家族が亡くなった際に準備しなければならないものの1つに本位牌があります。購入先はいくつかありますので、どこが買えばよいのか迷う人もいるかもしれません。そこでこの記事では、本位牌はどこで購入できるのか、それぞれの特徴について解説します。また、本位牌の種類や用意する際の注意点なども解説します。
<この記事の要点>
・位牌には、四十九日法要まで使用する「白木位牌」と四十九日法要以降使用する「本位牌」がある
・本位牌は葬儀社や仏具店、インターネット通販で購入できる
・位牌を購入する際は、先祖の位牌よりも大きなものを選ばないようにする
こんな人におすすめ
本位牌を作りたい人
あわせていつまでに本位牌を用意すればよいか知りたい人
位牌の購入費用を知りたい人
位牌を購入する前に基礎知識を身に付けておきましょう。そもそも位牌とは何のために作られるものなのか、位牌の種類は白木位牌と本位牌の2つあることについても解説します。
位牌は中国の儒教発祥のもので、鎌倉時代に僧侶によって日本に伝えられました。一般の人々には江戸時代に普及しました。
位牌とは、亡くなった人の戒名、俗名、没年月日などの情報が記載されている木の札であり、故人の魂が宿っているとされています。
位牌には白木位牌と本位牌があります。白木位牌は、葬儀から四十九日法要までの間に使われるもので、白い木で作られることが多い仮の位牌です。
本位牌は、四十九日法要後からずっと使われます。四十九日法要のときに、開眼供養(魂入れ)の儀式を執り行い、故人の魂を位牌に入れます。
本位牌と聞いて思い浮かべるのは、黒い漆塗りのものが多いかもしれません。本位牌には他にもさまざまなタイプのものがあります。5種類の位牌について解説しますので、それぞれの特徴を理解した上で選びましょう。
塗位牌とは、ヒノキなどの白木の木材に漆を塗った、黒い高級感のある伝統的な作りの位牌です。仕上げ方法には、本漆塗り、合成漆、樹脂塗装などがあります。その中でも、黒漆塗位牌は定番の位牌といわれています。特に本漆塗りのものは、注文してから完成するまでに時間がかかるので注意が必要です。
唐木位牌とは、黒檀、紫檀、白檀など、名木と言われる高級木材を使った位牌です。自然の木目を活かして透明な塗装を施しており、上質な木材による重量感や高級感があります。また、耐久性にも優れているのが特徴です。木材のランクや、木目の美しさによって価格が異なります。
蒔絵位牌とは、日本の伝統的な漆塗りの技法「蒔絵」により装飾した位牌です。蒔絵は漆を塗った位牌の表面に、漆で紋様を描き、金粉や銀粉を蒔くというものです。季節ごとの植物や蓮華の花、鳳凰など、さまざまな絵柄や文字を表現できます。
モダン位牌とは、自由なデザインの位牌のことです。 最近人気のある「モダン仏壇」や洋風の部屋の雰囲気にも合うようにデザインされた、新しいタイプの位牌です。
位牌の形やデザインには特に決まりはないため、丸い形や透明のものまであり、素材もウォールナットなどの木材やクリスタル、天然石などさまざまです。
繰出位牌は「くりだしいはい」と読み、同じ読み方で「回出位牌」と書かれることもあります。複数の位牌を1つにまとめられる位牌です。箱型の本体の中に、戒名や没年月日を記した木の板「札板」が10枚程度収められる構造になっています。先祖代々の位牌が増えてきた際には、繰出位牌にまとめます。
本位牌の購入先はいくつかあります。まずは、どのような購入先があるのか、どのような特徴を持っているのかを押さえておきましょう。葬儀社、仏具店、インターネット通販の3つの購入先について解説します。
最近では、葬儀社で位牌を購入できることもあるようです。葬儀には白木位牌、四十九日法要後には本位牌が必要です。葬儀社であれば、葬儀を依頼する際に、本位牌の用意もまとめてお願いできるでしょう。そうすると、別に購入する必要がなくなるというメリットがあります。
仏具店は、位牌を取り扱う専門店です。専門知識を持った店員に相談して選ぶことができます。店頭で実物を見ながら選べるメリットがあり、安心して購入できるでしょう。大手の仏具店であれば、お店の彫り機で文字入れをしてもらえることもあります。
インターネット通販でも位牌を購入できます。購入して品物が届くまでは実物を確認できませんが、価格を比べて安価なものを選ぶことができるメリットがあります。また、自宅にいながら注文できるのも特徴です。信頼できるネット通販店を選びましょう。
仏教では、亡くなった人は裁きを受け、四十九日に次の行き先が決まるとされています。そのため、本位牌は四十九日法要までに用意する必要があります。
位牌を選び文字入れを依頼しますが、文字入れには数日から2週間程度かかります。葬儀後の手配でも間に合うと覚えておきましょう。また、戒名がなくても位牌は作れます。
位牌を購入する際に、考えておかなければならないポイントがあります。サイズ、種類やデザイン、文字の入れ方や色などについて解説します。それぞれの事情にあった位牌を選びましょう。
位牌は仏壇に合うサイズにしましょう。位牌は仏壇の上から2段目に安置するのが一般的なので、ここに収まるサイズのものを選びます。最上段に置かれているご本尊が隠れないくらいのものがよいでしょう。
すでにご先祖様の位牌がある場合には、ご先祖様のものよりもサイズを小さくしたほうが良いという話もありますが、仏教上の決まりではないため、気にしなくても問題はありません。
位牌は亡くなった人の魂が宿っている、故人を象徴するものです。仏壇の位牌に向かって手を合わせて故人を偲ぶものであることを考えて、選ぶことをおすすめします。種類やデザインは故人らしさが感じられるものがよいでしょう。
文字の入れ方には、札板に文字を彫る「彫り込み」と、札板の上に文字を書く「書き付け」の2種類があります。好みに合わせて、どちらにするのか選びましょう。また、夫婦で2名分の戒名を入れる「夫婦位牌」も作ることができます。
位牌には戒名を入れるのが一般的ですが、俗名を入れる場合もあります。事前にどちらにするのか決めておきましょう。
文字色は表面が金色か白色、裏面は金色・白色・朱色で入れるのが一般的です。ただし、ご先祖様の位牌に合わせて作る場合もありますので、どの色で入れるのかを決める必要があります。
本位牌を用意する際に確認しておいたほうがよい注意点があります。ここでは、文字の入れ間違いがないか確認する、文字入れにも費用がかかる場合がある、位牌を作らない宗派があるという3点について解説します。
本位牌を用意する際は、文字に入れ間違いがないかをきちんと確認しましょう。特に、戒名や俗名に旧字体が含まれている場合、梵字を入れる場合などには気を付けなければなりません。白木位牌の写真を撮っておき、本位牌の作成を依頼するときに渡すこともおすすめです。
位牌の購入費用だけではなく、別途で文字入れ代がかかる場合があります。注文する際に、あらかじめ確認しておいたほうがよいでしょう。無料の場合もありますし、文字数が多いと追加料金がかかったりする場合もあります。
仏教なら必ず位牌を用意するわけではなく、位牌を作らない宗派もあります。浄土真宗の教えでは、亡くなったらすぐに仏になるため、魂は存在しないとされています。そのため、魂が宿る場所である位牌は必要ありません。ただし、手を合わせる対象として位牌が欲しい場合は、浄土真宗であってもお寺と相談して作ることもあります。
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本位牌は葬儀社、仏具店、インターネット通販などで購入できます。サイズや文字の入れ方を考え、故人らしい本位牌を四十九日法要までに用意しましょう。
小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話無料でご連絡をお待ちしております。本位牌はどこで購入すればよいかどうかについて知りたい方や、葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。
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御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。