散骨にかかる費用は?業者の選び方や注意点をそれぞれ解説

散骨にかかる費用は?業者の選び方や注意点をそれぞれ解説

遺骨の供養方法として、散骨があります。散骨は、新しくお墓を購入する費用がかかりません。お墓を管理する必要もないため、供養の手段として選ぶ方が増えてきています。

この記事では、主要な散骨方法と費用の目安、散骨をする場合の注意点や納骨先を探せるサービスを紹介します。

こんな人におすすめ

散骨が気になっている人

散骨にかかる費用を知りたい人

お墓以外の供養を考えている人

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散骨とはどういうもの?

自分の死後の弔い方について考えたことがある方もいるでしょう。一般的には、霊園に墓地を購入してお墓を立てるケースが多い傾向にあります。しかし、遠方に住んでいてお墓の管理ができな場合は「散骨」という方法も選択肢のひとつです。ここからは、散骨の概要を紹介します。

散骨の特徴とは

散骨とは、遺体を火葬して遺骨となったものを粉状にして撒くことを指します。故人がお墓に入ることを拒否していたり、遺灰を海に撒いてほしいと希望していたりした場合に選択される葬送方法です。

近年では「樹木葬」を選ぶ人も増えています。樹木葬は散骨とは異なり、樹木と一緒に土の中に遺灰を埋める方法です。墓石の代わりに目印として樹木を植えます。

一方で散骨の場合は遺骨を埋めません。海や山に遺骨を「撒く」ことで故人を弔うのが、散骨の特徴です。

どのくらいの方が散骨を考えているのか

納骨堂や樹木葬など、弔い方が多様化している中、どのくらいの方が散骨を考えているのでしょうか。日本海洋散骨協会の調査によると、1,247名の回答者のうち、自分の散骨を希望すると回答した人は、142名(11%)でした。

割合を見てみると、それほど多くはない印象を受けるかもしれません。しかし、実数として全国に142名は存在していると考えると、一定の需要はあります。

「散骨を希望する」という項目の回答の内訳は、男性が39名、女性が96名(未回答5名)です。女性の方が散骨を考えている割合が多いのが分かります。

散骨は違法じゃないの?

散骨を実施するにあたって、法的な問題はないのか気になる方も多いでしょう。現在、日本には散骨行為を禁止する法律は存在しません。ただし、粉骨せずに遺骨のままで放置した場合には、刑法190条(死体損壊等)に抵触する恐れがあります。

刑法190条は「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する」というものです。骨の状態のままで遺棄することを禁じています

散骨の際は必ず粉骨して、周囲の迷惑にならないように配慮する必要があるでしょう。

主要な散骨方法と費用の目安

散骨を検討する際は、具体的な方法と費用の目安を知っておくと安心です。ここからは、代表的な散骨方法と費用の目安を紹介します。

海洋散骨

海洋散骨は砕いたご遺骨を海に撒く方法で、専門業者に依頼して行います。費用の目安は以下のとおりです。

個別での散骨:20万円~30万円
遺族のみ単独で散骨する方法です。一家族だけで船をチャーターするので、落ち着いてお見送りができます。ただし、船のチャーター代を支払う必要があるので、費用がもっとも高くなる点に注意が必要です。

合同散骨:10万円前後
複数の家族が同じ船で散骨を行います。チャーター代を分担するため、費用が安く済むのが特徴です。ただし、乗船できる人数がきまっていたり日程が限定されたりと、個別の場合に比べると制限があります。

委託散骨:5万円前後
遺族は乗船せず、業者が代理で散骨を行います。遺族自ら散骨はできませんが、その分費用は抑えられるでしょう。散骨が実施された証として、証明書や写真を届けられるサービスが含まれていることも多いです。

樹木葬

霊園の敷地や、自然の山の木や草花の下に遺骨を埋葬する方法です。遺骨をそのまま埋める場合は、散骨ではなく埋葬に分類されます。一方で、砕いた遺骨や遺灰を撒く場合は、散骨の一部とみなされます。散骨との違いを明確に理解しておきましょう。

宇宙葬

宇宙葬とは、専用のカプセルに遺灰を入れロケット内に載せて、文字通り宇宙へ打ち上げるというものです。ロケットは、地球を複数回周回した後、大気圏で消滅するため、手元に遺灰は戻りません。

宇宙葬は、非常に高額であることがデメリットでした。しかし、最近では20万円台から利用できるサービスもあります。スマホアプリでロケットの軌跡を追跡することもでき、遺族も安心して遺灰を預けることができるでしょう。ロマンのある最期を実現したいという方に人気の散骨方法です。

散骨業者の選び方

散骨する際は、業者選びにも慎重になる必要があります。サービスの違いや対応の丁寧さを見極めて依頼先を選びましょう。ここからは、散骨業者の選び方を解説します。

プラン・オプションで選ぶ

海洋散骨や山岳散骨、霊園内散骨など、散骨場所やプランによって散骨業者を選んでもよいでしょう。

また、骨壷の素材やデザイン、分骨方法などオプションも用意されています。故人の意向や家族の希望を考慮しながら、費用や内容を比較検討するのが大切です。信頼できる業者を選び、故人の最後の旅路を選びましょう。

対応の丁寧さで選ぶ

対応の丁寧さで業者を選ぶ方法もあります。故人の意向や家族の希望を汲み取り、親身になって相談に応じてくれる業者を選ぶのが大切です。

業者が散骨についての知識や経験を持っているか、費用や手続きを詳しく説明してくれるかどうかチェックしましょう。遺族に寄り添って適切なアドバイスをしてくれる業者を選ぶと安心です。

資料請求して比較する

散骨業者を選ぶ際には、資料請求して比較する方法があります。複数の業者のサービス内容を比較することで、遺族や故人の希望に沿った業者を選べます。ホームページやSNSなども参考にして、業者の信頼性や評判を確認することも大切です。

散骨を行う場合の注意点

散骨を執り行ううえでは、いくつか注意点も押さえておきましょう。ここでは散骨を行う場合の注意点を解説します。

粉末状になるまで遺骨を砕く

散骨をする際は、遺骨を1ミリメートル~2ミリメートル以下の粉末にする必要があります。日本には「遺骨遺棄罪」という法律があり、遺骨の状態で海に投げ入れた場合は、この法律に抵触する可能性があります。

撒く場所を考える

散骨は周囲の環境に配慮して行う必要があります。業者を利用する場合は、適切な散骨場所を選んでくれますが、個人で行う場合は注意が必要です。

他人の私有地に遺灰を撒くことは、迷惑行為にあたります。海でも、漁場などの場合は漁業関係者の迷惑になります。海水浴場の近くである場合は、人目のつかない岸から数キロメートル離れた場所で行います。

全部散骨か一部散骨かを考える

散骨には「全部散骨」と「一部散骨」という種類があります。全部散骨の場合は、文字通り火葬後の遺灰をすべて撒きます。一方で、一部の遺灰のみを残す方法を「一部散骨」といいます。

遺族の中には、散骨に抵抗がある方がいる場合もあるでしょう。故人の遺言によって散骨する方でも、すべてを散骨するのがしのびない場合は、一部散骨を希望する場合があります。残した一部の遺灰を紙に包んで、所持品とともに肌身離さず持ち歩く方もいます。

海外で散骨したい場合

海外では、国や州によって散骨の規定が異なります。法律に抵触しないよう十分に注意が必要です。遺骨を日本から海外へ持ち出す際は、所定の手続きが必要です。遺骨を持ち込む国によっては、領事館が発行した英語の死亡診断書や、外務省が発行した死亡診断書、火葬許可証が必要な場合もあります。

準備不足でトラブルになってしまわないよう、事前に現地のルールを確認しておきましょう。

散骨代行サービスとは?

故人が「自分の遺灰を散骨してほしい」と遺言を残していても、遺族が高齢で散骨できる状態ではない場合や、手続きが難しく実行できないでいるという方も多くいます。そのような方のために生まれたのが、散骨代行サービスです。

散骨代行サービスとは、実際に散骨するまでの一連のプロセスを代わりに行ってくれるサービスのことです。海洋散骨を代行してくれるサービスが多く、東京湾や相模湾など、散骨する海洋をある程度自分で選ぶことも可能です。

散骨後には、証明書を発行してくれるサービスもあり、安心して代行を任せることができます。故人の希望で散骨してあげたいけれど、手続きが分からない、自分ではできないという方におすすめです。

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まとめ

近年ではお墓を持たない選択をする方が増えてきました。中でも遺灰を「海」や「樹木」など自然に還す「散骨」という供養方法を検討される方が増えつつあります。散骨業者に依頼したり、個人で散骨したりすることもできます。個人で散骨を行う場合は、自治体の条例などを確認して周囲の迷惑にならないように気をつけましょう。

小さなお葬式では、海洋散骨や樹木葬などさまざまな納骨方法を提案しています。お墓・納骨堂・永代供養など、納骨先探しをお手伝いするサービスも用意可能です。納骨先でお困りの方は、ぜひ小さなお葬式までご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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