葬式は礼服がマナー!急に礼服が必要なときでも慌てない方法とは

葬式は礼服がマナー!急に礼服が必要なときでも慌てない方法とは

葬式へ参列することになった場合には、自分がどのような立場であっても、礼服の準備が必要です。近いうちに葬式への参列を予定している方の中には、礼服がなくて困っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、礼服がない場合の対処法や、正しい礼服の選び方をご紹介します。礼服の種類やマナーに従った着こなし方、通夜に参列する場合の服装なども理解しておけば、急に礼服の準備が必要となった際にも安心です。

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葬式に参列するなら礼服がマナー

かつては、葬式用にあらかじめ礼服を用意しておくことは、故人や遺族に対し不謹慎で失礼なことだという認識をもたれていた時期もありました。

しかし、葬式は個人を弔う大切な場であるため、現在では礼服の着用がマナーとされています。葬式へ参列することになった場合に備えて、すぐに礼服を用意できるような準備が必要です。

葬式は故人との別れのための儀式

遺族や近親者が集まり故人の成仏を願う葬儀と、故人と親しかった人たちが最後のお別れをする告別式を総称し、一般的に葬式とよびます。

葬式は、故人との別れに対して残された人たちが心の整理をする意味や、故人が亡くなったことを社会的に証明する手続きとしての意味をもつ場です。普段なかなか集まれない家族や親戚が、故人をとおして顔を合わせられる場としての意味合いもあるでしょう。とても大切で、フォーマルな儀式の場です。

葬式に参列するなら、礼服がマナー

人が亡くなった場合、一般的には、通夜・葬式・各種法事と続きます。このうち、葬式はもっとも大切な場と位置づけられているため、どのような立場であっても参列する場合は礼服を着用するのがマナーです。

通夜四十九日一周忌などは、平服でよい場合もあるでしょう。初盆の際に法要を行う場合も、暑い時期であるため礼服でなくてもよいケースがあります。しかし、葬式だけは礼服を着用しなければならないことを頭に入れておきましょう。

覚えておきたい、葬式時の礼服マナー

どのような服を礼服として選べばよいのか、アクセサリーや足元はどのようなことに気をつければよいのかという問題は、しっかりと確認しておく必要があります。

また、子どもを連れていく場合も、マナーを意識することが大切です。ここでは、男性・女性・学生・未就学児に分けて、礼服を着用する際の礼儀についてご紹介します。

男性の場合

男性が葬式で着用する礼服は、格式別に正式礼装・準礼装・略礼装の3種類に分けられます。もっとも格式高い正式礼装は、遺族や親族が着用するモーニングコートです。次に格式の高い準礼装はブラックスーツが該当し、一般参列者に適した礼服といえます。

もっとも格式の低い略礼装は、暗めの色のスーツでもよいとされていますが、葬式で着用する礼服としてはふさわしくありません。仮通夜や三回忌以降の法事で着用するのが一般的です。

礼服以外の部分にも注意しましょう。シャツやハンカチは白無地、ネクタイ・靴・靴下は黒がマナーです。

参考動画:葬儀・法事の服装と髪型 −男性・男の子−【小さなお葬式 公式】動画が見られない方はこちら

女性の場合

女性が葬式で着る礼服も、男性のケースと同じく、正式礼装・準礼装・略礼装の3種類があります。もっとも格式の高い正式礼装は、主催側が着用する礼服です。準礼装は一般的な礼服であり、参列者として葬式に参加する場合は、準礼装を選びましょう。

略礼装はもっとも格式の低い礼服であり、ダークカラーのスーツなどが該当しますが、葬式での着用は避けたほうが無難です。

女性の場合は、メイクやアクセサリーに気をつけましょう。メイクはナチュラルに仕上げ、アクセサリーは結婚指輪以外身につけないのがマナーです。靴やバッグは、アニマル柄など殺生をイメージさせるようなものは避けましょう。

葬儀・法事の服装と髪型 −女性・女の子−【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

学生の場合

小・中・高校生を葬式に連れていく場合、学校の制服があるなら、礼服として代用できます。靴や靴下も、学校に履いていく白のもので構いません。ただし、くるぶし丈の靴下は避けましょう。

制服がない場合は、黒や白を基調とした、落ち着いたトーンの服を着せるのがマナーです。男の子ならブレザーやジャケットにパンツを合わせましょう。女の子ならブラウスとスカートの組み合わせかワンピースがおすすめです。

子供用の礼服も販売されていますが、成長するとすぐに着られなくなる可能性があるため、慎重に購入を検討する必要があります。

未就学児の場合

幼稚園児や保育園児を葬式に参列させるケースでも、園の制服があれば着用させましょう。黒や白を基調とした色でなくても、制服ならあらたまった印象を与えやすいため、気にする必要はありません。

制服がない場合は、派手さを抑えた色合いで、無地の服を用意しましょう。黒や白のモノトーン調がおすすめです。くるぶし丈の靴下、キャラクターが描かれた服、音の鳴る靴などは失礼にあたります。

赤ちゃんを葬式に連れていく場合は、黒や白を基調としたベビー服を選び、なければパステルカラーなど控えめな色味のものを着せるとよいでしょう。

礼服がないときはこう対応しよう

葬式への参列は急に組み込まれる予定であるため、礼服を持っていなかったりサイズが合わなくなっていたりする場合は、なんらかの手段で用意する必要があります。

購入やレンタルで礼服を準備する際に、知っておきたいポイントを押さえておきましょう。どのくらいの費用が発生するのか、それぞれの相場も紹介します。

量販店で購入する

豊富な種類から自分に合ったものを選べることが、礼服を購入するメリットです。男女共に、紳士服店・百貨店・衣料品量販店で購入できます。時間がかかる問題をクリアできるなら、ネット通販を利用するのもよいでしょう。

一般参列者用の準礼装を紳士服店や百貨店でそろえるなら、男性用は約3万円~約5万円、女性用は約2万円~5万円が相場です。正式礼装は約8万円~約10万円で販売されています。

レンタルと比べ、購入する場合は費用が高くつくことがデメリットです。コストを抑えたいなら、貸衣装屋や葬儀場のレンタルを検討しましょう。

レンタルを利用する

礼服は着用する機会が少ないため、体型の変化によりサイズが合わなくなる可能性があります。このようなケースで、高いお金を払うことに抵抗があるなら、レンタル利用がおすすめです。

葬儀場・貸衣装屋・オンラインレンタルショップで、礼服をレンタルできます。費用の相場は、正式礼装が3泊4日で約5,000円~約1万円です。シャツ・靴・ベルトなどを、セットで借りられるコースが用意されている場合もあります。

オンラインレンタルの利用は、近くに貸衣装屋がない場合に便利ですが、届くまで日数がかかることに注意しましょう。

友人や知人に借りる

礼服をすぐに借りられそうな友人や知人が近くにいるなら、葬式用に貸してもらえるか相談してみましょう。お金がない場合でも、交渉次第では無料または格安で用意できることがメリットです。

できるだけ自分の体型に近い人から借りれば、サイズが合わず見栄えが悪くなることを防げます。可能であれば、借りる前に試着させてもらいましょう。礼服の貸し借りを嫌う人もいるため、無理強いせず謙虚に相談することが大事です。

通夜なら礼服でなくてもよい場合も

葬式と異なり、通夜の場合は礼服ではなく平服で参加してもよい場合があります。ただし、平服での出席が許されるケースでも、一定のマナーは守らなければなりません。

ここでは、男性・女性・学生・未就学児の場合に分け、通夜に参列する際の服装マナーについてご紹介します。直前で慌てないよう、正しい知識を身につけておきましょう。

男性の場合

家族や親戚ではない男性が通夜に出席する場合は、一般のスーツで構いません。明るい色や派手な柄のスーツは避け、黒無地のブラックスーツか、濃いネイビー・濃いグレーで無地のダークスーツを選びましょう。

ワイシャツは無地の白が基本です。ネクタイの色はスーツと同系色か暗めの色を選び、靴や靴下も黒または濃い目の落ち着いた色にしましょう。日頃からハンカチを持ち歩く習慣がない人も、通夜の際は白か黒のハンカチを持参するのがおすすめです。

女性の場合

女性が通夜に参列する際は、暗めで落ち着いた色のスーツやワンピースを選びましょう。スーツの種類は、スカート・パンツのどちらでも構いません。中に着用するブラウスは、白またはダーク系の色が適しています。

ストッキングやパンプスは黒で統一し、男性同様にハンカチも白か黒を用意しましょう。髪留めやバッグの色も黒が無難です。アクセサリーは、葬式や通夜では真珠のみ許されていますが、結婚指輪以外は外して出席したほうがよいでしょう。

学生の場合

学生が通夜に平服で参加する場合は、葬式のケースと同様に、制服の着用が基本です。黒やネイビーのような暗い色が理想ですが、明るい色でも制服であれば違和感はありません。ただし、ネクタイなどが明るい色であれば、外したほうがよいでしょう。

制服がない学校へ通っている学生は、黒やネイビーを基調とした落ち着きのある色の私服を選べば問題ありません。制服・私服にかかわらず、白無地も通夜にふさわしい色です。靴下や靴が学校から白を指定されているなら、そのまま履いていきましょう。

未就学児の場合

園児を通夜に連れていく場合、園の制服があれば着せていきましょう。制服がなければ、黒やネイビーなど落ち着いた色で、無地の服を着用するのが無難です。

赤ちゃんの場合、色にこだわり過ぎる必要はありません。おむつ替えなどでの着替えを考慮し、着脱しやすい服を着せましょう。ただし、あまりにも派手な服を着せたり、音の鳴るおもちゃなどを持たせたりするのはNGです。最低限の常識を守りながら、迷惑をかけないよう意識しましょう。

親族は通夜も礼服がベター

一般参列者と異なり、主催者側の立場である親族は、通夜と葬式の場では格式が上の服装で参加するのが基本です。葬式と比べ、場の格が下がる通夜であっても、礼服を着用しましょう。

ただし、もっとも格の高い正式礼装を着る必要はなく、ブラックスーツなどの準礼装で構いません。女性の場合、パンツスーツは略礼装とみなされるため注意が必要です。準礼装として、黒のワンピースやブラックフォーマルスーツを選ぶとよいでしょう。

礼服は事前準備が大切

葬式や通夜へ参加する機会は、突然訪れることがほとんどです。近年は、通夜・葬式まで余裕をもった日程を組むことが多くなっているものの、準備期間が短いことに変わりはありません。

特に、礼服がなかったりサイズが合わなかったりする場合は、自分に合った服の用意で慌てる人も多いでしょう。購入・レンタルのどちらを選択するケースでも、礼服に関して事前にきちんとした知識をもっておけば、落ち着いて準備できます。

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まとめ

葬式に参列する際は、礼服の着用がマナーです。礼服には、正式礼装・準礼装・略礼装の3種類があり、自分の立場にあった礼服を着用する必要があります。礼服がない場合は、量販店での購入やレンタル利用で対応しましょう。

小さなお葬式」では、礼服がない場合のご相談をはじめ、葬式に関するトータルなサポートを専門スタッフが24時間365日対応しています。葬式について分からない点や不安な点がある方は、小さなお葬式へご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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