初七日や二七日の意味や供養の内容は?忌日法要の流れや準備するものも解説

初七日や二七日の意味や供養の内容は?忌日法要の流れや準備するものも解説

大切な家族や親族が亡くなった後は、悲しみに暮れる日々が続くかもしれません。その中でも故人への供養として、命日から四十九日を迎えるまでに複数の法要を執り行います。初七日、二七日などの忌日法要には、どういった準備が必要なのでしょうか。

この記事では忌日法要の種類や流れ、四十九日を終えるまでの心構えについて解説します。もしものときのために法要の種類や段取りを知っておきましょう。

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こんな人におすすめ

初七日、二七日などの忌日法要のことを知りたい方

四十九日を終えるまでの心構えを知りたい方

忌日法要の種類や流れが気になる方

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初七日や二七日といった忌日法要とは?

故人を偲ぶ法要は大きく「忌日(きじつ・きにち)法要」「年忌(ねんき)法要」に分かれます。命日から四十九日までの間を「中陰(ちゅういん)」といい、中陰の間に執り行われる法要が「忌日法要」です。なかには中陰法要と呼ぶ地域もあるでしょう。

忌日法要は初七日から二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日(四十九日)の計7回で、死後の世界では故人が生前の罪について審判を受けているといわれています。法要は遺族が故人を偲ぶだけでなく、故人の生前の罪を軽減させ、極楽浄土へ行けるよう祈るという意味もあるのです。これを「追善供養(ついぜんくよう)」とも呼びます。

忌日法要の中でも最初の「初七日」と忌明けのタイミングである「七七日(四十九日)」は重要視されている法要です。最近では、その他の法要が省略されることも少なくありません。初七日は葬儀と一緒に済ませる方も増えています。

忌日法要の種類|特徴や読み方を解説

忌日法要は、生者が亡くなった方へ向けて行う「追善供養」のひとつです。命日から7日ごとに全部で7回ありますが、それぞれに違った意味があります。ここでは、忌日法要の読み方や特徴を見ていきましょう。

初七日

故人が亡くなった日を含めて7日目が初七日(しょなのか)です。なかには命日の前日から7日目を指す地域もあります。初七日で審判されるのは、生前の殺生についてです。故人はさんずの川を渡り、第一の王である「泰広王(しんこうおう)」によって取り調べを受けます。

初七日は遺族、親族といった近親者が参列するのが一般的です。昨今は初七日を「繰り上げ法要」「繰り込み法要」とし、葬儀と一緒に行うケースも増えています。

二七日

命日から14日目が二七日(ふたなのか)です。二七日では「初江王(しょごうおう)」という王が、生前の盗みについて審判します。法要は遺族のみで行われることも多いですが、最近は二七日そのものをしないというご家庭も増えています。法要をしない場合も、ぜひ仏壇の前で手を合わせ、故人を偲びましょう。

三七日

命日から21日目が三七日(みなのか)です。「みなのか」の他、「さんしちにち」と呼ぶ場合もあります。三七日も二七日同様、遺族のみで営み、僧侶や親族を招かないご家庭も多いでしょう。

三七日の意味としては、「宋帝王(そうたいおう)」が生前の不貞について審判を下す日といわれています。

四七日

忌日法要の4回目は四七日(よなのか)で、「ししちにち」と呼ばれることもあります。故人が亡くなった日から数えて28日目の法要で、こちらも遺族のみで営むのが一般的です。

四七日は「五官王(ごかんおう)」という王が、「生前に嘘をついていないか」「言葉によって人を傷付けていないか」について調査をする日といわれています。

五七日

五七日(いつなのか)は「ごしちにち」とも呼ばれます。命日から35日目に当たる忌日法要で、こちらも遺族のみで営む傾向です。

五七日ではここまで行われた取り調べの内容を元に、「閻魔大王(えんまだいおう)」によってこれから故人がどの世界(六道)に進むかの審判が下されます。このとき、9つの水晶の鏡に生前の罪状が映し出されるという話です。

六七日

命日から42日目、6回目の忌日法要を「六七日(むなのか)」といいます。「ろくしちにち」とも呼ばれ、二七日からの法要と同じく僧侶を招いての法要は省略される場合も多いでしょう。

五七日では生まれ変わる世界が決まりますが、六七日では生まれ変わるための細かな条件を言い渡されます。この審判を下すのは「変成王(へんじょうおう)」です。

七七日(四十九日)

忌日法要の7回目、命日から49日目を七七日(なななのか、しちしちにち)と呼びます。「七七日」ではなく「四十九日」という呼び方で聞き慣れている方が多いかもしれません。7回目の審判では、「泰山王(たいせんおう)」という王が、6つの世界から生まれ変わる先を選びます。

最後の忌日法要である七七日は、遺族だけでなく親族や故人の友人、知人も招いて法要を執り行うのが一般的です。自宅やお寺などで僧侶に読経をしてもらったらお墓参りをし、参列者で故人を思いながら会食をします。

故人が亡くなってからこの七七日を迎えるまでの49日間は、生まれ変わりの準備期間です。さまざまな審判を受ける間、故人がより良い世界に生まれ変われるようにと善を積むことも忌日法要を営む理由のひとつでしょう。

忌日法要を終えるまでの心構え

四十九日までの期間は「忌中(きちゅう)」といい、故人を偲びながら謹んで過ごす期間と考えられています。忌日法要をすべて終えるまでは、故人の魂はまだこの世にもあるため、思いを込めて祭壇に水と線香を毎日お供えしましょう。また、お供え物として食べ物やお花も用意します。

遺族は忌中の間、おめでたいことや派手なことを避けるため、次のような祭典・慶事への参加は控えるのがおすすめです。

・結婚式を開催する、結婚式に出席する
・神社を参拝する
・お祭りに参加する
・お中元やお歳暮を贈る
・お正月のお祝いをする
・旅行に行く
・家を新築する

しかし、最近では考え方が柔軟になってきており、日程をずらすことが難しい場合は無理に取りやめる必要はありません。忌中に結婚式に出席する場合は、新郎新婦に事情を説明した上で、参加してもよいかを確認しましょう。

忌日法要の流れ

忌日法要では、遺された家族はどのように故人を供養すればよいのでしょうか。忌日法要の流れや参列者は、地域によっても違いがある部分です。ここからは、忌日法要の一般的な流れを解説します。

初七日

最近は「繰り上げ法要」といって、初七日法要を葬儀と一緒に執り行う方も増えています。また、葬儀自体に初七日を組み込む「繰り込み法要」とする方もいるでしょう。地域の風習やお寺の決まりなどが特にない場合には、葬儀と一緒に済ませても問題はありません。

初七日を繰り上げ法要とする場合は、火葬が終わった後に葬儀場へ戻り、初七日法要を執り行います。繰り込み法要の場合は、葬儀と告別式が終わった後、初七日法要をしてから出棺という流れです。

初七日法要のみで執り行う場合は、一般的な法要と同じように施主の挨拶から始まり、僧侶による読経、焼香、再び施主の終わりの挨拶という順で進みます。

二七日から六七日

二七日から六七日までは、遺族のみで営むことが多く、最近は読経を行わない方も増えています。ただし法要をしなくても、二七日や三七日といった節目の日にはお線香をあげるなど、できる範囲の供養を心がけましょう。法要の流れは、その他の法要と大きな違いはありません。

地域によっては五七日法要をもって忌明け(忌中が終わる)とする場合もあります。その際には五七日で親族が集まり読経や焼香、会食などをするケースもあるので覚えておくとよいでしょう。

七七日(四十九日)

七七日の法要は忌中の最後の法要であり、忌明けとなる重要なものです。そのため初七日と同様、遺族以外の親族や故人の友人、知人も招き、規模を大きくして行うことも多いでしょう。七七日も施主の挨拶から始まり読経と焼香、僧侶の話(説法)、施主から終わりの挨拶、会食という流れが一般的です。

お墓がある場合には、四十九日法要と納骨を同時に行う方もいます。その場合は、会食の前にお墓に行き、納骨式を済ませてから会食します。

忌日法要に向けて準備するもの

忌日法要を滞りなく執り行うために、施主や遺族が事前に準備をするものが多くあります。また、参列者も法要に出席するにあたり事前準備が必要でしょう。法要当日に慌てないためにも、ここでは事前にしておきたい準備についてまとめました。

施主や遺族の準備

僧侶に読経をお願いする場合、お布施をお渡しします。忌日法要のお布施の目安は3~5万円ほどです。地域や宗派によってもお布施の考え方は異なるため、気になる場合は事前に確認しましょう。僧侶をお呼びしない(読経しない)場合は、お布施は不要です。

また、祭壇に飾るお花やお供え物も用意します。お供え物は不幸に関わるものであるため、消え物が好ましいでしょう。参列者に配ることも考え、日持ちが長く、小分けできる食品や消費できる日用品を選びます。香典返しもお供え物と同様、消え物を選ぶのがおすすめです。

法要後に会食をする場合には、会食会場の手配も忘れてはいけません。あらかじめ出席人数を確認し、会場を予約しましょう。その際、急な人数変更によるキャンセル料の有無、小さなお子さまや高齢者が参列する場合は、バリアフリーに対応しているかどうかの確認も必要です。

遺族の服装に関して、忌日法要中は喪服での参列が基本とされています。しかし、施主から「平服でお越しください」と案内があった場合は、黒を基調とした「略喪服」でも構いません。

参列者の準備

法要の際にはお香典を持参します。初七日法要や四十九日のお香典の金額は故人との関係にもよりますが、親族であれば1万円~3万円、友人や職場の関係者は5,000円~1万円が目安です。血縁関係がなくても、生前にお世話になったという場合には1万円~3万円を包むこともあります。

参列時の服装は喪服が望ましいですが、「平服で」と案内があった場合は黒を基調とした略喪服で問題ありません。

お供えについてはお香典があるので必須ではありませんが、気持ちとして持参したい場合には用意しましょう。お供え物は日持ちが長く小分けにできる食べ物や飲み物、果物、日用品がおすすめです。

忌明け後の法要にはどんなものがある?

初七日から七七日(四十九日)までの忌日法要が終わると「忌明け」となりますが、その後も故人のための法要は続きます。ここでは、四十九日以降の法要についてまとめました。

法要名 実施時期(命日から) 内容・特徴
百か日 100日目 遺族中心で行い、悲しみに区切りをつける法要。省略されることもある。
一周忌 1年目 年忌法要の中で最も重要な法要であり、遺族、親族、知人といった方々が参列する。
三回忌 2年目 亡くなって2年の命日の法要で、遺族、親族、知人といった方々が参列する。
七回忌 6年目 遺族、親族が参列する。七回忌以降は規模を徐々に小さくする傾向。
十三回忌 12年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
十七回忌 16年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
二十三回忌 22年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
二十五回忌 24年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。宗派によっては、二十三回忌、二十七回忌の代わりに営むこともある。
二十七回忌 26年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
三十三回忌 32年目 遺族のみで行うのが一般的。三十三回忌をもって「弔い上げ」とし、以降の法要をしないことも多い。
三十七回忌 36年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
四十三回忌 42年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
四十七回忌 46年目 遺族のみで行うのが一般的。読経や焼香をする。
五十回忌 49年目 遺族のみで行うのが一般的。三十七回忌以降も法要を行ってきた場合、五十回忌をもって「弔い上げ」とする。

一周忌以降の法要は「年忌法要」と呼ばれ、節目の年に行われます。一周忌までは喪服の着用が基本で、参列者も多いですが、年忌法要が進むにつれて参列者を減らす傾向です。

年忌法要は亡くなって99年目の百回忌までありますが、百回忌法要を執り行う方はほとんどいません。地域やご家庭、お寺などにより三十三回忌で法要を終わりにするのか、五十回忌までするのかは異なります。

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まとめ

初七日から四十九日までの間、計7回ある忌日法要は、故人のための重要な法要です。忌日法要は近年簡略化される傾向にあり、初七日を葬儀にまとめる、二七日から六七日は行わないという方も増えています。法要をしない場合も、故人を思いながらお線香をあげ、手を合わせましょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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