葬儀に参列できなかった方から弔電をいただくことがあります。弔電には、遺族へのお悔やみの言葉が述べられています。そんな弔電へのお礼はどうすればよいのでしょうか。この記事では、お礼状の書き方や礼儀について解説します。
<この記事の要点>
・弔電のお礼は、葬儀後1週間を目安に行う
・弔電のお礼状には決まった書式があり、時候の挨拶などは省く
・弔電のお礼をメールで送るのは基本的に控えた方がよい
こんな人におすすめ
葬儀後に弔電をいただいた方
弔電に対するお礼の方法を知りたい方
お礼状を書くときのマナーについて知りたい方
弔電とは、葬儀の案内を受けたものの何らかの事情があって参列できない場合に、気持ちを伝えるためにおくる電報です。
ここでは、弔電をいただいた際のお礼に関する基本的なマナーについて解説します。
弔電のお礼をするタイミングは、葬儀後1週間を目安に行うとよいでしょう。葬儀後は忙しく、心身ともに疲れていると考えられるため、ある程度の時間の余裕を持っても問題ありません。
ただし、あまりにも葬儀後から日数が経ち過ぎると失礼にあたるため、なるべく早めにお礼をすることをおすすめします。
弔電へのお礼としてお返しの品物を用意する必要はありません。弔電に対してお礼の品を贈ると、かえって相手に気を遣わせてしまうことになります。
ただし必ずしもお礼をしてはいけないということではありません。どうしてもお礼の品物を贈りたい場合は、香典と同様に、いただいた弔電の半分もしくは3分の1程度の金額の品物を用意するとよいでしょう。
具体的な品物としては、香典返しと同じく、タオル等の日用品やお茶やお菓子といった飲食物が選ばれています。
弔電のお礼状には決まった書式があるため、それに沿って書くことで簡単に作成することができます。
まず誰の葬儀であったかを示すため、故人の名前を書きます。故人の名前の書き方は、「亡父 ○○儀」「故 ○○儀」のどちらでも構いません。社葬の場合、「貴社社長 故○○儀」というように、後者の書き方にします。
故人の名前と共に、「忙しい中弔電を送ってくれた」といった、弔電をいただいたことに対するお礼を書きます。あわせて生前の関わりに対する感謝や、今後もよろしく願う旨も書いておきましょう。
弔電へのお礼を述べる最もよい方法は、直接会って伝えることです。お礼状で代用するお礼は略儀にあたります。そのため、お礼状にもあくまでも略儀であるという一文を加えるようにしましょう。
最後に差出人の住所を書き、その横に「喪主 ○○」と書きます。さらにその横には「親族一同」と書いておきましょう。
一般的な手紙であれば前置きを書きますが、弔電のお礼状では時候の挨拶などは省きます。頭語・結語である「拝啓」「敬具」に関しては、両方入れるか両方入れないかのどちらかにしましょう。また、句読点も用いず、文の切れ目は改行などで表すようにします。
■例文
弔電のお礼状を書くときには、以下のようにいくつかの注意点が存在します。
・弔電へのお礼状はなるべく早めに投函する
・文章に関する注意点
・派手なハガキや便箋は使用しない
・可能であれば筆で書く
・差出人は喪主にする
これらを蔑ろにしてしまうと、礼儀違反になる恐れがあるので詳しく解説します。
お礼状は香典返しとは別物にあたるため、会葬礼状とは別の文面で作成します。投函時期に期限はありませんが、なるべく早めに出すことをおすすめします。葬儀後すぐに出すのがベストです。
お礼状は、手紙とハガキのどちらでもよいですが、手紙を選ぶ方が多いようです。弔事であるため、手紙で送る場合は白やグレーといった控えめな便箋が最適です。ただし最近ではその認識は薄れ、故人らしさを重視した色やデザインのものが選ばれることもあります。
文章に関する注意点は、主に3つ存在します。
・略式であることを謝罪
1つ目は、略式であることへのお詫びをすることです。お礼状を送付するということは、直接相手に会ってお礼を伝えるわけではないため、簡易的なお礼と考えられます。そのため、直接会ってお礼ができないことをお詫びすることが大切です。
・句読点は用いない
お礼状の文章には句読点は不要です。とはいえ、句読点を用いないと文章が読みにくくなるため、スペースや改行で見やすくすることをおすすめします。
・縦書きで書く
お礼状は横書きではなく縦書きにします。
以上が、弔電のお礼状の文章に関する注意点です。
お礼状を書くハガキや便箋などは派手なものを使用しないことが大切です。お礼状にふさわしいハガキや便箋は、シンプルな無地のものだとされています。奇抜なデザインにしてしまうとマナー違反と捉えられることもあるでしょう。
弔電へのお礼状は、可能であれば筆を用いて執筆するようにします。理由は、鉛筆やボールペンではなく筆を用いる方が格式が高く、丁寧さと気持ちを汲み取ってもらえるからです。
ただし、筆で書くためには準備が必要になったり、そもそも筆を持っていなかったりする方もいるでしょう。その場合は筆ペンや万年筆を用いても構いません。
弔電のお礼状を送付するときには、差出人を喪主にします。喪主以外の方が書いたお礼状でも喪主の名前は必ず記入し、お礼状を書いた方の名前を連名として記します。家族や親族からのお礼状である際は「親族一同」と記すとよいでしょう。
弔電のお礼状をメールで送ってもよいのかと疑問を抱える方もいるかもしれません。しかし、メールでのお礼は基本的には控えた方がよいとされています。
本来、お礼は直に伝えに行くものとされており、手紙でも略式という扱いになります。そのため、メールのみのお礼では簡略化しすぎていると捉えられることも多く、特に相手が目上の方であれば失礼にあたるともいわれます。
どうしてもお礼状を送付する時間がないという方は、「メールでのお礼で申し訳ございません」という気持ちや言葉を入れるようにしましょう。
弔電のお礼をメールで行う際も、ハガキや便箋でお礼状を送付する際と同様に以下のような注意点が存在します。
・簡単なお礼だということを詫びる
・忌み言葉を避ける
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
メールでお礼をするときもハガキや便箋でお礼をするときと同じように略式だということに関してお詫びをします。
「略式ながら」と記すことでお詫びしたことになるので、忘れずに記しましょう。加えて、メールでのお礼であることもお詫びするとなおよいでしょう。
弔電のお礼の文章には、忌み言葉を使わないのがマナーです。忌み言葉とは、「また」「再び」「重ね重ね」といった不幸を連想させたり、繰り返すことを想像させたりする言葉のことです。お礼状を受け取る方の気持ちを考えて文章を書きましょう。
メールには件名に弔電へのお礼であることを明記します。続いて、相手の氏名から始まり、弔電をいただいたことへの謝意から始めるのがマナーです。
その次に、葬儀が無事完了したことを報告すると同時に、これからも変わらず関係を続けてほしいことを述べます。最後に簡単なメールでのお礼ということをお詫びして、自分の氏名で終わらせるのが通例です。
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弔電のお礼は大切ですが、品物を送付する必要はありません。お礼は直に伝えるのが一番よいですが、ハガキや便箋に書いて送っても差し支えありません。時間がない場合はメールで済ませても問題ありませんが、できればハガキや便箋の方がよいでしょう。
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