農協(JA)葬儀の香典返しのマナー・費用相場・最適な返礼品を解説

農協(JA)葬儀の香典返しのマナー・費用相場・最適な返礼品を解説

農協は主に農業者のために組織された共同組合ですが、組合員や準組合員(農業従事者以外の出資者)向けに葬儀サービスも提供しています。一般の葬儀社とは異なる部分もあるため、農協の葬儀について疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、香典返しを中心に農協葬儀のしくみやマナーについてご紹介します。農協で行う葬儀の特徴を把握することで、農協葬儀の喪主となる方だけではなく、弔問客として参列する予定がある方も役立つでしょう。

【※注意】小さなお葬式ではJA葬祭と提携したサービスはおこなっておりません。

こんな人におすすめ

農協(JA)葬儀と一般的な葬儀との違いを知りたい方

農協(JA)葬儀の香典返しの費用相場を知りたい方

農協(JA)葬儀の香典返しに相応しい品物&タブーな品物を知りたい方

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農協(JA)葬儀と一般的な葬儀との違い

農協は「JA葬祭」を運営しており、組合員や準組合員向けに葬祭サービスを提供しています。組合員ではない方も利用は可能ですが、価格が異なることから注意が必要です。農協の葬儀は一般の葬儀社とはシステムに違いが見られます。組合員や準組合員であればさまざまなメリットを受けられるのが特徴です。以下にまとめました。

・葬儀費用を抑えられる(組合員・準組合員の場合)
一般の葬儀社で行うよりも、JA葬祭の葬儀社のほうが費用は安くなることがほとんどです。葬儀プランの額や祭壇や棺といった装飾品・祭祀品などが組合員価格になります。

・農協が直営する葬儀場を利用可能
農協は全国規模で葬儀場を持っています。多くの葬儀場の中から探せるため、混雑しているときでも予約が取りやすいでしょう。

・農協からサービスを受けられる
宗旨・宗派にあわせた葬儀を行えるほか、農協独自のサービスもあります。たとえば葬儀向けの定期積み金などもそのひとつです。契約中は特別割引の適用などの特典があります。農協が金融事業を展開していることを活かしたサービスといえるでしょう。

農協(JA)葬儀の香典返しを贈る時期

葬儀で香典をいただいた際は、香典返しを贈るのが一般的なマナーとして広く知られています。これは農協で葬儀を行った場合も同じで、大きな違いはありません。しかし香典返しを贈るタイミングが2種類あることはご存知でしょうか。ここからは意外と知られていない、「忌明け」「即日返し」という香典返しのタイミングについて解説します。

忌明けに贈る場合

仏教では四十九日法要を境に忌明けとされており、四十九日法要から1か月以内に香典返しを贈るのが一般的です。忌明けとされている時期は宗教によって異なります。神道式では命日から50日目の五十日祭、キリスト教のカトリックは30日目の追悼ミサ、プロテスタントは1か月後に行われる昇天記念日を境に忌明けとなります。

いただいた香典の額に合わせてお返しを行うため、高額の場合は忌明けに贈るケースが多いようです。

即日返しで贈る場合

地域によっては、即日に香典返しをするケースもあります。即日返しは、香典をいただいたその場で贈る方式です。あらかじめ一律のお返しを用意しておき、いただいた額に関係なく同じ品を香典返しとして渡します。

ただし、即日返しでは高額の香典をいただいたケースに対応できないため、後日あらためてお返しを贈る場合もあります。その際は即日返しで送った分の額も考慮して、「即日返し+後日分」で適正な額になるように調整しましょう。

農協(JA)葬儀の香典返しのマナー

農協で葬儀を行った際も同様に、香典返しを贈るときにはタイミングのほかマナーにも気を配る必要があります。弔事は特にマナーが問われる場であり、知識不足と思われないためには事前に作法を把握しておくことが重要です。ここからは香典返しの贈り方に関するマナーを確認しましょう。

熨斗のない掛け紙が基本

香典返しには掛け紙を掛けて贈るのがマナーです。掛け紙と似たものに熨斗(のし)が印刷された「熨斗紙」がありますが、こちらは慶事の贈りものに用いるものなので香典返しにはふさわしくありません。水引のみが印刷されている掛け紙であることを確認しましょう。

掛け紙の水引の色にも注意が必要です。香典返しは弔事ですから黒白や藍銀、黄白の中から地域性に即したものを選びましょう。基本は黒白ですが、関西では黄白の水引を使う地域もあります。

掛け紙には蓮の花が印刷されたものがありますが、こちらは仏式用です。神式やキリスト教では不適切なので使わないように気をつけましょう。

返礼品に挨拶状を添える

返礼品を贈る際は、贈る時期にかかわらず挨拶状を添えるのが一般的です。内容は、即日返しの場合は葬儀への参列に対するお礼や、即日返しをもって香典返しとさせていただく旨を記します。後日に贈る場合は忌明けの報告や略儀のお詫びも書き添え、香典の返礼品を送付したことにも触れましょう。

挨拶状は大きく分けて、和紙を用いた奉書タイプとはがきサイズのカードタイプがあります。奉書タイプは改まった形式で用いられることが多く、カードタイプはやや簡略化されたものといえます。「正式にしたい」「簡単にしたい」など選ぶ理由はさまざまです。周りの方と話し合って決定しましょう。

挨拶状の文例

謹啓
先般亡(送り主と故人の関係性)(故人の姓名)の葬儀に際しましては御丁重なご弔詞を頂き その上御厚志まで賜りまして 誠に有難く御礼申し上げます
お蔭をもちましてこの度(仏式の場合故人の戒名)忌明けの法要を滞りなく相営みました
つきましては忌明けにあたり 供養の印までに心ばかりの品をお届けいたしましたので何卒御受納くださいますよう御願い申し上げます
本来ならば拝眉の上御礼を申し上げるべきところ 失礼ではございますが書面をもって御礼方々御挨拶を申し上げます
                       敬具
令和○年 ○月
(住所) (送り主の名)

挨拶状を書く際は句読点や、「たびたび」「くれぐれも」といった忌み言葉を使わないように注意しましょう。ほかにも時候の挨拶はなくてよい点や、「逝去」という表現は使わないことも注意点として挙げられます。

農協(JA)葬儀の香典返しの費用相場

香典返しの額は、いただいた香典の半額程度がひとつの目安とされています。後日に返礼品を贈る場合は、金額に合わせて品物を選ぶのがマナーです。

当日返しの場合は一律で2,500円~3,000円の品物をお返しします。即日返しの場合でも、高額の香典をいただいた場合は忌明けにあらためて返礼品を送りましょう。即日返しの分を含めて半返しが目安ですが、香典が高額で半返しの負担が大きい場合は4分の1程度で済ませることもあります。相手との関係性を考慮して額を決めることも重要です。

農協(JA)葬儀の香典返しに相応しい品物&タブーな品物

香典返しは何を贈ってもよいわけではなく、相応しい品があります。これは農協葬儀に限ったことではありません。香典返しとして贈るとマナー違反となるタブーな品物もあるため、決めるには適切な知識が必要です。香典返しにはどのような品が適しているのか、贈ってはいけない品は何なのかを把握しましょう。

後に残らない品ものを贈る

香典返しの返礼品は「消えるもの」が定番のひとつです。消えるものは食べものや飲みもの・消耗品などを指し、「不幸や悲しみを後に残さない」という意味が込められているとされています。

お茶や調味料といった品は多くのご家庭で日常的に使うものであり、日持ちもするため古くから返礼品の定番として好まれてきました。また、洗剤や石鹸・タオルなどの消耗品を「後に残らない品」として選ぶケースも多くみられます。

このような品は贈られた側の迷惑になりにくく、軽くてかさばりません。持ち帰るときにも邪魔にならないので返礼品に適したアイテムといえるでしょう。

陶磁器や漆器を贈る

陶磁器製の茶器セットや小鉢、皿なども香典返しの品として挙げられます。陶磁器は土を素材にしていることから、「故人が土に還る」ことを連想させます。さらには埋葬の意味を込めて贈ることがあります。

漆器も香典返しとして相応しい品のひとつで、漆を塗り重ねて作る過程を、「重ねて塗ることで不幸を塗りつぶす」という意味に取れることが理由です。

ステンレスやアルミ・銅製品といった金ものも香典返しの贈りものに選ばれています。これらは陶磁器や漆の理由と似ていますが、かつて光りものが魔除けに用いられていた風習の名残であると考えられます。

四つ足生臭ものはタブー

食べものは香典返しの定番のひとつですが、宗教的な観点や殺生を連想させることから肉や魚は「四つ足生臭もの」と呼ばれてタブーとされてきました。直接渡すのではなく、カタログギフトを贈ってその中から選んでもらう分には問題ありません。

鰹節や昆布も慶事の贈答品として用いられるため、弔事の香典返しには相応しくありません。また、商品券やギフト券の類は金額があからさまなことから、あまり好ましくないとされています。こちらはタブーというほどではありませんが、マナーを重視するのであれば避けたほうがよいでしょう。

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まとめ

農協葬儀は農協を介して葬儀の申し込みを行うことで、さまざまなサービスを受けられる仕組みです。葬儀費用を抑えられる・充実した施設を利用できる・地域に合わせた葬儀ができるといったメリットがあります。農協葬儀でも香典返しに関する作法は重要です。掛け紙や挨拶状の書き方にも気を配って、マナーを守った振る舞いを意識しましょう。

小さなお葬式では葬儀や法要に関するご相談を承っています。葬儀費用を安く抑えたい方や手続きで疑問に思うことがあれば、ぜひ小さなお葬式をご利用ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • 農協の組合員ではない場合でも葬儀を依頼できる?

  • 農協葬儀の費用はどれくらい?

  • 農協と互助会の葬儀はどこが違う?

  • 農協葬儀のサービスにはどのようなものがある?

  • 親戚に対しても香典返しを行ったほうがよい?

  • 香典返しが不要と言われた場合でも返礼品は必要?

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