通夜前に遺体の安置室へ面会に行く際のマナー【場所や期間なども解説】

通夜前に遺体の安置室へ面会に行く際のマナー【場所や期間なども解説】

「安置室へ行く場合のマナーを知りたい」「面会をする場所や面会できる期間を知りたい」と考えてはいませんか。故人と通夜前に会うことができる遺体の安置室へ面会に行く際には、必要なマナーや注意点があります。

そこでこの記事では、遺体安置室への面会に行く際のマナーについて詳しく解説していきます。費用や注意点、遺体安置の期間についても紹介していきますので、ぜひご覧ください。葬儀全体の流れについてあわせてご確認することもおすすめです。

こんな人におすすめ

遺体安置中の面会に行く際のマナーが知りたい方

遺体安置をする場所について知りたい方

遺体安置をする際の宗教ごとの違いや儀式について知りたい方

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遺体安置中の面会は可能なのか

遺体安置中の面会は、故人と深い関係の方や親族などの身内である場合のみ可能です。お通夜や葬式までの間に遺体を置く大切な場所なので、面会できるのは限られた人だけになります。

友人などの場合は、後から問題になることを防ぐためにも、ご遺族の方にしっかりと確認を取って許可を得てから行くと良いでしょう。

また、遺体を安置する施設によっては面会不可のところもあり、面会時間に制限があったり、別途料金がかかったりする場合もあります。不安に感じたら、施設に確認してみてください。

遺体安置中の面会に行く際のマナー5つ

遺体安置中の面会に行く際のマナーについて解説します。安置室での礼儀をきちんと守って面会を行い、後から嫌な気持ちにならないようにしましょう。

こちらでは面会に行く際の服装や面会するときの手順など、その他の注意点もあわせて紹介していきます。

遺体安置中の面会に行く際のマナーをしっかりと覚えて、スムーズに故人との面会を進めることが大切です。それぞれ詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

1. 面会に行く前に確認をする

故人に会いに行く前に、親族などから同意を得たり遺体の安置施設へ面会が可能か確かめたりなど、必ず前もって遺族の方に連絡をしましょう。

相手や安置施設の都合にあわせてどのくらいの時間に行けば迷惑をかけないのか、などを考えて面会に行くこともマナーのひとつです。後から問題になってしまっては大変なので、しっかりと確認をしましょう。

2. 面会に適した服装で行く

遺体安置中の面会には私服ではなく、きちんと適した服装で行きましょう。遺体安置中の面会では、喪服ではなく暗い色の普段着が適切です。ビジネススーツなどでも大丈夫です。

派手で目立つ色の服は避けて、黒などの目立たない服を着て行くといいでしょう。女性の場合は、化粧も薄めにして、アクセサリーなども派手なものはつけていかないように気をつけましょう。

服装の指定は遺体の安置室ごとに違うケースもあるので、事前に確認をするとより確実です。また、結婚指輪はつけたままでも問題ありません。

3. 故人と面会する時の手順

故人と面会をする際は、基本的にはお悔やみの言葉を伝えて、お供え物がある場合は遺族に渡します。遺族に勧められた場合は、焼香ができる場合もあるでしょう。

具体的な面会の手順ですが、まず故人の枕元に正座をして手をついて一礼します。その後遺族の方に故人の顔の白布を外してもらい、故人に一礼し合掌をします。最後に下がって遺族に対して一礼をして終了です。

死因などを細かく聞いてしまうと遺族の方を嫌な気持ちにさせてしまう場合もあるので、面会はなるべく短くし、お悔やみを伝える程度で済ませるのがいいでしょう。

4. 香典は持っていかない

遺体安置中の面会時には、香典を持参しないようにしましょう。面会に香典を持参してしまうと、死を予想していたように感じられてマナー違反にあたります。

もし何か持っていきたいのであれば、故人が亡くなる前に好きだったものや花などのお供え物を代わりに持っていくといいでしょう。

ただ、香典の持参は絶対に不可というわけではなく、時と場合によっては香典を渡すことも可能です。通夜や葬儀に行けないなど、どうしても渡したい場合は事前に確認をするなどしてから状況に応じて渡してください。

5. お悔やみの言葉をきちんと伝える

遺体安置中の面会では必ずお悔やみの言葉を伝えるようにしましょう。故人と面会をして顔だけを見てお悔やみの言葉を伝えないのは失礼でマナー違反です。

故人の遺族や親族の方の気持ちを考えて、お悔やみの言葉をきちんと伝えてください。

遺体安置をする場所ごとの費用や注意点について

こちらでは、安置する場所ごとの料金や、注意点を解説します。安置室の場所によって様々な側面があるので、今のうちに基本的な部分の整理をしておきましょう。

自宅を利用する場合や葬儀社、民間業者にお願いする場合など、それぞれ搬送費用や安置をする費用などもあわせて詳しく解説していきます。

1. 自宅で遺体安置する場合

自宅を利用する場合は施設の利用料などはかかりませんが、ドライアイスなどを用意する必要があります。ドライアイスは1日あたり1~2万円ほどの料金がかかります。

他にも枕飾りなどを用意する費用が1万円~3万円ほどかかるので合計で約2万円~5万円です。葬儀社によっては、すべての料金が込みになっているプランもあります。

自宅への搬送費用は10㎞で1万5,000円~1万9,000円ほどで、距離が長くなると料金も高くなります。ご遺体の搬送は、小さなお葬式でも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

家での遺体安置は、面会に訪れた方と共に、ゆっくりとした時間を過ごせます。面会をする時間など自由度も高いです。

ただし、自宅がアパートやマンションなどの場合は、遺体の配置が難しいケースもあります。住んでいるアパートやマンションの規約違反にならなければ基本的に大丈夫ですが、念のため大家さんなどに報告しておいてください。

2. 葬儀社で遺体安置する場合

葬儀社で遺体安置をする場合にかかる費用は、1日5,000円~3万円ほどです。公営の場合は施設の利用料金が無料だったり安く済んだりする場合もあります。

その他に、ドライアイスの利用料金として1日1~2万円ほど発生します。搬送料金に関しては自宅と同じで、距離が長くなると料金も増えます。

葬儀社のスペースを借りられるため、自宅に場所がない場合などでも行うことが可能です。また遺体安置中に落ち着けるように、宿泊型の施設もあります。遺体の管理なども葬儀社がやってくれるため、手間も少ないです。

葬儀社を利用する場合には、面会などをできる時間が限られている場合もありますので注意しましょう。

3. 民間業者で遺体安置する場合

民間の場合、業者にもよりますが、かかる費用は約1万円です。事前にお願いする業者に費用を確認してみてください。

遺体安置や面会のことを考えて作られているため、故人と家族や親族でゆっくりとした時間を過ごすことができます

火葬場の都合で、待機時間が長くなってしまった場合でも利用できます。事業者や自宅からの距離によっては、料金が高くなってしまう場合もあるので注意しましょう。

遺体安置の時間は2~3日

安置する時間は、おおよそ2~3日です。火葬場の都合が合わない場合などはさらに長くなる場合もあります。

お正月の三が日などは火葬場がお休みしている場合も多く、その分遺体安置の期間は伸びる可能性があります。安置する期間が長くなると、安置施設などの利用料なども日数分かかり、料金が高くなるということも頭に入れておきましょう。

また、日本の法律で24時間以内は火葬してはいけないとされているため、その間は火葬を行うことができません。最短でも1日以上の安置が必要です。

遺体安置する際の宗教ごとの違い

遺体安置をする際、宗教や宗派ごとにもそれぞれ違いがあります。また、住んでいる地域などでも変わることがあるでしょう。

仏教の場合や神道の場合、キリスト教の場合にわけてそれぞれ遺体安置の方法や違いについて説明していきます。故人にきちんと敬意を払うためにも故人に合った遺体安置の方法を選択しましょう。

1. 仏式の場合

仏教の場合の遺体安置では、ご遺体は北枕か西枕にします。薄い敷布団にシーツをかけて、薄い掛け布団をかけます。その際に枕は必要ありません

顔に布をかぶせ、胸の位置で合わせた手に数珠をかけます。場合によっては布団の上に魔除けの目的で、刃物を配置します。

ご遺体の枕元には下記の枕飾りをお供えします。

・ろうそく
・鈴
・お水
・一膳飯

ろうそくとお線香の火は絶やさないようにしましょう。宗派や地域などによる細かい違いもありますので、事前に確認しておくと確実です。

2. 神式の場合

神道の場合の遺体安置では、ほとんど仏教と同じですが、神道では西枕または東枕になります。

顔に布をかぶせ、胸で手を合わせますが、神式の場合は数珠が不要です。枕飾りも仏式とは違い、榊や水、塩、洗米などをお供えします。

神式に関しても住んでいる地域などによって違う場合もあるので、事前に確認をしておきましょう。

3. キリスト式の場合

キリスト教での遺体安置では枕の向きにルールはないですが、基本的には北枕で遺体の安置をします。

神父または牧師の到着を待ち、お祈りを行ってから遺体を安置します。仏教や神道とは違って枕飾りはありません

テーブルの上に白い布をかけて、十字架やろうそくや聖書、花などを置きます。花は造花ではなく、必ず生花が必要なので注意しましょう。

遺体安置の際に行う儀式

故人が逝去した後、遺体を安置するまでに下記の儀式を行います。

1. 末期の水
2. 清拭・湯灌
3. エンバーミング(遺体の保存や修復)
4. 着替え
5. 死化粧
6. 搬送手続き

ご遺体を綺麗にしたり、着替えをさせたりする儀式です。これらの流れは遺体を安置して、その後葬儀などを行うのにも必要なことになります。

水を含んだ脱脂綿や筆を使って故人の唇の表面を湿らせる末期の水や、アルコールやガーゼを使って故人の体を拭く清拭、故人を湯船に浸からせて清める湯灌など、どれも重要な儀式です。

エンバーミングなど、専門業者にやってもらうものもあるので覚えておきましょう。

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まとめ

遺体安置中の面会は可能ですが行く前に面会に行く服装、面会に行く時間、持ちものなどをきちんと確認し、失礼のないようにしましょう。またお悔やみの言葉は必ず伝えるなど、マナーもしっかり守れるようにしておくことが大切です。

遺体の安置は住んでいる地域や安置をする場所などによっても、それぞれ条件が変わるので、きちんと整理しておきましょう。

面会や場所のことなど、その他にも葬儀のことでわからないことがありましたら、「小さなお葬式」へ気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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