【真言宗】四十九日のお供えは宗派で違いがある?
法事・法要

作成日:2021年09月15日  更新日:2021年09月15日

【真言宗】四十九日のお供えは宗派で違いがある?

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四十九日法要は比較的大きな法事であるため事前準備が必要ですが、その中でも欠かせないのがお供え物です。

日本にはさまざまな仏教宗派があり、真言宗はその代表的な宗派のうちのひとつになります。宗派によってしきたりなどが異なりますが、お供え物にも違いがあるのか疑問に思う方もいるでしょう。この記事では真言宗のお供え物について、喪主と参列者の両方の立場から解説します。

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【もくじ】
真言宗の四十九日法要は一般的な仏教の作法と同じ
真言宗の四十九日のお供えは?
四十九日のお供え物を贈るときの選び方と金額の目安
真言宗の御霊供膳とは?
まとめ

真言宗の四十九日法要は一般的な仏教の作法と同じ

日本には仏教から派生した多数の宗派が存在し、現在では13宗派から成り立っています。真言宗は仏教の宗派のひとつで、平安時代後期に中国から伝わり人々の信仰を集めてきました。まずは真言宗の教えや法要について紹介します。

真言宗は空海の教えに基づいている

真言宗は平安時代初期に生きた「弘法大師空海」の教えに基づいています。自分自身を深く知り、「仏のような心で仏のように語り仏のように行う」という生き方を説き、これを実践すれば誰でも生きているうちに仏になれるという「即身成仏」の教えです。

また、真言宗は大日如来を本尊とする「密教(みっきょう)」としても知られています。仏教には「顕教(けんぎょう)」と「密教」があり、密教は大日如来が説いた真理である「秘密の教え」を大切にするのが特徴です。仏様が大衆へ説いたあらわな教えである「顕教」とは異なり、段階を踏むことで得られる教えもあります。

仏教の宗派の中では約2割が真言宗である

日本では仏教徒が最も多く、その中でも真言宗は約2割の方が信仰しています。日本人にとっては比較的馴染みの深い宗派のひとつです。真言宗の分派は年月をかけて複雑になり、総本山もその分派により異なります。ひとことに仏教の真言宗であるといっても、成り立ちや歴史的な背景、修行などにも少しずつ違いがあるでしょう。

真言宗の総本山は18箇所あり「真言宗十八本山」とも呼ばれています。近年では全てのお寺を回ったり御朱印を集めたりする「霊場巡り」の人気スポットのひとつです。

真言宗の四十九日法要とは

真言宗での四十九日法要のあり方は、特に違いはありません。四十九日法要の時期や流れ、法要に臨む姿勢など基本的なことは、どの宗派でも共通であるという認識でよいでしょう。四十九日法要は故人が死去した日から数えて49日目に営むこと、都合がつかない場合は前倒しにすることも同じです。

真言宗と他の宗派で大きく違うのは、読経の内容と焼香の仕方でしょう。真言宗では、大日如来、弘法大師、祖先霊の3者に対して線香を3本立て焼香の回数も3回行うという特徴があります。ただし、真言宗の分派によっても異なることがあるためこの限りではありません。

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真言宗の四十九日のお供えは?

ご仏前や墓前にお供え物をするのは、故人の霊を慰め供養するためだと言われています。お供え物は何でもよいというわけではなく、ふさわしいとされるものやNGなものがあるため注意が必要です。こちらでは四十九日のお供えについて解説します。

基本的に仏教の宗派による大きな違いはない

四十九日法要をはじめ、仏教の法要において宗派ごとの違いはほとんどありません。真言宗だからと特別に用意するお供え物もないでしょう。ただし浄土真宗では水はお供えしないなど宗派や地域によって異なるケースもあるため、分からない場合は身近な親族に尋ねることをおすすめします。

お供え物の選び方にはマナーがありますが、贈る場合も頂く場合も、何を贈るかだけでなく「気持ち」を大切にするのが仏教の特徴です。故人と遺族を想い、心のこもった贈り物を選びましょう。

仏教のお供えは「五供(ごくう)」

仏教には「五供」という考え方があります。これは「線香、花、ろうそく、水、食べ物」の5種類を指し、仏教におけるお供え物の基本です。お供え物に迷ったときは五供を意識して選ぶと、間違いや失礼が起こりにくいでしょう。

線香 心と体を清める、あの世と現世をつなぐもの、仏様の食べ物である
故人を想う気持ちを表し、心を清め癒してくれるもの
ろうそく 灯の導きで迷いが消える、あの世と現世をつなぐもの
仏様の清らかな心、穢れなき浄土を表す
食べ物 日ごろの感謝を表すもの
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四十九日のお供え物を贈るときの選び方と金額の目安

四十九日には香典を持って参列しますが、お供え物は必ずしも必要なものではありません。故人や遺族との関係性やこれからのお付き合いも考慮して贈るかどうか考えましょう。こちらでは贈るのにふさわしいお供え物について具体的に解説します。

消え物を贈るのが基本。花の色は注意!

弔事のお供えには「消え物」といわれる後に残らない食品や日用品がふさわしいとされます。これは悲しみを引きずらない、不幸を断ち切る等の意味合いがあるためです。食品なら日持ちのする菓子折りや乾物、果物、お茶などを選びます。日用品であれば石鹸類やタオル、線香などがよいでしょう。

花を贈る際は、四十九日までは白い花を選ぶのが基本です。白色の胡蝶蘭、ユリ、菊などを中心にまとめるとよいでしょう。しかし最近では、遺族の心が軽くなるようにと少し色の入った花を贈ることもあるため、送り先に合わせた判断が大切です。

故人が好きだった食べ物や飲み物を選んでも遺族に喜ばれます。ただし生肉や生魚は殺生を連想させるもののため、仏教ではNGです。お供え物として贈るのは避けましょう。

金額の目安は3,000円~5,000円程度

お供え物の金額は高価すぎると渡す側も受け取り側も負担が大きくなるため、3,000円~5,000円程度が目安です。親子や近い親族といった故人と縁が深い場合は1万円~3万円ほどのものを選んでもよいでしょう。親族間で贈る物が重ならないよう話し合っておくことも大切です。お供え物はサプライズではないため相手先のことをよく考えて選びます。

宅配、郵送で送る場合

法事の案内をもらったものの、どうしても都合がつかないときは宅配便でお供え物を贈っても構いません。その場合忙しい遺族のことを考えて、四十九日法要の2~3日前までには到着するように送ります。

品物だけではなく、お供え物に手紙を添えて送ると真心が伝わるでしょう。手紙には案内を頂いたことへの感謝と、直接出向けないことへのお詫びを記します。また、お供え物が届くことは先方にあらかじめ伝えておく気遣いも大切です。

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真言宗の御霊供膳とは?

仏教では、法事などの特別なタイミングで故人に召し上がっていただく「御霊供膳(おれいぐぜん、おりょうぐぜん)」を用意します。御霊供膳は法事の始まる前に御仏前に並べましょう。宗派によって器に並べ方が少しずつ異なるので間違えないよう注意します。

不殺生の教えをもとにした精進料理

御霊供膳の料理は、精進料理が基本です。仏教では禁忌である殺生につながるもの、つまり肉や魚を使った料理を供してはいけません。

また、「五辛」と呼ばれるにんにく、ラッキョウ、ネギ、にら、タマネギの5種類の野菜を使用するのはタブーです。これらの野菜は匂いや味が強く、興奮作用や欲が強く出る成分が含まれるため禁忌と考えられています。精進料理はこれらを踏まえた上で、穀物、豆類、野菜を使って作りましょう。

器は5種類あり、それぞれに意味がある

御霊供膳に並べる器は5種類あり、それぞれ盛り付ける料理と器には決まりがあります。NGな食材を避け、故人が生前好きだった料理をお供えしてもよいでしょう。

飯椀 白米、季節のご飯(栗ご飯、炊き込みご飯)を高く盛る
汁椀 お味噌汁やお吸い物
平椀 野菜や豆腐などの煮物
壺椀 野菜の胡麻和え、なますなどの和え物やお浸し
高坏 ぬか漬け、野菜の浅漬けなどの漬物(2切れ)

汁物や煮物のだしには、かつおや煮干しは使わず昆布やしいたけを使います。漬物は3切れでは「身切れ」を連想させるため、2切れを盛り付けるのが習わしです。

器の並べ方は宗派によって異なる

飯椀 汁椀 平椀 壺椀 高坏
左前 右前 左奥 右奥 中央

法事が無事に終わったら、料理が傷まないうちに御膳を下げます。仏様にとっては「湯気がご馳走」と考えられているため、湯気がなくなったら下げるというケースもあるでしょう。タイミングは地域や家庭によりさまざまです。下げた料理は家族が食べることで供養になるという考え方もあります。

まとめ

四十九日は故人が亡くなり少し落ち着きを取り戻したころに営む法要です。真言宗のお供え物は、他の宗派と大きな違いはありません。大切なのは故人を想い、心を込めて供養することです。

小さなお葬式では四十九日の準備や手配をはじめとして、弔事に関する幅広いお手伝いをしています。真言宗だけでなく、さまざまな宗教・宗派に対応していますので、お供え物や御霊供膳に関してなど分からないことがあればお気軽にお問い合わせください。

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