仏事でお供えする団子の意味は?団子の数や作り方など重要ポイントを徹底解説

仏事でお供えする団子の意味は?団子の数や作り方など重要ポイントを徹底解説

枕団子は、故人の供養のためにお供えするものです。ただ、お供えすることは知っていても、「枕団子」の意味や役割について、詳しく知らない方は多いのではないでしょうか。

枕団子は、地域の風習や宗派によってお供えする数が違ったり、団子をお供えする必要がなかったりすることもあるので、用意する際には注意が必要です。

また、団子は仏事により呼び方やお供えする意味も異なります。仏事でお供えする団子の基礎知識を深めておけば、万が一の際にも的確に用意をすることができるでしょう。

そこで今回は、仏事でお供えする団子の意味や数、おすすめの作り方や食べ方についてご紹介します。

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こんな人におすすめ

お供えする団子の意味や役割が気になる方

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仏事でお供えする団子とは?

お供えする団子は、仏事によっては「枕団子」と呼ばないこともあります。お供えする団子の意味や呼び方は仏事ごとに異なり、それぞれに役割があります。

ここでは、枕団子を中心に、仏事でお供えする団子について詳しくご説明します。少し難しさを感じるかもしれませんので、まずは基礎知識を知りしっかりと理解を深めていきましょう。

お供え団子を用意する仏事は?

地域や宗派によって異なる部分もありますが、一般的に団子をお供えすることが多い仏事は、以下の通りです。

・お葬式(命日から火葬前まで)
・初七日
・四十九日
・初盆
・お盆
・お彼岸
・四十九日
・一周忌 など

基本的には、仏事の際には団子をお供えするケースがほとんどです。お墓参りにも団子を持参し、お供えすることもあります。団子は仏事において欠かせない存在です。

お供え団子の呼び方は?

故人の旅立ち前や法要など、どのタイミングで団子をお供えするかによって、団子の呼び方が異なります。仏事ごとの団子の呼び方は、以下の通りです。

・お葬式(命日~火葬前まで):枕団子、早団子
・お盆:お迎え団子、お供え団子、送り団子
・お彼岸:お彼岸団子、積み団子
・初七日・四十九日:枕団子

地域によっても団子の呼び方が異なるので、一度確認してみると良いでしょう。また、お盆などにお供えする団子は、枕団子とは色や味付けが異なる場合もあります。

仏事に団子を供える意味

枕団子の起源は、香飯を食べずに亡くなったお釈迦様に、香飯の代わりに団子をお供えするようになったことです。

今では「故人が極楽浄土への旅の途中でお腹が空いたときに、いつでも食べられるように」「空腹で困っている人に団子を分け与え徳を積み、極楽浄土へ行けるように」という意味を込めて、お供えしています。

また、お盆にお供えする団子の意味は、ご先祖様を「お迎えする」「疲れを癒す」「お見送りする」ことです。お彼岸団子には、ご先祖様への「感謝」や「敬意」を表す意味があると言われています。

仏事によって異なるお供えする期間

枕団子は極楽浄土に行く前の故人にお供えするものなので、故人の命日から火葬の前まで、故人の枕元にお供えします。枕団子は毎日新しいものに作り変えて、お供えするのが一般的です。

お盆の際に団子をお供えする期間は地域によって異なるため、地域によっては7月の新暦にお盆を行うこともあります。一般的な日程は、以下をご確認ください。

・お迎え団子:迎え盆の日(8月13日)
・お供え団子:お盆の真ん中の日(8月14~15日)
・送り団子:送り盆の日(8月16日)

お供えする団子の数は?

お供えする団子の数には、厳密な決まりはありません。宗派や地域、各家庭の状況によって異なります。

一般的には6個お供えすることが多いですが、13個や49個などたくさんお供えすることもあります。お供えする団子の数にも、仏教の教えや深い意味がありますので、確認しておきましょう。

一般的には6個

故人が成仏する際には、四十九日までの間「地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天上」の6つの世界を行き来し悟りを開くと言われています。そして、この六道にちなみ、団子も6個添えるのが一般的です。

また、六文銭や六地蔵など、仏事に関することには「6」の数字が付いていることも多いです。お供えする団子の数が特に決まっていない場合は、仏教と繋がりのある数字として、団子は6個をお供えするとよいでしょう。

冥福を祈る7個

故人は亡くなった後、六道で悟りを開きながら、どの世界で生まれ変わるかについて十王から裁判を受けます。この裁判が、初七日から四十九日までの間に7日ごとに行われることから、団子を7個お供えする場合もあります。

また、「六道からひとつ飛び出し、無事に極楽浄土へ行けるようにとの願いを込めて7個お供えする」というのもひとつの説です。故人の冥福を祈る、ご遺族の気持ちを込めた数と言えます。

十三仏にちなんだ13個

13個の団子をお供えする場合は、十三仏信仰に由来しています。十三仏とは、極楽浄土へ導いてくれる仏様です。

十三仏には、健康をつかさどる「薬師如来」や仏教の開祖である「釈迦如来」といった仏様が含まれており、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

故人に「死者の審理」を行う十王の元の姿は、実は十三仏であるという信仰があり、その信仰にちなみ団子を13個用意する地域もあります。

地域の習慣で異なる

お供えする団子の数はバラバラで、「10個」や「49個」、「故人の年齢」でお供えする場合もあります。それぞれの数字の意味は、以下の通りです。

・10個:四十九日までに万が一極楽浄土へ行けなかった場合に、初七日から三回忌までに行われる「死者の審理」の回数にちなんだ数
・49個:故人の生まれ変わる世界が決まる大切な時期である「四十九日」にちなんだ数
・故人の年齢:亡くなった方が長寿であった場合、お供えした枕団子を食べると長寿をあやかれるという言い伝えにちなんだ数

団子をお供えするときの3つの注意点

お供えする団子は、どのように置いても良いわけではありません。お供えをする際に気を付けたいポイントが3つあります。

仏事にはたくさんの方が参列しますので、団子のお供えの仕方がマナー違反にならないよう気を付けましょう。ここでは、団子の積み方や、団子の下に敷く半紙の折り方などを詳しくご紹介します。

積み方にも決まりがある

積み方はお供えする団子の数によって異なりますが、基本的にはピラミッド型になるように積み上げることを覚えておきましょう。

お供えする方が多い6個の場合は、団子5つを丸く並べ1番上に1つ乗せます。六道をイメージしており、「高く積み上げることで、1番上の天上まで上がって行けますように」という意味です。

他の数の場合も同様に、2~4段の三角錐型に積み上げます。49個や年齢の数など団子の数が多くなる場合は、形にこだわる必要はないでしょう。

団子は仏様・故人へ向ける

火葬前の場合は、枕団子をお皿に積み、枕飯などを乗せる枕膳の手前側に置きます。地域によって右端に置く場合と、両端に置く場合がありますので、お住いの地域の風習を確認しましょう。

また、お盆やお彼岸などで団子をお供えする場合には、団子を置く方向にも注意する必要があります。団子の下に敷く半紙の、平らな面をお仏壇のほうに向け、尖った面が自分のほうに向くように置くのがマナーとされています。

枕団子の場合はお皿の上に直に置くのが一般的ですが、もし半紙を敷く場合は団子の向きにも気を付けましょう。

半紙は左が上になるように畳む

団子の下に敷く半紙は、仏事の際と慶事の際に折り方が異なるため、注意しましょう。仏事で使用する場合は、左側が上になるように折り重ねます。具体的な半紙の折り方は、以下の通りです。

・半紙が縦長になるように広げて置く
・半紙の右上を左手前斜めに向けて折る
・尖った面が自分のほうに向くように配置する

【宗派別】団子のお供えの仕方

初七日や四十九日など葬儀後の法要で団子をお供えする際には、宗派での決まりごとやマナーについても事前に確認しておきましょう。

団子のお供えの仕方は、地域での慣習だけでなく、宗派によっても異なる部分があるため注意が必要です。ここでは、真言宗や浄土真宗など宗派別の違いをご紹介します。

真言宗

真言宗の御本尊は、大日如来です。大日如来は、宇宙そのものであり、すべては大日如来から生まれたと考えられています。

真言宗の仏壇は、最上段に御本尊である大日如来を置くため、仏様にお供えするもの以外は最上段にはお供えしません。最上段には、手すりのような「結界」があり、仏様の世界と俗世に隔たりを作っています。

故人を供養するためのお供え団子は、お位牌の近くに置くのがマナーです。

曹洞宗

曹洞宗の御本尊は、釈迦牟尼仏です。坐禅の教えを重んじるのが曹洞宗の特徴で、自分の行動を改めることで、仏の心に近づくことができるという教えを信仰しています。

曹洞宗の場合、最上段の真ん中に御本尊を置き、その両端にご先祖様のお位牌を配置します。また、その一段下に、お供え物を置くのがルールです。

曹洞宗では、「線香・お花・灯明、お水、飲食」といった5つのお供え物を基本としています。お供え団子は「飲食」として、御本尊とお位牌の一段下にお供えしましょう

浄土真宗

浄土真宗は、南無阿弥陀仏と唱えるとすべてのものが救われるという教えで、信仰心を持ち往生すれば、亡くなった後はすぐに成仏できると考えられています。

枕団子は、亡くなった後の故人が極楽浄土に行くまでに悟りを開く間に食べるものです。「すぐに極楽浄土に行ける」という教えである浄土真宗には、枕団子は必要ないと言われています。

自分でできる!お供え団子の作り方

はじめての仏事で、「お供えする団子をどうやって用意しよう」と悩む方もいることでしょう。お供えに使用する団子は比較的簡単に作れるので、故人を偲びながら心を込めて自分で作るのもおすすめです。

ここでは、お供え用の団子6個の作り方をご紹介します。茹でる場合や蒸す場合など、レシピごとに作り方まとめましたので参考にしてください。

茹でる場合

材料:上新粉80グラム、お湯80ミリリットル
作り方:
・鍋にお水を入れ、沸かします
・ボウルに上新粉を入れ、そこにお湯を少しずつ入れます
・お湯と粉を、耳たぶくらいの固さになるまでこねます
・団子をまな板の上に移動させ、棒状に伸ばします
・6等分に切り分け、ひとつひとつを丸めます
・ピンポン玉のように丸くなったら、お湯の中に入れます
・浮き上がった団子をザルですくい取ります
・そのまま乾燥させれば完成です

もちもちとした食感が人気の白玉団子は、冷えると溶けたように垂れてきてしまうので、お供え用の団子には向かないでしょう。

蒸す場合

材料:上新粉80グラム、お湯80ミリリットル
作り方:
・蒸し器にお水を入れ、沸かします
・ボウルに上新粉を入れ、そこにお湯を少しずつ入れながら混ぜます
・お湯と粉を、耳たぶくらいの固さになるまでこねます
・団子をまな板の上に移動させ、棒状に伸ばします
・6等分に切り分け、ひとつひとつを丸めます
・ピンポン玉のように丸くなったら、お皿に置きます
・お皿のまま蒸し器に入れ、5~10分程蒸します
・蒸し器から取り出し、そのまま乾燥させれば完成です

蒸し終わった後は熱いですが、水に付けたりせずそのまま乾燥させることで、乾いた後に積みやすくなります。

たれを付ける場合

お供えしたあとの団子を食べる際に使用できる、タレの作り方も併せてご紹介します。

材料:醤油大さじ2杯、みりん大さじ2杯、砂糖大さじ2杯、片栗粉大さじ1/2、水100ミリリットル
作り方:
・鍋を用意する
・水と醤油、みりんを入れて混ぜる
・砂糖と片栗粉を入れよく混ぜる
・鍋に火をつけ、とろみが出たら完成

みたらし団子のようなタレの完成です。お供えとして使用した団子を食べる際には、タレを作ってみましょう。

お供えした後の団子はどうなる?

お供えした後の団子は、どうしたらいいの?と疑問に思う方もいるかもせれません。お供えした団子は、下げた後に食べるのが一般的です。また、団子をお供えする際に使用したお皿は、割って処分します。

ここでは、お供えした団子を食べる意味やお皿を処分する理由などを詳しくご紹介しますので、確認していきましょう。

食べる

火葬の日以外の枕団子や法要でお供えした後の団子は、食べることでご加護があると考えられており、家族みんなで分けて食べるのが一般的です。特に長寿の方が亡くなった場合は、食べることで長寿の恩恵を受けられると言われています。

ただ、お供えのための団子には、味が付いていません。白砂糖を付けて食べるほうが多いですが、タレをかけたりぜんざいにしたりするなどアレンジをしておいしく食べましょう。

処分する

一般的には、火葬の日の枕団子は半紙に包み、棺の中に入れ故人と一緒に火葬します。ただ、川に流す場合や食べる場合など、地域による違いもあるので事前に確認しておきましょう。

また、お供えの団子を置くために使用したお皿は、割るのが一般的です。故人が、迷わずこの世から浄土へ旅立てるようにとの意味があります。

お供えに使用するお皿は基本的にすべて割るため、お供え用の団子を乗せるお皿はお気に入りのものを避けるのが望ましいでしょう。

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まとめ

仏事にお供えする団子の数や積み方、処分方法などにはひとつひとつに意味があり、宗派や地域による違いも大きいため事前の確認は必須です。

枕団子は、故人が極楽浄土へ行く途中に食べられるようにとの願いが込められています。お供えする団子は、故人の冥福を祈りながら、できるだけご遺族が手作りしましょう。

お供えする団子について、疑問や知りたいことがあれば、お気軽に「小さなお葬式」にご相談ください。24時間365日専門のスタッフがサポートいたします。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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