終活とは?何から始める?具体例10項目をわかりやすく解説します

終活とは?何から始める?具体例10項目をわかりやすく解説します

終活という言葉を耳にしたことはあっても、実際に何から始めればよいのかわからない人がいるかもしれません。

この記事では、終活を「生前のこと」「亡くなった時のこと」「亡くなった後のこと」の3つに分けて整理し、それぞれのときにやるべきことを具体的に解説します。

こんな人におすすめ

亡くなった後のことが心配な人

終活を進めるための段取りを知りたい人

終活の悩みに関する相談窓口を知りたい人

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終活の意味とは?

そもそも終活とは何を行うことなのかを理解しておきましょう。就活の意味について説明した上で、終活の必要性、始めるタイミング、メリットについても解説します。

終活とは

終活とは、人生の最期に向けて行う準備のことです。具体的に行うことは、亡くなるまでの介護や医療についてどうしたいか、身辺の物品や財産の生前整理、遺産相続をスムーズに進めるための計画、葬儀や墓の用意など多岐に渡ります。終活を行うことによって、残りの自分の人生を充実させることにもつながるでしょう。

終活の必要性

終活の必要性は次のとおりです。

遺族の負担を軽くする

終活を行うことによって、遺族が財産を把握するのが簡単になります。また、故人の意思がはっきりと示されるため、相続に際しての揉めごとがなくなりますし、遺品の整理もスムーズに進むでしょう。

残された人生を充実させる

終活を進めていく作業の中で、本人がこれまでの人生を振り返る時間を持つことになります。自分の気持ちを整理することによって、自分らしく生きることとはどういうことなのかを考え、残された人生を充実させられるでしょう。

終活を始めるタイミング

終活を始めるタイミングは、人によってさまざまです。退職時還暦病気になったときなど、何らかのきっかけがあって始める人が多いですが、時期として早すぎるということはありません

体力や判断力がしっかりしているうちに始めることが重要です。思い立ったときが終活を始めるタイミングであるといえるでしょう。

終活を行うメリット

終活を行うメリットは次のとおりです。

死への漠然とした不安がなくなる

死を前提として考えるのが終活なので、具体的に死についても気持ちを整理することができ、不安の解消につながります。

充実した時間を過ごすことができる

これからやりたいことが整理できて、残りの人生をどう生きるかを考えるので、充実した時間を過ごせるようになります。

遺産相続を円滑に行える

終活によって相続方法を明確にしておき、必要な場合には遺言書を作成しておけば、遺産相続時の遺族間のトラブルを防げます。

遺族の負担軽減

葬儀やお墓についてなど、何も決まっていない状態から遺族が取り組まなければならない場合の負担はとても大きいものになります。終活によって決まっていることがあれば、それだけ遺族の負担は軽くなるでしょう。

終活は3つに分けて考えるとわかりやすい

終活を以下の表のように「生前のこと」「亡くなった時のこと」「亡くなった後のこと」に分けて考えると、わかりやすく整理できます。

生前のこと 延命治療をどうするか、介護をどうするか、認知症の場合の対応、安否確認サービスの利用
亡くなった時のこと 葬儀の希望、葬儀費用、お墓の準備
亡くなった後のこと 遺産の整理、相続方法、遺品整理

「生前のこと」に関してやるべきこと

終活に際して、「生前のこと」としてやるべきことは何でしょうか。医療や介護の意思表示、老後の資金や住まい、老後にやりたいことの3点について解説します。

医療や介護の意思表示

万が一医療や介護が必要になったときに自分がどうしたいかの意思表示をしておけば、希望通りの処置をしてもらえます。実際にそうなったときに考えればよいと思っても、認知症や意識不明などで、意思が伝えられなくなることも想定されるので、あらかじめ決めておくことが重要です。

老後の資金や住まいについて

老後に必要な資金を見積もりし、確保できるかを確認し、必要に応じて支出を見直します。また、老後の住まいについても検討しなければなりません。今までの住まいに住み続けるのであれば、リフォームが必要かどうかを考えましょう。住み替えをしたい場合には、引越し先を探し、資金計画を立てなければなりません。

老後にやりたいこと

残された人生において、やりたいことをまずは書き出してみましょう。趣味、旅行、やりたいと考えていたのにできていないことなどをリストアップし、さらに優先順位をつけていきます。老後にやりたいことが整理できたら、充実した人生を送ることにつながるでしょう。

「亡くなった時のこと」に関してやるべきこと

終活に際して、「亡くなった時のこと」としてやるべきことは何でしょうか。特に、葬儀お墓については遺族に負担をかけないためにも、決めておくことは重要です。また、交友関係や連絡先を整理しておくと役立ちます。

葬儀に関する希望

葬儀の希望に関してまとめておきましょう。具体的には、一般葬、家族葬、直送など、どのような形態の葬儀にするのか、誰に参列してほしいのかなどについて考えておきます。生前から葬儀社と契約を結んでおく「生前契約」の検討や、自分で遺影を準備しておくのもよいでしょう。

お墓に関すること

埋葬の希望やお墓に関することも決めておきましょう。散骨をしてもらいたいのであればお墓は不要ですが、お墓に埋葬してもらいたいのであればどのような形態のお墓にするのか考えておきます。最近では共同墓納骨堂樹木葬など選択肢もさまざまです。また、生前にお墓を建てておくこともできます。

交友関係や連絡先の整理

交友関係や連絡先の整理し、自分が倒れたり亡くなったりしたときに連絡してほしい人をリストアップしておきましょう。家族には、本人の交友関係がわからないこともあります。いざというときの連絡先がまとまっていれば、とても役に立つでしょう。

「亡くなった後のこと」に関してやるべきこと

終活に際して、亡くなった後にやるべきことについて解説します。亡くなった後のことが決まっていれば、遺族は本人の意思に沿って取り進めればよいのですからとても助かるでしょう。

荷物・デジタル関連の整理

遺族が遺品を整理するのには大きな労力がかかります。生前のうちに、自分で身の回りのいらないものを処分しておけば負担が軽減されるでしょう。

また、パソコン、スマホ内に保存してあるデジタルデータも削除・整理しておきます。家族に残したい写真などがあれば、わかるように保存して伝えましょう。

財産の把握・整理

口座クレジットカードなどの整理も重要です。相続後は全ての口座の財産を確認しなければなりません。また、解約、名義変更の手続きも煩雑です。あらかじめ使っていない口座は解約しておくことをおすすめします。その上で使っている口座を家族に伝えましょう。同様にクレジットカードも必要最低限にしぼっておきます。

相続対策・遺言書の作成

相続に関して遺族間のトラブルを招かないためにも、法的な効力のある遺言書を作成しておくことは重要です。財産の内容を明確にして、どのように配分してほしいかを伝えます。正しい手続きにのっとって作成しましょう。必要に応じて、司法書士や弁護士などの専門家に相談することができます。

エンディングノートの作成

財産、介護や医療についての希望、葬儀や埋葬についての意思、家族や友人に伝えておきたいことを記すのが「エンディングノート」です。作成したら、その存在を信頼できる人に伝えておきましょう。

記載する内容は次のとおりです。

・個人情報、本籍、マイナンバーなど
・財産、預貯金、不動産など
・年金・保険、加入年金、保険会社やプラン、受取人など
・医療・介護の希望
・葬儀・埋葬の意向
・連絡先
・家族や友人へのメッセージ

終活に関するQ&A

終活に関してよくある質問にお答えします。終活年賀状とは何か、身寄りがいない場合はどうしたらよいか、終活の悩みを相談できる窓口、飼っているペットはどうしたらよいかの4点について解説します。

終活年賀状とは?書き方・例文は?

終活年賀状とは「年賀状じまい」とも言われるものであり、来年以降の年賀状の送付をやめることを伝える、最後に送る年賀状のことです。

書き方としては、挨拶や近況を伝え、年賀状をやめる理由を書き、今後も付き合いは継続していきたい旨を伝えましょう。文例は次のとおりです。

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、私も高齢となり、文字の読み書きがつらくなってまいりました。
そのため年賀状による新年のご挨拶は本年を限りに失礼させていただきたく存じます。
勝手ではございますが、ご容赦ください。

今後は電話などでお付き合いをさせていただけましたら幸いです。
皆様のご健康をお祈り申し上げます。

身寄りがいない場合はどうしたらよい?

身寄りがいない場合には、「任意後見制度」「死後事務委任契約」などが活用できます。
「任意後見制度」とは認知症などのために判断能力がなくなった場合に、財産管理や生活上の手続きなどをしてくれる後見人を決めておく制度です。

「死後事務委任契約」とは亡くなった後にしなければならない葬儀、納骨、その他の手続きを、生前に第三者に委任しておく契約のことです。

終活の悩みを相談できるところは?

終活の悩みを相談できる窓口としては、まず終活の専門家である「終活カウンセラー」や「終活アドバイザー」などが挙げられます。また、終活について学べる「終活セミナー」に参加するのもよいでしょう。また、税理士、司法書士、弁護士などには、それぞれの専門分野に関する相談ができます。

飼っているペットはどうしたらよい?

飼っているペットの行き先についても決めておきたいと考える人は多いでしょう。遺産を贈与する代わりにペットの世話を依頼するという「負担付遺贈」という仕組みがありますが、ペットの世話をきちんとしてもらえるかはわかりません。

その他に、第三者に財産を託してペットの世話をしてもらう契約を結ぶ「ペット信託」という制度もあります。

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まとめ

遺族の負担を軽くするとともに、残された人生を充実させるためにも終活を行うことは重要です。必要に応じて専門家の力を借りて、エンディングノートや遺言書を作成しましょう。

小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話無料でご連絡をお待ちしております。葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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