一周忌はやらなくてもいい?コロナ禍が葬儀・法要に与えた影響

一周忌はやらなくてもいい?コロナ禍が葬儀・法要に与えた影響

一周忌法要は故人を悼む重要な年忌法要のひとつです。しかし、昨今は年齢層や暮らし方の変化によって「一周忌はやらなくていい」と考える方も少なくありません。特に2020年以降は新型コロナウイルスの流行もあり、延期や中止が相次いでいます。

一周忌は本当にやらなくてもいいものでしょうか。今回は一周忌の由来や意味だけでなく、減少傾向の理由についてもコロナ禍のデータを参考に解説します。家庭や環境に合わせた一周忌法要の形が見つかる内容です。

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一周忌法要を実施するかお悩みの方

一周忌法要が減少傾向にある理由を知りたい方

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一周忌法要とは?やらなくてもいいの?

一周忌は、故人が亡くなった1年後の命日に執り行う法要です。一周忌を過ぎると喪が明けるため、遺族にとっても大切な節目となるでしょう。

もともとは、親族だけでなく、故人と親しかった友人・知人も招き、大きな規模で執り行うものでした。昨今は故人の希望や負担軽減のため、規模を縮小したり「しなくてもいい」と考えたりする方もいます。

また、一周忌と一回忌は名前が似ていますが別のものです。一周忌は故人が亡くなった日から数えて1年目ですが、一回忌は数え年と同じく亡くなった年の命日を指します。このため三回忌は亡くなってから2年目の命日、すなわち一周忌の翌年に行われる点に注意しましょう。

一周忌法要が減少傾向にある理由

最近では一周忌法要をしない、あるいは規模を縮小する方も増えています。もともと重要な法要であった一周忌が減少傾向なのはなぜでしょうか。ここからは、一周忌をしない・縮小する代表的な理由を3つ紹介します。

故人の希望

一周忌法要では、多くの方を招待するのが通例でした。法要にあたって、家族は日程調整や会場の予約だけでなく、仕出し料理やレストランの手配、菩提寺への連絡など数多くの準備をこなさなければなりません。亡くなってからまだ1年という時期に、家族へ負担をかけたくないという思いから、生前より「年忌法要はしないで欲しい」という方もいます。

家族関係の変化

一周忌法要はもともと、家族以外の親戚も交えて故人を悼む儀式でした。しかし、昨今の少子高齢化や核家族化の進行により、親戚自体が少ない、親戚との付き合いが希薄になっている家庭も増えています。

昔は多くの方が生まれた土地でそのまま生涯を過ごしましたが、現代では都市圏や別の地域に移住することも珍しくありません。住んでいる距離が離れ、親族同士の交流が減ったことも、法要減少の一因でしょう。

高齢化による負担増加

日本人の平均寿命は2019年の時点で男性が81.4歳、女性が87.4歳です。主催側も参加側も高齢化が進み、双方の負担が増加したことも、法要減少の理由として挙げられます。

主催者側が準備に追われることはもちろん、一周忌法要は会食を含め4~5時間かかるため、参列者側が高齢であれば体力的に出席が厳しくなるかもしれません。

また、少子化によって1人当たりの金銭的・時間的負担は増加傾向にあります。こうした負担を避けるために、一周忌法要をしない方もいるでしょう。

コロナ禍が葬儀・法要に与えた影響

葬儀・法要は以前から緩やかな縮小傾向にありましたが、コロナ禍も縮小に拍車をかけました。コロナ禍により葬儀・法要にどのような影響があったのかを、小さなお葬式における最新の葬儀実績データを参考に見ていきましょう。

一周忌法要は延期傾向にある

小さなお葬式が実施した調査によると、第1波期間中(2020年4月ごろ)の一周忌法要は、前年と比べて63%減少しました。

さらに三回忌法要も前年比-38%となり、大幅に減少しています。人口の推移に比べて激しい変動であり、感染流行を受けて法要を控えたことが分かるでしょう。法要をキャンセルする、最初から計画しないという流れも生まれています。

一方で、一周忌法要は第1波では-63%だった前年比が、同年8月の第2波では+1%、11月の第3波では-1%に留まっています。このことから、一周忌を開催したい家族は時期をずらして執り行っていると考えられるでしょう。いずれも前年を下回る結果となった三回忌と比較し、一周忌を重視する方は多い傾向です。

式中四十九日のニーズが高まる

頻繁に集まることを避けるため、葬儀と同日に四十九日法要をする「式中四十九日法要」のニーズも高まっています。

四十九日は関西地方では「満中陰」とも呼ばれ、多くの宗派において死後の裁判が終わり、極楽浄土にいけるかが決まる重要な日です。遺族の方もこの日から「忌明け」となるため、大きな節目のひとつでしょう。

葬儀や法事の席は、食事が出たり談笑の機会が設けられたりと、必然的に感染リスクが高まります。感染するかもしれない機会を重ねるよりも、葬儀と同日に済ませることで、リスク低減や負担軽減の効果も期待できるでしょう。

コロナ禍で葬儀の形も変化

感染への懸念から、直葬の件数も増加傾向にあります。直葬とは、通夜や告別式などの儀式を省き、火葬のみをする葬儀方法です。

調査によると、第1波において直葬が初めて一般的な葬儀の件数を上回りました。第2波・第3波では再び上回ることはなかったものの、増加傾向は続いており、今後も直葬を希望される、あるいはやむなく直葬を選択する家庭は増えるでしょう。

また、これを機に1日で葬儀を完結させる「一日葬」などの新しい葬儀プランが注目を集めています。故人とのお別れの時間をしっかり取りつつも、他の参列者との接触時間を減らせるのが人気の理由です。

一周忌ができないということは悪いことではない

コロナ禍が理由であるとはいえ、一周忌ができないことに罪悪感を覚えたり、親族の目が気になったりする方もいるかもしれません。

しかし、大切なのは「一周忌をするかどうか」ではなく、故人を想う気持ちです。ここからは、一周忌法要に対する考え方について紹介します。

できる範囲で供養する気持ちが大切

一周忌法要をしないことで故人を「供養できなかった」と考える方もいるかもしれません。しかし、法要だけが供養ではないでしょう。

供養には「利供養」「敬供養」「行供養」の3種類があります。墓前に花や線香を立てることは利供養ですが、感謝の念といった見えない気持ちを捧げることも敬供養という立派な供養です。

形式にそって「法要をすること」に無理にこだわる必要はありません。供養とは何かを理解し、自分たちができる範囲で精一杯の供養をしよう、という気持ちが大切です。

自分たちにあった供養を選ぼう

供養は故人のための行いであると同時に、残された方のための行いでもあります。「あの時、もっとちゃんと見送りたかった……」と後悔しないためにも、自分に合った供養のやり方を選びましょう。

例えば、墓前に手を合わせることも供養になります。大きな規模で葬儀・法要をするのが難しければ、お坊さんに読経だけを依頼する、自宅でささやかな法要を営むというのもおすすめです。迷ったときは時勢や負担を考えつつ、自分や家族の気持ちに合った供養を選びましょう。

一周忌法要をするための注意点

感染症が流行している中で一周忌法要を執り行うには、主催者と参列者が連携し、しっかりと感染対策することが重要です。

招待する人数を減らしたり、高齢の方には事情をきちんと説明した上で参加を控えてもらったりするとよいでしょう。そのほか、手洗いや消毒の徹底、定期的な換気も効果的です。

また、会食も感染リスクが高まる原因のひとつでしょう。感染対策がされているレストランを選んだり、会食そのものを止めたりするなど十分な配慮が求められます。一周忌法要はするが、会食はしないという方も少なくありません。会食をしない場合はその旨を案内状に明記しましょう。

葬儀・法要の形は多様化している

故人を弔う気持ちは同じでも、暮らしや人々を取り巻く環境によって葬儀・法要の様式は変わりつつあります。昔ながらのやり方では、現代のライフスタイルに合わないケースも少なくありません。既存の型に縛られて後悔しないように注意しましょう。

一周忌法要は、延期することも、身内のみでしめやかに執り行うこともできます。時勢により「やらなくていい」と割り切るのもひとつの選択肢ですが、多様化している法要の形を知り、自分たちに合った一周忌法要を探すとよいでしょう。

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まとめ

2020年からはコロナ禍の影響もあり「一周忌法要はやらなくていい」と考える方が増えています。しかし、コロナ禍はいつまで続くか分かりません。あとで「もっと供養したかった」と後悔しないためにも、今できる供養について知り、家庭や環境に合った一周忌法要を見つける必要があるでしょう。

形式にとらわれず、納得できる形で一周忌法要を執り行うためにも、葬儀・法要のことは「小さなお葬式」にご相談ください。専門スタッフが365日24時間、通話無料で対応させていただきます。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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