墓石の費用目安はいくら?種類や墓石、墓地の基礎知識を解説

墓石の費用目安はいくら?種類や墓石、墓地の基礎知識を解説

先祖代々のお墓がある場合は、基本的に墓石を購入する必要はありませんが、実家から遠く離れている場合などは新たに墓石を購入することもあるでしょう。はじめて経験する方も多く、どこでどんな風に墓石を選べばよいのか迷うものです。

この記事では、墓石購入に必要なお金はいくらが目安なのか、墓石を選ぶポイントは何かなど、墓石に関する基礎知識とあわせて解説します。

こんな人におすすめ

墓石購入に必要な費用の目安を知りたい方

墓石を選ぶポイントを知りたい方

墓石の種類について知りたい方

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墓石の種類について

墓石の種類は、大まかに3種類に分かれます。種類によって値段が異なるため、墓石を選ぶ際はまず種類を確認するのがポイントです。お墓を建てる場合は特に規制はありませんが、墓地の区画に合うサイズであることなど、それぞれにガイドラインがあるので事前に確認しておきましょう。

和型

日本人がイメージしやすいのが、「和型墓石」です。縦長の石柱が特徴で、江戸時代に確立したこの和系墓石は、現在もよく見られる種類です。

和型墓石は、下台・中台・上台・竿石の4つのパーツで成り立っており、お墓の土台となる役割を持つのが、お墓の下部分にある下台です。下台の上に乗せるのが中台で、家紋などを彫ることもあり、財産維持の意味を持つ台といわれています。

中台の上になるのが上台で、竿石を支える役割があり、さらに出世や人望などの意味があります。竿石はメインとなる縦長の石で、台石の上に乗っています。竿石には家名などが刻まれていて、家庭円満の意味を表します。

洋型

最近人気がある墓石が「洋型墓石」です。横長で背が低いことが特徴的な墓石で、どっしりとした印象を受けます。洋型とはいえ日本で作られている墓石で、モダンな印象があるため洋型といわれています。

洋型墓石は6つのタイプに分けることができ、オルガンのような形をしたオルガン型もその1つです。

和型墓石と異なる点として、竿石に家名を入れずに自由な言葉や文字を入れることができる点が挙げられます。一方で、洋型墓石の竿石は、一番メインとなる横長の石にあたりますが、下台・中台に関しては和型墓石と同様です。

また、拝石は和型・洋型どちらの墓石にも見られます。拝石には、参拝に来た人が足を乗せるための役割があり、滑りにくい材質を選ぶようにされています。地下に納骨室がある場合には、納骨室の蓋をするための役割もあります。

デザイン型

和型でもなく洋型でもないオリジナル感を出せるのが「デザイン型墓石」です。既存デザインから選ぶこともできますが、オーダーメイドで作ることもできます。墓石への彫刻も、文字だけでなく絵などを入れることもできるため、人とは違ったお墓を選びたい人におすすめです。

先祖代々のお墓というこれまでの考え方から広がり、故人だけのお墓を選びたい人も増えているため、自由でオリジナリティのあるお墓も注目されています。ただし、墓地の規制があるとデザイン型を建てられないこともあるため、確認してから選びましょう。

そして、選ぶ際には家族の了承も必要になります。なかには、伝統的な墓石にこだわる人もいるのではないでしょうか。そのため、自分だけのお墓でないのであれば話し合う機会をしっかり持つことが大切です。

墓石を選ぶポイント

墓石選びの際、どんなポイントに注意すべきなのでしょうか。はじめての方にとっては、墓石を選ぶ基準がわからないこともあるでしょう。墓石を選ぶときは、見た目のデザインだけでなく石の種類や状態なども見ておく必要があります。

ここからは、墓石を選ぶときにチェックしておきたいポイントについて解説します。

耐久性をチェック

墓石は石の種類によって費用目安が異なります。墓石に使われる石は国内産と外国産があり、最近では外国産のものが増えています。国内産の石で人気があるのは、本御影石や小松石などです。これらは高価ですが、耐久性が非常に優れている特徴があります。

お墓は先祖代々受け継がれるものになるため、風化に強い、高い硬度で低い吸水性の墓石を選ぶようにしましょう。とはいえ、予算に合わない場合もあるでしょう。そのため、費用を抑えることができる天然石ではない墓石を選ぶこともあります。

天然石と変わらない見た目でありながら費用が安く済むため、最近ではよく選ばれています。ただし、天然石と比べると耐久性が低いことも事実です。耐久性を優先すると費用はかかりますが、長い目で見た場合メリットとなります。

気候に合う石かチェック

墓石を建てる土地の気候に合うかどうかも墓石選びの重要な点です。土地の気候に合わない墓石は劣化が進む原因となります。天然石の墓石は耐久性に優れていても気候に左右されやすいため、気候に合わせて石を選ぶことが大切です。

たとえば、海の近くで湿度が高い場所に墓地がある場合、吸水性が低い墓石は水が入り込むことで早い劣化を招きます。ほかにも寒冷の土地で気温の低さに弱い石を選んでしまうと、墓石が割れることも十分に考えられます。

墓石選びの際は、墓地の気候についてあらかじめ確認しておき、石材店で説明できるようにしておくと安心です。墓地の気候に合わせて石の性質を考慮することで、より適した墓石選びができるでしょう。

家族でしっかり話し合う

墓石選びは、自分だけで決めるものではありません。家族にも関わる話なので、家族の意見も聞きながら両者納得の上で決めることが重要です。たとえば、自分は洋型墓石がいいと思っていても、他の家族は伝統的な和型の墓石にしたいなど意見が割れることもあります。

勝手に決めて購入することで後々トラブルにもなりかねません。墓石選びは、話し合いの上で決めることが大事です。大事なお墓を気持ちよく購入するために、費用も含めて必ず話し合うようにしましょう。

墓地の違い

墓石とともに墓地をどこにするかも決める必要があります。主な墓地のタイプは3つあり、それぞれ特徴があります。メリットやデメリットも墓地によって変わり、費用にも違いがあるため特徴を知っておくと選ぶときに便利でしょう。

ここからは墓地のタイプについて、それぞれの特徴や違いを解説します。

お寺にある墓地

お寺にある墓地はお寺が管理しています。お寺の墓地は境内などにお墓があり、基本的に檀家に入っている場合に利用できます。檀家に入ればお寺の行事に参加する必要が出てくることもありますが、お墓をお寺が管理してくれるため安心できます。

お寺の墓地なら、法要の際も便利ですし、住職の手厚い法要があることがメリットです。昔から住んでいる地域であれば馴染みの住職がいることもありますが、新しい土地に住む場合はお寺のことがわからない場合もあります。

近所の人などにお寺について確認し、住職はどんな人柄かなど聞いてみるのがおすすめです。檀家に入るとなれば付き合いが長くなるため、付き合い続けられるかなど先にチェックしておきましょう。

公営の墓地

公営の墓地は、各自治体が管理する墓地です。公営の墓地は永代使用料などの管理費が安いことが特徴で、永続性があります。人気がある公営墓地ですが、常に募集されているわけではありません。そのため、倍率が高いことがネックです。

宗派などの制限はありませんが、契約条件が多いため該当しない場合は申込みをすることはできません。自治体の運営という点では安心感があります。ただし、不便な場所にある場合が多いため、後のことを含めて検討することが大切です。

民営の墓地

民営の墓地は、宗教法人や民営企業が運営している墓地です。自由度が高いことがメリットとして挙げられます。そのためデザイン型墓石などが許されることが多く、自分好みの墓石を建てられるでしょう。デメリットは、他の墓地と比較すると費用が割高な点です。

契約条件などがあまりないため、遺骨がない状態でも申込むことができます。そのため、亡くなった人がいなくても、前もってお墓を確保しておくことができます。

墓石の費用目安

墓石の費用は、おおよそどれくらいなのでしょうか。まったく見当もつかないという人も多いでしょう。お墓の費用のほとんどが墓石代となるため、お墓を用意するときは墓石代によって費用が変わってきます。

ここからは、墓石の費用目安がどれくらいなのか、費用やその内訳などについて解説します。

墓石の値段

墓石にかかる平均費用は、130万~160万円ほどといわれています。外国産の安い墓石なら100万円以下でも見つかりますが、国産のものとなると100万円以上します。なかでも、100万~200万円の墓石を購入する方が多く見られます。

墓石費用で注意したい点は、墓石に彫る文字などが費用に含まれているかどうかです。基本的には含まれていることが多いのですが、なかには含まれていない業者もあるため確認しておきましょう。

墓石の費用内訳

墓石費用の目安は、デザインや加工・石材の種類・墓地のサイズ・工事費用によって左右します。オプションを追加したり、細かなデザインの要望があったりすればその分費用がかかります。石の種類は、国内産か外国産などで異なり、墓地のサイズが小さければ費用は安くなります。

そして、墓石を墓地に設置する際に特別な重機などが必要となればさらに費用がプラスされます。そのため、墓石に含まれる費用は石の量や墓地のサイズ、付属品の有無などで異なります。施工工事が多くなればなるほど費用がかかるため、よく確認しておきましょう。

墓石購入後に必要な費用

墓石購入後は、お墓を建てたら終わりではありません。お墓を維持するための費用もかかります。墓地の管理やメンテナンスを行うための「年間管理費」というものがあり、これは墓地を管理する管理者に支払うもので、多くの場合は1年に1度支払うものです。

年間管理費は墓地の共有スペースなどのメンテナンスや改善に使われるもののため、自身のお墓は自分たちで管理します。年間管理費の目安は、お寺の墓地で1万円前後、公営墓地で4,000円~1万円ほど、民営墓地は5,000円~15,000円ほどです。なかには区画面積によって金額が定められている場合もあります。

墓石を購入する方法

墓石を購入するための方法や流れについて紹介します。墓石を購入する場合は、石材店に相談することになります。石材店といっても馴染みがないことが多いため、どこに相談すればよいのかわからない方も多いでしょう。

ここからは、墓石を購入する一連の流れについて順番に確認しましょう。

1.石材店に相談をする

民営墓地の場合、石材店が指定されていることがあります。石材店を探す前に、墓地に石材店の指定がないか確認しておきましょう。馴染みの石材店があればそこに相談してみるのがよいでしょう。まったく知らない場合はインターネットで調べたり、展示会場に出向いてみたりすることがおすすめです。

石材店には大手と家族経営のタイプがあります。大手の石材店なら、アフターフォローなどのシステムがしっかりしているメリットがあります。一方で、家族経営の場合は地域に寄り添う経営であるため、親身になってくれることがメリットです。

まずは自分に合う石材店を選んで、墓石に対する自分の要望をしっかり伝えることが大事です。予算がどのくらいで、デザインはどんなタイプが希望なのか、石材店に行く前に意見をまとめておきましょう。

2.見積もりをチェックする

墓石の要望を伝えると、石材店からさまざまな提案があります。細かなデザインなども含め話し合うことになるため、不明点をそのままにしておかないことが大事です。墓石は安い買い物ではありませんし、長い間受け継がれます。

そのため、いわれるがまま妥協して購入することで、時間が経ってから後悔することも考えられます。なるべく自分が決めた予算内で、自分が納得できる墓石にしましょう。打ち合わせが終わると見積もりを出してくれるためチェックします。

相談した通りの内容になっているか、金額の明細が曖昧になっていないかなどをチェックしましょう。何の費用かわからないものがあったら、きちんと確認することが大切です。

3.墓石が完成したら開眼供養

見積もりチェックで問題がなければ契約成立となり、墓石は完成までに契約から2ヶ月~3ヶ月ほどの期間を要します。

墓石の完成後、納骨が可能です。墓石に納骨する際は開眼供養を行います。故人の魂をお墓に入れるセレモニーのことですが、宗派によっては概念が違うため呼び名が異なることもあります。

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まとめ

墓石は、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。簡単に選ぶのはなかなか難しいため、入念にいろいろな情報を集めてチェックしておくとよいでしょう。現在では、伝統的な和型墓石以外のデザインも人気があるので、自分好みの墓石を幅広いデザインから選べます。

お墓のことや納骨など、わからないことがあれば小さなお葬式にご相談ください。葬儀のことからお墓のことまで、知識と経験豊かなスタッフが親切丁寧に寄り添います。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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