真言宗の不動明王とは?起源や特徴・祀っている神社をそれぞれ紹介

真言宗の不動明王とは?起源や特徴・祀っている神社をそれぞれ紹介

真言宗の不動明王とはどのようなものか、興味をもっている方がいるかもしれません。不動明王は、大日如来の化身といわれており、煩悩退散や立身出世といったご利益のある仏です。

この記事では、不動明王の特徴や真言を解説します。不動明王を祀っている神社を知りたい方にも役立つ情報をまとめました。

こんな人におすすめ

真言宗を信仰している人

真言宗の不動明王について知りたい人

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不動明王とは

不動明王は仏法を守る仏のひとつです。しかしどのような背景をたどって現在のような像容になったのか、詳しく知っている方は少ないかもしれません。

ここでは、不動明王の起源を解説します。

「五大明王」のひとつにあたる

不動明王は、仏法を守ると考えられている五大明王のひとつにあたり、中枢を担う役目を果たしているのが特徴です。怖い顔をしていますが、心の迷いや煩悩を取り除き、全ての人を救う慈悲深い仏様です。すべての明王を牽引する存在といっても過言ではないでしょう。

インド神話を起源とする説

不動明王の起源はインド神話のシヴァ神であるとする説があります。インドを起源とする説は諸説ありますが、いずれも信仰の対象として崇められていたのがわかるでしょう。

不動明王の特徴

不動明王は怒りの表情と炎の背景をまとった姿が印象的です。

ここでは、不動明王の特徴について解説します。

盤石さを示す像容

不動明王の姿は、盤石で揺れ動かない精神を体現したものです。実際に不動明王が安座しているのは、ダイヤモンドで作られた岩座であると考えられています。人々を救うまではこの場を動かないという決意の表れでもあり、迷いがない心を表現しています。

剣と投げ縄を持つ

両手にもっているものは、それぞれ剣と縄です。いずれも迷いや邪悪な心を断ち切り善の道へと引き寄せるためのものだと考えられています。

右手の剣は倶利伽羅剣(くりからけん)と呼ばれる剣で、倶利伽羅剣不動寺というお寺で祀られているのが特徴です。

左手の縄は羂索(けんさく)と呼ばれており、人々を煩悩から目覚めさせ、救いあげるために使います。

8人の眷属(けんぞく)を従える

大日如来の命を受けて活動する際に、その使者となるのが、矜羯羅(こんがら)・制咤迦(せいたか)の二童子をはじめとする八大童子です。不動明王に付き従って利益を与える仏さまを「眷属」と呼び、不動明王には、この眷属として仕える8人の童子がいると考えられています。

八大童子は以下の通りです。

・矜羯羅(こんがら)
・制多迦(せいたか)
・慧光(えこう)
・清浄比丘(しょうじょうびく)
・恵喜(えき)
・烏倶婆伽(うぐばか)
・持徳(しとく)
・阿耨達(あのくた)

不動明王によるご利益

不動明王を祀ることで、存命の間に受けられるご利益があります。具体的には次のようなご利益をもたらすのが特徴です。

・煩悩退散
・身上安全
・商売繁盛
・健康祈願
・学業成就

いずれも心身ともに健やかな生活を送るうえで、欠かせない要素です。不動明王からご利益を受け取るためにも、仏の教えを守って日々の活動に励むのが重要です。

不動明王の真言とは

不動明王に関して知見を深める中で、真言と呼ばれるものを目にする機会があるかもしれません。真言とは仏の教えのことです。

ここでは、不動明王の真言について解説します。

3つの真言で仏の教えを表現している

不動明王の言葉には3つの「真言」と呼ばれる仏の教えがあります。そのうちひとつは「ノウマク・サンマンダバザラダン・センダ・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン」と表現されるものです。

暗唱することで仏の教えに沿った行動が取れると考えられていますが、メモに書いたものを読み上げても問題ありません。

三密を意識して唱える

真言を唱える際は、身密・口密・意密の「三密」を意識して唱えるのがポイントです。三密の修行を行うことで即身成仏(生きながら悟りを開くこと)できるとされています。真言を唱える際には三密を意識して唱えましょう。

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全国で不動明王を祀っている神社5選

不動明王は全国の神社で祀られています。さまざまなスポットがあるため、どのような場所に位置するのか知っておくと観光の際に参考となるでしょう。

ここでは、全国で不動明王を祀っている神社を5つ紹介します。

宮城県・瑞巌寺

瑞巌寺は宮城県に位置するお寺です。不動明王はもちろん、降三世明王や金剛夜叉明王といった明王も祀られています。五大明王を安置したことから「五大堂」とも称されています。五大堂は無料で拝観できます。

千葉県・成田山新勝寺

成田山新勝寺は千葉県に位置するお寺です。本尊に不動明王が祀られており、真言密教の最高仏と位置づけられる大日如来の成り代わった姿とされています。

年間で1,000万人以上の人々が足を運ぶ日本有数のお寺で、写経体験や御朱印めぐりといったプログラムを設けているのも特徴です。

福井県・圓照寺

圓照寺は福井県に建立されているお寺です。古風な雰囲気と庭園のような美しさも感じるつくりを兼ね備えており、不動明王は重要文化財になっています。拝観すれば、煩悩を取り去るにふさわしい静けさと落ち着きを体感できるでしょう。

滋賀県・石山寺

石山寺は滋賀県に建立されているお寺です。不動明王はもちろん、本尊に安置されている如意輪観音には縁結びや厄除けといったご利益があると考えられています。747年の創建以来、多くの信仰を集めています。

和歌山県・高野山金剛峰寺

和歌山県にある高野山は弘法大師空海が開創した真言密教の聖地で、高野山全域を総本山金剛峯寺としています。約48,000坪を超える広い境内に117の寺院があり、信仰を集めています。

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まとめ

不動明王は五大明王のひとつで、インド神話が起源になっていると考えられています。煩悩を断ち切る剣と縄をもち、人々にご利益をもたらす存在として佇んでいるのが特徴です。

葬儀やお寺の作法で疑問があれば、小さなお葬式へご相談ください。24時間365日、通話料無料で専門のスタッフがお答えいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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