お供えへのお礼状の書き方は?お礼状のマナーやポイントを徹底解説します

お供えへのお礼状の書き方は?お礼状のマナーやポイントを徹底解説します

弔事や法要に向けお供えをくれた方へお礼状を書く際に、「どのように書けばよいのだろう……」と悩む方は多いのではないでしょうか。

お礼状には書き方や、気を付けたいポイントがあります。お礼状を書くときのマナーをしっかり理解しておけば、失礼のない適切なお礼状を送ることが可能です。

そこで今回は、お供えをいただいた際のお礼状の書き方やマナー、具体的な例文などを紹介します。法要や送り主ごとに書き方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

お供えへのお礼状の書き方に悩んでいる人

お礼状を書くときのポイントが知りたい人

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お礼状の基礎知識

「お礼状を作りたいけれど、書き方が分からない……」とお困りの方も多いのではないでしょうか。冠婚葬祭や就職などあらゆる場面で使用するお礼状ですが、それぞれのシーンに合わせて書き方を変える必要があります。

お礼状の基礎知識を知り理解を深めることで、弔事や法事の際にも適切なお礼状を作成できるようになるでしょう。

弔事や法要にまつわるお礼状とは?

お礼状は、お供えやお香典をくれた方、弔事や法事に参列してくれた参列者へ感謝の気持ちを伝えるためのものです。また、無事に葬儀や法要を済ませた報告に併せてご遺族の近況を伝えるための役割もあります。

そのため、基本的にはお礼状だけを渡すことはありません。感謝の気持ちを表し、お礼の品と一緒に渡すのが一般的です。ただし、品物の到着や発送が遅れそうなときは、先にお礼状だけを贈ることもできます。

文面はお礼状を受け取った方に、感謝の気持ちが伝わるように作成する必要があります。お礼状の書き方やマナーはしっかり守りましょう。

いつ誰に送るのか

お礼状は、お供えの品やお香典などをくれた方、そして葬儀や法要の参列者にお礼の品と共に贈ります。地域によって、親族にはお礼の品やお礼状を送らないところもあるので、お住まいの地域の風習を事前に確認しておくことが大切です。

お礼状とお礼の品を渡すタイミングは、ケースによって異なります。以下を目安にしましょう。

・参列者の場合:当日
・欠席者からお供えをいただいた場合:1か月以内

お供えへのお礼状を書くときの3つのポイント

いざ、お礼状を作る段階になると、状況によって疑問に感じる点も出てくるでしょう。お礼状を書くときに押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

法要のお供えに対して用意するお礼状の場合、書き方の自由度はあまり高くありません。ここで紹介するポイントを考慮しながら、感謝の気持ちが伝わるお礼状を作成しましょう。

1.想いを伝えるなら手書きがベスト

感謝の気持ちを存分に伝えられる方法としては、手書きがベストです。本来直接会って言葉で伝えるべきところを、お礼状として紙に記すことで略式的に行っているので、できるだけ丁寧に作成しましょう。

ただし、ひとつひとつ記入するには時間がかかるので、大量にお礼状を用意する必要があるときは印刷で作成することも可能です。また、身体的に字を書くことが難しい方や、字を書くことに苦手意識がある方もいるでしょう。無理せずパソコンで作成しても、マナー違反にはなりません。

2.お礼状には専用のはがきや封筒あり

お礼状は「奉書紙」で書くことが伝統的かつ格式の高い方法です。丁寧にお礼を伝えたい場合や、高額の香典、お供えの品などをもらったときは奉書紙を使用するのが望ましいでしょう。

さらに、不幸が重なることを連想させる二重になった封筒を使用しないことや、用紙を1枚に収めるよう気を付ける必要があります。

また、お礼状でははがきを使うことも可能です。はがきは柄のない、白色のもので問題ありません。弔事用のはがきや封筒は、市販されています。

3.故人の呼称は間違えやすい

お礼状に記載する故人の呼称は多少分かりにくいこともありますが、間違えないように気を付けましょう。施主から見た、故人との関係性を記載するのが適切です。また、続柄の前には「亡」を付けるため、「亡祖父」や「亡母」といったようになります。

関係性を記した後には「故人の名前」と「儀」を添えるので、「亡祖父〇〇(故人の名前)儀」と書きます。「亡」ではなく「故」を使用することもありますが、どちらを使っても意味に違いはありません。

気を付けたいお礼状の3つのマナー

弔事のお礼状を書くときには、気を付けたいポイントがあります。最低限のマナーを守らなければ、せっかくのお礼状が逆に失礼に値してしまう可能性もあるので注意が必要です。

ここでは、通常の手紙とは異なる部分や、お礼状を書くときの具体的なマナーについて説明します。マナーを守り、感謝の気持ちがしっかりと伝わる適切なお礼状を書けるように、知識を深めましょう。

1.忌み言葉は使わない

弔事のお礼状では、「ますます」「度々」など、繰り返しのある「重ね言葉」を使用するのはマナー違反です。不幸が続いてしまうことを連想させるので、使わないよう十分注意しましょう。

また、離別などを連想させる縁起の悪い言葉も使用しません。弔事のお礼状に記載すべきでない言葉の一例は、以下のとおりです。

重ね重ね、色々、度々、日々、くれぐれも、ますます、わざわざ、浮かばれない、相次いで、消える、忙しい、悲しむ、短い など。

2.句読点は不要

お礼状には、句読点は使わないのがマナーです。通常の場合、区切りを付けたいときは空白を使用します。どうしても文が長くなる場合は句読点を付けても構いませんが、多用しないよう気を付けましょう。

昔は文書を書くときに毛筆を使っており、「筆で書くときには文中に句読点を使わない」というルールがあったため、現在でも同じように句読点を使わない風習が残っています。また、句読点には物事を止める役割があるため、「句読点を使わないことで、法事を滞りなく終えられますように」という意味も込められています。

3.横書きではなく縦書きで

お礼状は、横書きではなく縦書きで書きましょう。縦書きも毛筆のころの名残りです。手書きでも印刷でも関係なく、縦書きにする必要があります。

弔事に限らず、お礼状は基本的に全て縦書きですが、友人に向けたカジュアルなものなど、横書きでもマナー違反にならないケースもあります。ただ、弔事の場合は特に慎重さや配慮が必要であることや、ご年配の方へ向けて書くことが多いことから、縦書きにするのがベストと言えるでしょう。

【お供えへのお礼状】基本の書き方

お礼状の書き方が分からず、困ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。お礼状の書き方には一定のルールがあるので、ひととおり書き方を覚えてしまえばスムーズに作成できるようになります。

基本的には3ステップです。ここでは、お礼状にはどのようなことを書くのか、内容を具体的に説明します。

1.書き出し

お礼状の始まりは、頭語である「拝啓」を入れるのが一般的です。「あなたのことを敬い、申し上げます」という意味があり、全ての文章の一番前に用いられます。

また、拝啓で書き出した文章は、最後に結語である「敬具」を付けるのがマナーです。拝啓と敬具はセットで使用することを覚えておきましょう。

拝啓に続き、誰の何についてのお礼状なのかを記すために「亡〇〇(故人の名前)儀の〇〇法要に際しましては……」と書き出します。

2.本文・内容

本文に書く内容や順番にも、一定の決まりがあります。おおまかな内容と流れは、以下のとおりです。

・お供えを送ってくれたことや、法要へ参列してくれたことへのお礼
・法要を無事終えたことの報告
・今後のお付き合いやご支援のお願い
・略儀での挨拶に対するおわび

上記の順番で書いていきます。お礼状をお礼の品と同封する場合は、そのことについて本文中に記載を入れても問題ありません。

3.日付・名前

最後に、「敬具」で結びます。そして、どこの誰からのお礼状か分かるように「日付」と「住所」、「喪主名」「親族一同」と記載をします。

日付は、「令和〇年〇月〇日」と元号から書きましょう。住所の郵便番号は、入れても入れなくてもどちらでも構いません。

ケース別に解説!お礼状の例文

お礼状の書き方の、一般的な例文を紹介します。文の構成はほとんど同じですが、表現方法はケースごとに異なります。法事の参列者なのか、欠席者でお供えやお香典をいただいたのか、ケースにより書き方を変える必要があるので注意しましょう。

3つのケースを記載しますので、例文を参考にしながら感謝の気持ちを込めたオリジナルのお礼状を作成してください。

お供えやお香典をいただいた場合

拝啓
亡父 〇〇(故人の名前)儀 〇〇法要に際しましては ご多用中のところご丁重なるご厚志を賜りまして心より厚く御礼申し上げます
お陰を持ちまして 〇月〇日に〇〇法要を滞りなく済ませることができました
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品物を用意いたしました
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
ご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
早速拝謁して御礼申し上げるところではございますが、略儀ながら書中をもちまして深く御礼申し上げます
敬具

令和〇年〇月〇日(法要当日の日付)
〇〇県〇〇市〇〇町
施主 〇〇(フルネーム)
親族一同

お供えをいただいた感謝の気持ちと、お礼の品を発送していることを重点的に記載するのが望ましいでしょう。

四十九日の場合

拝啓
亡父 〇〇(故人の名前)儀 四十九日法要に際しましては ご多用中にもかかわらず御参列賜りまして深く御礼申し上げます
お陰をもちまして 滞りなく忌明けを迎えることができました
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるべきでございますが 略儀ながら書中にて
ご挨拶申し上げます
敬具

令和〇年〇月〇日(法要当日の日付)
〇〇県〇〇市〇〇町
施主 〇〇(フルネーム)
親族一同

四十九日法要のときには、まだ故人が亡くなってからあまり日が経っていないので、ご遺族も大変な状況であることが予想されます。忙しいときや気力がない場合は、無理に手書きしなくても問題ありません。

一周忌の場合

拝啓
亡父 〇〇(故人の名前)儀 一周忌法要に際しましては ご多用中のところ遠路お運びくださいまして 誠に有り難く厚く御礼申し上げます
お陰をもちまして 一周忌法要を滞りなく済ませることができました
この一年 皆様から温かいお励ましをいただき 私たち家族もようやく前向きに生活を営んでいけるようになりました 心より感謝申し上げます
早速拝眉の上御礼申し上げるべきところではございますが、略儀ながら書中をもちまして心より御礼申し上げます
敬具

令和〇年〇月〇日(一周忌当日の日付)
〇〇県〇〇市〇〇町
施主 〇〇(フルネーム)
親族一同

一周忌の場合は、忙しい中わざわざ足を運び法要のため参列してくれたことに、感謝の気持ちを表しましょう。また、本文中に家族の近況や現在の心境などを記載するとより丁寧なお礼状になります。

友人へお礼状を送るときは?

ご遺族とも深い関わりがある友人へお礼状を送る時、「お礼状の内容や贈り方に何か違いがあるのでは」と疑問を抱く方もいるでしょう。基本的には親しい友人の間でも特に書き方に違いはなく、マナーや配慮をもって接することが重要です。

ただし、お礼状の形式や文面を、若干カジュアルにできる部分もあります。ここでは、親しい友人へのお礼状について解説します。

友人なら手紙やメールを送ることも可能

生前故人が親しかった友人に、心を込めたお礼状を贈りたいこともあるでしょう。手紙でお礼状を書いても問題ありませんが、使用する便箋と封筒はマナーを守り、白色で縦書きができるものを選ぶ必要があります。また、二重にならないよう1枚に書き収めましょう。

場合によっては、取り急ぎメールでお礼を伝えたいこともあるかもしれません。しかし、ご遺族が面識のない友人や目上の方へは、メールではなくお礼状を用意するのがマナーです。故人だけでなくご遺族とも親しく、取り急ぎ連絡をする必要がある場合には節度を守りメールを送りましょう。

友人へメールを送る場合の例文

親しい友人にメールを送る場合でも、一定のルールやマナーを守る必要があります。一般的なお礼状と同じように感謝の気持ち、近況報告、略式であることへの謝罪などを記入します。以下の例文を参考に、心を込めたお礼メールを作成しましょう。

〇〇(名前)様
先日はお忙しい中、〇〇法要にご参列いただきありがとうございました。
また、過分なお心遣いをいただいたこと、心より御礼申し上げます。
お陰をもちまして、無事〇〇法要を終えることができました。
後日、改めてお礼をさせていただきたく存じます。
直接お礼を申し上げるべきではありますが、略儀ながらメールにて御礼申し上げます。

お供えをいただいたら返礼品が必要

お供えをもらった際は、お礼状と一緒にお返しの品を贈ります。「消えもの」と言われる、消耗品がベストです。食べたり使ったりすることで消えてなくなり、後に残らないものが喜ばれます。

また、返礼品の相場は、いただいたお供えの7割程度の金額の品です。一般的には、2,500円~1万円程度のものを選ぶことが多いでしょう。

法要の当日にお渡しする品は2,500円程度で、ご高齢の方でも持ち運びしやすいよう、軽く小さめサイズの品が理想的です。高額のお供えをいただいた場合は、後日差額分のお礼の品を用意するようにしましょう。

お供えの返礼品におすすめの品は、以下のとおりです。

・タオル
・石鹸や洗剤
・お茶やコーヒー
・お菓子
・海苔
・カタログギフト

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まとめ

法事でお供えをいただいたときは、返礼品と一緒にお礼状を贈ります。お供えの品をいただいたことに対する感謝の気持ちが、しっかりと伝わるようなお礼状を書きましょう。

弔事では特に繊細な配慮が必要となりますので、気を付けたいマナーや決まりごとはたくさんあります。

お礼状の書き方だけでなく、葬儀や法要に関する心配なことがあれば、お気軽に小さなお葬式にご相談ください。小さなお葬式では、24時間365日専門のスタッフがサポートいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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