葬儀での弔辞|紙の種類から書き方・包み方・マナーを解説

葬儀での弔辞|紙の種類から書き方・包み方・マナーを解説

「葬儀で急きょ弔辞を読むことになったが、どのように読むかわからない」、「弔辞のマナーがわからないので詳しく知りたい」、そうお悩みではないでしょうか。

葬儀での弔辞は読み方だけではなく、紙の種類や包み方までマナーがあります。普段弔辞を読む機会はほとんどないため、どのように準備すればよいか戸惑う人も多いでしょう。しかしそれぞれの手順は複雑ではなく、確認しながら進めれば難しくありません。

この記事では葬儀で弔辞を読むことになった場合のマナーについて、紙の選び方、包み方、読み方などのマナーを詳しく解説します。弔辞の準備をどのように進めるかわかり、滞りなく弔辞を進めやすくなるでしょう。

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弔辞にもマナーがある

弔辞は故人を送るための言葉で、故人の死を慎み、悲しみを慰めるものです。そのため、弔辞は故人と親交が深い友人や、会社の代表の方が読み上げます。場合によっては故人の孫や親族が読むこともあるでしょう。

弔辞は普段読み上げる機会も少なく、どう進めるべきかわからない人も少なくありません。しかし、実際には細かいマナーがあり、弔辞用の紙の選び方から包み方、読み方まで注意を払う必要があります。厳かな雰囲気を壊さないようにマナーを守り、参列者や遺族の代表であることを意識しましょう。

STEP1. 弔辞用の紙を選ぶ

弔辞の紙は便箋に書くケースもありますが、正式には奉書紙巻紙を使います。しかし、奉書紙や巻紙がどこに売っているのか、どのような紙なのかわからない人も多いでしょう。ここでは弔辞用の紙の選び方について解説します。

奉書紙

奉書紙は、室町時代あたりから公文書に主に使われてきた紙です。当初は楮(こうぞ)と呼ばれる桑科の植物を原料にしていました。最近では楮を必ずしも使う必要はなく、パルプ製の奉書紙も増えてきたようです。

奉書紙は弔辞以外にも香典やお布施を包むときにも使います。普段利用する機会が多い紙ではありませんが、ひとつ持っておくと安心です。急な葬儀にも重宝するでしょう。

巻紙

巻紙は半切り紙を横に長くつないで巻いてある紙のことです。昔の巻物のような形をイメージするとわかりやすいでしょう。

巻紙は奉書紙と同様に楮を原料にして作るのが基本です。ただし、奉書紙と同様に現在ではパルプを使って作られたものも増えています。さわり心地には差がありますが、材料がパルプでも特に支障ありません。

白地の用紙

弔辞用の紙は奉書紙か巻紙が正式なものです。しかし、場合によっては白地の用紙を使う場合もあります。形式を重んじるような場合でなければ便箋でも問題ありません。

奉書紙や巻紙を利用して形式を守るのも大切ではありますが、弔辞で故人への気持ちを伝えることのほうが重要です。そのため、準備が難しい場合は白地の紙でも十分に対応できるでしょう。

STEP2. 奉書紙・巻紙を購入する

「奉書紙や巻紙がどこで売っているのかわからない」、そうお悩みではないでしょうか。普段購入する機会が少なく、見かける機会も多くはないため、どこにあるのかわからない人も多いでしょう。ここでは奉書紙や巻紙をどこで購入できるのか、詳しく解説します。

書道用品店

書道用品店であれば奉書紙や巻紙を購入できます。書道用品店は毛筆で書くための紙を扱っているので、奉書紙や巻紙を取り扱っているところが多いでしょう。和紙専門店がもしあれば、そちらのほうがより確実に購入できます。

書道用品店は、一般的なお店では取り扱いが少ない楮を使った正式な和紙を扱っている可能性も高いでしょう。そのため、より格調高い葬儀の場合には書道用品店がおすすめです。

デパート

奉書紙や巻紙はデパートでも購入可能です。デパートの中には文房具専門店がある場合が多く、奉書紙や巻紙を売っていることもあります。デパートのある街を通るときがあれば、ついでに買っておくことをおすすめします。

オンライン

奉書紙や巻紙はオンラインでも購入できます。楽天やAmazonなどのネットショップでも取り扱いがあり、質にもよりますが、500円から購入可能です。

和紙の専門店がオンラインショップを開いている場合もあります。専門店では楮を使った質の高い奉書紙も取り扱いがあり、種類も豊富です。より状況に合った紙が選べるでしょう。

STEP3. 弔辞を紙に書き出す

弔辞に文章を書くときは正式な決まりごともありますが、それほど細かくはなく、印刷でも手書きでも問題ありません。ただし、色や書体、記載する必要がある項目があるため、注意が必要です。ここでは弔辞を書くときのルールについて解説します。

毛筆・パソコンどちらでも可

弔辞を書くときには毛筆が正式ですが、パソコンを利用して印刷しても問題ありません。また毛筆が苦手な場合はボールペンで書いてもよいでしょう。

正式な書き方としては薄墨を使い、縦書きにするのがポイントです。行間を広めに取り、書き出しは紙から10cmほどあけておくと見栄えもよくなります。

故人へのメッセージをつづる

弔辞には個人へのメッセージをつづります。原稿の長さはゆっくり目に読んで3分ほど、400字の原稿用紙で2枚~3枚ほどに収めるのが一般的です。大まかには以下の手順で進めます。

・哀悼の意を最初に伝える
・故人が逝去したことを惜しむ言葉を伝える
・故人と自分との関係性を伝えつつ、故人の功績、エピソードなどを伝える
・故人から教わったことや感謝していることなどを伝える
・故人の冥福を祈り、遺族にお悔やみの言葉を伝える
・故人への別れの言葉を伝える

故人の功績やエピソードなど故人にまつわる部分が重要な部分です。アウトラインができたら忌み言葉を使っていないかチェックしましょう。「死」を直接使うのは避け、「たびたび」などの2回重ねる言葉を使うのもよくありません。

日付と名前を最後に

弔辞の文章を書き終えたら、最後に日付と名前を記載しましょう。日付は省略せず、何年何月何日かきちんと書き入れます。日付は本文より低い位置に書きましょう。

日付を書いたら1行改行し、弔辞を読む人の名前を記載します。このとき紙の余白が10cmほど空いていると、見た目の印象もよくなります。

STEP4. 弔辞の紙を折って包む

弔辞の紙は折り方と包み方に決まりがあります。葬儀に参列した人の目に触れる可能性もあり、これらの注意点を守れていなければ、悪い印象を与えるでしょう。ここでは奉書紙や巻紙の適切な折り方や注意点を解説します。

奉書紙の折り方

奉書紙に弔辞を書いたときの折り方を説明します。まず横長に置いた奉書紙の左右を合わせるよう半分に折ってください。次に同じ方向へ3つ折りにします。最後に上下を合わせるように折って完成です。

奉書紙を折ったら包紙の上に置き、包みましょう。

巻紙の折り方

巻紙は横に長いため、徐々に開きながら読めるように折っていきます。具体的には文章の最後から頭の方向に向けてたたむようにして折りましょう。

文房具専門店ではあらかじめ蛇腹に折ってある式辞用の巻紙を売っていることもあります。包紙とセットになっていて便利な商品です。

弔辞を裸で用意するのはマナー違反

弔辞は裸で持ち歩くのはマナー違反とされています。奉書紙の場合でも巻紙の場合でも、包紙か封筒に包むようにしましょう。包紙は奉書紙や巻紙と同じものがよいですが、準備が難しければ白地の紙を利用しても問題ありません。

包むときは弔辞を真ん中より少し右に置き、包紙の右から折り、次に左を折って、左側が前に来るようにします。この状態で上になっているのが裏面です。ひっくり返して表面に「弔辞」と記載し、上と下を裏面に向けて折りましょう。

STEP5. 弔辞の読み方

実際に弔辞読むときには緊張してしまいがちですが、読むときの手順や読み方にもマナーがあります。多くの人の前で読むのは緊張するため、あらかじめ注意点を確認しておきましょう。ここでは弔辞を読む手順や読むときのポイントを解説します。

弔辞の手順

司会者に指名されてから弔辞を読み始めます。緊張し、手順を忘れがちになってしまうため、ひとつひとつの手順を確認しながら読んでいきましょう。具体的には以下のとおりです。

・指名されたら椅子から立ち、遺族のほうに一礼する
・祭壇の前まで進み、進んだら祭壇に向かって一礼する
・包紙から弔辞を出し、弔辞を左手に添えて右手で開く
・このとき包紙は左手側、弔辞の下に置く
・弔辞を読み上げる
・弔辞を読み終わったら包紙に包み直す
・弔辞を祭壇から見て正面になるようにお供えする
・霊前、遺族の順に一礼し、席に戻る

手順全体は難しくないものの、細かい点が多く、手順を忘れてしまうことも多いでしょう。弔辞を読むとわかったら、何回か練習し備えておくことが大切です。

読むときのポイント

弔辞を読むときは焦って早口で読んでしまうかもしれませんが、落ち着いてゆっくりとした口調で読むことが大切です。参列者の方にもしっかりと声が届くよう落ち着いて読むためには以下のポイントを意識します。

・できるだけゆっくり読む
・故人と会話するように読む
・目線を上げる
・弔辞は目の高さに置く

スピーチなどのように無理にハキハキ読む必要はありません。言葉は一音一音聞こえやすいようにすることを意識しましょう。

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まとめ

この記事では弔辞のマナーについて、弔辞用の紙の選び方から購入方法、書き出し方、包み方、読み方に至るまで細かく解説しました。

弔辞のマナーは細かい点も多いですが、それぞれの手順は簡単です。手順や正しい方法を確認すれば、それほど難しいことはありません。できるだけ落ち着いて故人を悼む気持ちを伝えるようにすることが大切です。

弔辞のマナーや葬儀のことでお困りであれば、小さなお葬式にご相談ください。ちょっとした不安や些細なことでも誠実かつ正確にご対応いたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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