真冬に執り行われるお葬式の場合、暖房がついている葬儀場でも、会場が広いと身が震える寒さになることもあります。体を温めたくても、式の最中は椅子に座ったまま体を動かすことができないので、中々体が温まらないこともあるでしょう。
そんなときに役立つのが防寒着です。しかし、お葬式は厳格な雰囲気の中で執り行われているので、マナー違反にならないか心配だという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、お葬式でマフラーや手袋などを着用する際のマナーについて紹介します。
<この記事の要点>
・葬儀会場に入るまではマフラーや手袋を着用しても問題ない
・男性は黒色やグレーのマフラーやコートを選び、動物素材は避けた方がよい
・女性は黒色や無地の防寒着を着用し、手袋は外して参列するのがマナー
こんな人におすすめ
冬のお葬式に参列予定の方
お葬式に適したマフラーや手袋を知りたい方
お葬式に参列する際の防寒着について知りたい方
12月や1月、2月などの寒い時期は、マフラーや手袋などでしっかりと寒さ対策をしてから外出します。では、冬のお葬式で着る喪服の場合は、どんな防寒をすればよいのでしょうか。
お葬式の服装について基本的な理解を深めることができれば、冬に執り行われるお葬式に適した服装も分かるでしょう。
男性、女性に共通する喪服の注意点は、黒色で統一感と清潔感のある服装を心がけることです。ここでは、お葬式に適した服装について男女別に紹介します。
洋装の喪服の場合は、ビジネスシーンで着用するスーツよりもさらに黒色が深いブラックスーツが一般的です。黒の喪服に合わせて、ネクタイや靴、靴下も黒色で統一しますが、ワイシャツは白色を選ぶことが多いでしょう。
喪主の場合は、正喪服もしくはモーニングコートと呼ばれる喪服を着用して参列することもありますが、それ以外の参列者は基本的にブラックスーツで構いません。
遺族側の和装は、無地で黒色の紋付羽織袴が正式な服装とされることが多いようです。会葬者の場合は、黒無地の羽織で、基本的に袴は履かずに参列します。
地域や宗教によって服装は大きく変わってくるので、確認ができるのであれば、事前に確認しておきましょう。
洋装の場合は、女性も男性と同じで黒い喪服が基本です。スカートを履くときは、座ったときに膝が見えない程度の長さを選ぶとよいでしょう。靴やストッキングも男性と同じで黒色で統一します。
近年はパンツスーツの喪服もあります。しかし、通夜の場合はともかく、告別式にパンツスーツで参列するのは、まだまだ一般的ではないため、一般の参列者や故人の近親者はスカートで参列したほうが無難でしょう。
小物を入れるために、バッグを持ち歩く女性も多いと思いますが、バッグも光沢のない黒色のものを選ぶのがよいでしょう。
和装の場合は、紋の入った黒色の着物に、黒色の帯や小物を合わせるようにします。
和服は地域や家の特色がでるので、お葬式に和服で参列したい場合は、葬儀会社や着付けができる店舗で確認しておくと安心です。
基本的に会場に入るまでは、マフラーや手袋を着用していても問題ないですが、会場に入るときは、マフラーに限らず防寒着は脱いで、喪服のみで入場するようにしましょう。
焼香をする前などに、外で待機をすることがあります。外で待機していると、手がかじかんでしまってうまく焼香ができないことも考えられるので、外で待機をしている間は防寒着を着ても失礼にはなりません。しかし、こちらも会場に入る前には脱ぐように心がけましょう。
会場内で、防寒着は着用しないことがマナーとなっていることが多いですが、家から会場に移動するときはきちんと防寒していないと風邪をひいてしまいます。
そこで、お葬式の会場に入る前に見られても恥ずかしくない男性向けの防寒着について、洋装、和装に分けて紹介します。
洋装の防寒着としてよく挙げられるマフラーやコートですが、葬儀に適した防寒着はどのように選べばよいのでしょうか。
手軽に首元を温めることができるマフラーは、冬場に外出するときは必須とも言えるアイテムです。
マフラーは黒色のものを選ぶのがベストですが、適当な色がない場合はグレーを選びましょう。グレーであれば、マナー違反になることは比較的少ないとされています。
また、殺生をイメージさせる狐などの動物を使った素材のマフラーはあまり好まれませんので気をつけましょう。よく選ばれるのが、ウール素材のマフラーです。
お葬式の場に合わせたコートは、マフラーと同じで、黒色で飾りが少ない、裏も表もシンプルなデザインのものがおすすめです。派手すぎるとお葬式にはふさわしくないと思われることが多いため気をつけましょう。
葬儀用に決まったコートはありませんので、チェスターコートのようなコートで構いません。ただし、こちらもマフラーと同じで革や毛皮製は避けたほうが問題は起きにくいです。また、トレンチコートはカジュアルすぎるといった意見もあるので注意しましょう。
防寒目的の手袋は、男性の場合黒色か灰色の手袋で、こちらも革製や毛皮の手袋は避けたほうが無難です。
革や毛皮以外の素材として、綿やサテン生地の手袋を選択し、デザインもシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
普段、和服を着ることが少ない方の中には、参列する際にマフラーや手袋以外にどんな防寒着があるかよく知らない方もいるのではないでしょうか。
和服で防寒をする際は、マフラーや手袋に加えてインナーを着ると暖かくなりやすいです。しかし、洋服用のインナーを選んでしまうと、和服の隙間からインナーが見えてしまうので注意が必要です。
足が寒い場合は足袋用のインナーを着用し、前述のとおり、和服の隙間から見えないように注意しましょう。
女性の場合は、男性に比べて体が冷えやすいといった方もいるでしょう。個人差もありますが、寒さに弱い方やご年配の方も寒さ対策はしっかりしておくことをおすすめします。
ここでは、洋装と和装に分けて、女性向けのお葬式に適した防寒着の選び方を紹介します。冬のお葬式に参列する場合に備えてチェックしておきましょう。
多くの方が洋装の喪服でお葬式に参列することになるのではないでしょうか。
女性用のマフラーも男性同様、黒色のものを着用しましょう。材質は、殺生を連想させるような毛皮を使ったマフラーは避けて、ウールなどの素材を選ぶのが賢明です。
寒い季節には必須となるコートも重要です。コートは黒色で無地の素材を選ぶことが多いようです。コートの長さはスカートが隠れるぐらいが理想とされています。フォーマル感のあるデザインを選ぶようにして、ファーがついているようなカジュアルなデザインは避けたほうがよいでしょう。
女性の場合、海外のお葬式のように手袋をはめてお葬式に参列しているイメージを持つ方もいるかもしれませんが、日本で執り行われるお葬式では、基本的に手袋は外して参列します。
防寒目的で手袋をはめる場合は、動物の殺生を連想させない綿やサテンといった植物性の素材を着用したほうが無難です。
女性の喪服で多いのがスカートですが、お葬式では肌の露出は少ないほうがよいとされています。そのため、スカートの場合はストッキングを履くことが基本です。夏場は暑いので、肌が少し透ける程度の厚さが選ばれますが、冬場は寒いので60デニールぐらいのものを選ぶとよいでしょう。
和服を着て参列する場合、女性は、マフラーや手袋の他に道行コートやインナーで対処することが多いようです。
道行コートは、黒色の無地を選択するようにし、洋装のコートと同じく、室内に入る前に脱ぎます。インナーは、和服の隙間から見えないように着るのがポイントです。足元は足袋用のインナーや和装用ストッキングというものもあります。
マフラーやコートなどで、冷気を防げるようになりますが、会場内では、マフラーやコートなどは脱ぐのがマナーとされています。そのため室内が寒い場合は、別の寒さ対策をする必要があるでしょう。
会場内での防寒の手段として、防寒用のインナーで対処するという方法があります。インナーは外から見えにくいので、デザイン等で気をつけることは少ないですが、シャツから透けて見えるピンクのような色には気をつけましょう。
女性の中には、冬にストッキングだけでは寒いという方もいるかもしれません。ストッキング1枚だと寒い場合は、2枚履いて対処するといった方法もありますので、喪服全体のバランスを考えて決めましょう。
他にもカイロを使用する方法もあります。カイロはポケットに忍ばせておけば外から見えず、貼るタイプであれば、背中なども温めやすいでしょう。
お葬式に参列するときは、見た目に影響が少ない防寒方法を選ぶとマナー違反になりにくいと言えます。
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生前お世話になった故人のためにお葬式に参列する際に、普段と同じ防寒着を着てお葬式に行ったらいつの間にかマナー違反になっていた、ということもあり得ます。しかし、遺族に失礼がないようにと思っていろいろ気を遣った結果、防寒が不十分な格好で参列し、体調を崩してしまっては本末転倒でしょう。
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