年金手帳は人によって色が違うことをご存知でしょうか。
年金手帳は普段から使用する頻度が少ないため、しっかり管理していないと紛失してしまう可能性があります。また、年金手帳が手元に届いたまま中の内容を確認しておらず、不備があった場合、年金手帳が必要になったときの手続きに時間がかかってしまいます。
年金手帳はどんな時に必要なのか、紛失してしまった場合の対処法などを詳しく解説します。
<この記事の要点>
・年金手帳は発行された年代によって色が異なり、青色、オレンジ色、茶色がある
・オレンジ色の年金手帳の人は、基礎年金番号の記載有無と誤りがないかを確認しておく
・年金手帳に不備が見つかった場合は、日本年金機構の電話相談窓口に相談する
こんな人におすすめ
年金手帳について知りたい方
年金手帳の色の違いについて知りたい方
年金手帳がオレンジ色の人の注意点を知りたい方
年金手帳は日本年金機構を通して1人1冊交付されます。手元に年金手帳があっても、どのような内容が記載されているのか知らない人もいるのではないでしょうか。
年金手帳の内容を詳しく知ることで不備に気付くことができるため、保管方法と共に学んでいきましょう。
年金手帳は、20歳以上の方が国民年金に加入する手続きを役所でおこなうと交付される、年金に関する情報が載っている手帳のことです。日本年金機構が取り組む公的年金の加入者であることを証明する身分証明の役割もあります。
年金手帳には、氏名や生年月日、基礎年金番号が記載されています。その他には、退職した後など加入している年金に変更があった場合に自分で記載できる記入欄もあります。
年金手帳は年金に関係する手続きをおこなう際に必要になるため、以下の内容に該当する場合は最寄りの年金事務所に相談しましょう。
・退職して国民年金に加入することになった場合
・就職して厚生年金に加入する場合
・年金を受け取る場合
・その他、年金に関する相談をする場合
年金手帳は年金に関する相談をおこなう場合に非常に大切な手帳です。いざ年金手帳が必要になったとき手元に見当たらない事態を避けるためにも、年金手帳はきちんとわかるように保管しておきましょう。
年金手帳の保管方法としておすすめしたいのは、ファイルを活用することです。年金手帳は手のひらサイズで小さいため、見失いがちです。年金手帳用のファイルも販売されているため、大切な資料と一緒に保管すると紛失せずに手元に残せます。金庫で保管するのもよいでしょう。
もし年金手帳を紛失してしまったとしても公的な身分証明書として認可されていないことから悪用されるケースは少ないため、年金手帳を紛失してしまった場合は焦らずに対処することがポイントです。
年金手帳を探しても見つからない場合、まずは自分が勤務している会社に確認してみましょう。個人で年金手帳を所持して紛失する事態を避けるため、入社時に会社に預けている可能性があります。
会社で保管していない場合や、就職していない場合、年金手帳を紛失したことに気づいたら、早急に最寄りの年金事務所に連絡しましょう。年金事務所に行く際は、運転免許証やマイナンバーカードなど身分を証明できるものを持参するようにします。本人以外の人が行く場合は委任状が必要になるため、持ち物と合わせて年金事務所に事前に確認するのがおすすめします。年金手帳の紛失手続きを済ませたら、急ぎの場合を除き、約1ヶ月で郵送されてきます。
他人の年金手帳を見る機会はほとんどありませんが、年金手帳は発行された年代が違います。そのため、年金手帳の色を見るといつ交付されたのか、おおよその年齢を割り出すことが可能です。
同じ色の手帳を持っている人でも記載されている名称が違うこともあります。ここでは年金手帳の色の違いや種類について解説していきます。
青色の年金手帳を持っている人は、平成9年1月以降に年金に加入している人です。同じ青色の年金手帳を持っている人でも、平成9年1月から平成21年12月までに発行された人は表紙の下の部分が、社会保険庁と記載されています。それ以降の人は、日本年金機構です。
社会保険庁が年金に関して運営していた頃に年金未納問題など不祥事が相次いだために平成21年に廃止され、特殊法人として日本年金機構が設立されました。表記が異なる年金手帳を所持していても、年金に対して特に何か違いがある訳ではありません。
オレンジ色の年金手帳をお持ちの方は、昭和49年11月から平成8年12月までに年金に加入した人です。
オレンジ色の年金手帳を持っている人は、表紙の下の部分には社会保険庁と記載されています。平成8年以降に年金に加入した人は令和6年の時点で48歳から70代の人です。
茶色の年金手帳が手元にある人は、昭和35年10月から昭和49年10月までに加入した人です。昭和49年以降に年金に加入した人は、令和6年時点で70歳から80代の年齢となります。
オレンジ色や青色の年金手帳の表紙とは表記が異なり、国民年金手帳の上部に氏名や年金番号が記載されており、下の部分は厚生省です。
参考:基礎年金番号・年金手帳について – 日本年金機構
紛失して再発行後に見つかった人や、以前異なる年金制度に加入していたことがある人は年金手帳が手元に2冊あることがあります。
本来は1人1冊のため、名前や基礎年金番号が異なる年金手帳を複数所有していると年金受給の際に保険料納付額が合わず、適切な金額を受け取ることが出来ない可能性があります。
年金手帳を複数所有している場合、基礎年金番号が全て同じであれば1冊を保管しておきます。基礎年金番号がそれぞれ異なる場合は、最寄りの年金事務所に問い合わせて手続きをしましょう。
年金手帳がオレンジ色の人は、基礎年金番号が記載されているかを確認しておきましょう。
年金手帳がオレンジ色の人は、配布されたときに基礎年金番号が統一されておらず、国民年金番号や厚生年金番号が割り当てられていました。基礎年金番号が導入されたときに不明の年金番号が多数発見されており、基礎年金番号が配布されていない者に該当している可能性があります。年金記録に漏れがないように自分で確かめる必要があります。
オレンジ色の年金手帳の人は、基礎年金番号が記載されているかと共に、数字が99から始まっていないかを確認しましょう。
年金の加入時に未記入の場合や、新しく基礎年金番号を作るときにすでに年金番号があり、重複しないために確認がとれるまで仮の番号として、99から始まる基礎年金番号が与えられていました。
基礎年金番号を知るために年金記録を確認する方法はどのようなパターンがあるのかを紹介していきます。
年金記録を確認する方法として、ねんきん定期便やねんきんネットの活用がおすすめです。ねんきん定期便は節目の年である35歳、45歳、59歳に封書で郵送され、50歳未満は加入歴に対する年金額、50歳以上は年金見込額が記載されたハガキが毎年届きます。
ねんきんネットは、インターネットを通じて自分の年金に関する情報を知ることができます。ねんきんネットを閲覧するためには登録が必要な点は注意です。
基礎年金番号は、個人情報保護の観点から年金事務所に電話やメールで問い合わせても答えてもらえません。そのため、上記の内容以外にも保険料の納付書や通知書で確認できない場合は、年金事務所の窓口で相談しましょう。
ここからは、年金手帳を確認しているときに不備を発見した場合の対応方法を解説します。
参考:大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています- 日本年金機構
年金手帳に基礎年金番号が見当たらない、氏名が変更されていないなど不備が見つかった場合は、日本年金機構の電話相談窓口に相談しましょう。
問い合わせ時には、持ち物や必要書類を確認することがポイントです。日本年金機構の指示通りに対処することで、年金の記録漏れを防げます。
年金手帳について困ったときや相談したいときは最寄りの年金事務所で対処してもらうことができますが、将来年金手帳が廃止される予定のため、紛失してしまったとしても再発行してもらえない可能性があります。
現在は20歳を過ぎると国民年金や厚生年金などへの加入が義務付けされており、1人1冊ずつ年金手帳が配布されています。しかし、年金手帳は2020年6月の「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部改正」により廃止されることになりました。
参考:年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました
今までは年金手帳を提示することによって手続きをおこなってきましたが、基礎年金番号やマイナンバーカードで管理することが可能になりました。
その流れから、手帳を保持しておく意義が薄くなってきたこと、業務効率化と年金手帳の発行に伴う経費削減などが廃止の要因としてあるようです。
令和4年4月以降に初めて年金制度に加入する方には、年金手帳に代わり「基礎年金番号通知書」が発行されます。この通知によって基礎年金番号を知ることができます。
参考:令和4年4月から「基礎年金番号通知書」を発行
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年金手帳の色の違いなどを話してきましたが、オレンジ色の年金手帳を持っている人は基礎年金番号が記載されているかどうか、不備がないかを改めて確認することをおすすめします。
年金手帳は年代によってそれぞれ異なり、記入されている内容も違います。一番大切なことは、年金手帳の手違いや記録漏れによって適正な納付額をもらえなくなる事態を避けることです。いざ年金を受給する年齢になったときに困らないように、今一度確認するようにしてください。
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忌引き休暇は、実は労働基準法で定められた休暇ではありません。ホゥ。