布施も一緒にお渡します

上述の見出しでまとめたように、お布施と塔婆料は分けておきましょう。これは僧侶がお布施と塔婆料を混同してしまうことを避けるためと言われています。この2つは直接渡すのではなく切手盆にてお渡しするのがマナーです。

卒塔婆の立て方や扱い方

塔婆料の相場や不祝儀袋の書き方については、これまでにまとめてきた通りです。これまでの情報があれば、はじめてでもスムーズに建立までの流れをつかむことができるでしょう。

最後は卒塔婆の立て方や扱い方についてです。建立までのプロセスではなく、建ててからの卒塔婆をいかに管理するかの方法をまとめています。

卒塔婆の立て方

塔婆は木の板であるため、何か支えになるものや収納するためのスペースが必要になります。卒塔婆をそのまま立てかけておくだけでは強風のときなどに倒れたりして破損してしまう可能性があるため、しっかりと管理しておかなければなりません。

気になる立て方ですが、現在では塔婆立てを使うのが主流です。塔婆立てを使うことでしっかりと固定し、思わぬ被害を防ぐことができます。塔婆立てには大きく分けて4種類あり、その材質も様々です。

ステンレス、木、アルミ、石の4種類が塔婆立てに使われます。

ステンレスは塔婆立てそのものの耐久性に優れており、傷がついたり壊れたりといったトラブルも起きにくいのが利点です。

木製のものはステンレス製のものよりも耐久の面では劣りますが、ステンレスより価格が安いので費用を抑えられます。また、同じく木製の卒塔婆の見栄えもよく、統一感が出るでしょう。

アルミ製ステンレスと木の中間の位置付けになります。耐久性の面では木製よりも強く、値段の面ではステンレスよりも控えめです。

でできた塔婆立ては、値段的にも耐久性の面から見ても存在感のあるものとなっています。石を加工するため値段も張りますが、耐久性の面では一番優れており卒塔婆の見栄えも非常によいです。

交換のタイミングは自由

卒塔婆はいつ交換すべきか、そのタイミングに苦慮してしまう方もいるでしょう。法要の度に追加していくだけではお墓のスペースもどんどんなくなってしまいますし、かといって最初に建てた分だけだと風雨にさらされて劣化してしまいます。

厳密にいつまでに交換しなければならないという期限があるわけではないため、卒塔婆をいつ追加、交換するかは遺族の考え次第です。親族と相談し、お盆の時期に交換するなどの指針をつくっておくとよいでしょう。

古い卒塔婆の処分方法

古くなったものを処分することも追々考えなければなりません。卒塔婆の処分はその方法が決められており、どれも仏教のしきたりが関係したものです。

一つ目は、寺院やお世話になった管理事務所でお焚き上げをしてもらう方法です。新しい卒塔婆と交換する機会もあるため、最も一般的な方法と言えるでしょう。

二つ目に専門業者に依頼するという手もあります。供養じまいをする業者では、卒塔婆の処分とその後の手続き、供養証明書を発行してもらうこともできます。

三つ目は魂抜きの供養をしてもらう方法です。こちらは卒塔婆をお墓と同様丁重に扱う人に見られます。供養をしてもらった後の処分は僧侶がしてくれるので安心です。

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まとめ

塔婆料に関する作法は細かくありますが、どれも仏教の精神を反映した趣深いものです。卒塔婆は故人を供養する上で大切なものであり、故人と自分の気持ちをつなぐものでもあります。

処分するときはそのまま勝手に持ち帰り、ゴミとして捨ててしまうようなことは避けましょう。墓地やお寺と処分を相談し、お焚き上げしてもらうなど正しい処分方法を選んでください。葬儀や法事のことで分からないことがあるときはぜひ小さなお葬式へご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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