香典返しを辞退されたら?対応方法と理由について解説
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2021年10月22日  更新日:2021年10月26日

香典返しを辞退されたら?対応方法と理由について解説

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香典は、葬儀に参列された方からいただくものです。故人や遺族を偲ぶ意思が込められているため、一方的に受け取るだけではなく「香典返し」といった形で、感謝を込めて返礼品を贈るのが一般的です。

とはいえ、香典を贈る方の中には「お返しは不要」といって遠慮する方もいるので「全員にお返しをしなければいけない」というわけではありません。そのため、「辞退された方にはどのように対応すればいいのか」「辞退されたからといってそのままでいいのか」と疑問を感じている方もいるでしょう。

この記事では、香典返しを辞退されたらどうすればよいのかについて紹介します。

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【もくじ】
香典返しとは?
香典返しを辞退するのはなぜ?
香典返しを辞退されたらどう対応するべきなのか
参列者が香典返しを辞退する場合の方法は?
まとめ

香典返しとは?

香典返しという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。香典返しとは、弔問客からいただく香典へのお返しのことです。

香典には、大切な方を亡くした遺族への「励ましの気持ち」が込められています。つまり、香典返しには励ましに対してのお返しという意味もあります。

さらに、香典返しには四十九日の法要が無事済んだという報告の意味も含まれている場合が多いです。

香典返しは、喪主による手渡しが基本的なマナーですが、親戚同士が離れて暮らしており、どうしても手渡しができないときは、挨拶状と一緒に郵送するケースも増えています。

香典返しの目安金額

金額の目安は、受け取った香典の半分から三分の一程度です。例えば、いただいた金額が10,000円の場合、香典返しは3,000円〜5,000円の品を準備しておくとよいでしょう。香典返しを忘れずに行うためにも、誰からどのくらいの金額をいただいたかを控えておくことをおすすめします。

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会葬御礼との違いは?

よく香典返しと間違われるのが「会葬御礼」です。どちらも感謝の意を込めてお礼をする行為は同じですが、お返しの対象となる相手が違うので注意しましょう。

会葬御礼
会葬御礼は、参列してくださったすべての弔問客に渡す返礼品を指す言葉です。香典をいただいていない方にも渡すのが一般的となっています。

品物の例として、タオルやお茶のような、日常生活に便利なものが定番で喜ばれますが、荷物として持ち運びに不便でないギフトカードなども返礼品として増えてきているようです。
香典返し
一方で香典返しは、香典をいただいた方のみに渡す品物を指す言葉です。そのため、香典をいただかなかった方には、基本的には渡しません。

品物の例としては、海苔や石けんのような飲食物や消耗品が選ばれるケースが多いです。

香典返しを渡すタイミング

香典返しには、無事に法要が終わったという報告の意味もあるので、タイミングには目安があります。ただし、宗教や地域によって違ってくるため確認しておきましょう。仏式なら、故人が亡くなってから49日後の「忌明け」から渡し始めるのが一般的です。

ほかにも、キリスト教のカトリックなら追悼ミサが行われた後、プロテスタントなら昇天記念日が行われた後、神道なら五十日祭が行われた後を目安にしてください。

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掛け紙と表書き

香典返しには、掛け紙と表書きにルールがあります。

掛け紙
香典返しの掛け紙にはのしがありませんので、のしがある掛け紙を選んでいた場合は交換します。仏式では、掛け紙に蓮の花が描かれており、他宗教では描かれていません。
水引
水引は、黒色と白色で結ばれている「黒白結び切り」であることが多いですが、西日本では、黄色と白色で結ばれる「黄白結び切り」が用いられることもあります。
表書き
表書きは一般的に、のし紙の上の部分に目的に合わせた文言を記載します。香典返しの場合は、水引の上の部分に「志」と記載するのが一般的とされています。

香典返しを辞退するのはなぜ?

参列者の中には香典返しを受けとらず、辞退される方もいます。受け取らない理由の中で特に多いのが、以下の4つです。

・相手のご厚意
・相手に何らかの不都合があったため
・香典の金額
・連名での香典のため

それぞれに深い意味があるので、1つずつ紹介します。

相手のご厚意

一番多い理由として、「遺族に負担をかけたくない」ことが挙げられます。遺族は、葬儀や葬式の手配等で忙しく、香典返しにまで気を遣う余裕がありません。負担をなるべく減らしたいというご厚意で辞退されるようです。

相手に何らかの不都合があったため

「贈り物を受け取ってはいけない」という立場から辞退される方もいます。

公的機関などの組織や会社の中には、返礼品を受け取ること自体を制限されていることも少なくありません。そういった方々に、無理に渡してしまうと相手に迷惑がかかるので、こうした場合にはお気持ちをありがたく受け取りましょう。

香典の金額

少ない金額を香典として渡した方の中には、辞退する方も一部いるでしょう。金額による辞退は、香典を渡される際「少額なのでお返しは結構です」と、直接伝えられることが少なくありません。少ない金額の香典では、香典返しの方が高くなるといったことが起こり得るからです。

連名での香典のため

複数名で香典をまとめて出された方も、辞退されることが多いようです。連名だと、1名あたりの金額は少ないことが多いため、遺族に対してかえって負担になってはいけないと考える方もいます。

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香典返しを辞退されたらどう対応するべきなのか

いくら香典返しを遠慮されたからといって、何もしないのは失礼にあたります。お礼の品を送らないにしても、感謝は伝えたいものです。ここからは、香典返しを辞退されたらどう対応するべきなのか、紹介します。

お礼状を贈る

お礼の品を送らずに「お礼状」といった文面で感謝を伝えましょう。送るタイミングは、香典返しを渡すタイミングと同じように、四十九日の法要が終わった時期に手渡し、あるいは郵送してください。

代替品を贈る

身内でない方が辞退された場合、できるだけお返しの品を送った方がよいでしょう。相手が香典返しを受け取れる立場の場合は、返礼品を送っても失礼にはあたりません。香典返し以外の形でも感謝は伝えられるため、お礼の手段を探してみましょう。

別の機会に感謝を伝える

香典返しを遠慮された方には、別の機会に感謝を伝えましょう。例えば、お歳暮やお中元、季節の挨拶の際など、感謝を伝えるタイミングはたくさんあります。

また、住んでいる場所が近い場合は、菓子折り等を持って行き、直接感謝を伝えることも可能です。

参列者が香典返しを辞退する場合の方法は?

それでは、参列者が香典返しを辞退する場合はどうすればよいのでしょうか。辞退することは遺族に対して失礼にはなりませんが、香典を受け取った遺族側からすると、お礼の品を渡さないと失礼になるので、特別な理由がないのであれば、遠慮せずに感謝の気持ちを受け取った方がよいかもしれません。

それでもなお、辞退するようであれば、以下の方法を実践しましょう。

・理由を香典袋に書く
・香典を渡すときにその旨を伝える
・香典を少額にする

また、辞退する側にもマナーは存在するので、1つずつ紹介します。

理由を香典袋に書く

辞退理由を香典袋に書きましょう。書く場所は、住所氏名の左横です。一言「お返しは辞退させていただきます」などと書いておくと、十分相手に伝わります。表書きと同じように薄墨を使用しましょう。

理由を別の紙に書く

辞退したい理由が住所氏名の横に書けない場合、別の紙にその旨を記載しても問題ありません。

数行程度の文を書ける「一筆箋」と呼ばれる紙があるので、一筆箋に縦書きで「1.宛名」「2.本文」「3.差出人」の順番で書きましょう。本文は、「お返しは辞退させていただきたくお願い申し上げます」と、簡潔な文章に留めておきましょう。

書き終えたら、折り曲げずに香典袋にいれて渡してください。その際、口頭でも辞退の理由を伝えるとなおよいでしょう。

香典を渡すときにその旨を伝える

香典を手渡しするときに、口頭でその旨を伝えましょう。文面で伝えるのと違い、口頭で伝える場合は遺族が忘れてしまったり、香典を受け取る方が遺族ではなかったりする場合があります。そのため、口頭で伝えるのと共に、香典袋に記載しておくとよいです。

香典を少額にする

香典を少額にすることで、遺族の気遣いを少しだけ減らすことが可能です。

しかし、少額にしたところで香典返しの辞退にはならないので、しっかりと口頭で伝える必要があります。香典袋の住所と氏名の横に数行でも辞退する理由を書いておきましょう。

まとめ

香典には故人や遺族を偲ぶ想いが込められています。そんな香典に対して感謝を表すために、返礼品を贈るのが香典返しという行為です。よく混同されるものに「会葬御礼」がありますが、香典返しが香典をいただいた方のみにお礼の品を贈るのに対し、会葬御礼は弔問客全員にお礼の品を贈るものなので注意してください。

香典を贈る方の中には、香典返しを辞退する方もいるので、その方々に対してお礼の品を贈るのは控えましょう。しかし、辞退されたからそのままでよいというわけではありません。お礼状の形で感謝を伝えましょう。

また、参列者側として香典返しを辞退したい場合は、香典袋にその旨を記載したり、別の紙に辞退する理由を書いたりして、香典袋に入れておきましょう。

香典に関するマナーは複雑で、いざ当事者となったときにわからないことが出てくるかもしれません。香典に関してわからないことがある場合は、小さなお葬式にご相談ください。専門知識豊富なスタッフが、心を込めてアドバイスさせていただきます。

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