お葬式で履くタイツは何デニールまで?|夏と冬で違う足元のマナー

お葬式で履くタイツは何デニールまで?|夏と冬で違う足元のマナー

急なお葬式の参列で迷うのが足元のマナーです。ストッキングがふさわしいと知ってはいるものの、寒い季節は防寒も考えなければいけません。

お葬式や法要などでタイツを履くのはマナー違反にはならず、カジュアルさがないものならOKです。この記事では、弔事の場にふさわしい足元のファッションについて解説します。

こんな人におすすめ

お葬式でタイツを着用したい人

マナー違反にならないタイツの基準が知りたい人

季節に合わせた服装が知りたい人

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お葬式でタイツを履くのはOK?

お葬式をはじめとした法事などの席でタイツを履くことは、現代においてはマナー違反にはあたりません。ファッション性の強いタイツは履くべきではないですが、ストッキングにも見えるタイプなら服装のマナーとしては正しといえます。

ただし、弔事では女性はストッキングを履くのが古くからある慣習なので、できれば黒いストッキングを準備しておくことが望ましいです。

お葬式用タイツをデニールで選ぶ

タイツといってもどれでもよいわけではなく、ストッキングに準じた厚さのものを選びます。普段からストッキングやタイツを使用する方にはお馴染みの「デニール」の数字で覚えておけば、急な不幸があったときにも慌てずに済むはずです。

25デニール以下はストッキング並みの透け感

タイツの20~25デニールくらいが、お葬式で一般的に履くストッキングの厚みです。見た目はほとんどストッキングと変わりません。

日本では弔事用ストッキングに透け感があったほうがよいとされ、タイツが厚くなればなるほどストッキングのイメージから離れます。

基本的に夏場はストッキングを、冬の寒い季節はタイツをという風に使い分けましょう。

冬場は60デニールまでを目安に

冬場の冷え込む季節はタイツを履いて参列しましょう。マナーを守るために参列者が体調を崩してしまっては故人も嬉しくないはずです。

寒い時期はタイツも60デニールまでなら透け感もあり許容されています。リブタイツや分厚いものを選ばなければタイツで参列可能です。体が冷えないよう無理をせず、体調に合わせて着用してください。

お葬式で履くならタイツもストッキングも黒色が基本

喪服と同様に、足元も黒色で揃えます。喪服やスーツに合わせるのは靴下よりストッキングやタイツが適しています。

透け感のあるストッキングが好まれる理由は、素肌が透けることで慎み深さや慈悲の思いを表現し、哀悼の気持ちを伝えられるとされているからです。

どうして黒なのか

黒は喪に服するという意味があり深い悲しみを表す色です。昔は白い喪服で葬儀などを執り行っていましたが、明治維新以降の日本では西洋の「喪に黒色を」という文化を積極的に取り入れるようになったという背景があります。

ただし、喪主とその親族が「白喪服」を着用する地域もあります。それぞれのしきたりや慣習に則って参列しましょう。

お通夜で肌色ストッキングを選ぶ理由

お通夜は突然の訃報を聞いて駆けつけるものです。そのため本来は略式喪服(平服)で参列するのがマナーでした。現在ではお通夜の参列は喪服なら何でもよく、足元も略式喪服に準じた肌色やベージュのストッキングでもよいとされる地域もあります。

マナー違反の感じ方には個人差が大きくその土地特有の思いも深いため、できれば黒色のストッキングまたはタイツを選ぶとよいでしょう。

お葬式のタイツ、これはNG!

いくらタイツで参列してもOKといえど、ある程度のマナーは守る必要があります。畳んだ状態で販売されていると、薄く柄が入っていたりワンポイントが施されていたりするものは見落としがちです。購入する際に見えない部分もパッケージ表示を見てチェックしてください。

柄が入っている

黒色タイツに薄くパターンが入っているものがあります。チェック柄やドット、ラインなどすべてNGなのでよく確認しましょう。ほかにもレース素材、ラインストーンやラメ入りのもの、小さくても見える部分にワンポイントが入っているものも履いてはいけません。タイツ、ストッキングどちらも同じような装飾があるので注意しましょう。

短すぎる

長めのスカートを着用していたとしても、短いストッキングでは座るとひざ下が見えてしまいます。お葬式や法事などでは椅子に着席したり畳に正座したりすることも多いので、ひざ丈やくるぶし丈では少々不安です。見た目が悪いだけでなく、肌を露出しないというマナーを守るためにも太ももまでの長さがあるものやパンツタイプを選びましょう。

5本指のもの

冷えを防ぐため、健康のためにと5本指ソックスが販売されています。タイツにも5本指や旅タイプのものが存在しますが、パンプスを脱ぐと見えてしまうので止めておいたほうが無難です。

お葬式などでは、遺族の控室へ挨拶に伺う場面もあるかもしれません。寒い季節はタイツの厚さを調整して履いたほうがよいでしょう。

夏と冬での対策を考える

夏場は透け感のある黒のストッキングを、冬場はそれに準じた黒のタイツでも構いません。ただし、厚すぎるものはマナー違反と捉えられる場合もあるので注意が必要です。夏と冬の対策は異なるので、こちらで詳しく紹介します。

夏場の参列

暑い季節の参列は大変ですが、素足は絶対にNGです。「肌を露出しない」ということは必ず守るようにしましょう。

ストッキングは20デニールくらいの黒色を選び、太ももまでの長さがおすすめです。最近は冷感・涼感タイプも多く販売されています。吸汗加工や熱を逃がして蒸れにくい加工がしてあり、夏場の参列にはぴったりです。

お寺やお座敷で靴を脱ぐシーンがあり、暑い時期は足の臭いも気になります。消臭・防臭機能付きストッキングを選び、パンプスも清潔にして雑菌の繁殖を抑えることで、ある程度の防臭効果が期待できるでしょう。

冬場の参列

冬場は60デニール程度のタイツまでなら許容される場合が多いです。特に雪が降り積もる寒冷地ではタイツを推奨していることもあります。妊婦や高齢の方は冷えないように我慢せず体調を優先させてください

タイツは夏とは逆に、発熱機能や防寒性に優れた加工を施されたタイプが販売されています。肌色ストッキングを履いた上から、黒色ストッキングを重ね履きすると透け感を保ちながら温かさを得られておすすめです。

どの季節でも注意すること

ストッキングや薄手のタイツは伝線しやすいです。コンビニでも売っているので、予備をひとつ用意しておくことをおすすめします。

ネイルと一緒にペディキュアも落としておきましょう。色味が明るいと透けて見えるので弔事の席ではよく目立ってしまいます。アンクレットやトゥリング(足指輪)など、細くて目立たなくてもアクセサリーはすべて外して参列しましょう。

お葬式用タイツ・ストッキングを機能で選ぶ

夏場や冬に最適な機能付きタイツがあることを紹介しましたが、年間を通して女性に嬉しい機能付きのものがあります。ストッキングかタイツかの2択で迷ったら、参列中にできるだけ快適に過ごせることを考えて選ぶのもよいでしょう。

さまざまな機能付きから選べる

タイツやストッキングには静電気防止機能付きのものがあり、喪服のスカートがタイツにまとわりついて歩きにくくなるのを防ぎます。お焼香や挨拶の際にとても気になるので、特に乾燥した季節の参列におすすめです。

伸縮性に優れた伝線しにくいタイツもあります。極細繊維を使用しているため、よく伸びるけれどもたつきがないという特徴があります。

着圧タイプはタイツもストッキングも選べる

お葬式では焼香の順を待つために長い時間並んだり、会場に向かうために普段履きなれないヒールのパンプスで歩いたりと、足には疲労が溜まりがちです。着圧タイプであれば疲労軽減の効果が期待できます。むくみ予防や血栓予防のため近年よく選ばれているタイプです。

医療用の着圧タイツを着用する必要がある方は、黒色であればそれを履いて参列しても構いません。

お葬式や法事の服装に合わせる足元ファッション

喪服には正喪服・準喪服・略式喪服と3段階の格があります。喪主は正喪服を、法要の時期に応じて格を段階的に下げていくなど地域や慣習によって異なりますが、それに準じて足元のマナーも変わってきます。

お葬式は喪服が基本

お葬式には準喪服と呼ばれるワンピースやスーツタイプの喪服を着用するのが一般的です。三回忌まではマナー通りきちんと正装をして参列します。

準喪服ではほとんどの場合女性はスカートなので、原則として足元はストッキング(タイツ)とパンプスを履きます。

パンプスは弔事用の光沢のない黒色で、つま先が尖っていないものが適切です。ヒールは5cm程度で太く安定感のあるものがよいでしょう。ヒールは高すぎても低すぎてもカジュアル感が出てしまいます。

略式喪服を着用するとき

略式喪服とは、一般的にお通夜と三回忌以降の法要に着用する喪服です。「平服でお越しください」と案内があるときは、普段着ではなく略式喪服のことを指します。平服とはいえ弔事なので、ノースリーブなど肌の露出はNGです。

女性の略式喪服は、黒、暗いグレー、紺色などのワンピースやスーツです。パンツスーツも略式喪服に含まれます。

装いは無地が基本ですが、地味なものであればストライプ柄なども許容されます。足元は準喪服と同じく黒のストッキングやタイツにパンプスを合わせます。パンツスーツの場合は黒の靴下にパンプスを履くのが通常です。

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まとめ

お葬式などで意外と迷いがちな足元のマナーですが、基本を覚えれば後に続く法要も同じ要領です。季節に応じて機能性の高いタイツやストッキングを選ぶとよいでしょう。

小さなお葬式」では専門のスタッフがご葬儀や法要などを全力でサポートいたします。最後のひとときはかけがえのないものです。ご遺族の故人様を想う気持ちを大切に、マナーなどの小さなことについてもお答えしています。気になることがあればぜひ一度お問い合わせください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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