例文を参考に弔辞の書き方をマスターしよう!葬儀でのマナーもわかる!

例文を参考に弔辞の書き方をマスターしよう!葬儀でのマナーもわかる!

葬儀で弔辞を読み上げる人は、故人をよく知る方・故人と親しかった方が選ばれることが一般的です。もし依頼された場合は、故人との関係性を誇らしく思うこともあるでしょう。しかしそういった機会が少ない方は何を書いてよいか分からず、困ってしまう方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、弔辞を書く場合のポイントについてご紹介します。友人や会社関係者など、関係性にもとづいた例文をいくつかまとめました。弔辞を用意するときに避けるべきポイントや気を付けたいマナーについても理解できます。

こんな人におすすめ

弔辞を依頼された方

弔辞を書く際の注意点について知りたい方

弔辞の読み方について知りたい方

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弔辞とは

初めて弔辞を頼まれた方や葬儀に参列した経験が少ない方は、弔辞の具体的な役割がわからないこともあるでしょう。ここではまず、弔辞の意味や役割について紹介します。

弔辞の意味と役割

弔辞は、故人が亡くなったことに対する悲しみや悼む気持ちを表明するものです。また、生前のエピソードや故人への思いを話すことで「最後のお別れをする」という意味も込められています。

弔辞を読む人

弔辞は故人と関係性の強かった家族や友人が選ばれることがほとんどです。参列者を代表してお別れの言葉を伝えるため、故人への思いが強くエピソードが多い方が適しています。

また、弔辞を読む人に選ばれた場合は、特別な事情がない限り断らないのがマナーです。依頼をされた際は快く引き受けましょう。

基本的な弔辞の書き方

弔辞の書き方に厳密なきまりはありませんが、一般的な構成の順序を意識すると書きやすくなります。弔辞を書く場合に意識できるポイントは大きく分けて3つです。ここでは、書き方のポイントを項目ごとに詳しく解説します。

基本的な弔辞の構成

まずは、全体的な弔辞の流れや構成を確認しましょう。弔辞の構成に組み込みたい内容は、以下の通りです。

1. 哀悼の気持ち 故人が亡くなったことを悼み、深く惜しんでいることを述べる
2. 故人と自分の関係 故人とどのようにかかわってきたのかを、参列者や遺族がわかるように述べる
3. 故人の人柄や具体的な思い出 どのような人物であったのか、参列者に知ってもらいたい印象的な話など
4. お悔やみの言葉 故人への追悼と遺族へのお悔やみの言葉を述べ、故人に別れを告げる

記載したい内容

故人と親しく接していたからこそ知っているエピソードを組み込むと、遺族や参列者の心に残る弔辞になるでしょう。

ただし、マイナスな印象を与える話をするのは避けましょう。長い付き合いの中で感じた魅力や、大きな問題を抱えていたときに示してくれた親切などを記載します。故人の人柄が参列者に伝わるように、故人のエピソードを誠実に述べることを心がけましょう。

適切な文章量

ひとりあたりの理想的な奉読時間は3分~5分程度です。短すぎると内容が薄い印象になり、長すぎると葬儀の進行に支障が出る恐れがあります。目安としては、400字詰めの原稿用紙で3枚~5枚程度です。何度も読む練習をしながら、3分~5分以内に収まるように調整しましょう。

関係性別|弔辞の例文

ここからは故人との関係性に応じた弔辞の例文を紹介します。例文を参考にしながら故人とのエピソードや思い出を追加して、弔辞を作成しましょう。

例文 親族からの弔辞

親族を代表し ご挨拶をさせていただきます 本日はお忙しい中 ○○の葬儀にご会葬くださいまして誠にありがとうございます 故人もさぞかし感謝していることと思います 

生前、みなさまにはひとかたならぬ親切を示していただきました 故人に代わり心からの感謝を述べさせていただきます

私は故人の従弟として定期的に接する機会がありました 人生の先輩として親身になってアドバイスをくれる○○に 今後は相談できなくなってしまったことを悲しく思っています

残されたご家族のことは 親族で支えていく所存ですが どうぞ故人の生前と変わらず温かいご厚誼を賜りますようお願いいたします

例文 友人からの弔辞

○○に謹んでお別れの言葉を申し上げます ○○の訃報を耳にして 今でも受け入れられない気持ちです 私が○○と出会ったのは大学時代で 一緒に学業やサークルに専念しました 大学を卒業しても私たちの交友は続き 家族ぐるみで旅行に出かけたことを今でも時折思い出します 

人生の決定において○○はいつも私の背中を押してくれました 今私が人間関係に恵まれた生活を送れているのも○○のおかげです

○○、多くの思い出をありがとう 辛いですが最後のお別れの言葉を伝えます さようなら どうか安らかにお眠りください

例文 会社関係(上司)からの弔辞

○○のご霊前に謹んでお別れの言葉を申し上げます ○○の遺影の前に立ち ただ呆然とするばかりで今でも信じられません

初めて○○が私の部署に入ってきたときの 明るく聡明な印象は今でも強く私の記憶に残っています 何事にも積極的に行動し 的確な判断力でチームをまとめる能力を持つ○○は、本当に貴重な存在です

ご遺族には 私にできる限りの支援をしたいと思っています ○○もどうか見守っていてください ○○のご冥福を心よりお祈りいたします

例文 会社関係(部下)からの弔辞

○○さんのご霊前に謹んでお別れの言葉を捧げます ○○さんの突然の訃報を聞いて 私たちは大きな苦しみを感じました

○○さんはどのようなプロジェクトにも果敢に挑戦し チームを常に励ましてくれる存在でした 能力だけでなく優しい人柄でも人望を集め 私も○○さんのような存在になりたいと思っていました

私たちは○○さんの残してくださった教えや思いを胸に これからも日々の業務に従事していきます 今まで本当にありがとうございました ○○さんのご冥福を祈り、お別れの言葉といたします

弔辞を書く場合の注意点・マナー

遺族や参列者の琴線に触れる内容を考えたとしても、マナーに欠ける点があれば遺族や参列者を不快にさせてしまいます。忌み言葉の使用や宗教・宗派に合わせた言葉遣いなど、マナーに注意を払いましょう。ここでは、弔辞の基本マナーや弔辞を書く紙の種類など注意点について解説します。

関係性に気をつける

弔辞を書く場合にまず意識するポイントは、故人との関係性によって弔辞の内容が変わることです。全体の構成自体はどのような関係性でも変わりませんが、親族代表と友人代表では記載する内容が異なります。具体的なポイントは以下の通りです。

・親族代表としての立場
忙しい中参列してくれたことや、故人や遺族に対してさまざまな方法で親切を示してくれた恩に、お礼を伝えること

・友人代表としての立場
まずは故人との関係を伝え、続いて故人との関係を示す懐かしいエピソードを含めること

・会社関係としての立場
故人との関係性を冒頭に述べ、思い出やエピソードも含めること

忌み言葉を使用しない

不幸が重なるような印象を与える恐れがあるため、繰り返すことを連想させる「重ね言葉」や死に直結するような表現は避けましょう。具体例としては、以下のような言葉があります。

重ね言葉 たびたび・ますます・くれぐれも
繰り返すことを連想させる言葉 再び・また
ストレートな表現 どのような人物であったのか、参列者に知ってもらいたい印象的な話など
お悔やみの言葉 死・死亡・生きていたころ など

言葉遣いは宗教に合わせる

仏教では一般的な言葉も、神道やキリスト教の葬儀では使えないこともあります。たとえば、キリスト教では「成仏」「供養」「冥福」「往生」などの言葉は使わないため、「昇天」や「帰天」に言い換えます。

また、同じ仏教の中でも宗派により教理が異なる場合もあります。浄土真宗では「故人の魂は亡くなった瞬間に極楽浄土に行く」と考えられています。そのため「冥福」や「ご霊前」という言葉は不適切です。遺族に対して失礼のないように宗派に合った言葉遣いを心がけましょう。

奉書紙に薄墨で記載する

弔辞を書く場合は巻紙や奉書紙に薄墨で書くのが正式な方法です。薄墨には、「亡くなった悲しみから涙で墨が薄くなってしまった」という意味がこめられています。

ただし、巻紙や奉書紙に薄墨で書くことは厳密なルールではありません。地域の慣習によっては薄墨を使用しないケースもあります。弔辞を用意する際は、親戚や近所の方に地域のしきたりについて事前に確認しておきましょう。

弔辞を読む際のポイント

弔辞を読む際にもいくつかポイントがあります。遺族や参列者が聞きやすい話し方を心がけましょう。押さえておきたいポイントは以下の通りです。

・落ち着いた声のトーンで話す
・ゆっくりと言葉を噛みしめるようにする
・はっきりと言葉を発する

弔辞は、故人へのお別れの手紙です。故人への想いやこれまでの思い出を振り返りながら、心を込めて丁寧に読み上げましょう。

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まとめ

葬儀で弔辞を読むのは、故人と親しい間柄の方です。故人への最後のお別れの言葉になるので、生前のエピソードや故人の人間性が分かるような話を交えながら、故人への想いを綴りましょう。

弔辞に関するお困りごとや、葬儀について気になることがある場合は、小さなお葬式にご相談ください。葬儀マナーを熟知した専門スタッフが、お客様のお悩みに合わせて丁寧にサポートいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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