法事には喪服を着て参列しますが、喪服に合わせるストッキングには選び方があることをご存知でしょうか。
男性の場合は、黒い靴下を履くため選びやすいですが、女性のストッキング選びは悩みどころです。法事では多くの場合に素足もマナー違反とされているため、適切なストッキングを選びたいものです。
こちらの記事では、法事で履くストッキングについて、見落としがちなポイントを解説します。いざというときに慌てないように、要点を確認しておきましょう。
<この記事の要点>
・法事で履くストッキングは黒か黒に近い灰色で、無地のものを選ぶ
・ストッキングの厚さは20デニール~30デニールが適切
・伝線したり破れたりすることがあるため、予備のストッキングを持参する
こんな人におすすめ
法事に参列予定の方
法事で履くストッキングのマナーを知りたい方
法事で履くスカートや靴について知りたい方
法事で履くストッキングについて知る前に、法事について確認しておきましょう。一般的に法事とは、故人を供養するために行われる仏教行事全般のことです。法事の服装は、三回忌までとそれ以降とで変わります。
三回忌までは、遺族も参列者も喪服を着用しましょう。「平服でお越しください」という案内がない限りは、喪服を選んだ方がよいでしょう。
一方、七回忌以降は故人が亡くなってから月日が経っていることもあり、親族のみで行うのが通例です。そのため、平服でも問題ないとされています。
法事ではたとえ平服の案内があったとしても、濃紺や灰色など落ち着いた服装で参列することが大切です。ストッキングに関しても服装のマナーと同じく、気をつけておきたいポイントがあります。
服について意識していたとしても、ストッキングはつい見落としがちになるアイテムですので、前もって法事用に準備しておくと安心でしょう。
法事で履くストッキングは、黒か黒に近い灰色を選ぶようにしましょう。いくら濃い色だとしても、紺色やこげ茶はふさわしくないとされることが多いです。
また、法事に急行したというイメージさせるために、肌色を選ぶケースも見られますが、あくまでも黒が一般的であることを念頭に置いておきましょう。
真夏の法事は黒のストッキングが暑苦しく見えてしまうと考える方もいるかもしれません。しかし、真夏でも基本的なマナーは変わりなく、黒のストッキング選ぶことがポイントです。
ストッキングには厚さのバリエーションもあります。生地の厚さを示すときは、「デニール」という単位が使われています。しかし、デニールは糸の太さが基準となっており、同じ数字のものでも厚みが違うこともあるため、注意が必要です。
法事におけるストッキングの厚さは、20デニール~30デニールが適切とされています。20デニール~30デニールは肌が少し透ける程度の厚さで、法事に見合った上品なタイプだといえます。それ以上の厚みがあると、カジュアルな印象を与えるので気をつけましょう。
お店では、法事用のストッキングも売られていますが、もしも見つからない場合は厚さを確認して選ぶのがよいでしょう。購入したら、法事までの間に一度履いて確認することをおすすめします。
法事の際のストッキングは、無地のものがよいとされています。黒のストッキングであっても、ラメや模様が入っているものは控えましょう。急いで購入すると、履いてみたら柄が入っていたということもあるので、しっかりと確認してから購入ことをおすすめします。
法事は、長い時間椅子に座る必要があります。そのため、あまりにも足を締めつけるようなサイズ感のものを選ぶと、体調を崩す可能性もあります。
法事で履くストッキングは、少しだけ大きめのサイズか伸縮性のあるタイプにすると安心です。弔事用ストッキングは、柔らかい素材が使われているのでおすすめです。
寒い時期に行われる法事は、ストッキングよりも厚手の黒のタイツを履きたくなります。しかし、カジュアルな印象を与えるタイツはふさわしくないとされることも多いため、注意が必要です。例外として、極寒の時期や雪が多く降るエリアでは、60デニール程度なら問題ないとされるケースもあります。
また、妊娠されている方や高齢の方の場合は、寒いときに薄いストッキングを履くことで体調を崩す可能性もあるでしょう。その場合は、親族と相談した上でストッキングの厚さを選ぶようにしましょう。
法事においてマニキュアは避けたほうがよいとされています。同じく、ペディキュアも要注意です。薄手のストッキングは、派手なペディキュアが透けてしまいます。
せっかくマナーを守ったストッキングを選んだとしても、ペディキュアが見えてしまっては意味がありません。
ベージュやクリアなどのナチュラルな色のペディキュアであれば許容範囲とされますが、派手な色のネイルをしている場合は事前に落とすことを忘れないようにしましょう。もしも、落とし忘れた場合は、コンビニで除光液を買って落とすことをおすすめします。
日常生活においても、ストッキングが伝線したり破れたりすることはよくある話です。法事の席でも、椅子や床の素材に引っかかって敗れる可能性は十分にあり得ます。特に、黒いストッキングは伝線や破れが目立ちやすいため、予備のものを持ち歩くと安心でしょう。
男性の靴下も黒を選ぶのが基本です。いくら黒に近くても灰色や濃紺はマナー違反となることが多いです。靴下はあまり目立たないように感じますが、座敷に上がったときやご焼香で歩く際などに意外と気になるものです。
また、普段黒い靴下を履かない場合は、当日になって慌てて探す可能性も否めません。できるだけ前もって用意して、落ち着いて法事に参列するように心がけましょう。
法事の席では、靴下も無地のものがもっともよいとされています。よく見たら柄が入っていたりワンポイントが入っていたりするケースもあるので、購入する際には確認して選ぶようにしましょう。
最近は、くるぶし丈や五本指の靴下も流行していますが、くるぶし丈のものは、椅子に座ったときにくるぶしが露出してしまうため法事には向いていません。
また、五本指ソックスは自宅や仕事場で履くイメージがあるため、フォーマルな場では避けたほうがよいでしょう。五本指ソックスは靴を履いていれば目立たないだろうと思いがちですが、お座敷に上がる可能性もあるので、注意する必要があります。
子供が法事に参列する場合の靴下は、多くの場合黒以外でもマナー違反に当たりません。それでも、灰色や紺色など地味な色を選ぶことが大切です。柄物やキャラクターが描かれた靴下は避けるように心がけましょう。また、大人の靴下と同じく短い丈のタイプも控えたほうが無難です。
女の子の場合、スカートで参列することも多いでしょう。その際は、タイツを履けば問題ありません。肌の露出が少ない長めのスカートを選ぶように心がけましょう。
ベビー服の場合、黒い靴下を探すのが非常に困難です。そのため、ベージュや白などあまり目立たない色合いの靴下を選ぶことをおすすめします。長時間の法事になるため、赤ちゃんがリラックスできるような素材を選ぶように心がけましょう。
法事におけるストッキングのマナーがわかったところで、スカートや靴についても併せて確認しておきましょう。
全身のコーディネートがしっかりと整っていれば、気持ちよく法事に参列することができ、周りにも好印象でしょう。続いては、法事におけるスカートや靴への配慮について紹介します。
法事におけるスカートは、丈がポイントになります。法事では肌の露出を避けることが多いため、スカートは膝が隠れる丈を着用しましょう。
具体的には、椅子に座ったり正座したりしたときに太ももが出ない程度の丈が適切とされています。ワンピースであっても丈のマナーは同じです。
洋装で法事に参列する場合は、パンプスを履くのが一般的です。その際には低めのヒールを選ぶように心がけましょう。あまりに高いピンヒールを履くと、派手な印象を与えるため要注意です。ヒールの太さも太めのものが安心でしょう。
高いヒールの場合は歩くたびにコツコツと音が響く可能性があります。特に、法事の会場は静かな空間のため、ヒールの音で悪目立ちしてしまうでしょう。音が心配な場合は、かかとにゴムを貼っておくのもおすすめです。
黒い靴でも、素材に注意する必要があります。素材が光沢のエナメルのものは法事には向いていません。また、スエードも殺生を連想させることからNGとされています。
カジュアルすぎるサンダルや脱ぎにくいブーツも葬儀には不適切でしょう。ただし、悪天候の場合は、会場までブーツを履いて行き、到着してからパンプスに履き替えても問題ありません。
また、靴やスカートに皮やファーが使われているタイプも、法事にふさわしいとはいえません。皮やファーは殺生をイメージさせるため、法事では多くの場合タブーとされています。特に、冬時期の靴やバッグはファーが施されているものがあるため、気をつけましょう。
基本的に、通夜は急な知らせを受けて駆けつけます。その場合、適した靴を用意することができないこともあるでしょう。その場合は、普段履いている靴でも問題ありません。ただし、あまりにも派手な靴は避けて、茶色や紺色など落ち着いた色のものを選ぶように心がけましょう。
法事では、歩き慣れない道を歩くことも考えられます。また、長時間立っていなければならないケースもあるため、新品の靴はできるだけ避けるようにしましょう。履き慣れた靴の方が疲れにくく、移動も安全なので前もって用意しておくと良いでしょう。
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ストッキングは法事の服装において、コーディネートを決めるうえで大切なアイテムです。足先まで配慮した服装は、遺族や参列者に対して好印象を与えるでしょう。誰もが気持ちよく法事に参列するためにも、慎重にストッキングを選ぶことが大切です。
また、急に通夜やお葬式に呼ばれる可能性があるため、あらかじめ法事用に用意しておくことをおすすめします。いざ当日になって用意しようとしても、適したストッキングが見つからないこともあるでしょう。
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