葬儀をおこなった後は、火葬を行い骨上げをします。遺骨は四十九日まで手元で管理し、その後お墓に納骨するのが一般的です。この記事では、納骨のやり方やタイミング、納骨式の流れなどを紹介します。
<この記事の要点>
・一般的な納骨先はお墓だが、永代供養墓や納骨堂、樹木葬、手元供養の需要も高まっている
・仏式では四十九日法要や百箇日法要、一周忌法要で納骨をするのが一般的
・納骨式では僧侶に読経をしてもらい、墓石の中に骨壺を納める
こんな人におすすめ
納骨式の準備をしたい方
納骨式の時期を知りたい方
納骨の流れをイメージしたい方
かつて納骨はお墓にするものとされていました。しかし、最近では納骨のやり方も多様化しています。どのような納骨先があるのかを理解した上で選びましょう。ここからは、遺骨の納骨先を5つ紹介します。
もっとも一般的な納骨先がお墓です。菩提寺に先祖代々のお墓がある人は、そこに納骨します。納骨の前には僧侶に読経してもらいます。菩提寺のない人は、公営や民営の墓地や霊園に納骨することも可能です。
墓石の下などに「カロート」と呼ばれる遺骨の安置場所があるので、遺骨はその中に納めましょう。
三十三回忌までなど、定められた契約期間まで遺骨を骨壷のまま安置し、遺族に代わって墓地管理者が供養してくれるのが永代供養墓です。
契約期間終了後は、他の方の遺骨と合祀されるのが一般的です。合祀された後は遺骨を取り出すことはできなくなるので注意しましょう。
屋内に遺骨を安置する施設が納骨堂です。ロッカーのような形でそれぞれに扉がついたタイプや、遺骨だけではなく本尊も祀られている仏壇タイプなどがあります。
お墓を建てるのに比べると、費用を抑えることができます。また、アクセスのよい場所にあることが多いのが特徴です。契約期間が定められている場合には、後に合祀されることがあります。
墓石ではなく樹木を墓標とするお墓です。霊園の中に墓標としてそれぞれが植樹をするタイプと、すでにあるシンボルとなる樹木を墓標とするタイプがあります。
また、里山の中に植樹ができる霊園も人気を集めています。最近では納骨式を行わず、納骨だけを行う方もいます。
遺骨を自分のそばに置いておく供養方法もあります。納骨式などは執り行わず、粉末状にした遺骨をミニ骨壷に入れて自宅に安置したり、アクセサリーの中に入れて身につけたりする方法です。
遺骨の一部をお墓などに納骨して、一部を手元に残すという2つの納骨先を選択する人もいます。
納骨をするタイミングにきまりはありません。しかし、仏式であれば四十九日法要と同時に、神式であれば五十日祭、キリスト教式の場合は追悼ミサや昇天記念日までを目安に行うのが一般的です。ここでは、仏式で納骨式を行う代表的な時期を4つ紹介します。
菩提寺などにすでにお墓がある場合は、四十九日法要と同じタイミングで納骨式を行い、お墓に納骨することが多いでしょう。
四十九日は、故人の魂の行き先がきまり、忌明けを迎える重要なタイミングです。これに合わせて遺骨を自宅からお墓に移すのもよいでしょう。
お墓の準備が間に合わないなど、事情により四十九日に納骨できない方は、次の節目となる百箇日法要の際に納骨式を行うのもおすすめです。
百箇日は、遺族が故人を失って泣くことに区切りをつけるタイミングといわれています。そのため、悲しみに区切りをつけるために納骨を行ってもよいでしょう。
一周忌法要には、親族、知人、友人など多くの人を招くことが多いため、納骨式を行うには適しています。
また、喪明けとなるタイミングでもあるので、気持ちを整理して遺骨をお墓に納めるのに適しています。新しくお墓を建てる場合にも、一周忌であれば十分な時間があるため、慌てずに済むでしょう。
一周忌の次の年忌法要は、故人が亡くなってから満2年目に行う三回忌です。時間をかけて納骨先を選びたい場合には、三回忌のタイミングに納骨するのがふさわしいでしょう。
三回忌法要にも、一周忌に次いで多くの人が集まるのが一般的であるため、納骨式を行うのにはよい時期です。
納骨式当日の全体の流れを把握しておけば、参列する際も安心です。ここからは、納骨式の流れについて解説します。ぜひ参考にしてください。
はじめに、納骨式の施主から参列者に対して挨拶をしましょう。集まっていただいたことに対する感謝の気持ちを述べて、遺族の近況や心情について伝えます。納骨式終了後に会食の席を設けている場合には、このタイミングで案内しましょう。
僧侶に読経してもらった後は、納骨を行います。墓石は重いため、石材店にカロートの開け閉めを依頼するのが一般的です。
カロートに骨壷をそのまま納める方法と、遺骨を骨壷から取り出して納骨袋に入れてから納める方法があります。地域によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。また、卒塔婆の供養を行う場合は、僧侶の指示に従って卒塔婆を立てます。
納骨終了後は、僧侶に2度目の読経をしてもらいます。故人を供養するための「納骨経」と呼ばれるお経です。僧侶の指示に従い、焼香を行いましょう。焼香は、施主→親族→友人の順番で行うことが一般的です。
納骨式終了後は、僧侶と参列者を招いて会食を行うことが多くあります。会食会場に移動して参加者がそろったら、施主が挨拶をして献杯しましょう。故人の位牌の前には、お酒を注いだ盃を置いておきます。
会食では、静かに故人の思い出などを語り合いましょう。最後に再び喪主が挨拶をし、参列者に香典返しを渡します。
納骨式を行うにはどのような準備をする必要があるのでしょうか。ここからは、日程や納骨場所の決定をはじめ、書類の確認、寺院への連絡など、納骨式に必要な準備について解説します。
納骨を行う場所は、菩提寺の墓地や納骨堂などさまざまです。墓地を管理している事務所への確認もしておきましょう。
納骨するには「埋葬許可証」が必要です。埋葬許可証は、死亡届と引き換えに市町村役場で受け取れます。
寺院が管理する墓地に納骨する場合は、事前に相談をして法要の予約しておきます。卒塔婆の用意を僧侶に依頼して、依頼者の名前と故人の戒名、題目、年月日などを書いてもらいます。浄土真宗の場合は卒塔婆は不要です。
納骨の際は僧侶に読経をしてもらい、納骨法要を行います。納骨法要とは、お墓に遺骨を納める際に行う法要です。寺院に連絡をして、僧侶の予定を確認しておきましょう。
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納骨式は四十九日法要と同時に行われることが多く、会食を行うのであれば料理の手配をしておきます。納骨式だけを行う場合は、お茶とお茶菓子などを用意しておくとよいでしょう。
納骨式は基本的に身内だけで行うことが多いので、連絡の方法は電話でも問題ありません。身内以外を招く場合は、招待状を送ると丁寧です。
これまで、「納骨といえばお墓」が一般的でしたが、最近ではさまざまな納骨方法が選べるようになりました。ですが、最適な納骨方法を選べる方はそう多くありません。
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一般的なお墓をはじめ、永代供養墓や納骨堂、樹木葬や手元供養など、納骨のやり方は多様化しています。それぞれメリットとデメリットがありますが、合祀をする供養方法の場合は、後から遺骨が取り出せなくなる点に注意が必要です。
最適な納骨先を選び、適切なタイミングで納骨できるよう、それぞれの納骨方法を比較しながら検討してみましょう。
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御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。