仏壇は昔から家に置いてあるという人もいれば、マンションに引っ越してからは置いていないという人もいるでしょう。近年は住宅事情などから、仏壇をいらないと考える人も増えてきています。しかし、故人の供養のために仏壇を置かなければならないのか、迷う人もいるかもしれません。
そこで、仏壇を置く意味、いらないと考える理由について述べた上で、仏壇は置かなくてもよいことを解説します。また、置かない場合に注意するポイントも紹介しますので参考にしてください。
<この記事の要点>
・故人の供養や遺族の悲しみを整理することなどが仏壇を置く意味
・仏壇は必ずしも置く必要はなく、故人を供養する気持ちが大切
・仏壇がないと故人と向き合う場がなくなるため、仏壇の有無は家族と相談して決めるとよい
こんな人におすすめ
仏壇を置くべきか悩んでいる人
仏壇の処分に悩んでいる人
引っ越しを考えている人
仏壇をいらないと考えている人も、あらためて、仏壇を置く意味を考えてみてはいかがでしょうか。供養、気持ちの整理、故人との対話・先祖への感謝、お墓参り・お寺の代わりという4点について説明します。
仏教が伝来する前から、日本には「魂棚」という先祖を迎える祭壇がありました。これが仏壇のルーツであると考えられています。
本尊、位牌、遺影を安置しているのが仏壇です。それらに向かい手を合わせて礼拝をして、故人が成仏できるように供養します。
家族を亡くしたときには、悲しみのあまり落ち込んでしまい、何も手につかなくなってしまうこともあるでしょう。そのようなときに、仏壇があれば、故人が見守ってくれていることを感じ、悲しみが癒やされるかもしれません。
また、何をすればよいのか分からなくなってしまっても、まずは仏壇に手を合わせることができます。故人の冥福を祈るうちに、少しずつ悲しい気持ちを整理していけるでしょう。
仏壇に向かって手を合わせるときに、故人との日々に思いを巡らせたり、最近の出来事を報告したりします。故人に話しかけることによって、その存在を身近に感じられるでしょう。
また、仏壇には先祖の位牌も安置してありますので、礼拝する際には、先祖の存在も感じて感謝することもできます。自分がここに生きていることへの感謝、日頃見守ってくれていることの感謝を伝えて、家族のつながりを認識する機会になるでしょう。
お寺にある本尊を祀る檀が「仏壇」であり、それを自宅用にあつらえたものが家庭の仏壇です。つまり、菩提寺に行き礼拝するのと同様に、自宅でも手を合わせることのできる場が仏壇であると考えられます。
なかなかお墓参りに行けない場合にも、お墓の代わりとして仏壇に向かって手を合わせて拝むこともできるでしょう。
近年は、住宅事情や価値観の多様化を背景として、仏壇を置かない人が増えているのも事実です。どのような理由で仏壇をいらないと考えているのでしょうか。
伝統的な和風の一軒家であれば、仏間という場所があり、仏壇を置けました。最近のコンパクトな住宅やマンションなどでは、仏壇を家の中に置く場所が確保できないケースもあります。
代々伝えられてきたような仏壇であれば、サイズも大きく、家具をひとつ置くのと同じくらいのスペースが必要です。置きたくても置く場所がないという人が増えてきています。
代々受け継がれてきた仏壇があったとしても、仏教以外の宗教を信仰していることもあります。また、特定の信仰を持たず、無宗教の人もいるでしょう。
宗教に対する価値観の多様化によって、仏壇はいらないと考える人が増えてきているのも、時代の流れと考えられます。
仏壇は家に置いておけばよいというものではなく、日常の手入れが必要なものです。仏具などを動かして掃除をしたり、香炉の灰を管理したり、供花や供物も取り替えたりしなければなりません。また、宗派、地域、家庭ごとのしきたりがある場合もあります。これらの手間が負担であることも、仏壇をいらないと考える理由のひとつです。
和室があれば仏壇を置いてもなじみやすいのですが、和室のない家も増えてきています。また、モダンな洋風のインテリアの室内に、伝統的な重厚なデザインの木製仏壇を置くと、存在感がありすぎて浮いてしまうこともあるでしょう。
洋風のインテリアになじまないため、仏壇を置くと生活しにくくなってしまうと感じる人も増えてきています。
仏壇はどうしても置かなければならないものではありません。それぞれの家庭の事情に応じて、置くか置かないかを選択しましょう。ここでは、仏壇は置かなくてもよいことについて説明します。
仏壇を置くか置かないかということよりも、故人を供養する気持ちが大切です。仏壇がなくても、故人や先祖のことをことができるのであれば、そのこと自体が供養になることを覚えておきましょう。あくまでも仏壇は供養の入り口であり、他の供養方法もあるのです。
仏壇をきちんと管理し、お供えを切らさないようにすることが日常生活を送る上で支障をきたすのであれば、置かなくてもかまいません。
仏壇を持ち続けようとして無理を続けてしまうと、負担に感じるようになってしまうかもしれません。そうなると、故人を供養する気持ちが薄れてしまうことも考えられます。
仏壇を置かないことを決める場合に、いくつか考えておいたほうがよいことがあります。身近に故人と向き合う場がなくなる、新しいタイプの仏壇もある、家族と相談して決めるという3つのポイントについて説明します。注意点を踏まえた上で、置くか置かないかを決めましょう。
仏壇を置かない場合には、身近に故人と向き合う場がなくなってしまうことを理解しておきましょう。もちろん、お墓参りに行ったり、菩提寺に礼拝しに行ったりすることはできますが、家の中で手を合わせる場はありません。日常的に故人と向き合えなくなってしまいます。そうなった際に、どのように故人と向き合うのかについても考えておきましょう。
最近では、住宅事情や洋風のインテリアにも対応できるような、新しいタイプのデザイン性の優れた仏壇も作られています。
洋風の家になじむ「モダン仏壇」、狭いスペースにも置ける「ミニ仏壇」や「コンパクト仏壇」、卓上にも置けるシンプルな「卓上仏壇」などです。
仏壇を置かないことを決める際には、必ず、家族や親族と相談しましょう。仏壇についての考え方や思い入れはそれぞれ異なります。1人で判断するのではなく、自分の考えを説明して理解を得た上で進めるのがよいでしょう。
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仏壇にはさまざまな意味がありますが、置くか置かないかということよりも、故人への供養の気持ちを持つことが大切です。家族とよく相談した上で、どのように故人と向き合うのかを考えましょう。
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