終活だけでは不十分?自分の医療・ケアの希望を伝える「人生会議」の必要性

終活だけでは不十分?自分の医療・ケアの希望を伝える「人生会議」の必要性

皆さんは、「人生会議」という言葉を聞いたことがありますか?SOMPOケアが行った調査※によると、84%の人が「人生会議」を知らないという結果になっており、まだまだ認知度は低いようです。近年では終活という言葉もメジャーになってきましたが、その中で自身が望む将来の医療やケアについて考えたり、周りに伝えておくことも大切です。
この記事では人生会議とは何かについてや周囲に話しておくためのきっかけ作りの方法をご紹介します。

参考:「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)-人生会議-」に関する調査(2021年2月)

こんな人におすすめ

人生会議について知りたい方

これからの生き方について考えている方

終活をはじめた方

このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント

人生会議とは

人生会議ロゴマーク
もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことを「人生会議」といいます。

正式名はACP(アドバンス・ケア・プランニング)ですが、そのACPの普及啓発に活用する目的で「人生会議」という愛称が付けられました。この愛称は平成30年11月に決まったので、毎年11月30日(いい看取り・看取られ)を「人生会議の日」とし、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日にしたそうです(厚生労働省HPより引用)。

人生会議を推進している背景

だれでも怪我や病気をすることがあります。厚生労働省の発表によると、命の危機が迫った状態になると、約70%の方が医療やケアなどを自分で決めたり望みを人に伝えたりすることができなくなることが分かっています。命の危機を感じずとも、なにか焦っている時に適切な判断を行うのは困難ということは日ごろから感じている方も多いのではないでしょうか。

全ての人が、人生会議をしなくてはならないというわけではありません。しかし日ごろから「人生会議」を通して信頼できる方と話し合っておくことで、いざ自分の気持ちを話すことができなくなった時に、あなたの意思を尊重したうえで、大切な人の心を軽くできるメリットがあります。

自身のことを周囲に話せていない人は多いが、実は周囲も気にしている

市民を対象とした調査※によると、家族等や医療介護関係者等とあらかじめ話し合いや繰り返し話し合うことについて半数以上が賛成しているものの、話し合ったことがある方は少ない、といった結果が出ています。

平成29年度人生の最終段階における医療に関する意識調査(厚生労働省)

また、SOMPOケアの調査では 両親が持っている老後の希望等について、子世代が聞いておきたいと思っていることが、実際には聞けていないということも明らかになっています。

「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)-人生会議-」に関する調査

このことからも、「死」に関する話題は親しい仲であればあるほど敬遠されて話したくない気持ちが大きくなり、話し合うきっかけを作るのが難しくなっているのかもしれません。

人生会議を行うきっかけを作る方法

敬遠されがちな話をするきっかけづくりとして、医療や介護、葬儀の現場では色々な方法が提案されています。話し合うきっかけ作りとしておすすめの方法をいくつかご紹介します。

エンディングノートにまとめておく

身の回りのことを書いておくツールで1番に思いつくのはやはりエンディングノートではないでしょうか。最近ではエンディングノートも沢山の種類が販売されていたり、葬儀社のHPから無料で手に入れることもできるようになっています。

エンディングノートには医療やケアのことだけでなく、資産や葬儀に関することも書いておくことができますので、自身のことを一冊にまとめておきたい方におすすめです。
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する

インターネット上で作成する

人生会議のホームページでは、大切にしていつ事は何かをまとめたり、医療やケアの希望についての質問に答えていくだけで、自分の気持ちをまとめた結果を印刷して保管しておくことができるページが設けられています。
一人でじっくり考えて質問に答えていくこともできますし、パソコン操作に不安がある方は、家族と一緒に考えながら作成していくのもいいかもしれません。
https://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/index.html

カードゲームを使う

これまで自分は関係ないと思っていたけれど、もしもの時に備えて考えはじめたいという方には、ゲームをしながら周囲も巻き込んで自分の希望を整理してみるのがおすすめです。

在宅・緩和ケアの医師らが開発した「もしバナゲーム」は、もしもの際に自分にとって大切な「価値観」を考えるアイテムとして、米国発「GoWishGame]を日本語に翻訳されたカードゲームです。日本語版では新たにグループで行えるルールを作ったことによって、「縁起でもない」話を「ゲーム感覚」で周囲と気軽に話し合うことができるようになっています。

参考:「もしバナゲーム」とは

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

終活を行う方は増えてきていますが、医療やケアをどうして欲しいのかを家族だけではなく、医療・ケアチームも巻き込んで話し合いを行う人はまだまだ多くありません。
今回の記事を参考に、まずは家族と自身の医療やケアのについて話し合う「人生会議」の時間をつくってみてはいかがでしょうか。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
「小さなお葬式のコラム」では、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line