仏壇台とは、上置きタイプの仏壇を置くために作られた専用の台のことです。仏壇は購入したものの仏壇台を持っていない場合、仏壇台の代用として家具を使いたいと考える人がいるかもしれません。
そこで、仏壇台はなぜ必要なのか、また仏壇台は家具で代用しないほうがよいということについて説明します。仏壇台の特徴・種類、選ぶポイントについても解説しますので、参考にしてください。
<この記事の要点>
・仏壇台は仏壇を適切な高さに設置し、安全性を確保するために必要
・仏壇は重量があるため、仏壇代を家具で代用しない
・仏壇台にはハイチェストタイプ・ローチェストタイプ・ドレッサータイプの3種類がある
こんな人におすすめ
仏壇台を所有している人
仏壇台を家具として利用しようと考えている人
上置きタイプの仏壇を設置する場合に、専用の仏壇台がなぜ必要なのかと考えるかもしれません。
仏壇は何かの上に置くものとして設計されているため、専用の台ではなく、家具の上に置いてもいいのではないかという意見もあるでしょう。そこでまず、仏壇台はなぜ必要なのかについて解説します。
仏壇内に安置されているご本尊や位牌に向かって手を合わせる際には、見下ろさないようにしなければなりません。
本尊や位牌を目線よりも上に置き、敬意を持って拝むことが大切です。ただし、上にあればよいというわけではありません。目線よりもやや上くらいの位置になるように、仏壇台で調整しましょう。
仏壇台の代用として、普通の家具を用いる際にサイズが合わず、幅や奥行きが足りずに仏壇を上に置けない場合もあります。
また、台が高すぎて合わない可能性もあります。
上置きタイプの仏壇を床に直置きすると、つまずいたり、ぶつかって仏具を倒したりする可能性があります。また、仏壇の中には火のついた線香をお供えするため、倒してしまうと火事の原因になりかねません。安全性を考慮するなら、仏壇台の上に仏壇を設置するのがよいでしょう。
仏壇台には引き出しなどの収納スペースがあるのが一般的です。数珠などの仏具や、ろうそく、線香、ライターなどを収納できます。
その他にも、袱紗、香典袋、過去帳などを収納することもでき、葬儀や法要に関するものを1か所にまとめておくこともできます。
仏壇台を家にある家具で代用したいと考える人もいるかもしれませんが、できれば避けたほうがよいでしょう。代用しないほうがよい理由を4点説明しますので、参考にしてください。
仏壇はサイズの小さいものであっても、木材や金属などを使って作られているため、重量があります。
一般的な収納家具では、仏壇を置くと耐荷重をオーバーして、壊れてしまうかもしれません。
仏壇を収納家具などの上に設置した場合、仏壇と家具がなじまずに、周囲から浮いた感じになってしまうケースがあります。
家具は室内のインテリアに合うようにデザインされていたとしても、仏壇と合うようには考えられていないためです。
一般的な収納棚などは、立って使用することを想定されて作られているため、その上に仏壇を設置すると、仏壇の位置が高くなりすぎることがあります。一方、仏壇台は上に仏壇を置いた場合でも使いやすい高さになるように作られています。
どうしても家具で代用したい場合には、事前に、耐久性と安全性をしっかりと確認しましょう。ポイントは、仏壇の重さに耐えられるか、仏壇の幅と奥行きに対応できるサイズか、地震などが発生した場合の安全性はどうかなどです。
仏壇台を設置する前に、仏壇台とはどのようなものかを理解しておきましょう。仏壇台の特徴と、仏壇台の3つの種類について解説します。
仏壇専用の台であるため、使いやすく作られているのが特徴です。仏壇台の特徴をふまえて選ぶ際の参考にしてみてください。
室内の雰囲気にも合うように、家具に似たデザインで作られています。また、上置きタイプの小さな仏壇を置くための専用台であるため、小型のものが一般的です。
仏壇に合わせて、仏壇台も小型であることが基本ですが、収納スペースの多い大型のものも作られています。それぞれの家庭の事情に合わせて選びましょう。
仏壇台は主に次の3種類に分類されます。それぞれに特徴があるため、設置場所などに応じて使いやすいタイプを選びましょう。
高さが100cm前後で、立ったままお参りしたり、イスに座ってお参りしたりするのに適しています。収納スペースが大きいのも特徴です。
高さが50cm前後で、正座してお参りするのに適した仏壇台です。2段~3段程度の引き出し付きのものが一般的です。
チェストタイプとは異なり、ドレッサーと同様に下に椅子を置けるような空間がある仏壇台です。
収納スペースはあまりないものの、椅子に座ってゆっくりと位牌や本尊にお参りすることが可能です。
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仏壇台はどのような点に注意して、自分に合ったものを見つければよいのでしょうか。仏壇台を選ぶポイントを3点を紹介します。
仏壇にどのようにお参りするのかは、家族の生活スタイルによって異なるのではないでしょうか。
イスやソファに座る生活をしているのであれば、ハイチェストタイプやドレッサータイプの仏壇台が適しているでしょう。
じゅうたんや畳の上に直接座る生活をしているのであれば、ローチェストタイプの仏壇台に、正座をしてお参りするのがよいかもしれません。
また、高齢者がいる場合や、年齢を重ねた場合に備えるのであれば、イスに座ってお参りできるドレッサータイプの仏壇台がよいでしょう。
仏壇台は仏壇とはもちろんのこと、部屋のインテリアにも合ったものを選ぶことが重要です。色だけではなく、仏壇の素材と合わせることで統一感が出るでしょう。
仏壇台は、仏壇に合ったサイズのものを選びましょう。高さ以外にも、幅と奥行きが仏壇よりも大きいものにすることが重要です。
ただし仏壇と比べて大きすぎるものも、バランスが悪くなってしまいますので注意しましょう。
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仏壇台を使用すると、本尊や位牌を目線よりも高く配置できるほか、安全性を高めたり、仏具などをすっきりと収納できたりします。
仏壇は重たいものも多いため、家にある家具で代用せず、専用の台を使用するのがおすすめです。仏壇に合った仏壇台を選び、心を込めてお参りしましょう。
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