参列マナー

作成日:2019年12月02日  更新日:2020年01月24日

「ご冥福をお祈りします」はNG?知っておきたいお悔やみのマナー

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「ご冥福をお祈りします」はNG?知っておきたいお悔やみのマナー

この記事は小さなお葬式が書いています

ご冥福をお祈りします」はお悔やみの言葉の定番です。しかし、「ご冥福」という言葉選びがふさわしくない場合もあります。それを知らずに使っているという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「ご冥福をお祈りします」がNGになるケースについてご紹介します。「ご冥福」の本当の意味や、相手に応じた言葉の選び方も解説していきます。葬儀のマナーについて知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。

【もくじ】
「ご冥福をお祈りします」の読み方や意味とは?
「ご冥福をお祈りします」を使ってはいけない場面がある?
お悔やみに使える「ご冥福をお祈りします」以外の言葉とは?
関係別!そのまま使えるお悔やみの例文
まとめ

「ご冥福をお祈りします」の読み方や意味とは?

「ご冥福をお祈りします」は葬儀の場でよく使われます。実際に口にしたことがある方は多いでしょう。しかし、ほかの人も使っているからという理由で、意味を理解せずに使用している方もいるのではないでしょうか。言葉を適切に使うには、まずは意味を正しく知ることが必要です。

「ご冥福」の読み方

「ご冥福」は「ごめいふく」と読みます。「冥」「福」ともに音読みのスタンダードな組み合わせです。

「冥」と「福」はどちらも神仏にまつわる漢字であり、仏事ではよく使用されます。「冥」を用いる言葉では、故人の霊魂の行き先である「冥界(めいかい)」や、意識せずに仏さまの恩恵を受けていることを指す「冥加利益(みょうがりえき)」の短縮形である「冥利(みょうり)」が有名です。

「福」も、死後の世界での幸せのために法事を執り行う「追福(ついふく)」や、仏教を信仰することにより幸福を得ることができる「浄福(じょうふく)」という言葉にも使われます。

「ご冥福をお祈りします」の意味

「ご冥福をお祈りします」は、死後の世界での旅を無事に終えることを祈願する意味が込められています。死者が行き着く世界という意味合いがある「冥」と、心が満たされる意味を含む「福」をあわせた言葉です。

多くの宗教・宗派では故人の霊魂は冥土へ旅立つとされており、葬儀では現世を離れたあとの幸福を祈るこの言葉がよく用いられています。葬儀の受付や遺族への慰めの言葉として用いられるケースが多く見られますが、本来は故人に対する言葉です。遺族へ向けるときは、頭に「故人様の」と付け加えるのが正しい用法です。

英語では「Rest in peace」がよく類似表現として用いられます。洋式の墓碑にはこのフレーズを構成する単語のイニシャルをとって、「R.I.P.」と刻むのが定番のひとつです。故人へ向けるときは「May you rest in peace」となります。

「ご冥福をお祈りします」を使ってはいけない場面がある?

葬儀はマナーが重んじられる繊細な場ですので、慎重に言葉を選ぶ必要があります。悪気がなかったとしても、場にそぐわない言葉をかけてしまっては不愉快な思いをさせてしまうこともあります。お悔やみの言葉も先方に合わせて選ぶのが大事です。

宗教によっては失礼にあたる可能性も

「ご冥福」という言葉は、故人が冥土にいくのが前提の用語で、基本的には仏教式の葬儀で用いられます。ですが、仏教にもさまざまな宗派があり、各宗派にはそれぞれの思想や死生観があります。中には「ご冥福」が考え方にそぐわない宗派もあるので、仏教でもすべての宗派で用いてよいわけではありません

仏教以外の宗教では、「故人の霊魂が冥土に行く」という考え方自体がない場合も多くあります。このような宗教の葬儀では「ご冥福」は教えに反する言葉になるので、口にするのは失礼と受け取られるかもしれません。お悔やみの言葉は、先方の宗教・宗派にあわせて選ぶ必要があることを覚えておきましょう。

「ご冥福をお祈りします」を使わないほうが良い宗教

冥土とは、死者の霊魂が通過する、餓鬼や亡者がさまよう暗い世界を指します。「ご冥福をお祈りします」は、この冥土を巡る旅をつつがなく終えて無事生まれ変わってくださいというニュアンスが含まれています。そのため、「生まれ変わり」という概念を認めていない宗教では使用を控えましょう

キリスト教の葬儀では、天国に行った死者の霊魂が安らかに眠れるように祈りを捧げます。生まれ変わりを祈っているわけではないので、「ご冥福」は使用しません。キリスト教のお悔やみの言葉は「安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします」がよいでしょう。

神道では、死者の霊魂は御霊写しの儀を経て神さまに加えられ、家を守護する祖霊になるとされています。死者の霊魂が死後の世界へ行くことはないため、お悔やみは「御霊のご平安をお祈りしております」となります。

浄土真宗は仏教の一宗派ですが、死者の霊魂は亡くなるとすぐに仏さまになるという教えがあり、冥土に行くことはないとされています。葬儀では「この度はご愁傷さまでございます」などと述べましょう。

宗教を知らない人の場合は避けたほうが無難

「ご冥福」は先方の宗教がわからないケースでは用いないほうがよいでしょう。宗教による死生観の違いが出るようなフレーズは避け、相手の気持ちを汲みとって気遣う言葉をかけるのが大切です。

失礼にならないことを第一に考えて、「謹んでお祈り申し上げます」「心から哀悼の意を表します」といった言葉をかけるのがよいでしょう。ほかには手伝う意思を伝えたり、相談相手を申し出る言葉を添えたりするのも一般的です。

お悔やみに使える「ご冥福をお祈りします」以外の言葉とは?

葬儀に参列した際に、どのようなお悔やみの言葉をかければよいのか迷った経験がある方は多いのではないでしょうか。こちらでは、さまざまな場面で使いやすい言葉を3つご紹介します。

お悔やみ申し上げます

宗教を問わずによく用いられているフレーズです。「悔やむ」には人の死を悲しみ悼む意味があり、故人の死を惜しんで弔意を表するときに用います。

このフレーズは話し言葉でありながら書き言葉としても用いられるので、電報でもよく使われます。「謹んで~」「心から~」を枕詞にして、電報の締めの文になることが多くなっています。

キリスト教では死を祝福ととらえる考え方もありますが、故人の死を悼むことに抵抗を感じる方は少ないようです。このような場合もありますが、正式には教義に則った言葉ではないので用いる際には注意が必要です。

ご愁傷様です

「ご愁傷様」は遺族の悲しみを憂いる気持ちを表明するフレーズです。「傷」の字は心の傷を表しており、身近な人を亡くした相手の境遇を不憫に思い、同情する気持ちを伝える際に用います。

ただ、軽い気持ちで相手をからかうときにも用いられるので、伝え方には気をつけたほうがよいでしょう。状況や口調次第では、皮肉と聞き入れられるケースも考えられます。誤解を防ぐためにも、ニュアンスを伝えにくい顔が見えない状況では安易に使わないのが無難です。

また、話し言葉であるため、改まった場での電報やメールで用いることはありません。電報では書き言葉で記すことを心がけましょう。

心中お察しします

「心中」は「しんちゅう」と読みます。胸の内を意味しており、親しい方を失った悲しい気持ちを指します。「察する」には推し量る、同情するという意味があり、相手の悲しみを感じ取り共感していることを示す言葉です。

ただし、人によっては「偉そうだ」と取られて不快感を与えてしまう場合もあるため、思い上がった態度と思われないように配慮したほうがよいでしょう。とくに目上の人に使用する場合は注意が必要です。

関係別!そのまま使えるお悔やみの例文

お悔やみを伝えるときは言葉に詰まることも多く、何を話せばよいのかわからなくなるケースもあるでしょう。相手との関係によって距離感が異なるので、適切な言葉を見つけるのが大変な面もあります。こちらでは、関係別のお悔やみの文例をご紹介します。失礼にならないよう気持ちを伝えるための参考にしてください。

親しい人に向けて

親しい相手に言葉をかけるときは、マナーを守りつつも素直な気持ちを伝えることを心がけるのがよいでしょう。

この度はご愁傷様です。何といえばいいのか……自分にできることがあるなら気兼ねせずいってほしい

どう言葉をかけたらいいのかわからなくて申し訳ない。どうか気を強くもって。ご家族の皆様もお力落としのないように


親しい相手ならあまり硬い言葉遣いをせずに、普段に近い感じで励ましてあげましょう。ご家族が近くにいるときはそちらへの配慮も忘れないようにしてください。周りに人が大勢いるときは、あまり砕けた口調で話さずに儀礼的に接する気遣いも必要です。

親しい人の家族に向けて

親しい友人や同僚などの家族と接するケースでは、しっかりと礼儀を意識した言葉遣いを心がけましょう。顔見知りだとしても態度を崩さずに、対外的なマナーを守った弔問客としての言動が求められます。

お知らせいただきありがとうございます。突然の訃報に言葉も見つかりません……心からお悔やみ申し上げます

~~さんの友人の~~です。このたびは突然のことで……お悔やみを申し上げます


家族の方と面識がない場合は自己紹介も必要です。お悔やみは長々と話さずに、言葉少なく済ませるのがマナーです。知己の仲であっても故人の死因をたずねることはせず、最低限の挨拶で手短に立ち去りましょう。

上司など目上の人に向けて

自分よりも目上の方にお悔やみを述べるときは、立場をわきまえた分別のある言動をすることが大切です。

この度は急なことで……ご愁傷さまでございました

このたびはお気の毒なことで……心より故人様のご冥福をお祈りします。私になにかお手伝いできることがありましたら何でもお申し付けください。


目上の方と話すときは、短いフレーズで気持ちを簡潔に伝えることが大事です。距離の近い方であれば手伝いを申し出るのもよいでしょう。

知り合い、顔見知り、近所の人に向けて

ご近所や知り合い程度の相手に言葉をかけるときは、儀礼的な言葉に留めるのが無難です。時候の挨拶などはぜず、シンプルな言葉で簡潔に済ませましょう。比較的顔を合わせる機会が多い相手なら、体調や精神面を気遣う言葉を添えるのもよいでしょう。

このたびは御愁傷様でした

謹んでお悔やみ申し上げます

思いもよらないご不幸にお辛かったことと、心中お察しします。どうかくれぐれもご無理をなさいませんように


突然のことに動揺しています」「本当に残念です」といった言葉も相手を気遣うフレーズです。遺族は葬儀の準備で忙しくしていることも多いので、言葉をかけたらすぐに場を譲りましょう。

また、葬儀の場では「死ぬ」「切れる」「亡くなる」「短い」「とんでもない」といった言葉は、不幸を想起させる忌み言葉として避けられています。「くれぐれも」「日々」「しばしば」などの重ね言葉もNGですので、言葉選びは慎重に行ってください。

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まとめ

お悔やみの言葉は、相手との関係や環境によって選ぶものですので、絶対の正解はありません。「ご冥福をお祈りします」は良く用いられるフレーズではありますが、先方の宗教によっては考え方にそぐわないこともあるので注意が必要です。

お悔やみを伝えるときに大切なのは、マナーに沿った振る舞いをすることと、相手に寄り添った言動をすることです。遺族を前にして言葉が出てこないときは、黙礼をするだけでも気持ちが伝わることもあるでしょう。相手を思いやる気持ちを素直に伝えてみてください。

小さなお葬式では、ほかにも葬儀のマナーに関するコラムを多数扱っています。参列する際の服装や香典の作法など、正しいマナーを把握したい方はぜひご参考にしてください。


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